デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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さぁーて、三日月と琴里のすれ違いに、三日月が精霊を助ける意味をやってくぞー!


第十八話 誰が為

あの後、士道はスーパーに行って食材を買った後に、十香達と夜ご飯を一緒に食べた。その後、部屋に戻った十香達がいなくなったリビングにいる士道はソファで寝転がっている琴里に言った。

 

「琴里」

 

「んー?なあに?お兄ちゃん?」

 

士道の声に反応して琴里はソファから身体を起こす。

そんな琴里に対し、士道は言った。

 

「琴里はさ、トッキーが人を殺してたの・・・知ってた?」

 

「・・・!!なんでまた急に?」

 

琴里は士道の口から出てきたその言葉に眉を顰める。

そんな琴里に対し、士道は何も変わらない表情で皿洗いをしながら言った。

 

「今日のデートでさ、公園でトッキーと一緒にいた時、真那に襲われたんだよ。そんで迎撃したら、トッキーがいきなり俺に不意打ちしてきたから“殺したけど“、その後、真那に聞いたらそう言ってたってだけ」

 

士道の言葉に琴里は叫んだ。

 

「・・・殺した?殺したですって?士道。貴方何をやったか分かってるの?狂三は私達の攻略対象でしょ!?そんな狂三を殺したって!」

 

そう叫ぶ琴里に対し、士道はなんでもないように言う。

 

「でも、やらなきゃ俺がやられてた。まぁ、でもバルバトスのナノラミネートアーマーを貫通しなかったからアイツの攻撃で致命傷はでないと思うから大丈夫だよ」

 

「・・・・・っ!!」

 

話が噛み合っていない。

 

それに気づき琴里は歯を食いしばる。

そして皿を洗う士道に言った。

 

「士道・・・貴方、私達の目的は覚えてる?」

 

「・・・・?精霊を助ける事でしょ?」

 

琴里の突然の言葉に士道はそう答える。

 

「・・・そうね、なら士道。貴方、なんで“〈ナイトメア〉を殺した“のかしら?その理由を“もう一度聞かせて“欲しいのだけど?」

 

琴里はかつてない程に士道に怒りを感じている。

確かに、士道を自由にさせていた。だがそれは、士道もやる事はキッチリやるから“自由にさせていた”のだ。

だが、士道は今回の件で“狂三を〈ナイトメア〉を生き返るとはいえ、一度殺しているのだ“。そうなれば好感度を上げて封印と言う話どころではない。

怒りを露わにしている琴里に対して、士道は言った。

 

「“やられたからやり返した“。それだけだけど?」

 

「・・・そう」

 

悪気など一切ないその言葉に琴里は“キレた”。

 

「なら士道。少し痛い目を見ないと分からないかしら?」

 

琴里は“パチン“と指を鳴らす。

するとそれに反応するようにリビングの扉から、窓からスーツ姿の男達が入ってくる。

 

「・・・へぇ」

 

士道が戦闘体勢に入る。

バルバトスを出してはいないが、それでも自身の兄は強い事を琴里も前回の件で反省していた。

ゆえに、今度は数の暴力で士道を抑え込む。

こんな事など本当はしたくない。だが計画もある以上、これ以上の想定外の事を起こされたくないのだ。

 

「・・・よろしいので」

 

「ええ。“痛めつけるだけでいいわ“やっちゃって」

 

琴里のその言葉と共にスーツの男達は士道に襲いかかる。

士道はポケットに入れていた手を出すと、“その手に握られた銃“を躊躇いなく発砲した。

 

パンパンパンパンパンパン!!

 

乾いた銃声が六回、部屋に響く。

倒れ込む三人の男。

 

「──────────」

 

琴里は呆然とその光景を見つめていた。

血を流して倒れ込む部下に、銃を下げる士道。

そんなありえない光景を目に焼きつけながら、琴里はペタンと座り込む。

そんな琴里に対し士道は言った。

 

「・・・で?なんか言うことある?琴里」

 

「─────っ!」

 

琴里は視線を士道に向ける。

視線の先、士道が自身を見る目は────“つまらなさそうな目“だった。

そんな士道に琴里は息を飲む。

まるで自身にもう興味などないように見つめる士道に琴里は言葉を出すことが出来ない。

そんな琴里に対して士道は言う。

 

「あのさ・・・“俺は仕事でやってるんだ“。十香に関しては“俺の個人的な事もあるから“違うけど、別にそれ以外は“どうでもいいんだよ“。四糸乃には悪いとは思うけどさ」

 

そう言う士道に琴里は肩を震わせる。

そして、士道は“三日月として“の感情を露わにする。

 

「俺が十香達を精霊を、助ける理由なんて一つしかない。アンタらの為じゃない。“オルガ“の為に俺は助けるんだ。オルガのやりたい事は“俺のやりたい事“だ。オルガが助けてやれって言ったから俺は精霊を助ける。だからさ琴里。そこらへんは理解しといて」

 

そう言う士道に琴里はうわ言のように口を開く。

 

「・・・そんなの・・・そんなの間違ってるよ・・・お兄ちゃん・・・」

 

「間違っていようが関係ない。俺は“この生き方しか知らない“から」

 

士道はそう言って銃をポケットにしまうと服を脱ぎ、先程殺した男の死体を担ぐ。

 

「コイツら、運ぶから後始末よろしく」

 

士道はそう言って、リビングを出ていく。

一人残された琴里は顔を伏せ、ただ泣くしかなかった。

 




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