さて、羞恥心など無い三日月さん。ここをどう切り抜ける?
それと、ガンダムアスモデウスがガンプラで出ましたが、武器がまさかのユニコーンのなんちゃってトンファーではなく、ガチモンのトンファーが装備とは・・・ロマンがある!
「うだうだ言ってないでちゃっちゃと働いたらー!」
「ヤッテンダロー!モーッ!!」
ラフタとシノ
「・・・疲れた」
士道は肩を回しながら廊下を歩く。
十香が目覚めるまで慣れない看病をし、今やっと終わったのだ。
この後どうしようかと考えていた時、ふと誰かに見られているのに気付いて丁字路に差し掛かったところで足を止めた。
・・・左右に分かれた通路の両側から頭がちょこんと飛び出ており、士道にジーッと視線を送っていたのである。
「何やってんの?」
士道が言うと、二人が通路の奥から歩み出てきた。
「くく・・・我が気配に気付くとはやりよるわ。流石と言っておこうか」
「指摘。隠れ方がお粗末だったたけでは」
「・・・っ!ゆ、夕弦に言われたくないし!あんたよりは上手く隠れてたし!」
「反論。耶俱矢が夕弦よりも上手く隠れられる道理がありません」
・・・士道からしてみればどちらもバレバレなのだが、それは言わずに言い争う二人に言った。
「で?二人は何しにきたの?」
士道が問うと、二人は一瞬目を合わせてから視線を士道に戻してきた。
「ふ・・・教えてやろう。来るがいい」
「確保。どうぞこちらへ」
そして同じタイミングでそれぞれ士道の両腕を引っ張ってくる。
「・・・・・」
士道は黙ったまま引きずられ────ほどなくして、とある場所へと辿り着いた。
二つの隣りあった入口に青と赤の暖簾がかけられており、それぞれに大きな字で『男』『女』と書かれている。
宿の名物である露天風呂の入口だ。
「・・・風呂?」
士道は首を傾げると、耶俱矢が大仰にうなずいてきた。
「くく・・・貴様の身体は常闇の穢れを蓄積し過ぎた。その身を浄化することを許す」
「は?」
「通訳。お風呂に入って汗を流してください、と言っています」
夕弦の通訳に士道は納得する。だが、入浴時間はまだ先だし、なによりタオルも着替えも用意していない。士道は二人に言った。
「まだ入る時間じゃないでしょ」
言って踵を返そうとすると、両腕をがっしりと摑まれた。
「何?」
「貴様に選択肢があると思うてか?四の五の言わずに穢れを祓うがよい」
「請願。お願いします。入浴の準備はこちらで整えておきました」
夕弦が視線を下に落とす。そこにはバスタオルとタオル、そして浴衣が畳まれていた。
「・・・・・わかった」
流石に二人の好意をこれ以上断るにもいかず、士道は渋々と溜息を吐きながら言った。今ここで二人の指示を断って暴れ出されても泣かれてしまってはたまったものではない。
「くく・・・解ればよいのだ」
「賞賛。士道の決断に敬意を表します」
今ひとつ二人の意図がわからない士道だったが、一浴びして汗を流すのもいい。
用意されたタオルなどを手に取り、男湯の方へと入っていくと、その際に耶俱矢が少し照れたように頬を赤くし、夕弦が口元を手に当てていた。
「・・・・?」
そんな二人の様子に不審なものを感じながらも、士道は脱衣所で服を脱ぐと、タオルを手にして湯気で曇った引き戸を開けた。
目の前に海が広がった開放的な浴槽だったが、士道はそれにきにするなく、すぐに身体を洗い始める。
そして洗い終わると、身体を湯船に沈み込ませた。
「ふぅ・・・・」
軽く息を吐いて空を見上げる。空にはたくさんの星が輝いており、三日月が海を照らしながら輝いていた。
士道は三日月を眺めていると、ガラリと音が鳴り、浴場の引き戸が開いたのである。
「ん?」
誰か入ってきたのだろうかと入口に目をやると────そこには耶俱矢と夕弦が、バスタオル一枚を巻き付けた状態でそこに立っていたのだ。
「・・・なんで二人が此処にいんの?てか、ここ男湯じゃなかったっけ?」
士道はあまり動じる事なく、耶俱矢達にそう言うが、二人はそのまま湯船に足を浸し、士道の隣まで歩いてきた。
そんな士道に対し、耶俱矢は頬を染めながら腕組みする。
「く、くくく・・・ど、どうだ。流石の貴様も我が色香の前にひれ伏さざるを得まい」
「嘲笑。色香(笑)。耶俱矢にそんなものが備わっていたとは初耳です」
「・・・ふん、すぐに吠え面をかかせてくれるわ。そこな士道を我が魅力の虜にしてな!」
「応戦。望むところです」
言って、二人はそのままゆっくりと足を折り、士道を挟むように湯船に入ってきた。
入ってくる耶俱矢と夕弦に士道は言う。
「あのさ、一つ聞いていい?」
「疑問。どうかしましたか?」
夕弦の言葉に士道は言った。
「こっちは男湯なんだけど、二人はこっちにいちゃ駄目でしょ」
そう言う士道に、今度は耶俱矢が口を開く。
「く、くく・・・それについては大丈夫だとも」
「否定。大丈夫です。心配いりません」
「?」
士道が首を傾げたその時────
「とりゃー!」
元気のいい声とともに、新たな入浴客が勢いよく湯船に飛び込んできた。
そして、先に入っていた士道と目が合う。
聞き覚えのある凛とした声音。夜色の長い髪。そう、その姿は────紛れもなく、夜刀神十香のものだった。
「ん?」
そこで十香も、先客に気づいたらしい。キョトンとした様子で士道を見てくる。
「・・・・・」
「あれ?十香、なんでここにいんの?」
士道のその言葉と同時に────
「ギャ────────!!」
十香の悲鳴が浴場に響き渡った。
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