対魔忍世界に転生したのに何でまだ処女なんだ?!   作:ごんざれす

9 / 15
何か今までで一番書きにくかった
内容に納得できないかもですけど私にはこれが限界だ!

では、どぞ


鹿之助の正義

シンプル、シンプルね………

課題っぽくて、尚且つ答えるのが簡単なやつ……簡単にシンプルって言っても意外と難しいな

 

これでこの独立遊撃隊に入れるかどうかが決まるわけだからなぁ、答えられなかったら潔く諦めるけど、最後まで足掻きたい……!

前の2人についてはある程度聞こうと思っていたものが決まっていたけど鹿之助君に聞くことはちゃんと決めてなかったからなぁ。

一応鹿之助君のデータがまとめられた資料も見たけど「弱い」「臆病」とかぐらいしか書かれてなかったから何を聞いたらいいのかもわからん……ちょっと話でもして聞く内容考えてみるかぁ

 

 

「では最後に、上原鹿之助」

 

「ひゃ、ひゃい!」

 

 

かわいい

ちょっと蛇子ちゃんに圧放っちゃったから、自分も何かきついことをされるんじゃないかと身構えてるみたいだ。

安心なさい鹿之助君、今からは取り敢えずただのお話だから

 

 

「貴方はこの中で唯一直接的にふうまに関わるものではありませんね?なのになぜこの部隊に参加したのですか?対魔忍として任務に就く名誉が欲しかったのですか?それとも任務後の報奨金が欲しかったのですか?」

 

「い、いえ。お、俺はただ対魔忍として反乱を起こした―――――――っ!」

 

 

あ、これは嘘……というか取り繕ってる感じだな、と思ってちょっとがっかりした感じの雰囲気を出すと突然鹿之助君がビクッと身体を震わした

………これあれだ、1回部下に言われたことある。

どうやら私嘘とかに気が付いちゃったらなんか知らないけど威圧感出ちゃうらしいんだよねぇ、それも歴戦の対魔忍が冷や汗かいちゃうほどの……それを真正面から受けちゃったっぽい鹿之助君は顔を真っ青にしている

ごめん!わざとじゃないの!お願いだから怖がらないで!

 

 

「す、すいません……本当は少しその気持ちもあります。で、でも本当に俺は反乱を起こしたのも許せないし。そ、それに友達のふうまが困ってるんだから、正義の味方の対魔忍としてふうまのことを助けたいと思ったんです!」

 

 

うん、これは本当みたいだね

怖がらせちゃったのは想定外だけど、本心を聞けたのは良かったかな

それに、謝るようなことでもないでしょ

 

 

「謝る必要はありません。対魔忍といえど人ですもの、少なからず欲望というものはあるものです。むしろ報酬などもいらず命をかけれるものの方が私は信用ならないと思いますよ」

 

「そ、そうですか……」

 

 

なるほど、なるほど。お金とか名誉にもそれなりに興味はあると。

うんうん、それぐらいの方が人間味あって好きだよ私。部下たちだって私のために働いてくれているけど、その分ご褒美もちゃんと求めてくるしその方が信用できるもの

友達を助けたいか……とてつもなく真っ当な理由だな。

若い子は大抵「自分が強いと証明する」とか「一族を繁栄させる」とかの、悪くはないんだけど平和を守る対魔忍としてどうなの?っていう目標が多いってアサギが愚痴ってたのに、鹿之助君は何て言うか……まっすぐだな

 

こんなまっすぐな鹿之助君は将来的にどんな対魔忍になりたいんだろうな?普通に気になる

 

 

「貴方は将来どのような対魔忍になりたいと思っていますか?目標とする人物がいるならそれでもいいですが」

 

「目標は……いとこの燐ねえ……上原燐さんで。彼女みたいに強くて、誰かを守れるような対魔忍になりたいと思っています……」

 

 

ああ、そういえば上原燐のいとこだったっけ鹿之助君。

確かに彼女は強いし、人格者だからアサギにも信頼されてるし憧れるのは分かるな。

それにしても「守りたい」かぁ……ほんとにまっすぐって感じだな。

思えば私が蛇子ちゃん泣かしちゃったときも足ガクガクさせてまでも私に立ち向かってきたし、正義感が溢れてる感じね。非常に好ましい

 

……図らずも一方的なフィーリングカップルみたいになってない?

見た目は勿論だけど中身もいいとか……最高かよ

もうちょいお話しして私と価値観とかがあってるかとかも聞きたいけど、流石にあんまり雑談を多くするのも「コイツ何も考えてないんじゃね?」って思われそうだから、これぐらいにしとこうか

 

 

さて、次が本題だな。

鹿之助君は最近の子には珍しく正義感に溢れてる感じだからなぁ、「貴方にとっての正義とは?」的な感じでいこうか。

”正義”なんてものは答えなんかないし、人それぞれの価値観によって決まるから少々強引に理解とか、納得すればいいから、そんな感じの流れでいこうか

 

ないだろけど間違っても「勝った方が正義だ!」何て言わないでね。私がそういう考え嫌いだから納得もしないし、そもそも価値観があまりにも違ったらお近づきになりたいとも思わないし………これまた図らずもフィーリングカップルみたいに。必死だな私!

 

 

「では聞きましょう。上原鹿之助、貴方にとって”正義”とは何ですか?」

 

「正義……ですか」

 

「ええ、一言で正義と言っても難しいので貴方の理念、目標とするところでもいいでしょう。……私を納得させることができますか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり、七ハ様は意地悪なお方です。

本人はそう思っていないようなのですが、やっぱりどのように考えても意地悪だと思います。

そう思っているのは私だけではなく、隣にいるリリアナも、そして懲罰部隊全員が思っている事です。

 

作戦を細部まで伝えなかったり、七ハ様の中では明確な考えがあるにもかかわらず、それを隠して急に突拍子もないことを言い出したりと、私達にも意地悪なことをしてくるのです。

 

時には困ることもあるのですが、それが私達にとっては喜びでもあります。

なぜなら七ハ様の意地悪は全て好意を抱いているからこそやっているものだからです。七ハ様は興味のない者には極端に冷たくするか、愛想よくするかのどちらかなのですが、好意を抱いているものには教育の意味も込めて意地悪をされるのです。

 

 

作戦の細部まで伝えないのも七ハ様の人智を超えた頭脳に少しでも近づけるように訓練をつけてくださっているからなのです。本人は「私より貴女達の方が優秀なのよ」と決して口には出されませんが、どの任務も必ず達成していることから間違いありません

 

 

 

そんな七ハ様はどうやら目の前の対魔忍の卵さん達のことを気に入られているようです。

今日の朝の時点では部隊に入るつもりは無いとおっしゃっていたのですが、顔を合わせて考えが変わったのか、課題も不可能なものではなく、どうにかすれば合格できるような絶妙なラインを見極めた課題を設定されています。

 

気に入ったからと言って安易に簡単な課題にしない辺りが七ハ様の意地悪さが出ているようで少し微笑ましくもあるのですが、卵さん達には苦しい課題になっているでしょう

 

最後の課題の質問も当主さんと相州さんは答えることが出来ずに、そして最後の上原さんに対する質問もとても難しいものです。

”正義とは何か”それは過去から論じられてきたもので明確な答えがないものでもありますので、まだ正式に対魔忍になっていない上原さんには難しいのではないでしょうか……

 

と、思ったのですが

上原さんは特に考えることもなくまっすぐに七ハ様を見つめて

 

 

「お、俺は明確な自分の”正義”っていうのを持っている訳じゃありません。………でも、前から思ってることはあります」

 

「……それは?」

 

「……普通の人、俺達対魔忍でも戦いたくない人は戦わなくていい世界、それと………あの……雅蠱さんみたいに綺麗な人が戦わなくて、普通に女の人として生きていける世界を作れたらいいな~と………」

 

 

上原さんの言葉を聞いて、当主さんと相州さんは一体何を言ってるんだという目で上原さんを見つめますが、私とリリアナは驚いた表情を浮かべてしまいます。

なぜなら七ハ様は常々言っておられたからです、「私は戦わなくていいなら戦わない。平穏が望みよ。まぁ……そんなことは無理ってわかっているけど」と

 

そのことを知らないお2人は、これまで最前線で戦ってきた一部隊の隊長に何てこというんだと顔を青ざめますが。知っている私とリリアナは七ハ様がどのような反応をするのか予想できず、反応を窺っていると

 

 

「ふ、ふふっふふふふ、ふあはははは、あっはっはっはっはっはっは―――――――――!」

 

 

今まで私たちが聞いたことのないような笑い声

心の底から湧き上がる感情のままに笑い声をあげる七ハ様は今まで見たことがなく、唖然としてしまいました

そんな私達を尻目に七ハ様はようやく笑いを抑えて口を開かれます

 

 

「ふ、っふふ……あー可笑しい。まさか私に、ふふ…そんなことを言う子がいるなんてね」

 

「え?……ぁ、あ!す、すいません!別に雅蠱さんのことを軽んじたわけじゃ――――!」

 

「いいのよ鹿之助君、嬉しかったわ。それに戦わないに越したことは無いものね、私もそう思う……えぇ、納得したわ」

 

「「「「え?」」」」

 

「鹿之助君、貴方は間違いなく正義の対魔忍よ、それに大いに納得したの」

 

「え、えっと……納得って」

 

「いうことは……」

 

「七ハは独立遊撃隊に……」

 

「ええ、参加させてもらうわ。宜しくね3人共」

 

 

そう言って微笑む七ハ様の顔は今まで見たどの表情よりも可憐で、そして美しかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~好きぃ………

待って、本気で好きになっちゃうぅ……!

嬉しさと驚きで思わず笑っちゃったわ。ちょっと女扱いされただけでコロっていっちゃうチョロい女って思われるかもしれないけど、しょうがないじゃん!

 

この世界に転世してからというもの大概は化け物扱いされたり、怖がられたりして普通の女として扱われることなんてなかったし、それも懲罰部隊に入ってからは加速して、プラスふうまの連中からは裏切り者とも言われ始めたから尚更そんなこと言われる訳もなかったから普通に女扱いされるだけでも弱いんだよぉ~

 

 

 

 

 

ともかく、これで無事独立遊撃隊に入ることになったわけだからお近づきになれるってことだし、これは本気で狙っていいのか……?

でもその前に色々私のことで受け入れてもらわないといけないことがあるんだよねぇ、説明は出来ないけど裏切り云々の話もそうだし、そして何よりこの仮面のことでなぁ……これが一番億劫だわ……

 

でもどうせ3人にはいずれバレることだし最初に言っておいたほうが良いよね

お館様にもこれの後で一族殺しの件を話すことになってるから、どうせだったら鹿之助君と蛇子ちゃんにも聞いてもらおうか

 

 

入隊すると決まったから私達は軽い自己紹介と自分の能力を説明して取り敢えずの話を終えて、これからある意味今日の本題の一族殺しの件を話すことになって、お館様は蛇子ちゃんと鹿之助君を気を使って帰そうとするけど私が止めて話を聞いてもらうことにする

 

少し張り詰めた雰囲気の中で私から話し始めた

 

 

「さて、今から私の過去を話すわけですが。お館様と蛇子ちゃんが知っていることを聞いてもいいですか?鹿之助君への説明にもなりますので」

 

「分かった」

 

 

お館様と蛇子ちゃんから出てくる情報は大体予想してたもので特に気にはならなかったけど、とにかく鹿之助君の反応が気になった

これで怖がられたり嫌われたりしたらと思うと……それが一番怖い

けど鹿之助君はちょっと私にビビってる様子はあるけど私から目を逸らさずに話を聞こうとしてくれている

あ~~~~~そのまっすぐな視線だけで嬉しいわぁ……!

鹿之助君だけじゃなくて蛇子ちゃんも同じように見てくれてるから、この子たちは本当にいい子達なんだなと思って、改めてこの部隊に入れたことに喜びを感じたけど………

一族殺しの件も含めて私の秘密を知って離れていかないかが……不安だなぁ…

 

そんなことを考えていたらお館様と蛇子ちゃんが知っている情報を話し終えて遂に一族殺しの真実を話すことになっていく

さて、どこから話せばいいか………まあ、まずは雅蠱一族っていうのがどういう一族なのかを説明するとこからかな

それを説明するためには、この仮面を取ってみせるのが一番早いな

 

 

「では、一族殺しの件の話をする前に、まずは雅蠱一族についてお話ししましょうか。その為にまずこの仮面を取って見せますので、………あまり驚かないで貰えると助かります」

 

 

突然そんなことを言う私を怪訝に思ってる表情の3人を尻目に私はゆっくりといつも付けている角が特徴的な仮面を脱ぎさった

 

 

「うおぉ……」

 

「うわぁ……」

 

「綺麗……!」

 

 

すると3人は私の整いすぎて嫉妬の感情さえ浮かばないような顔を見て感嘆の声をあげる

 

 

「「「………え?」」」

 

 

それと同時に3人同時のタイミングで疑問の声をあげる

その3人の視線は私の額に集まっている

 

私の額、そこには立派な一対の角が存在していて、仮面の方にはさっきまであったはずの角を模した装飾がなかった

 

 

 

処女の理由5つ目『角が生えている』

というか見た目は人間だけど中身は人間以外のものが混じってるんだよね

最早人間と言っていいのか分からないレベルで。

 

そりゃこんな人間と言っていいのか分からない生き物といろんな意味で交わりたいって男はいないよねぇ……………………はぁ…




堕ちたな(主人公が)

という訳で入隊決まりました、おめでとう。
課題にこんな話数使う気なかったんですがこんな感じで着地しました
次回は主人公の一族についてのお話


☆主人公の身体的特徴☆

身長180後半
おっぱいとおしりメガトン級
ふくらはぎまである長髪
角が生えてる←NEW!!

私の趣味全開でヤラしていただいております

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。