(久しぶりだからと言って、別に腕が上がった訳では無いです()ご了承ください。)
タイトルに意味なんてもんはありません
香澄を迎えに保健室に向かう途中、俺は有咲にひとつ聞かれた。
「というか―」
...まあ何を聞かれるのかは大体予想は出来る。と言うかむしろそれしかないような気がするが。
「今回はどう言った理由で香澄を殴ったの?」
やっぱりそう来るよな。
「...いや、なんで男の俺がこの学校にいるのかって言う事に関して踏み入ってはいけない所に片足突っ込んだから。」
「あー、香澄はそういう空気読めないところあるからなあ...何にしても気絶させたって言うところはお前に非があると思うぞ?」
「...........」
確かに俺に非がある。しかし幼なじみとはいえ、有咲、君は少し毒を吐きすぎでは無いだろうか?
いくら俺が男でも、いくら有咲が幼なじみだとしても、世間の覇権を持つJK、しかも口の悪い人の言うド正論を完全に防ぎきれるほどのシールドは無いのである。つまり、体にダメージはなくとも、心は瀕死級のダメージを叩き込まれたわけで....
最初は駆け足ぐらいで向かっていた俺だったのだが、少しづつ勢いは置いていき、ついには有咲より遅い足取りとなった。
「有咲...俺今日で死ぬかもしれない。」
「悪かった!言い過ぎたこと謝るから!だから元気を取り戻してくれ!
っていうかなんで私が謝らなきゃいけないんだよ!」
「お前元気いいな....」
「誰のせいだ!!!」
そんなやり取りをしていると保健室の前に着いた。
「おい、お前が香澄をぶん殴ったせいでこうなったんだぞ?お前から入れよ?」
「俺から入らなければいけない理由がちっとも分からんが....よし」
あっちが元々の元凶だとしても加害者はこっちなので少し申し訳なさそうな声を装い、ドアをノックする。
「1年B組の外山です。戸山さんを迎えに来ました。」
....自分で言うのもなんだけどさ、俺らの名字ってややこしくない?
「ほんと、お前らの名字ややこしいよな....」
どうやら後ろの方もそう思っていたらしい。実際読みは一緒だしね。
そんなことを思っていると、奥から保健の先生がやってきた。
「あ、外山くんね?....まあ今回の話を戸山さんから聞く限りって....本当貴方達ややこしいわね....」
本日三度目である。何故か申し訳ない気持ちでいっぱいになるのは何故なのだろうか。
「先生、その話はまた今度ということで....」
「え?ま、まあそうね。....えっとなんだったかしら?
あ、話を聞く限り戸山くんが完全に悪いとは言いきれないけど、殴ったのは事実だから注意すること。」
「はい。すみませんでした....」
「....貴方達幼なじみなんでしょ?これから、関係が気まずいという事にはならなそうかしらね?」
「ええ、まあ。でもあのバ香澄にはいつも苦労を掛けられてますよ。本当に。」
実際、大変な目に遭う理由の半分以上の理由が香澄である。ちなみに後の半分のうち、3割は俺の後ろにいる金髪なのだが。
「バ香澄って....でもまあ何故かしらね?外山くんの苦労が分かってきてしまうような気がするわ...」
「はは....」
案外この先生と俺は気が合うのかもしれない。
そんなことを気にしていると奥から、今目が覚めたのだろう、髪の毛がボッサボサになり、制服が若干はだけかけている香澄の姿がそこに。
正直エロi....って痛ったああああ!!
「おい、お前香澄のこと変な目で見てただろ....」
どうやら後ろの幼なじみには俺の目線が下へ向かいかけたのがバレたらしく先生にバレないように背中を思いきり摘まれた。いやだって俺だって男だもん。仕方ないよね。
....それにしても痛てぇ。
「んぅ...?あれ?ゆうくん?来てくれたの?」
「痛てぇ...?!あ、ああ俺が殴ったからこうなっちゃったからな。謝ろうと思って。」
「いや、私の方こそごめんね?空気読めないこと言っちゃって。」
「俺の方こそいきなりぶん殴って悪かったな。」
「んじゃあ仲直りだね!」
と、ニコニコしながら手を出してくる香澄。
俺は冷静を保とうとしているのだが可愛い笑顔の前に撃沈しそうになっている。有咲、もう1回摘んでくれ頼む
「まあそもそも喧嘩したわけじゃないけどな。」
と言って俺も手を差し出し握手をする。
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「これで一件落着かしらね?フフッ...」
「そうだといいんですけど...」
正直、またこういう事起こすんだろうなと思っている...あの香澄と裕介の事だから。
「有咲ちゃんは外山くんのどう思ってるの?」
「エ"ッ!?」
しまった。保健の先生の、突然の核爆弾級の発言に思わず変な声が出てしまった。
「あらあ?その反応、脈アリかしらねぇ?」
その隙を逃さんとばかりに先生は半分煽りを入れつつ私に話しかけてくる。
そして私は何も言うことが出来ずにしどろもどろする。
「べ、別に、なんとも思ってないです!!た、ただの幼なじみっ、で、です!」
遂に出たと思った言葉は動揺のし過ぎで上手く喋れない。
先生も流石にここまでの反応をするとは思っていなかったらしく、
「あらあら...半分冗談だったんだけどねぇ?これは楽しみだわあ...」
などと、私の事を殺しに来ている。もうどうにでもなれ。
その後、香澄と裕介が有咲たちのほうを向くと、
先生はにやけており、有咲は噴火するのではないかと思うぐらい赤くなって固まっているという、少しカオスな事になっていたのだった。