デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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今週はオラトリアは投稿しません!!

大変申し訳ないです・・・

俺の命は元々オルガにもらったものだから俺の全部はオルガの為に使わなくちゃいけないんだ。

三日月・オーガス


第十三話

飛行機の中で到着のアナウンスが鳴る。

 

「・・・到着か」

 

マクギリス・ファリドはそのアナウンスを聞き、ポツリとそう呟いた。

或美島。表側では観光スポットとして有名な観光地だが、裏はDEM社が管理するリゾート地。

飛行機の中でマクギリスはタブレットの画面を開く。

開かれたその画面には、一通のメールが届いている。

マクギリスはそのメールを開くと、その内容を見て笑みを浮かべる。

 

「・・・エレン・メイザースが三日月・オーガスを目につけている・・・か」

 

マクギリスはそう呟き、飛行機の窓の外から見える或美島を見つめた。

 

「確かに、“今の彼“では彼女を相手にするのは少々厳しいだろう。だが・・・君の強さにはまだ上がある。君がバルバトスの力を引き出せれば彼女はもちろん、“精霊“ですら殺せるだろう」

 

マクギリスはそう呟き、タブレットを鞄の中へとしまう。

 

「だが、私も最近は多忙の身で少々嫌気がさしてきたのでね。今回は私も参戦させていただこうか」

 

着陸し、動きを停止させる飛行機にマクギリスは時計を確認すると、鞄を手にして立ち上がった。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「シドー」

 

夕食を済まし士道は廊下を歩いていると、十香が声をかけてきた。

 

「あれ、十香。どうしたの?」

 

士道は顔を向けると、そこには浴衣姿の十香がいた。

そう言う士道に、十香はジッと士道の顔を見つめてくる。

 

「・・・・なに?」

 

「いや」

 

十香はふっと視線を逸らすと、小さく唇の端を上げ、士道の手をきゅっと握ってきた。

 

「シドー、よかったら、少し外へ行かないか?」

 

「別にいいけど。何しにいくの」

 

「夜の海をな────見てみたいのだ」

 

言って、士道の手を引いてくる。

 

「・・・・・」

 

士道は十香にされるがままに引っ張られていった。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

夜の浜辺にはまるで人影がなく、日中の喧噪が嘘のように静まり返っていた。

士道と十香は、ゆっくりとした歩調で海岸沿いの防波堤付近を歩きながら、何くれとない会話を交わしていた。

 

「────でな、昨日は亜衣、麻衣、美依たちと枕投げをしていたのだ」

 

「へぇ。楽しかった?」

 

「うむ。最初は鳶一折紙と勝負していたのだったが、途中からつい熱くなってしまってな、互いに疲れて眠るまでやってしまった」

 

「そっか」

 

士道はそう言って会話を続ける。

と、少しばかり歩みを進めたところで、不意に十香が振り返ってくる。

 

「それで────シドー。一体、何があったのだ?」

 

「ん?なにが」

 

そう言われて、士道は顔を十香に向けた。

 

「いや、具体的にはわからんのだが・・・何かあったのかなんとなくだがそんな感じがしたのだ」

 

「・・・・・」

 

小さく頷きながら十香が言ってくる。

少しだけ黙ったままの士道に十香が再び言う。

 

「いや、何もないならいいのだ。もしかしたら、私の思い過ごしかもしれん」

 

そう言う十香に、士道は短く吐息した。

 

「・・・耶俱矢と夕弦いるだろ。あの二人の事で少し考えてただけ」

 

「あの二人について?何があったのだ?」

 

士道は十香に彼女達の事について說明する。

あの二人が精霊であり、争いあっていること、そして────負けた方は消えてしまうことを說明する。

最初はふむふむと首肯していた十香だったが、すぐに驚いた顔になっていった。

 

「なんと・・・そんなことが」

 

「まあね。それで今日の昼に耶俱矢が、『夕弦を選べ』って言われてただけ」

 

そう言う士道に十香は目を驚かせるように開けさせる。

 

「何・・・?そんな馬鹿な、それでは耶俱矢は────」

 

言いかけて、十香は小さく首を振った。

 

「いや・・・しかし、そうか。私も、私が死なねばシドーが死んでしまうと言われたなら・・・そうするかもしれない」

 

「・・・・・」

 

そう言う十香に士道は黙って聞いていた。

その似たような事を昔、オルガに言ったような気がする。

 

“俺の命は元々オルガにもらったものだから、俺の全部はオルガの為に使わなくちゃいけないんだ“

 

かつて自分がオルガに言った言葉。

あの時の言葉に嘘はないし、後悔もしていない。そして────アトラの────自分を引き留めようとした手を振り払って、オルガの命令を果たそうとした事も。

だからこそ、あの時────耶俱矢がそう言った時に士道は言ったのだ。

 

“俺だって同じようなもんだし“。

 

守りたいものがあった。アトラやクーデリア、ユージン達は自分達が死んだ後も、生き続けたのを聞いて士道は嬉しいと思ったのだ。だけど、ユージンと始めてこの世界であった時のこと思い出すと、なんとなく思い浮かぶものもあった。

 

きっと、アトラとクーデリアは泣いてたんだろうなと。

 

士道はそこまで考えていた所で、十香が神妙な面持ちで口を動かし始めた。

 

「なぁ・・・シドー。私は思うのだが────」

 

と────その瞬間。前方から地面を踏みしめる音が響いて、士道は顔をそちらへと向けた。

そしてそこにいた少女の姿を認め、目を細めた。

そこには、顔を打つ向かせた夕弦の姿があった。

 

「復唱────要求。耶俱矢が・・・夕弦を選べと?そう言ったのですか?」

 

小刻みに身体を震わせる夕弦の向かい側に耶俱矢が士道達の背後から現れる。

 

「そう言う夕弦も、ふざけたことしてくれんじゃないの。全部聞いたわよ?令音に士道を私に選ばせるように言ったみたいじゃない?」

 

「反論。耶俱矢こそ、なんのつもりですか。夕弦はそんなこと、頼んだ覚えはありません」

 

怒りに耶俱矢も夕弦も、士道達を視界に入れていない。

 

「シドー!!」

 

「分かってる」

 

士道は十香の言葉にバルバトス出そうとした瞬間。

 

『“ふざけるな“・・・・ッ!』

 

二人が怒号にも近い声を放つと同時、二人から凄まじい風圧が発された。

 

「チッ・・・!」

 

「く────!」

 

二人のすぐ近くにいた士道と十香は、突然の風に吹き飛ばされてしまう。

そしてかなりの距離を飛ばされた士道はバルバトス越しで二人の姿を見る。

全身を締め付けるような拘束衣が出現し、首と手足に錠が掛けられる。

────霊装。精霊を護る絶対の鎧。

だが、それだけでは終わらなかった。

 

「〈颶風騎士〉────【穿つ者】!!」

 

「呼応。〈颶風騎士〉────【縛める者】」

 

その言葉とともに、辺りに渦巻く風がさらに強くなっていく。

 

「────駄目ね。やっぱり駄目。この決闘方法なら穏便に決着が付くと思ったけど、あんたの阿呆さを計算に入れるのを忘れてたわ」

 

「同意。耶俱矢の馬鹿さ加減には愛想が尽きます。───結局、こうなるのです。二人で決めた決闘を、誰かの手で終わらせてもらおうだなんて、虫が良すぎたのです」

 

言って、二人が槍を、ペンデュラムを構える。

 

「そうね。やっぱり、最後は私たち二人でやるしかないみたいね。ちょうどいいわ。今私、最高潮にあんたにむかっ腹立ってるし」

 

「応戦。夕弦もです。耶俱矢の浅慮さに苛立ちと怒りを隠しきれません」

 

「────決闘方法は」

 

「当然。知れたことです」

 

耶俱矢と夕弦は、再び同時に口を開いた。

 

『───倒れた方が、“勝ち”』

 

それが示すのはただ一つ。

どちらかが倒れるまで終わることない───闘争。

そうして二人は凄まじい風圧を伴って激突した。

 




マッキー、ここで参戦予告。

理由────仕事ばっかで流石に嫌気がさすから三日月を狙うエレンをしばきにいくね!
    ↑
   酷い理由

そして八舞姉妹の喧嘩に三日月が止める為に喧嘩をふっかけに行くよ!!

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