デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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久しぶりの投稿!!


モビルアーマーを単機で仕留めるような“バケモノ“はもはや人ではない。
獣を仕留めるには相応しい作法がある。

ダインスレイヴ隊。放て────

ラスタル・エリオン


第十一話

バレーボールが凄まじい勢いでコートへと直撃する。

砂浜に砲弾のように直撃したボールは砂を巻き上げてコートへと転がった。

 

「まず一点」

 

そう呟く士道はそう呟いて砂浜へ着地した。

 

「なっ!?容赦がないな!?シドー!!」

 

そう言う十香に士道は言う。

 

「勝負ごとでしょ。なら、全力でやるに決まってるじゃん」

 

「むぅ・・・それもそうだな。なら、私も全力で行かせてもらうぞ!!」

 

そう言う十香に隣にいる折紙が言う。

 

「私にも負けられない理由がある」

 

そう言って構える折紙に耶俱矢が笑う。

 

「くく・・・それは我らとて同じ事!この勝負は我らがいる限り、我が頂点に立つことは決まっているからな」

 

「同意。私達が負ける理由がありません」

 

そう言う二人に士道が言った。

 

「気を抜かないでね。二人とも」

 

「無論!!」

 

「同意。勝つのは私達です」

 

そう言うのと同時に十香の手からボールが弾き出された。

なぜ、こうなったのか?それは今から数時間前に遡る。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

修学旅行二日目。

士道は、或美島北端に位置する赤流海岸にやってきていた。

三十年前の空間震で島が削り取られてできたこの海岸は、上から見るとなだらかな弧を描いているらしく、観光ガイドなどでは格好良く三日月海岸とも呼ばれているらしい。

 

「・・・・・」

 

士道は息を吐いて海を見る。

クラスメイト達が海ではしゃいでいたり、泳いでいたりと楽しげにする中、士道は砂浜の上で伸びをする。

基本的に阿頼耶識を見せない為に上着を脱ぐなと言われている士道は海に来た所で暇なのだ。

そんな中、後ろから士道に向けて声が投げられた。

 

「くく・・・こんなところにいたか」

 

「発見。見つけました、士道」

 

特徴的な語調。確認するまでもない。士道はゆっくりと振り向いた。

そこには予想通り耶俱矢と夕弦が立っていた。

 

「・・・ん?ああ、耶俱矢と夕弦か」

 

士道は眠そうな顔で水着姿の二人を見る。

そんな士道に耶俱矢が言った。

 

「士道よ。我を見て何か思わない所はないのか」

 

「・・・?」

 

耶俱矢の言葉に士道は首を傾げながらも、「あー」と思い出して口を開いた。

 

「似合ってるじゃん。二人とも」

 

思い出したように言う士道に耶俱矢は顔を赤くし、夕弦がキョトンとして自分の装いを見下ろした。

だが、すぐにハッとした様子で、耶俱矢が腕組みをしてくる。

 

「く、くくく・・・そうであろうそうであろう。だが勘違いするなよ。この程度の衣服では、我が魅力の前に霞んでしまうわ」

 

「謝辞。ありがとうございます。とても嬉しいです」

 

次いで、夕弦が素直に首肯してくる。

士道としては耶俱矢に言われるまですっかり忘れていたのだが、これは言わない方が一番だろう。

と、耶俱矢がそんな士道に唇を動かした。

 

「そう言えば士道はこんな寂れた所で何をしている?」

 

「ん?」

 

耶俱矢の言葉が、身体を動かす士道の耳へと届く。

その言葉に、士道は返した。

 

「別に。海に来てもやる事ないし、ここで暇潰してる」

 

十香達は亜衣、麻衣、美依達に捕まり、海を楽しんでいるようだし、殿町に関しては何故か砂浜に埋められている。

なにかやらかしたのだろうか。

そんな中、やることはない士道はこうやって暇を潰していたのだ。

そんな士道に夕弦が言う。

 

「提案。なら、私達と遊びませんか?」

 

「別にいいけど、何して遊ぶの?」

 

「思考。そうですね・・・」

 

考える夕弦に隣で耶俱矢がにやりと口もとを歪めると言った。

 

「くくく・・・なら、これはどうだ?」

 

「「・・・・?」」

 

耶俱矢の言葉に士道と夕弦は振り向いて、耶俱矢の手にいつの間にか持っていたボールに目がいった。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

そんな事があり今に至る。

十香達を誘い、ビーチバレーをすることになったのだが、並外れた五人の身体能力に追いつけず、脱落する者が増えていき、いつのまにか今、バレーをしているのは士道を含め、十香、折紙、耶俱矢、夕弦、令音の六人となっていた。

令音に関しては完全に巻き込まれたオチであったが。

 

「貴様と戦うのは癪だが、私もシドーと一緒にデェトがしたいのだ!!」

 

「なら、やらなければいい」

 

「なんだと!?」

 

向こうのチームは仲間割れをしているのを見て、士道は呟く。

 

「これ、俺が勝った場合どうなるんだろ」

 

賞品扱いになっている士道はそう呟き、ボールを全力で打ち出した。

そして、飛んでいく球を見て────

 

「まあ、なんでもいいか」

 

そう言って、砂浜へと着地するのだった。




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