継国縁壱 原作最強の剣士 兄と共にちょっと頑張る
継国巌勝 元十二鬼月最強上弦の壱 弟と共にちょっと頑張る
スピリット・オブ・ファイア 葉王が貸し与えた五大精霊
麻倉芽衣 ポンコツ
玉村玉藻 変態
竈門炭治郎 頭硬い
竈門禰豆子 むむむ
鬼無辻無惨 貴様‼︎
ラザニー ワカメ
「縁壱さん!私に憑依して!ラザニーも力を貸して」
芽衣はイメチェン無惨に視線を向けたまま縁壱とラザニーにそう言うと縁壱は芽衣にすぐさま憑依しラザニーもオーバーソウルを纏いイメチェン無惨と対峙する
「芽衣!奴は私が対峙した時の鬼無辻より危険だ!気を付けろ」
縁壱は芽衣にそう忠告し気を引き締めると
「うん!ここで何とかしないと何ともならないよ」
芽衣もそう言ってイメチェン無惨に集中すると、イメチェン無惨は背中の触手を伸ばし芽衣達に襲いかかる
我流麻倉式巫術 日の呼吸 烈日紅鏡
芽衣は迫りくる触手を全て斬り落とすと、スピリット・オブ・ソードを一旦解除しオーバーソウル状態の又宗の切っ先を真下に向け再度スピリット・オブ・ソードを再構築する
垂直に立つスピリット・オブ・ソード、それを握る芽衣はイメチェン無惨よりも上空に位置し、芽衣は落下運動を利用して
我流麻倉式巫術 日の呼吸 碧羅の天
芽衣に憑依した縁壱自身が繰り出す型、巨大なスピリット・オブ・ソードが巨大な日輪を描きながらイメチェン無惨に斬りかかるとイメチェン無惨は
「貴様の能力も巨大な刀も厄介だが斬られなければ良いだけだ」
自身を構築するオーバーソウル体を細かく分散し弾け飛ぶイメチェン無惨、芽衣に憑依した縁壱は細かく分散したイメチェン無惨のオーバーソウル体を切り刻もうとスピリット・オブ・ソードを振るうが分散したイメチェン無惨の無数のオーバーソウル体から触手が生え襲いかかると流石に斬り落とせないと咄嗟に回避するもあまりの数の多さに完全に躱しきれず僅かではあるが芽衣の腕を掠めてしまう、イメチェン無惨はその隙に体を構築すると
「麻倉芽衣、貴様は運が良い!もし私が血肉を持つ体だったならば貴様は私の血による急激な細胞の変化に耐え切れず死んでいただろう」
と芽衣に話し
「それに貴様の血も今の一撃により私が吸い取った、血肉を持たぬ今の私には何の役にも立たぬが使い道はあるだろう」
イメチェン無惨は立て続けに芽衣に言うと
「芽衣済まない!私のせいで芽衣に傷を」
縁壱は自分の不覚で芽衣に傷を付けたと芽衣に謝るが
「あの気持ち悪い触手が一杯伸びて来たんだし、寧ろこの程度で済んで良かったよ」
芽衣は気にしてない素振りで縁壱にそう言うと
「まぁアレが不思議生物ならヤバいけどオーバーソウルなら何とかなるよ」
芽衣はそう言ってイメチェン無惨を見据え
「そう言う貴方は運が悪いね!もうその気持ち悪い触手は当たらないよ
私には通用しない」
そう自信ありげにイメチェン無惨に言い放つ芽衣、イメチェン無惨は
そんな芽衣に触手を伸ばし攻撃しようとする
「芽衣!」
迫りくる触手に対し反撃による応戦はおろか避けようともしない芽衣に
そう叫ぶ縁壱、だが芽衣は
「大丈夫!何とかなるよ」
そう言ってニッと笑みを浮かべる芽衣にイメチェン無惨の触手の雨が降り注いでいく
「麻倉芽衣‼︎」
芽衣とイメチェン無惨の攻防に手も足も出す事が出来なかった無惨、ほんの僅かな攻防ではあったがイメチェン無惨や芽衣の応酬に今の自分はついていけないと悟り静観していたが芽衣が突如イメチェン無惨の攻撃を受け入れた事で無惨は驚愕しながら芽衣の名を叫び土煙が舞う中芽衣の安否を確認しようと駆け寄ると
「麻倉芽衣⁈貴様無傷なのか⁈」
そう言いながら驚く無惨、無惨の視線の先にいる芽衣は全くの無傷、その場から微動だにせずイメチェン無惨の触手ラッシュを全ていなした芽衣は
「ふぅ!ほら、何とかなった」
そう言ってニッコリする芽衣、そんな芽衣に攻撃をいなされたイメチェン無惨は
「麻倉芽衣貴様何をした⁈」
この状況を理解出来ないイメチェン無惨はそう芽衣に叫びながら意味がわからないと狼狽えると
「何もしてないよ?」
そうあっけらかんと話す芽衣、芽衣は確かに何もしていない!寧ろ何もしないという事を実行した芽衣、だがその何もしないという事が大事だった
イメチェン無惨の攻撃は決してヤワな攻撃ではない、触れれば確実に致命傷へと至る危険な攻撃であり本来なら避ける事も困難だがそれでも避けるべきなのだろう
鬼殺隊ならば避けるという選択以外にも斬り落とす等の対処も可能なのだろうが避けるにせよ斬り落とすにせよ命の危険は伴うので精神面では僅かながらでも攻撃に対する恐怖は生まれるのだがその恐怖は生存本能から来る恐怖であり正常ではあるが鬼殺隊はその恐怖を上回る信念や復讐心で鬼と戦うが芽衣は鬼殺隊ではない
そんな芽衣が避ける事も斬り落とす事もせずただ立ち尽くす、自殺行為にも等しい行動だが芽衣とってそれこそが窮地を脱するに必要な事だった
それに対し恐怖がないのか?と言われたら勿論恐怖はある、だが芽衣は自分が“何とかなる“と信じたら迷いも恐れも捨て自分を信じ心を無にする、それが芽衣の強みでもあり芽衣のシャーマンとしての信念でもあった
そんな芽衣だからこそ使える巫術“巫力受け流し“
巫力を無効化こそ出来ないが自分へと向かう巫力の流れを変える芽衣の巫術、オーバーソウル体であるイメチェン無惨の触手攻撃は全て巫力による攻撃であり受け流すことが出来れば脅威にもならないのであった
「麻倉芽衣!貴様と言う奴は」
そんな芽衣に驚きと共に頼もしさを感じる無惨は芽衣に話しかけるが
「無惨さん、ここから先は私達シャーマンの戦いだから!」
巫力を持たない者は戦えない、そんな意味を含めた芽衣の発言に無惨は
自尊心を傷付けられ怒りに震え
「麻倉芽衣、貴様は私が役に立たない無力な存在だと、何の価値もない存在だと言いたいのか?」
そう芽衣に話しかける無惨だったが
「ワカメさんもシャーマンになればいい、ワカメさんにはシャーマンの素質があるもの」
震える無惨の真横にスッと入って来たラザニーがそう告げると
「私も麻倉芽衣のようになれるというのか⁈」
目を見開きながら興奮気味にラザニーに食い付く無惨
「さあ?それはワカメさん次第、でも!少なくとも同じ土俵に立つ事は出来る」
ラザニーは芽衣に視線を向けたまま無惨にそう伝えると
「聞いたか!麻倉芽衣‼︎私もシャーマンとやらになってやろう」
興奮気味にそう芽衣に話す無惨だったが
「あ、うん」
無惨に興味を示さない芽衣の素っ気ない対応、イメチェン無惨と対峙している最中において今そんな事言われても正直困る、そんな芽衣の対応に
「貴様!反応が薄いぞ‼︎」
ヨイショして貰いたかった無惨は芽衣に憤慨するも
「あーもう!ワカメうっさい」
もうお前黙れと言う芽衣の塩対応、まさか芽衣にまでワカメと言われると思わなかった無惨は衝撃で固まってしまい
「くぁwせdrftgyふじこlp」
怒りなのか動揺なのか震えながら何言ってるのか分かりません状態の無惨、そんな無惨を見たラザニーは
「グレイソーサーの共通言語化が通じない・・ワカメさんは不思議生物」
某ネットスラング用語をリアルで口にする奴などいない、グレイソーサーも100年後以降のネット世界をサーフィンすれば意味を理解出来るのだろうが今は大正、誰にも理解出来ない言語を話す無惨を不思議生物と認定するラザニーだった
そんな気の抜けたやり取りを呆然と見ていたイメチェン無惨、何かしたようには見えなかったが自分の攻撃の全てが意味のないものになり内心苛立つも次の手を考えねばと思考を巡らせると全身が一瞬発光、刹那イメチェン無惨から凄まじい衝撃波が迸り芽衣達を呑み込んでいく
「貴様が何をしようが関係ない、逃れられぬ衝撃で肉片一つ残さず消えるがいい」
イメチェン無惨はそう言うと先程の衝撃波よりも威力を高めた衝撃波を再度放ち周囲一帯が破壊されると土煙が巻き起こる
「麻倉芽衣といえど完璧な存在となった私には到底敵わぬ!」
強大な力を手にしたイメチェン無惨は自らの勝利を疑う事なく勝ち誇るように叫びだすと
「怨念の塊が巫力で具現化しただけの存在が完璧な存在?それはグレート・スピリッツに対する冒涜と同じ!」
そう声が聞こえると土煙の中からグレイスーツのオーバーソウルを纏ったラザニーが現れ
「キャトルミューティレーション」
ラザニーは宙に佇むイメチェン無惨に左手を翳しそう言うと引力操作でイメチェン無惨を自身に引き寄せ
「ラザニーの
重力操作でパンチの速度と威力を底上げしたラザニーの右拳がイメチェン無惨の腹に炸裂しイメチェン無惨は凄まじい速度で殴り飛ばされてしまう
「この世で完璧な存在!唯一無二はグレート・スピリッツだけ!」
グレイスーツの中でラザニーはドヤ顔をしながらそう言うが
「貴様ァァ‼︎」
ラザニーの右拳で腹に風穴を空けられたイメチェン無惨は腹の穴を再生しながら激昂し背中の9本の触手、更には腿からも8本の触手を生やし
ラザニーへ向けて一斉に襲い掛かる
その凄まじい速度はラザニーの眼では追うことが出来ず直撃を受けてしまう、芽衣はオーバーソウル中縁壱か巌勝どちらかが芽衣に憑依している影響で対応する事は出来るがラザニーの持ち霊グレイソーサーには荷が重すぎたようだ
だがラザニーのオーバーソウルは巫力の密度が圧縮された甲縛式オーバーソウル、並大抵のオーバーソウルでは破壊する事は困難でイメチェン無惨の触手攻撃ですらラザニーのオーバーソウルを破壊するには至らなかった
「はぅ〜!時間稼ぎはしたよ麻倉芽衣!そろそろ動けそう?」
そう言ってラザニーは未だ立ち昇る土煙に視線を移すと
「もう大丈夫!まんの子に服持ってきてもらったから」
土煙の中から芽衣の声がすると、隊服を着た芽衣が飛び出して来る
「いや〜ビックリしたよ〜‼︎なんか凄い衝撃が来たからスピリット・オブ・ソードを盾にしたけどまさかバスタオルが弾け飛ぶなんて・・なんていやらしい攻撃・・・はっ!まさか今までの攻撃は全て私の裸体を拝む為の・・そして触手で私を縛りあげてあんな事やこんな事を!変態‼︎ド変態‼︎」
そう言ってイメチェン無惨を睨みつける芽衣、イメチェン無惨の衝撃波に呑まれた芽衣達だが芽衣は咄嗟にスピリット・オブ・ソードを盾にして衝撃波の直撃を防いでいた
芽衣だけならば巫力受け流し或いは巫門遁甲で何とかなったが芽衣の背後には無惨達がいた、流石に無惨達まで受け流せないので芽衣はオーバーソウルによる防御で事なきを得るがイメチェン無惨の2発目の衝撃波は凄まじく直撃こそ防ぐが衝撃の余波は伝わり芽衣達の身を包む防御力皆無のセンシティブアーマーは無残な姿へと変貌、幸いにも土煙で裸体を晒す事は免れたがこれでは身動きが取れない、土煙が晴れてしまえば色々とアウトな状況でまんの子が動く
「芽衣サン!急イデ服ヲ持ッテキテ差シ上ゲマスワ!」
まんの子はそう言って脱衣所へとかっ飛び芽衣の隊服を運びだす
「麻倉芽衣、私が時間稼ぎするからその間に服着て。あとワカメさん達は避難して!全裸で彷徨かれたらちょっと困る」
自分も全裸のラザニーはそう言うがラザニーは即座にグレイソーサーをオーバーソウル、全裸じゃなくなったラザニーは一足先に土煙から飛び出しイメチェン無惨と交戦そして今に至る
「麻倉芽衣‼︎貴様!」
殺したと思っていた芽衣が普通に生きている、その事実を許せないイメチェン無惨は芽衣に怒声をあげるが
「はぁぁぁ〜・・・いきなりキレだすとか大丈夫⁈そもそも裸にひん剥かれてキレたいのはこっちだよ‼︎」
と言いながら自分もキレだす芽衣、そんな芽衣は
「もう頭に来た!ちょっと本気出す‼︎」
芽衣はそう言うと
「憑依合体!縁壱&巌勝in又宗inフツノミタマの剣!」
芽衣は縁壱と巌勝の2人を又宗にオーバーソウル、それを更に丸ごとフツノミタマの剣にオーバーソウル
「スピリット・オブ・ソード
そう言いながらイメチェン無惨と対峙する芽衣だが
「複霊甲縛式オーバーソウル、麻倉芽衣の実力の一端が見れる」
そう言いながらフフッと笑うラザニーの見つめる先、新たなオーバーソウルを展開する芽衣の姿が見える。あまりにも巨大な刀だったスピリット・オブ・ソード、その刀は芽衣の身長程に縮小されてはいるが以前と違い二振りの刀となっており右手側に又宗を模した黒刀が左手側に黒死牟の刀が、それを芽衣が纏う日輪と月の紋様の入った着流し風のオーバーソウルの左右に展開する継国兄弟の炎のような痣の意匠の漆黒の籠手が刀を握りしめ、まるで2人が左右から芽衣を包むような芽衣の複霊甲縛式オーバーソウル“スピリット・オブ・ソード明星“芽衣はイメチェン無惨に向かって走り出すと
「麻倉芽衣!貴様‼︎」
先程の巨大な刀もそうだが今の芽衣が纏うオーバーソウルは明らかに危険だと察したイメチェン無惨は芽衣に向かって叫び出すと
「さっきから麻倉芽衣とか貴様とかうっさい‼︎」
馬鹿の一つ覚えみたいに同じ事を叫ぶイメチェン無惨に辟易していた芽衣はそうイメチェン無惨に言うと
我流麻倉式巫術 日の呼吸 灼骨炎陽
芽衣は右側の刀で日の呼吸の型の一つである灼骨炎陽を無惨に放ち斬りつけるが無惨はまたもやポップコーンのように弾け芽衣の攻撃を回避する
「うわぁ〜気持ち悪っ‼︎」
眼前で飛び散る肉片を目の当たりにした芽衣は気持ち悪がりながら
我流麻倉式巫術 月の呼吸 捌の型 月龍輪尾
芽衣は左側の刀で月の呼吸の型である月龍龍尾を放ち飛び散る肉片を斬り裂くと
我流麻倉式巫術 日の呼吸 日暈の龍・頭舞い
立て続けに日の呼吸の型である日暈の龍・頭舞いを繰り出し追撃する芽衣、肉片が更に細切れになりイメチェン無惨も終わりかと思いきや
「貴様がいくら私を切り刻もうとも私は何度でも再生する」
バラバラに斬り刻まれたイメチェン無惨はオーバーソウル体を再構築すると誇らしげに芽衣に叫ぶ
「麻倉芽衣、気にせず何度もやっちゃえ!」
ラザニーは手にするオラクルベルを見てニヤリと笑みを浮かべ芽衣にそう話すと
「何か考えがるの?ラザニー?」
イメチェン無惨が何度再生しようが別に気にしてなかった芽衣はキョトンを首を傾げながらラザニーにそう聞くと
「まあそのうち分かるわ」
とラザニーは簡潔に答え
「そっかぁ〜、うん!ならやってみよう」
考えても分からないならまずはやってみる、芽衣はラザニーにそう言ってイメチェン無惨に攻撃を仕掛ける
我流麻倉式巫術 日の呼吸 火車
我流麻倉式巫術 月の呼吸 壱の型 闇月・宵の宮
芽衣のオーバーソウル“スピリット・オブ・ソード明星“基本的な制御は芽衣が操作するものの、2対の籠手と刀は縁壱と巌勝がそれぞれ遠隔操作しており芽衣が刀を握る以前のスピリット・オブ・ソードよりも洗練された型を繰り出せるようになっていた
そんな縁壱と巌勝の放つ型、縁壱の繰り出す火車がイメチェン無惨の背後から縦に斬りつけ巌勝の闇月・宵の宮がイメチェン無惨を真正面から横一閃に切り裂きイメチェン無惨のオーバーソウル体は十字に切り裂かれると即座にオーバーソウル体を再生し
「血肉なき体といえど鬼である私の体は幾らでも再生する、貴様が何度私を斬ろうが無意味だ」
そうイメチェン無惨は芽衣に話し芽衣の行動の無意味さを説こうとするが
「無意味かどうかはやってみなくちゃわかんない、最初から何もしないで諦めたら私は楽になれないからね」
そう言って芽衣はイメチェン無惨の話を否定すると再びイメチェン無惨に攻撃を仕掛ける
だがイメチェン無惨も無抵抗で斬られる筈もなく背中、腿からの触手に加え腕も触手と化して芽衣に総攻撃を仕掛けると芽衣は身に纏う着流し風のオーバーソウルを前方に翻し迫る触手を防ぐと
我流麻倉式巫術 色即是空空即是色
芽衣が合掌のように両手を合わせると2対の刀もそれに呼応するかのように合わさり一本の巨大な刀へと姿を変える
その刀を両籠手が握ると芽衣を起点に螺旋回転、斬撃が波紋のように広がると芽衣を中心に周囲一帯が光輝き景色は白一色に包まれる
やがて光が消え景色が戻ると
「何をした・・麻倉芽衣・・・」
信じられないと驚愕するイメチェン無惨、そのイメチェン無惨を構成するオーバーソウル体は完全に消え去っており、怨念の塊となったイメチェン無惨は再度オーバーソウル体を構築し始めると
我流麻倉式巫術 色即是空空即是色
芽衣は先程の巫術を再度使用し、イメチェン無惨のオーバーソウル体を強制的に解除する
「麻倉芽衣!貴様は一体なんなのだ⁉︎」
一度ならず二度もオーバーソウル体を強制的に解除されたイメチェン無惨は驚愕を通り越しまるで化け物を見ているかのような怯えた目で芽衣にそう問いかけると
「麻倉芽衣15歳!温泉とゆっくり過ごす事が大好きなどこにでもいる普通の一般人」
と何故か自己紹介をする芽衣だがそんな事を聞いている訳じゃないイメチェン無惨は
「貴様のような一般人がいてたまるかぁー‼︎」
的外れな芽衣の返しにツッコミを入れながらキレるイメチェン無惨
芽衣は何で?と言うような不思議な顔をすると
「そっちが何者か聞いてきたんでしょ?すぐキレるよね?いい年なんだから落ち着きなよ」
そう言いながら呆れた目でイメチェン無惨を見る芽衣に
「貴様ぁぁぁ‼︎」
更にキレるイメチェン無惨、芽衣はもう関わりたくないと思っていると
「麻倉芽衣!もしかして今の巫力無効化?私のオーバーソウルまで解除されたんだけど」
そう言いながら芽衣の背後からヒョッコリ出てきたラザニー、芽衣の巫術に巻き込まれオーバーソウルを強制的に解除されたラザニーはまんの子に自分のパッチ着を運んでもらい全裸回避をしていたが
「あっ!ラザニーゴメンね?巫力無効化だけど縁壱さんや巌勝さんと相談して私なりに改良した巫術だよ。波紋状に飛ばした斬撃の範囲内の巫力を無効化するんだ」
とラザニーに説明する芽衣はドヤ顔になると
「そっかぁ〜、麻倉芽衣合格!」
ラザニーは芽衣にそう言いながらオーバーソウルしてグレイスーツを纏うと
「とりあえずこの怨念を始末しないと」
そう言ってイメチェン無惨を見据えるラザニー、芽衣は
「麻倉式陰陽術ならなんとかなるよ」
そうラザニーに話す芽衣、イメチェン無惨はその隙にオーバーソウル体を構築しようとするが
「・・・・⁉︎何故だ‼︎何故再生しない!」
オーバーソウル体を構築出来ないイメチェン無惨は焦りながらそう叫ぶとラザニーは
「オーバーソウルを作る巫力が残ってないからよ、麻倉芽衣の攻撃で破壊される度に構築に必要な巫力が減っていたもの。何度も再生して破壊されれば巫力が尽きるのも当たり前よ」
そうイメチェン無惨に説明するラザニー、オーバーソウルを作るには巫力が必要であり、破壊される度に注いだ巫力は消えオーバーソウルを型作る巫力量が多ければ消費する巫力も比例するのだが、イメチェン無惨の巫力は葉王が残した巫力でありそれが尽きればオーバーソウル体を構築する事が出来ないのは当然であった
「馬鹿な!私は完璧な存在だ!鬼である私が再生出来ないなどあり得ないだろう!」
現実を受け止められないイメチェン無惨は焦り気味にそう叫ぶが
「自らの奢りが招いた結果よ」
そう言ってドヤ顔になるラザニー、ラザニーはオラクルベルでイメチェン無惨の巫力値を計測しいずれこうなる事が分かっていたので芽衣に攻撃を続けろと言い読み通りの展開だったのだが、まさか自分のオーバーソウルまで強制解除する攻撃手段があるとは予測出来ないラザニーであった
そんなイメチェン無惨に
「麻倉式陰陽術 急急如律令」
芽衣は麻倉家に伝わる陰陽術でイメチェン無惨の怨念を強制成仏しようと護符を飛ばすが
「そこまでだよ!芽衣」
突如芽衣の前に現れた少年が芽衣の飛ばした護符を握りつぶしイメチェン無惨の窮地を救うと
「やあ!君が鬼無辻無惨だね?」
少年はイメチェン無惨に振り返るとニッコリと笑いながらイメチェン無惨にそう話しかける
「貴様は何者だ」
ニッコリと笑みを浮かべる少年だがイメチェン無惨は少年の異常な不気味さに警戒をしながらそう返すと
「僕は麻倉
葉真と言う少年はそうイメチェン無惨に言うと芽衣に振り返り
「久しぶりだね芽衣!」
笑顔で芽衣にそう話す葉真だが芽衣は
「挨拶なんてしなくていいよ、貴方が私の前に現れたって事はそうゆう事でしょ?裏麻倉家」
葉真に素っ気ない態度をとる芽衣に葉真は
「随分と冷たいじゃないか芽衣、僕と君の仲じゃないか!」
そう言いながらヘラヘラと笑う葉真、芽衣は葉真を警戒しながら
「許婚の関係はもう解消されたけど?」
芽衣は葉真にそう言うと
「それは君のお爺様が決めた事、僕となんの関係が?」
そう言ってヘラヘラと笑う葉真、葉真は未だ芽衣と婚約関係にあると主張するが
「爺ちゃんハゲだけど一応現麻倉本家の当主だよ?」
別にハゲの事など言わなくてもいいのだが芽衣の中では祖父=ハゲ
余計な事を付け加え葉真にそう話すのだが
「芽衣大丈夫だよ、僕等裏麻倉家が現麻倉本家を潰して麻倉本家となる。現当主に縛られた芽衣を救い出してあげるからね」
ニッコリと笑いながらそう芽衣に語りかける葉真、芽衣は顔を痙攣らせながら
「葉真はそんな事の為に葉王の復活を目論んでるの?」
そう葉真に聞く芽衣だが
「葉王様の復活を望んでるのは僕じゃなく現裏麻倉家当主麻倉
そう芽衣に話す葉真は護符を取り出すと
「というわけで君は式神になってもらうよ」
そう言って葉真は背後のイメチェン無惨に護符を飛ばし
「麻倉式陰陽術 式神転生」
葉真は陰陽術の力を行使しイメチェン無惨を式神へと作り変え
「フフッ!鬼の首魁である鬼無辻無惨は僕達裏麻倉家の配下、どういう意味か芽衣ならわかるよね?」
ヘラヘラと笑いながらそう芽衣に話す葉真、芽衣は葉真を睨みつけながら
「今ここで葉真を倒せば裏麻倉家の計画も終わりって事だね」
裏麻倉家の計画、現麻倉本家を潰す為に葉王の復活を目論む裏麻倉家その計画の一つが鬼無辻無惨の確保なら葉真を倒しイメチェン無惨を成仏させれば計画を潰せると芽衣は葉真に攻撃を仕掛ける
「フフッ!いいよ芽衣おいで!」
ニヤリと笑みを浮かべ葉真は両手を広げると合掌のように手を合わせ
我流裏麻倉式巫術
両手を叩いて生み出した衝撃波が葉真に近づいていた芽衣のオーバーソウルを強制解除し葉真は丸腰になった芽衣に肉薄すると左手で芽衣の右腕を掴み右手で芽衣の頬に触れながら
「フフッ!芽衣忘れたのかい?君が僕に超占事略決に記された巫術を教えてくれたのを」
そう言いながら葉真は顔を芽衣の顔に近づけ唇を奪おうとすると
「マキヲさん直伝‼︎須磨うっさいビンタ‼︎」
そう言いながら空いた左手で葉真の頬にビンタをぶちかます芽衣、思わぬ芽衣の反撃で葉真は芽衣の拘束を解いてしまうと芽衣はその隙にラザニーの後ろに逃げ込み
「ラザニー交代!アイツ気持ち悪い」
そう言ってラザニーにバトンタッチするが
「嫌!私もアイツ気持ち悪い」
とラザニーも葉真を気持ち悪がり拒否、芽衣は咄嗟に
「無惨さん出番だよ‼︎」
今度は無惨にバトンタッチするが
「ワカメさん達は着替え中!」
無惨達は全裸のまま彷徨くのは嫌なので服を着ようとこの場を後にするのだが朱沙丸はビビって出てこず矢琶羽は土煙で汚れるのが嫌だと隠れ無惨は身嗜みに気を使い未だ着替え中であった
そんな無惨達の有り様に芽衣は
「肝心な時に〜‼︎」
そう言いながら憤慨する芽衣、そんな芽衣に
「フフッ!僕との口付けに照れてるんだね?」
そう言いながら芽衣を見つめニヤリと笑みを浮かべる葉真、芽衣とラザニーはゾッとして鳥肌を立てながら
「葉真と接吻するくらいなら玉藻とした方がマシだよ」
「私もそう‼︎」
そう葉真に返す芽衣とラザニー、玉藻が聞けば発狂レベルだが客観的に見ればどっちもどっち、そしてラザニーは芽衣と葉真の関係に無関係なのだが何故か自分も接吻されると思い込み見ず知らずの玉藻を選ぶのだった
そんな芽衣達の返しに
「玉藻?ああ、君が蘇らせた親友だっけ?ならその娘を殺せば芽衣は僕だけの物になるわけだね」
そう言い放つ葉真、その言葉に芽衣は
「今何て言ったの?」
葉真の言葉に怒りを露わにした芽衣はそう葉真に尋ねると
「芽衣大丈夫だよ?君の親友を殺したら二度と蘇る事がないようにしてあげるからね」
これは芽衣の為だよと言わんばかりの笑顔を芽衣に向けてそう言い放つ葉真、これを聞いた芽衣は
「・・・ハハッ!じゃあ二度と私達の前に現れないよう・・・私が滅ぼしてあげるよ」
そう話す芽衣、ラザニーはそんな芽衣を見て
「悪魔のパッチ・・ハオ」
芽衣の豹変に何故かそう言ってしまったラザニー、ラザニー自身ハオを直接知っているわけではないが芽衣の巫力は明らかに異質、まるで全てを滅ぼさんとする冷酷な巫力を感じたラザニーは
「麻倉芽衣!怒りに呑まれちゃ駄目!このままじゃ本当にハオの再来になるよ‼︎」
そう言って必死に芽衣にしがみつき止めようとするラザニー
「スピリット・オブ・ファイア!葉真を消して」
芽衣はラザニーを無視しスピリット・オブ・ファイアにそう命じると
スピリット・オブ・ファイアを即座にオーバーソウル、突如背後から現れたスピリット・オブ・ファイアの鋭利な爪が葉真に突き刺さる瞬間
オーバーソウル
葉真は自身の持ち霊大太法師をオーバーソウル、スピリット・オブ・ファイアをも上回る巨大な巨人がスピリット・オブ・ファイアの鋭利な爪を防ぐと
「まさか君が五大精霊まで持ち霊にしているとはね、僕の持ち霊でもキツイな」
そう言うと葉真は大太法師に掬われ
「とりあえず目的は果たしたし今日のところは退散するよ、芽衣また会おうね」
葉真はそう言って大太法師の力で地形操作すると芽衣達の地盤を落とし巨大な落とし穴を作る
芽衣達が落とし穴に落ちた隙にその場を後にした葉真は
「麻倉本家を潰す前に協力関係にある鬼を狩る組織を潰さなきゃね」
そう言って姿を消すのであった
一方落とし穴に落ちた芽衣達は
「麻倉芽衣!貴方はハオのように全てを滅ぼす悪魔になりたいの?」
そう言って芽衣を説得するラザニー、だが今の芽衣にラザニーの声が届く事なく
「滅ぼさなきゃ玉藻が死ぬ、玉藻が死ぬくらいなら滅ぼした方がマシだよ」
独り言のように呟く芽衣だが芽衣の目は生気を失ったように虚で下手に触れば危険だとラザニーは思い悩んでいると
「異国の少女よ」
「ここは私達に任せてもらおう」
縁壱と巌勝はラザニーにそう言うと芽衣に強制的に憑依合体し芽衣の心に呼びかけ始める
「「芽衣‼︎」」
2人が声を揃えて芽衣に呼びかけると
「何?」
2人の声が芽衣に届いたのか、芽衣は素っ気ないものの2人に返事をすると
「芽衣、怒りとは難しいものだな」
『ああ、一度怒りに呑まれればそこから抜け出す術が見つからぬ』
「その先に待つのはやり場のない怒りをぶつけるだけの虚しい人生だ」
『かつての私も怒りに呑まれ虚しい時の中を生きてきた』
「だがそんな私達に一筋の光が現れた」
『その光は1人では抜け出せぬ怒りという闇から私達を救ってくれた』
「芽衣、お前は決して1人ではない」
『お前には私達がいる、お前を想ってくれる友がいる、仲間がいる』
「あの鬼無辻でさえもお前は変えたのだ」
『芽衣、お前も変わるべき時が来たんだ』
「過去に囚われず未来へと進む時が」
『芽衣お前ならやれる』
「お前が私達を救ってくれたように私達がお前を救おう」
『私達継国兄弟は生涯お前の持ち霊だ』
「芽衣信じているぞ」
『ああ、どんな困難な状況でもお前なら』
「『何とかなる』」
と継国兄弟は芽衣に呼びかけると芽衣は
「2人とも・・・・話が長いよ‼︎もっと手短に!例えばこう「芽衣!何とかなる!」ってくらいに省略しないと。多分いるよ?もっと省略してる人、いや省略しすぎても駄目か!逆に分かんない。皆まで言わずとも分かっているだろ?的な感覚で省略されても何言ってるか分かりませんってなるしね!うん!程々が良いよね!」
自分の話はクソ長い事を棚に上げて2人に話が長いと愚痴る芽衣、だが2人の言葉は芽衣の心に響いており落ち着きを取り戻した芽衣は
「2人共ありがとう!これからもよろしくお願いします」
と2人に言うと
「ああ」
『うむ』
2人もそう返し3人で笑い合うのだった
そんな芽衣だが後に省略しすぎて何言ってるのか分かりませんとなる人物がいる事を、そしてその人物に出会う事になるのだが今はまだ知る由もなかった
「ラザニー心配かけてゴメン!私はもう大丈夫」
先程の暴走の件をラザニーに謝る芽衣、しっかりと45度の角度でお辞儀をする芽衣に巌勝は
「馬鹿な⁈あの芽衣が礼儀作法を知っているというのか!」
割と失礼な偏見で芽衣を見る巌勝、普段の生活を見る限り仕方ないのだが麻倉本家という事もあり最低限の礼儀作法は学んでいる芽衣はいざという時はちゃんとする奴だった。
そんな芽衣の謝罪を受けたラザニーは
「麻倉芽衣がハオみたいになりそうで怖かった」
と涙目のラザニーが芽衣にしがみつくと
「この大きな穴からそろそろ出たいんだけど」
そうラザニーが話すと
「葉真の奴、馬鹿みたいに大きな穴作るんだから!」
そう愚痴を零す芽衣、葉真の作り出した穴は直径10m深さ50mという縦穴式で脱出も一苦労だと嫌気をさす芽衣だが
「麻倉芽衣、私のオーバーソウルに乗って」
とラザニーが話すとラザニーは足元に小型の飛行物体所謂UFOをオーバーソウル、芽衣はラザニーにしがみつかれたままUFOの上に足を乗せるとUFOはフワリと浮き上がり穴の出口目指して駆け上っていく
ちょうどその頃タイミング良く出てきた無惨達、轟音がしていたがまさか巨大な穴が空いていたとは知らない無惨達は恐る恐る穴を覗き込むと
「「「何か浮いてる⁈」」」
UFOに乗る芽衣達と無惨達が鉢合わせ、無惨達は驚きで口をアングリしていると
「いや〜世の中には便利な乗り物があるんだね〜」
そう言いながらホクホクしている芽衣、そんな芽衣に無惨は
「コイツには世間の常識が通じない」
いくら文明が開化したとはいえ常識的に考えてそんな乗り物は存在しない、コイツはそんな事も知らないのかと唖然としていると芽衣達が穴から脱出し地に足をつけると
「さてと・・一旦家に帰らなきゃ!無惨さん達も付いてきて」
芽衣はそう言いながら足早にその場を後にしようとすると
「麻倉芽衣!一体何が起きたのだ」
事情を飲み込めない無惨はそう芽衣に尋ねるが
「裏麻倉家が動き出した、無惨さんの怨念の塊は裏麻倉家の配下、式神にされた」
と簡潔に説明する芽衣、だが裏麻倉家の事やイメチェン無惨が配下にされた事など知る由もない無惨はその説明だけで把握など出来るはずもなく
「裏麻倉家とは一体何だ?配下にされたとはどういう意味だ」
再度芽衣に尋ねる無惨だったが
「とにかく‼︎詳しい事は麻倉本家で話すよ‼︎」
質問に答える余裕もない芽衣はそう言いながら歩き出すと
「麻倉芽衣!これを!」
芽衣の後を追ったラザニーはそう言いながら芽衣にオラクルベルを手渡し
「私も麻倉芽衣に協力してあげたいけどパッチの使命があるから一緒には行けないの、でもオラクルベルがあれば星の導きによりまた逢える」
申し訳なさそうに芽衣に話すラザニー、芽衣は残念そうな顔になるがラザニーにはラザニーのやるべき事があると割り切り
「そっかぁ!じゃあまた逢おうねラザニー!私達はもう友達だよ」
そう言いながらはにかむ芽衣は握手をしようとラザニーに右手を差し出すと
「友達・・私と麻倉芽衣は友達・・・うん!私と芽衣は友達‼︎」
友達と言われた事が意外だったのか独り言のように呟くラザニーは少しの間思案すると今まで見せなかった笑顔を見せながら芽衣と握手をし
「芽衣持ち霊を大切に!あの2人がいればきっと芽衣は大丈夫」
ラザニーは芽衣を見つめてそう話し芽衣はコクンと頷くと
「芽衣急いでるんでしょ?街まで送ってあげる」
ラザニーはそう言いながらUFOをオーバーソウル、だが先程より巫力を多く注ぎ込み一回り以上大きな巨大UFOを作り出すと
「ワカメさん達も乗って!」
そう言ってラザニーはUFOの扉を解除しUFOの中に消えると
「私は限りなく完璧に近い生物だと思っていた、鬼が人より優れているのが当たり前だと・・だが!コイツらを見て私の中の常識が崩れてしまった」
無惨はUFOを見ながらそう話し
「謎の飛行物体に早く乗るぞ‼︎」
それはもうワクワクドキドキが止まらないというような好奇心に満ちた表情でUFOに猛ダッシュする無惨、ぶっちゃけあんな得体の知れない物体に乗りたくない朱沙丸と矢琶羽は困難するが無惨が颯爽と乗り込んだので乗らないわけにはいかずしぶしぶ乗り込むのであった
「縁壱さん!巌勝さん!お願いがあるの‼︎」
「芽衣どうした?」
「芽衣から願い出るとは珍しい」
芽衣はUFOに乗る直前縁壱と巌勝にとある願いを話し一同は浅草へと飛び立つ
因みに浅草に謎の飛行物体現ると新聞になるのだがこれは別の話
一方浅草で特にやる事がなかった玉藻一行、芽衣がいないという欲求不満が爆発した玉藻は浅草中の温泉を駆け巡り芽衣を探し回るのだが芽衣は浅草から少し離れた秘境の湯にいたので見つからずじまいだった
芽衣が見つからず途方に暮れる玉藻、そんな時浅草上空に謎の飛行物体が現れ玉藻は
「あの変な物体から芽衣の芳しい匂いがする」
玉藻だけが有する無駄技能芽衣センサーが発動し謎の飛行物体に芽衣がいると察した玉藻は飛行物体を追跡、飛行物体が降り立ち芽衣達が出てくると
「芽〜衣〜‼︎芽衣芽衣芽衣芽衣‼︎」
そう叫ぶながら芽衣に猛ダッシュする玉藻、飢えた野獣が突っ込んでくるのを見た一同は
「何かヤバいの来るよ!」
「麻倉芽衣!貴様の知り合いにマトモな奴はいないのか!」
そう言って玉藻を警戒するラザニーと無惨、芽衣はあれが玉藻ですと何故かドヤ顔になり
「ほいさ!巫門遁甲」
そう言って突っ込んで来た玉藻を躱す芽衣、玉藻はまたもや地面に顔面からダイブすると思いきや
「私も巫門遁甲」
同じ過ちは繰り返さない、何故なら芽衣を堪能したいから!そんな気迫で玉藻は巫門遁甲を駆使して芽衣の受け流しを受け流し芽衣の背後に回り込むと
「芽衣いただきま〜す」
手をワキワキしながら卑猥な事をしようとした玉藻、芽衣に飛びかかるが
ヘビーG
ラザニーは重力操作で玉藻に重力をかけ押し潰すと
「ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
強力な重力負荷に悲鳴を上げる玉藻、芽衣は仕方ないなぁと溜息を吐くと
「ほいさ!これに懲りたら玉藻は無闇矢鱈に私に抱きつかない」
芽衣はラザニーの重力操作を巫力無効化で解くと玉藻を引き起こしそう説教しだす
「うぅ〜」
不満はあるもののラザニーの重力操作に懲りたのか項垂れる玉藻だったが
「はっ!珍妙な生き物と・・鬼⁈」
芽衣の周りにいたラザニーと無惨達に漸く気付いたのかそう叫ぶ玉藻
芽衣はそんな玉藻に
「え〜と、珍妙な生き物は私達と同じシャーマンでパッチのラザニー、こっちは無惨さんと・・誰だっけ?」
そう玉藻に紹介する芽衣、ここまで空気のように撤した朱沙丸と矢琶羽の2人は芽衣に名前を覚えられてないのだが
「朱沙丸です」
「矢琶羽です」
何故か従順に自己紹介する朱沙丸と矢琶羽の2人、曰くあの御方と同等かそれ以上の存在と感じ取った2人は大人しく従おうと芽衣の知らぬ間に忠誠を誓っていたのだった
「・・・・ふぇ⁈無惨・・さん?・・・芽衣ちょっと待って!意味が分かんない!パッチのラザニーは分かるよ・・・・ゴメン!やっぱり分かんない・・・もうこの組み合わせが意味分かんないよ」
芽衣がまさかの無惨と一緒にいる、理解不能な出来事にパニックになる玉藻はチラッとラザニーを見て理解出来ると言うがラザニーはグレイスーツを纏っている為見た目は宇宙人、やっぱり理解出来ないと言い直すと更にパニックなると
「玉藻落ち着きなよ」
と、のほほんとした芽衣が言うと
「芽衣ユルすぎだよ!」
そう声を荒げる玉藻、玉藻自身鬼殺隊でもなければ無惨に恨みや因縁があるわけでもない、だが鱗滝の元で炭治郎と共に修行した際炭治郎から家族が殺された事を聞いていた玉藻は無惨に憤りを感じそんな無惨と芽衣が一緒にいる事に納得出来ないでいた
「玉藻〜‼︎」
「むむむぅ〜」
そんな時遠くから玉藻を呼ぶ炭治郎と禰豆子の声がすると
「無惨さん‼︎土下座の準備‼︎」
芽衣は慌てて無惨にそう言うが
「私が何故土下座などしなければごぶぅ⁈」
土下座を拒否する無惨だったがラザニーがヘビーGで無惨を押し潰し土下座ならぬ土下寝の格好で這いつくばらせると
「準備OK」
ラザニーが芽衣に親指を立て合図を送ると芽衣はコクンと頷くと
「鬼無辻無惨‼︎」
無惨の匂いを嗅ぎとった炭治郎が怒りを露わにして猛ダッシュ、芽衣達に近付いて来ると
「芽衣!そこから離れろ‼︎」
そう言って芽衣を避難させようとする炭治郎だったが
「コレはワカメです」
と何故か無惨を庇いだすラザニー、いきなり珍妙な生物が訳の分からない事を言い出し炭治郎は目をパチクリさせるが匂いは間違いなく無惨の匂い、そしてその無惨は地に這いつくばっているそんな状況に炭治郎は困難し
「コレは一体どういう事なんだ⁈」
どうなってるのか分からない炭治郎はそう呟くと
「麻倉芽衣‼︎どういう事だ?何故鬼狩りがいる」
そう芽衣に叫ぶ無惨、まさかこの場に鬼殺隊員が現れるとは思わなかった無惨だったが
「浅草には炭治郎君達と一緒に来たんだから、別におかしなとこはないよ」
そう無惨に返す芽衣だったが
「貴様!私を騙したのか⁈」
芽衣が鬼狩りと共に行動しているとは知らなかった無惨、騙されたと激怒するが
「はい?」
コイツいきなり何言ってんだ?というような顔になる芽衣、確かに芽衣は無惨に炭治郎と共に行動していたとは言っていない、だが逆に行動していないとも言ってない寧ろ何も聞かれていない、仮に芽衣が鬼殺隊員と一緒にいたと言っても無惨と遭遇した時点でラザニーしかいなかったわけで芽衣にとって言いがかりもいいとこだった
「私に取り入って油断させたところを鬼狩りに襲わせる!そうゆう魂胆だったか‼︎」
と被害妄想全開の無惨、芽衣はいやコイツマジで何言ってんの?と呆れた様子で
「あーもう‼︎ならそれでいいよ!だったら私と無惨さんの関係はこれでおしまい!後はご自由に」
コイツ面倒臭いから放置しようと考えた芽衣は無惨にそう言うと
「待て!麻倉芽衣!私が悪かった!だから私を見捨てるな」
芽衣の態度に焦り態度を急変させる無惨、そんな様子を見ていた玉藻は
「え〜と、コレどうゆう事?」
何故か芽衣の尻に敷かれている無惨に戸惑いを隠せない玉藻、戸惑いながらも警戒と敵対心を解かない炭治郎は
「鬼無辻無惨‼︎俺はお前を許さない‼︎」
そう無惨に叫ぶ炭治郎だったが
「コレはワカメです」
と炭治郎に話すラザニー、ラザニー曰く無惨はワカメと認識しており炭治郎にそう言っていたのだが
「ふざけるのも大概にしろ‼︎」
とラザニーに叫ぶ炭治郎、無惨は鬼でありワカメではない、言っている事も見た目もふざけてるとしか思えない、何より無惨は自分達の家族を殺した張本人、この状況で炭治郎が怒るのも無理はなかった
炭治郎に怒鳴られたラザニーは体をビクッとさせ慌てて芽衣の背後に逃げ込むとそのまま芽衣にしがみつく
オーバーソウルで表情は見えないが確実に涙目になっているのだろう
そんなラザニーをあやす芽衣とラザニーが羨ましいとキィィーと悔しがる玉藻、元々理解出来ない状況だったが炭治郎はこの状況を理解する事より無惨を討つ事を優先し日輪刀を引き抜くと
「お前がいなければ俺の家族が死ぬ事なんかなかった!禰豆子が鬼になる事もなかった!今こうして刀を握る事もなかった!お前が!お前がいなければ‼︎」
そう言って激情を露わにする炭治郎とそんな炭治郎の言葉を黙って聞き続ける無惨、以前の無惨ならば炭治郎の言葉など歯牙にもかけず自らの行いの正しさを説いていたのだろう、だが未だ傲慢な性格とはいえ自分が行ってきた行動の結果目の前の少年に過酷な運命を背負わせた事実は認めており無惨は炭治郎に向かって
「私が悪かった」
未だラザニーによって地に這いつくばっている無惨は炭治郎にそう一言謝るが
「謝れば今までの事が許されると思うな!殺された俺の家族はもう戻らない‼︎もう昔のように家族と過ごす事は出来ないんだ‼︎」
そう言いながら泣き始めた炭治郎、そんな状況で芽衣が
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
と大号泣、炭治郎の境遇もそうだが一言とはいえ絶対に謝らないと思っていた無惨が謝った事色んな感情が入り混じり泣き始めた芽衣、これには無惨や炭治郎も取り乱し
「急にどうした⁈麻倉芽衣」
「芽衣!どうしたんだ⁈」
と芽衣を心配していると
「芽衣が泣いちゃったら私も泣きたくなるよ」
と玉藻も便乗し大号泣、そしてラザニーも大号泣、ついでに禰豆子も大号泣、周りでワーワー泣き喚かれ困惑する無惨と炭治郎、無惨は炭治郎にどうすべきか話しかけようとするが
「もげらっ⁈」
大号泣するラザニーが重力の制御を誤り無惨に更なる負荷が掛かると無惨は陥没する地面に陥没し今にもペチャンコになりそうだった
「今すぐ辞めるんだ‼︎」
家族の仇とはいえ性根が優しい炭治郎、簡単に許す訳にはいかないが一応の謝罪をした相手が無抵抗かつ一方的にやられている、流石にやりすぎじゃないかとラザニーに叫ぶが
「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎」
先程炭治郎に怒鳴られたラザニーは炭治郎恐怖症に陥っており炭治郎の大声は最早ラザニーにとって恐怖そのもの、更に号泣するラザニーと比例するように無惨に掛かる負荷も高まり遂に無惨は
「ひでぶぅぅぅ‼︎」
某世紀末ヒャッハーのような断末魔をあげながらペチャンコになってしまった無惨、炭治郎はグロテスク化した無惨を見て
「やってしまった」
一応助けてやろうとしたが逆にとどめを刺す結果になってしまった事で悲壮感に暮れるが元は家族の仇、ある意味やり遂げた感のある炭治郎は
「次は善人として生まれ変わりますように」
そう言いながら無惨に合掌、しばらく黙祷していると
「かっ・・勝手に殺すなっ・・・それと・・・これ以上ラザニーを刺激するな」
流石に鬼である無惨はこれぐらいでは死なないが、重力に押し潰されている今の状況では再生するのも一苦労らしく、ラザニーを刺激しないよう炭治郎に懇願すると
「ラザニー‼︎」
と名前を呼ぶ炭治郎、するとラザニーは
「・・・・怖いぃぃぃ‼︎」
そう言いながらパニックになるラザニーは小型UFOをオーバーソウル、それに慌てて飛び乗ると一目散に空の彼方へと消えていくのだった
「た・・助かった・・礼を言ってやろう」
ラザニーが逃げた事で重力の枷から解き放たれた無惨はホッと一息つくと偉そうに炭治郎にそう言うが
「・・・・・」
無言で炭治郎から白い目で見られる無惨、家族を殺した私への恨みが消えるわけではないと考えるが
「早く服を着るんだ‼︎」
そう慌てる炭治郎、無惨はふと自分を見渡すと
「・・この私に恥をかかせたなラザニー‼︎次にあった時は貴様も同じ裸にひん剥いてやる‼︎」
と事案要素しかない発言をする全裸の無惨、肉体を再生する時服を着れなかった無惨だったが無惨は腕を触手化し素早い手付きで服を着直すと
「貴様、名は何という」
そう炭治郎に話しかける無惨、正直なところ鬼狩りと話などしたくないのだが芽衣達をどうにかする方が面倒なので炭治郎に話しかけたのだが
「俺は長男だ」
そう言いながら落ち込む炭治郎、これまで炭治郎は長男として家族を支えて兄弟達に慕われてきた、それ以外にも麓の町の住人達とも懇意にし色々と頼られてきた炭治郎、そんな炭治郎に対し怖いと泣き叫ばれ逃げ出したラザニー、炭治郎にとって初めての出来事で長男メンタルにクリティカルヒットした事で落ち込んでいたのだが
「長男か、変わった名前だな」
そう呟く無惨、炭治郎はふと真顔で
「何を言ってるんだ?俺は竈門炭治郎だ」
そう無惨に名を告げる炭治郎、無惨はちょっとイラッとしたが
「竈門炭治郎か」
ラザニーを追い払った恩もあるのかキレる事なくそう呟く無惨は
「ラザニーが私をワカメと言うのは麻倉芽衣のせいだ!奴が温泉で私を温泉ワカメだとラザニーに吹き込んだのが原因だ!」
とラザニーを擁護する無惨、炭治郎はラザニーに申し訳ない事をしたと思いつつ芽衣を軽く睨むと
「鬼無辻無惨、俺はお前をすぐに許せそうにない!」
無惨を見据えながらそう話す炭治郎に無惨は
「私は許しなど請わぬ。竈門炭治郎、私が憎ければ貴様も鬼狩りらしくその刃を私に向けたらどうだ?」
そう炭治郎に話す無惨、明らかに挑発している発言だが無惨の真意は幾ら謝罪をしようと今更過去の精算など出来る筈もなく、逆に炭治郎が復讐心を自分にぶつけ気が楽になるならと意味で炭治郎に話したのだが
「俺は・・俺は憎しみや復讐に囚われて刃を振るう事はしないよ、俺が鬼殺隊になったのは禰豆子を妹を元に戻す方法を探す為であって決して復讐の為なんかじゃないんだ」
そう無惨に話す炭治郎、無惨はそれを静かに聞くと
「では貴様は私に復讐しないと?家族の仇だろう?」
そう炭治郎に尋ねる無惨、炭治郎は無惨の言葉に対し首を横に振ると
「仇を討つ事も考えたよ、だけど芽衣と出会って芽衣の過去を知り俺は仇討ちじゃなく悲しみの連鎖を断ち切る為に刃を振るうと決めたんだ」
と無惨に返す炭治郎、無惨はフッと笑うと
「ならば尚のこと私を斬るべきじゃないのか?貴様の言う悲しみの連鎖の元凶は私、私を殺せばその悲しみの連鎖は断ち切れるのではないか?」
そう炭治郎に話す無惨、炭治郎は無惨をジッと見つめると
「匂いが違うんだ・・今のお前は悲しみの匂いがするしお前を斬ったとしてもきっと悲しみの連鎖は変わらない・・それに・・・今こうして話し合えてる相手に刃を向ける事は出来ない」
炭治郎はそう無惨に話すと無惨は暫くの間無言で佇み
「貴様の考えは甘すぎる!私が貴様を殺さないと言ったか?」
無惨はそう言いながら炭治郎を睨みつけると
「殺さないよ、さっきも言ったけど今のお前は匂いが違う。それに芽衣が一緒だったという事は・・そういえば何で芽衣と一緒にいたんだ?」
そう話す炭治郎、無論無惨も炭治郎を殺す気などないが炭治郎は鬼殺隊、立場上敵対関係の為敢えてそう言ったのだが炭治郎は迷いなく言った為これ以上追求はしなかったが芽衣が一緒だとなんだ?と気にはなっていた
そんな無惨は炭治郎に芽衣と一緒にいた訳を炭治郎に話す、ウザい酔っぱらいに絡まれた事、うどんを食べながら歩く芽衣と遭遇した事、なんだかんだで温泉に行った事、芽衣が自分から怨念の塊を祓った事、その怨念の塊が具現化した事、芽衣と敵対する者が現れたらしい事等を炭治郎に話すと
「俺達と離れている間に凄い事になってるな」
色々ありすぎて何と言っていいか分からない炭治郎だったが
「芽衣達の敵って前に玉藻が言っていた」
そう呟く炭治郎、無惨は炭治郎の言葉に追従し
「麻倉芽衣は裏麻倉家と言っていた」
と話す無惨、あの時無惨はお洒落着タイム中であの場にいなかったので詳しい事は知らない、無惨は炭治郎を見ながら
「私達はその裏麻倉家を含め今後の事を話に麻倉芽衣の家に行く、貴様はどうする?」
と炭治郎に尋ねる無惨、炭治郎も芽衣達の敵というのが気になるので
「俺も行くよ」
そう話す炭治郎だったが
「カァ〜〜!炭治郎次ノ任務ガアル!夜明ケト共二出発セヨ」
と炭治郎の同行より次の任務を優先させる社畜鴉、炭治郎はあからさまに嫌そうな顔をすると
「カァ!松衛門!炭治郎過労死!ジャクソンソウ思ウ!」
と炭治郎を労るジャクソンに松衛門は
「コイツハ今回何モシテイナイ!マダ働ケル‼︎」
とジャクソンに反論、ジャクソンは
「松衛門パワハラ松衛門パワハラ!ジャクソンソウ思ウ」
そう松衛門に叫ぶジャクソン、このやり取りを見ていた炭治郎と無惨は
(パワハラって何だ?)
まだ大正には馴染みのない言葉に疑問を浮かべていたが
「カァ〜!松衛門トジャクソン!私ガ自慢ノ小山田伝令網ヲ駆使シテオ館様カラ伝令ヲ貰イマシタワヨ」
と謎の情報網を持つまんの子がお館様から伝令を貰ったと報告、松衛門
とジャクソンはお館様からの伝令と聞きまんの子の言葉に耳を傾けると
「隊士竈門炭治郎、鬼ノ首魁鬼無辻無惨及ビ鬼ノ少女禰豆子ヲ連レ麻倉本家二集合セヨ‼︎ト申サレテマスワ」
そう伝令を伝えるまんの子、炭治郎はお館様って誰だ?と疑問を浮かべ首を傾げ無惨は鬼殺隊のトップにもう情報が回っている事で小山田伝令網恐るべしと驚愕していると
「カァ!ジャクソンモ!伝令網アル!小山田伝令網二負ケテナイ!」
と何故かまんの子に対抗意識を燃やすジャクソンは
「カァ!カァ!カァ!
ジャクソンはそう言って異国被れ仲間を呼び寄せるが
「ジャクソン誰モ来マセンワヨ」
そう言いながら優越感に浸るまんの子、ジャクソンが呼んだ仲間達はまだ夜も明けてないので各担当に付いて任務中だった事から来れないのだが
「私ヲオ呼ビデスカナ?」
そう言いながら飛んで来た一羽の鴉、ジャクソンはその鴉に
「カァ!ジャクソン
と叫ぶジャクソン、そんなジャクソンにクラウスは
「私ガジャクソン如キノ召集二応ジル訳ナイデショウ!私ハ姫二呼バレ参上シタンデス」
そう話すクラウスはまんの子に向かい合うとお辞儀をして
「姫!クラウス参リマシタ」
とまんの子に言うと
「クラウス御苦労様デスワ!引キ続キ部下ヲ使イ情報ノ収集ヲ願イシマスワネ」
まんの子はクラウスにそう話すと
「ハッ!姫ノ頼ミトアラバ」
そう言ってクラウスはまんの子にお辞儀をしすぐさま飛び立っていくと
「誰モ来マセンワネ?ジャクソン」
未だ来ないジャクソンの仲間達、まんの子は優越感に浸りながらジャクソンにそう言うと
「ジャクソンハ!ジャクソンハネ‼︎」
と泣き叫び空の彼方へと逃げ出したジャクソン、そんな鴉業界の格差を見せられていた炭治郎と無惨は
((癖が強過ぎる))
となんとも言えない表情をしていた
そんな茶番を繰り広げている中、いつの間にか泣き止んだ芽衣達がやって来ると
「芽衣サンオ待チシテオリマシタワ!麻倉本家へ参リマショウ」
とまんの子が芽衣に話しかけると
「何か有耶無耶になってるけどどんな流れでこの状況なの?」
何故無惨がこの場にいるのか、何故炭治郎と無惨が2人でいるのか碌な説明もないまま麻倉本家に向かう流れに玉藻はそう苦言を漏らすと
「玉藻!裏麻倉家が動き出したの!爺ちゃんに知らせないと」
と玉藻に話す芽衣、玉藻は一瞬目を見開くが何も言わずに頷くと
「芽衣急ごう‼︎」
と麻倉本家へ帰る事を優先させる玉藻、芽衣も頷くと
「さあ皆で私の家、麻倉本家へ行くよ」
芽衣の号令で一同は麻倉本家を目指す、その道中無惨は玉藻や炭治郎に自分が鬼になった経緯を話すと炭治郎と玉藻はやるせない気持ちになり表情を歪ませる
炭治郎にとって無惨は家族の仇、だが無惨と話し合えた事で炭治郎は無惨に直接刃を向ける事はなくなったが家族を奪った事実は消えない、それ故に炭治郎は無惨を許す事は出来ないがその無惨もまた麻倉葉王によって人生を変えられ千年もの間苦しめられてきた被害者であり本当の元凶が無惨ではなく麻倉葉王という事実に葛藤していた
芽衣と出会う前の無惨であるならば炭治郎は悲しみの連鎖を断ち切る為に刃を向けていたのだろうが今の無惨は違う、無惨を斬ったとしても悲しみの連鎖は変わらない、だがその悲しみの連鎖の元凶である葉王は千年前の人物であり今はもういない、ならその悲しみの連鎖はどう断ち切ればいいのかわからない、無惨の話が嘘であるならば考えようがあるのかもしれないが無惨の話に嘘がないと炭治郎は匂いで分かっていたので炭治郎は答えの出ない悩みに頭を悩ませていた
一方の玉藻も悩んでいた、無惨に対し直接の因縁はないものの炭治郎の家族を奪った張本人、その事実は変わらないがその無惨に鬼の力を与え挙句無惨を鬼と化した元凶が麻倉葉王、麻倉家の家系ではないが麻倉家に縁のある身としてその事実は衝撃的で葉王が無惨と接触しなければこんな悲劇は起こらなかったと思うがそれは過去の話であり今更どうしようもない事だと理解している為玉藻はならばこれからどうすべきかと頭を悩ませていた
「悩んでも答え出ないでしょ?私も分かんないエッヘッヘ」
無惨の話を聞いて頭を悩ませる2人にそう言って笑い出す芽衣、玉藻は芽衣の思考を熟知しているからか何も言わないが
「芽衣はそれでいいのか?ちょっと考えが足りないんじゃないのか?」
芽衣のユルさ加減にそう苦言を漏らす炭治郎、炭治郎から見れば芽衣は何も考えてないように見えるが
「それに芽衣達の敵が現れたんだろ?どうするべきかちゃんと考えるんだ‼︎」
と芽衣に話すと
「悩んでも答えの出ない悩みは考えない、それに先の見えない状況を悩むより今が大事だと私は思うよ」
と芽衣は炭治郎に返すと
「炭治郎君はどうしたいの?どうするべきかじゃなくどうしたいの?」
そう炭治郎に話しかける芽衣、芽衣曰く先の見えない状況に悩みあれこれ考えても仕方ない寧ろ今をどうするかが大事、それに悩んだ結果その選択が正しいかはその時にならないと分からない、だからこそ後悔しないよう自分の気持ちに素直になる事が大事だと芽衣は炭治郎に伝えると
「俺は禰豆子を元に戻したい!人間に戻って幸せな人生を送ってほしい」
と素直な気持ちを吐き出すと
「なら炭治郎君がやるべき事は今と変わらないね!」
芽衣はニッと笑いながら炭治郎にそう言うと
「正直なところ裏麻倉家がこの先どう動くかなんて分かんない、私が悩んだところで何か変わるわけでもないしね、私が今やりたい事はこの事を爺ちゃんに話して皆でどうにかするって感じかな?私1人じゃ何ともならない事も皆がいれば何とかなるってね」
そう言いながら妙な落ち着きを見せる芽衣は
「だからさ!無惨さんの事も皆で考えよ?」
と話す芽衣、炭治郎と玉藻は芽衣の言葉に頷くと
「おい!麻倉芽衣走るんだ‼︎急がないと私が死ぬ‼︎」
と急に無惨が焦り出し芽衣に急ぐよう急かしだす
芽衣達が浅草を出発したのはまだ夜が明ける前だったが道中の無惨1人トークショーが時間を食い気が付けば空が薄っすらと明るみ始めたていた事で無惨は死期を悟り慌てふためいていたのだが
「え⁉︎走るのキツいよ?」
と走りたくない芽衣は拒否ると
「頼む‼︎麻倉芽衣‼︎頼む‼︎」
そう言いながらガチで懇願する無惨と芽衣と無惨の妙な上下関係に困惑する玉藻と炭治郎、芽衣は玉藻をチラチラと見続けそれに気付いた玉藻は仕方ないなと溜息を吐き
「憑依合体天狐!オーバーソウル白面金毛九尾の狐」
そう言いながら天狐をオーバーソウルし巨大な狐な狐が具現化されると
「九尾の狐⁉︎おい!麻倉芽衣‼︎貴様の連れは妖怪か⁉︎」
そう言ってビビる無惨、無惨が日本三大妖怪の一つ九尾狐に間違えるのも無理はないが天狐は妖怪では格の高い狐の神霊、自分の持ち霊を妖怪扱いされた玉藻は無惨に
「妖怪じゃなーーい‼︎」
と憤慨する玉藻は、自分の持ち霊自慢を無惨に話しながら胸を張るが玉藻は胸が慎ましいので何も誇張されていなかった
そんなやり取りがありつつ芽衣一行は天狐に乗せられ
「天狐!最短距離で最大速‼︎」
と玉藻が叫ぶと天狐はコクンと頷き一気に急加速、振り落とされまいと必死にしがみ付く芽衣と何故か平気な炭治郎や無惨達、天狐は街道を逸れ野山を駆け上り時には農村を駆け抜け最短距離で麻倉家を目指す
そんなこんなで無事朝陽が昇る前に麻倉家に到着した芽衣一行は
「人ってこんな広い土地に住めるんだな」
と言いながら呆然とする炭治郎、炭治郎の目の前に広がる麻倉家の敷地のあまりの広さに驚くが
「でもここは別邸だし、本邸の方がまだ広いよ?」
と芽衣が一言、芽衣曰く出雲に構える麻倉本邸の方がまだ広いらしく玉藻もうんうんと頷くと
「そうなんだ」
流石に言葉にならないようでそう一言だけ返す炭治郎、その時
「おや?明朝から誰かと思えばこれまた不思議な組み合わせ」
そう声が聞こえ炭治郎達はその声がする方へ振り向くと
「芽衣さん、少し見ないうちに不思議な縁を持ちましたな」
と芽衣に声をかけると芽衣は
「あ〜〜〜‼︎マ・タ・ム・ネ〜〜‼︎」
パァァと喜びを浮かべながら芽衣は麻倉家に仕える猫又のマタムネに抱きつくと
「はぁぁん!芽衣の抱擁!羨ましいぃぃ‼︎マタムネ変わって‼︎」
と嫉妬と羨望に身を焦がす玉藻、マタムネはそんな玉藻に
「おや?お久しぶりです玉藻さん、以前より低俗な存在に成り下がってますが修験の成果は如何程に」
玉藻の煩悩にそう皮肉を言うマタムネ、玉藻はそんなマタムネに
「マタムネ辛辣すぎだよ!修験の成果はバッチリだよ!もう色々と強くなったんだからね」
と無い胸を誇張しながらドヤる玉藻、そんなやり取りを見ていた炭治郎達、言葉を忘れてポカンとしていたが
「「「「「「猫が喋ってるぅぅぅぅ⁈」」」」」」
「むむむむむむっむむぅぅ」
芽衣と玉藻を除く全員がそう突っ込みながらアタフタすると
「貴様等、猫とは喋る生き物だったか?」
「いえ!猫は喋ったりしません」
「はい!ましてや着物や帽子、キセルを咥えたりする二足歩行の猫など存在しません」
「俺が知ってる猫はニャーとかニャンとかニャニャニャとかゴロニャーとか鳴く猫だけだ!」
「むむ、むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ」
無惨の質問に朱沙丸、矢琶羽、炭治郎、禰豆子がそれぞれ答える、禰豆子曰く『でも、喋る鴉もいるし喋る猫がいてもおかしくないよ』と言っているが言葉が理解される筈もなく、それを差し引いても目の前の猫があまりにも異様だと一同は理解していた
「兄上、あれが芽衣の言っていた猫又のマタムネらしい」
「ふむ、刀の銘にした際芽衣から聞いてはいたがよもや喋るとは思わなかった」
「猫又というように私達の知り得る猫とは違うようだ」
「世界とはこうも広いのだ、この世にはまだ私達の知り得ぬ事が沢山ある。生死に捉われた矮小な世界で尊大になっていた生前ではこのような出来事など有り得なかっただろう」
と霊である縁壱と巌勝はマタムネに驚きつつも達観しておりマタムネを見つめていると
「失礼!紹介が遅れて申し訳ない小生麻倉家に仕える事約千年、縁あって芽衣さんの巫術指導を仰せつかっていた猫又のマタムネと申す・・・好きなものはマタタビ」
芽衣の抱擁から解き放たれたマタムネは炭治郎達に向き合いそう自己紹介すると
「マタムネは私の師匠なんだよ〜」
とホクホクの笑顔で話す芽衣、マタムネは芽衣をチラッと見て
「小生が到らぬせいで芽衣さんには辛い業を背負わせてしまった、師匠と呼ばれる資格など小生には到底ござらん」
と申し訳なさそうに呟くマタムネ、芽衣はそんなマタムネを抱きしめると
「マタムネは悪くないよ?あの時玉藻を助けたいと思ったのは私の意思
私がやりたいようにやった結果だから」
と話す芽衣、それを聞いていた玉藻は
「それじゃ芽衣が悪いように聞こえるよ‼︎あの時私が死ななければ芽衣があんな辛い目にあう事もなかったんだよ‼︎」
と泣きながら叫ぶ玉藻、芽衣は玉藻が自分自身を責めているのを見て
「玉藻は何も悪くない‼︎それに村の皆も悪くない!」
芽衣は真剣な顔付きで玉藻を見つめそう言うと
「じゃあ誰が悪いの⁉︎何が悪かったの⁈」
と反論する玉藻、これだと芽衣1人が悪いと背負い込んでいるように聞こえ玉藻は堪らずそう返すのだが
「結局のところ誰も悪くないし何も悪くないんだよ。先の見えない事より今が大事だと言ったけどそれと同じように過ぎた過去より今をどう生きるかが大事だと私は思う。確かに昔の出来事は辛かったよ?そのせいで人をあまり好きになれなかったけど、私には家族もいるし玉藻もいてくれる!それに!縁壱さんや巌勝さん‼︎炭治郎君や禰豆子ちゃん‼︎鬼殺隊の人達に出逢って私も前へ進もうと思えた、いつまでも過去に囚われて何も出来ないままじゃ何とかなる事も何ともならないからね」
芽衣は真剣な顔付きだが何処かスッキリとした表情で玉藻にそう話すと
「芽衣!私ね?怖かった!芽衣がいつか私なんか助けなければ良かったって言われると思った、私なんかいらないって言われるって思ってた!
そうならないよう必死に!必死に修行して強くなって芽衣に必要だと思ってもらえるよう頑張って・・あれ?私こんな事芽衣に言うつもりじゃ・・泣かないようにしたのに!弱音吐かないようにしてたのに」
と芽衣の心の成長を感じた玉藻は思わず本音を漏らしてしまい泣き崩れると
「玉藻ありがとう!私ね?玉藻がいてくれたから私は私でいれた、もし玉藻がいなかったら私きっと葉王のように人を憎んで本当に鬼の子や化け物になっちゃうとこだった!玉藻は私が助けてくれたって言うけど私も玉藻に助けられてるんだよ?玉藻が私を必要としてくれてるように私も玉藻が必要なんだよ?だからさ!これからも一緒にいてね!」
そう言いながら芽衣は玉藻を抱きしめ頭を優しく撫でると
「うぇぇぇぇぇぇ!芽衣ぃぃぃ‼︎」
玉藻更に大号泣、芽衣に抱きつきながら
「じゃあ芽衣ペロペロも解禁?」
とこれまでの流れをぶち壊すトンデモ発言を繰り出した玉藻、芽衣は
優しい顔付きから真顔へとシフトし
「あ、それとこれは別の話だから」
と玉藻を拒否ると
「そこは仕方ないなぁって折れるとこだよぉ〜!」
と冗談半分で話す玉藻、そんな芽衣と玉藻のやり取りに
「シャーマンに最も必要なのは莫大な巫力でもなく強力な巫術やオーバーソウルでもなく何事にも揺るがない心の強さ、小生では教える事の出来なかったシャーマンの要、芽衣さんは仲間と通じ合う事でまた一歩成長したようです御当主」
そう言いながら芽衣を見つけるマタムネ、そのマタムネの横には
「そうじゃのう!なまじシャーマンの素養が高い為に小手先の技術ばかり覚えよって、彼奴はシャーマンとしてはまだ半人前!世を知り人を知りやがて自らの信念を見出すものじゃ!じゃがあの様子を見る限り産屋敷殿の元に向かわせた事は間違いではなかったようじゃな」
そう言いながらマタムネの横で嬉しそうに微笑む芽衣の祖父麻倉葉晴
葉晴が芽衣を産屋敷邸へと向かわせた目的、芽衣には社会勉強と言ったがその裏に潜む真の目的は芽衣がシャーマンとしての信念を見出しそれを貫き通す揺るがない心を持ってもらう事だったがそれは芽衣が自身の過去と向き合い乗り越える事を意味していたのだが産屋敷ならば境遇こそ違えど辛い過去を持つ鬼殺隊と触れ合い芽衣に何かしらの影響を与えてくれると、芽衣ならばきっと過去を乗り越えシャーマンとして一歩成長してくれるだろうと信じていたが葉晴も人の親、なんだかんだ孫が可愛いので心配が尽きずこうして無事に顔が見れた事にホッと一安心してはいたのだが
「じゃがのう・・彼奴何故鬼まで引き連れておるんじゃ⁈しまいには鬼殺隊まで一緒におるではないか」
と芽衣御一行の組み合わせに頭を悩ませる葉晴、鬼と共に行動している事も理解し難いが鬼殺隊と鬼が共に行動している事が一番理解出来ない葉晴にマタムネは
「芽衣さんが他者に触れ心の持ちようが変わるように、あの者達もまた芽衣さんに触れ何か変わったのかもしれません」
と葉晴に話出すと
「そんなもんかのぉ〜」
と一言、そんな会話をしている葉晴とマタムネをよそに芽衣はマタムネを探し周りをキョロキョロと見渡していると
「あっ!マタムネそんなところに・・・ハゲがいた」
マタムネを見つけたもののその横にいた葉晴にやっと気付いた芽衣
そんな芽衣の一言に葉晴は
「誰がハゲじゃ!この馬鹿孫が‼︎」
と怒鳴り散らす葉晴、炭治郎達はその怒声に体をビクッと震わせながら葉晴へと振り向き
「だって存在感薄かったじゃんか!髪が薄いから存在感も薄い!あっ!私今良い事言った」
と謎の格言に満足する芽衣だったが
「良くないわ!何一つとして良くないわ!儂の頭を見てみぃ、ちゃんと髪が生えてきとるじゃろうが‼︎」
そう言いながら頭頂部を芽衣に見せる葉晴
「わあ!爺ちゃん凄い!髪の毛が生えてきてるよぉ〜!一本だけ」
と祖父の育毛状況に喜ぶ芽衣、そんな祖父と孫の会話を眺めていた炭治郎は
「なぁ玉藻、これいつまで続くんだ?」
「さあ?触れぬ髪に祟りなしって言うしそっとしておこ?」
と小声で話す炭治郎と玉藻にマタムネが近寄り
「御当主と芽衣さんの茶番に付き合わせて申し訳ない、小生達は先に屋敷へと参りましょう」
と葉晴と芽衣の会話に皮肉を漏らしながらマタムネは炭治郎達を麻倉家の屋敷へと案内するのであった
麻倉家に帰省した芽衣は後に懐かしい人達と再会する
次回「須磨うっさい!嫁とビンタと若女将」
今回のゲスト
麻倉葉晴 芽衣の祖父にして現麻倉本家当主 悩みはハゲ
マタムネ 麻倉芽衣に仕える猫又 好きなものはマタタビ
麻倉葉真 裏麻倉家の1人 芽衣の元許婚 芽衣に異常な執着を見せる玉藻レベルのヤバい奴 持ち霊は山の土地神“大太法師“