感情を処理出来ない人類は○ミだと教えた筈だがな。
そうだ!私だ!逃しはしないよ・・・キンケドゥ!!
綺麗なザビーネ
感情を処理できない○ミ
あれ?デアラにも感情を処理出来ない○ミの人いなかったっけ?
原作見て
「そういえば、シドー」
と、エレベーターが低いうなりのような駆動音を響かせ始めた所で、十香が不意に首を傾げてきた。
「ん?なに?」
「水着とは、一体何なのだ?」
「え?」
士道はそう聞き返したが、そういえば、十香達はまだプールや海に行った事が無かった筈だ。確かに十香が知らないのも仕方ないのかもしれない。
そんな十香に士道は言う。
「海とかプールとか水が多い所で泳いだりする時に付ける服だよ。ほら、普通の服だと水が入るとヘンな感じがするだろ?」
「うむ、そうだな」
「それを気にしなくていい為に着替える服って思えばいいんだよ」
「おお!なるほど!」
エレベーターから降りるとすぐに、カラフルな水着が陳列されたスペースが視界に入り込む。もう六月も後半。店側としてはちょうど今が売り時なのだろう。
そんな中、駆け出す十香は不思議そうに店内を見回し、首を傾げる。
「それで、シドー。水着というのはどれのことなのだ?」
「ん?周りのヤツ全部」
「!な、なんだと・・・・?」
士道の言葉に、十香は目を見開いて両手をわななかせた。
恐る恐るワンピースタイプの水着を手に取って矯めつつ眇めつつ眺め回し、手触りを確かめるように生地を撫でてから、何かに気づいたようにハッと顔を上げてくる。
「なるほど、そうか。これの上に何かを着るのだな?」
「間違ってないはないけど、普段はそれだけの筈だよね?琴里?」
普段海やプールに行っても水着を着ない士道を横に琴里は「はぁ」と息を吐き、頷く。
「士道の言った通りよ十香。基本はその服単体だけ着るの」
「こ、これでは身体が隠しきれないぞ!なぜこんなに面積が小さいのだ・・・!?」
「動きやすいからじゃないの?」
「ぬ、ぬぅ・・・・確かにそうかもしれんが・・・」
渋る十香に琴里は両手のひらをパンパン!と鳴らし、口を開いた。
「はいはい。どの道渋ってたって水着はそういうものなの。ほら、とりあえずどれか気に入ったのがあれば試着してみて」
そんな琴里の言葉に四糸乃は恥ずかしそうに首肯する。そんな四糸乃を様子を見てか、十香も頬を染めながら、「・・・特別だぞ」と唇を動かす。
そして拳をぐっと握り、四糸乃に向かってポーズを取ってみせる。
「よし・・・では勝負だ、四糸乃!」
「え、えと・・・お手柔らかに、お願い・・・します」
そんな二人のやりとりを見て、士道は首を傾げる。
「勝負って、・・・・何をするの?」
「うむ。今日私と四糸乃とで、よりシドーをドキドキさせた方に、シドーとデェトをする権利をくれるらしいのだ」
「は?」
士道のその返答と共に、耳元から令音の眠そうな声が聞こえてくる。
『・・・ん、どうせなら少し難易度を上げておこうと思ってね』
なんの?と思いもしたが、どうせはぐらかされるだけだろう。
「んじゃ、俺も適当に見るからなにかあったら呼んで」
「うむ!」
「・・・はい」
士道の言葉に返事を返す二人を横に、琴里は士道に言った。
「まったく、士道は相変わらずね。で?士道はどうするのよ?自分の水着」
「俺は阿頼耶識があるからそれを気にしないといけなくなるんだけど」
士道の言葉に琴里は「あー」と言って眉を潜める。
「・・・そう言えばそうだったわね。それなら上着でも買っておいたら?それなら上から羽織るだけで十分だろうし・・・」
「それでもいいけど」
士道はそう言って上着を手に取る。
どうせ殆ど使わない代物になるだろうが、変な注目を浴びるよりかはマシだろう。
「本当、ソレあると不便よね?今まで何も思わなかったの?」
「別に、そこまで気にすることなんてなかったし。ただ、親父達に隠すよう言われてたから、普段は隠してただけ」
「・・・そう」
と、琴里が目を伏せた、その瞬間。
「士道・・・さ────ん・・・!」
蚊の鳴くような声が、どこからか聞こえてくる。
「ん?」
「今の声って・・・四糸乃よね?」
士道達が耳を澄ますと、再び小さな声が聞こえてくる。
「士・・・道はさん・・・た、たす・・・けて・・・ください・・・・っ」
どうやらその声は、三つ目の更衣室の中から聞こえてきているもののようだった。
「何かあったのかしら?」
琴里は眉を寄せながらそう呟く。
「・・・行って見るか」
士道はなんとなく予想はついてはいるが、四糸乃がいるであろう更衣室へと足を進める。
「四糸乃、開けるよ」
士道はそう言ってカーテンを開ける。と───そこには。
「し、士道さん・・・」
服をはだけ、半裸状態になった四糸乃が、水着を腕に通した状態で、胸元を押さえながら涙目になっていた。
「か、片手だと・・・上手く、着られません・・・」
四糸乃の言葉に士道は息を吐く。
「まぁ、怪我がないから安心したけど」
「・・・そうね」
士道と琴里はお互いにそう呟いた。
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