鬼滅の刃〜縁壱さんは持ち霊です〜   作:ちゃんエビ

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芽衣の持ち霊


継国縁壱 原作最強の剣士 炭治郎に日の呼吸を見せ薄い影に光が差してきた芽衣関係者での常識人 

継国巌勝 縁壱のお兄ちゃん!月の呼吸を乱発して藤襲山の森をはげ散らかしたお茶目さん 

スピリット・オブ・ファイア 火を司る五大精霊 過去の出来事で大天狗に対抗心を宿しており最終選別では暴れ回った芋焼き係、川の水を汲み湯を沸かした事で芽衣から温泉係も任命された



麻倉芽衣 ゆっくり生活が大好きなポンコツ 自分の貞操に関して異常な程反応し盛大な勘違いをするポンコツ シャーマン能力だけは規格外

玉村玉藻 芽衣の親友 芽衣大好きっ娘 煩悩修験者 普段はごく普通の少女だが芽衣に関しては豹変する変態 

竈門炭治郎 原作主人公 厳しい修行の末最終選別に参加したのだが
芽衣達が暴れ回り暇な日々を過ごしていた 特技は匂いを嗅ぎ分ける事と頭突き 某トラブル漫画のようなラキスケ要員ではない



第7話 仮面の集い!変態仮面と天狗のジジイ

芽衣達が集合場所へと歩いていると他の参加者達からの視線を感じ何だろう?と顔を向けると気まずそうな者達や羨望の眼差しを向ける者達等様々な表情が見え芽衣は

 

「はっ!私もしかして視姦されてる?頭の中であんな事やこんな事を妄想してるんだ!」

 

と被害妄想全開の芽衣は叫ぶと周りの参加達は

 

「んなわけあるかぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

参加者達の気持ちが見事に一つとなり声を揃えて芽衣にツッコミを入れる

 

「私は視姦より直接!・・・はぁはぁ」

 

その流れに便乗して発情した変態が芽衣にお触りしようと手をニギニギしながら芽衣に近付くと

 

「辞めるんだ玉藻!そんな事したら玉藻は芽衣に嫌われるぞ?」

 

と至極正論を言いながら玉藻を食い止める炭治郎、そんな炭治郎に玉藻は

 

「ヘェ〜炭治郎君ってアレだよね?言ってる事とやってる事が逆というか・・ワザとだよね?」

 

と玉藻は背後にいる炭治郎をジト目で睨みつけると炭治郎は「は?」と

キョトンとした顔で玉藻を凝視していると何か違和感に気付く

 

「・・・この妙に柔らかい感触は・・!わぁぁぁ‼︎玉藻ゴメン!ワザとじゃないんだ!」

 

と謝り出す炭治郎、玉藻を食い止めた炭治郎はその両手でガッツリと玉藻の慎ましい胸を掴んでおり謝っているのだが何故か炭治郎はその両手を胸から離すことはなかった

 

「うわぁぁぁ炭治郎君って最低だね、まさか公衆の面前で・・はっ!まさか衆姦行為がお好みで?うん、いいんだよ?炭治郎君の性癖だもん!

否定はしないけど私の前でヤッてほしくないというか・・・その」

 

芽衣は背後で騒ぐ炭治郎達に目を向けるとまさかの衆姦プレイ!芽衣はドン引きしつつも炭治郎の性癖だからと傷付けないようにやんわりと注意すると

 

「芽衣!違うんだ!ワザとじゃないんだ!芽衣の胸を触った時と同じようにワザとじゃないんだ‼︎」

 

と必死に弁解する炭治郎、未だに玉藻の胸を触ったままそう言う炭治郎、芽衣の胸を触った事など言わなくてもいいのに蒸し返す炭治郎、

真面目なのか天然なのか純粋なのか本人の思惑とは裏腹に人を煽る炭治郎、公衆の面前で恥ずかしい思いをした芽衣と衆姦プレイ中の玉藻は炭治郎に怒りの矛先を向け

 

「全集中水の呼吸弍の型水車背負い投げ」

 

「我流麻倉式何かの呼吸とりあえず怒りの型見様見真似マキヲさん直伝須磨うっさい!頬叩き」

 

そう言いながら玉藻は水車の要領で炭治郎を投げ飛ばすと芽衣が全く意味のない呼吸を使い炭治郎の頬にかつて見た豪快に須磨をビンタするマキヲの必殺技を模倣しバチーンと響き渡る音と共に炭治郎の頬に綺麗な紅葉マークの跡がつく

 

そんな痴話喧嘩を目撃していた参加者の男性一同は血の涙を流し炭治郎を睨んでいたのは別の話

 

そんなやり取りの後、芽衣達の痴話喧嘩のせいで最終選別終了の言葉をいつ言おうかとこっそり様子を窺っていた輝利哉達がヒョコッと出てきて芽衣達を「全くこの人達は」と言いたげな目で睨みを利かせた後参加者達に向かって最終選別終了の言葉をかけるのだった

 

紆余曲折ありながらも鬼殺隊入隊のイロハを話していく輝利哉達、芽衣はまだ小さいのに立派にお仕事をしてて偉いなぁとか、まあ私はそれでもゆっくり過ごしますけどねとかあくまでも他人事のように呑気に構えていたが

 

「まずは皆さんに鴉をつけます」

 

そう輝利哉が言うとどこから飛んできたのか、鴉の群れが一斉に芽衣を含む参加者達に飛び乗り芽衣は

 

「わわ⁈不思議生物・・じゃなかった、喋る鴉が何で私に⁈」

 

思わず驚き芽衣はそう言うと

 

「最終選別を乗り越え鬼殺隊に入隊する方には鎹鴉を付け指令の伝達や報告を担ってもらいます」

 

そう輝利哉が芽衣に説明すると

 

「私鬼殺隊には入らないよ?」

 

そうキッパリと拒否する芽衣、私はゆっくり過ごしたいステイホーム主義でありアグレッシブに不思議生物を探すオカルトハンターではありません!まるでそう言ってるかのような芽衣の表情に玉藻、炭治郎を除く参加者一同は「じゃあ何で最終選別に参加してたんだ?」と言いたげな表情で芽衣を見ていたが芽衣は観光目的で来たのであり決して鬼殺隊に入隊するつもりで来たわけではないので当たり前なのだが、そんな事情など参加者達は知る由もないのでそう思うのは仕方ない事だった

 

「芽衣さんならそう言うと思ってました、そもそも芽衣さんが最終選別に参加するとは思ってませんでしたから!お館様に芽衣さんが参加したと報告したら面白そうだからと放置されてましたからね!心配してたんですよ‼︎」

 

と先程までの事務的な口調から子供らしい口調で芽衣が心配だったと話す輝利哉

 

「焼き芋の巨人がいるから大丈夫だって言ったけど、輝利哉ずっと心配してた」

 

そう言うかなたに芽衣は

 

「心配かけてゴメンね、でも大丈夫!ほら!私はこの通り」

 

そう言いながら芽衣はサムズアップして元気だよとアピールするが

 

「かなたは分かってない!心配してたのは芽衣さんじゃなく、芽衣さんが暴れ回って山が滅茶苦茶になる事だったんだよ!初日で鬼が全滅って何ですか⁈残りの6日間は観光ですか!」

 

そう声を荒げる輝利哉、芽衣は最終選別の日々を思い返し

 

「露天風呂作ってゆっくりしてたよ」

 

それはもうホッコリとした顔でそう輝利哉に話す芽衣、そんな会話についていけない参加者達は

 

「焼き芋の巨人⁈巨人といえば赤い巨人を見たけど焼き芋って」

 

「あ〜やっぱり鬼って初日で全滅してたんだ、いや何にも起きないからただ山で野宿してただけだったな!いや良いんだけどね」

 

「はぁぁぁぁぁぁ⁈鬼って初日で全滅してたんなら早く言えよぉおぉぉぉぉぉ‼︎それにあの狐面の奴!あんな可愛い子達と7日間過ごして露天風呂ぉぉぉぉ‼︎さっきなんかおっぱい触ってただろぉぉぉぉぉぉ‼︎7日間ずっと死ぬ思いでいたのにあいつは可愛い子に挟まれて・・・今すぐ俺に謝れぇぇぇ!そして切腹しろぉぉぉ!鬼殺隊舐めんじゃねぇぇ!」

 

「露天風呂・・・入りたかった」

 

そんな感想を抱く参加者達、割と大半が炭治郎への嫉妬で占められておりそんな嫉妬の感情を匂いで嗅ぎ取った炭治郎は

 

「何で皆俺に嫉妬してるんだろう?」

 

嫉妬される理由がわからない炭治郎は純粋な疑問をぶつけるが、それが嫉妬の炎をさらに燃え上がらせる事になるとは知る由もなく、リア充爆発しろなんて可愛いくらいの怨念が炭治郎へと突き刺さるのだった

 

そんな炭治郎とは関係なく呑気な芽衣と玉藻の2人に輝利哉は

 

「そもそも上弦の『輝利哉!』壱ったい‼︎」

 

輝利哉は芽衣が上弦の壱と戦い仲間にしてる時点でその実力は最終選別程度じゃ何の心配もいらないと言おうとしたのだが、それはこの場で言うのは失言であり芽衣が無闇矢鱈に注目の的にされるのを防ぐ為にかなたは全力で輝利哉の尻を蹴り飛ばし輝利哉は痛む尻を摩りながら

 

「芽衣さん!すいませんでした!」

 

「輝利哉がすみませんでした」

 

そう謝る輝利哉と丁寧に頭を下げて謝るかなた、芽衣は産屋敷家の客人でもありお館様でもある父を始め産屋敷家一同の友人でもある為芽衣に頭を下げるのだが、それはかなたの配慮とは裏腹に芽衣が注目の的になる行為だった

 

参加者達の中には案内人が鬼殺隊当主の一族である事を知っている者もいてその一族が頭を下げて謝る、では芽衣という少女は一体何者なんだ?とそのような疑問は当然出てくる

 

芽衣を擁する麻倉家は古来より陰陽術を用いこの日本國の重鎮はおろか天皇一族にも繋がりを持つ程の権力のある一族なのだが、それが表社会に公表されてる訳でもなく一般人には知らない事であり、参加者達は芽衣が日本國の上層部の娘だとか皇族に連なる家系の娘だとか、ありもしない妄想を掻き立てていく

 

そんな参加者達の視線に気付かない芽衣は

 

「とりあえず私は鬼殺隊には入らないよ、ゆっくりと過ごしたいし」

 

そう言いながら肩に乗る鴉を撫でる芽衣、輝利哉は芽衣が鬼殺隊に入隊する意志がない事など分かっているが、万が一の為にと用意していた鞄を芽衣に手渡す

 

「ん〜?これ何?」

 

鞄を渡された芽衣は何が入ってるんだろう?と鞄を見渡しながら輝利哉にそう言うと

 

「芽衣さん開けてみてください」

 

そう言って鞄を開けるよう促す輝利哉、芽衣は言われた通り鞄を開けると

 

「・・・・・なにこれ」

 

鞄の中身を見た芽衣はおもわず絶句してしまい、ようやく出てきた感想はあまりにも短かった

 

芽衣が見た鞄の中身、それは鬼殺隊なら誰もが着るであろう黒の隊服、

しかも芽衣に合わせた特注の隊服一式が詰まっており芽衣は

 

「うわぁぁ破廉恥な衣装だねぇ・・え?まさか私に着ろって意味じゃないよね?」

 

隊服一式を鞄から出してその場で広げる芽衣、隊服の下に着るであろう白地のシャツは胸元が見えるようワザとボタンをつけておらず、詰襟の隊服もまた胸元が見えるよう開放的なデザインとなっており、下は一般的には袴と脚絆の組み合わせなのだが隊服の製作者の意向で膝上の短いスカート仕様、更には隊服の色に合わせた膝上まで伸びる黒地の足袋と黒色のブーツ、ベルトまでも黒という隊服一式に芽衣はジト目で輝利哉を睨みながらそう言うと

 

「・・・いや・・そんな隊服になってたとは・・・」

 

輝利哉にとってまさかの出来事、そんな破廉恥なデザインになってたとは知らずしどろもどろになりながらなんとか弁明しようとするが

 

「芽衣さんが着たら凄く可愛いです」

 

ここでかなたの助け舟、正直な所かなたもそのデザインはどうかと思っていたが稀血である芽衣は鬼に狙われやすい、芽衣が鬼殺隊に入る入らない関係なく隊服を着る事で少しでも芽衣の身の安全を確保したいかなたはそう言って芽衣を誑かす

 

「その通り‼︎芽衣が着たら絶対似合う!ただでさえ可愛い芽衣がこれを着たらその可愛さはとどまる事を知らないよ‼︎」

 

かなたの言葉にいち早く便乗した玉藻、そう力説しながら芽衣をべた褒めする玉藻、本心は芽衣の胸元や御御足を堪能したいという下心からくる発言だったが芽衣が可愛いと思ってるのも本心であり決して嘘を吐いてる訳ではなかった

 

だがここで終わる玉藻ではなかった!普段温泉に入りたいからという理由で常に浴衣スタイルを貫いてきた芽衣を煽てた所で芽衣が着るとは思えない、芽衣自身も自分の容姿は悪くないと自覚してるだろうが着飾って容姿を磨くより大好きな温泉に入りゆっくりと過ごす事が優先の芽衣にはあまり意味をなさないであろうと判断した玉藻は

 

「ねぇ〜〜!皆もそう思うよねー‼︎芽衣がこの服着たら凄く可愛いし凄く似合うよねーーー‼︎」

 

この場にいる参加者達に向け大声でそう叫び玉藻、この一連のやり取りで注目の的になっていた芽衣に全員の視線が突き刺さり

 

「あの隊服をあの娘が・・非常に良いです‼︎」

 

「全身黒ずくめの隊服から覗く白地のシャツと際どい肌・・最高です」

 

「おっぱいと太もも!おっぱいと太もも‼︎」

 

「どうでもいいけど・・・表が出たから良いと思う」

 

ごく一部を除きこの場にいる全員があらぬ妄想を掻き立て、期待を込めた眼差しを芽衣に向ける

 

「えぇ〜〜と・・・これは間違いなく視姦してるよね?」

 

そう言いながら全員から向けられる期待の眼差しに困惑する芽衣、そんな芽衣に救いの手が差し伸べられる

 

「芽衣が嫌だったら着る必要はないよ、それこそ無理強いは良くない!

でも芽衣は可愛いから何を着ても似合うと思う、作ってくれた人も芽衣の事を考えて作ったのかもしれないね」

 

そう言いながらハニカミスマイルを見せる爽やか炭治郎、確かに炭治郎の言う通り芽衣の隊服を作った製作者は芽衣の事を考えて作った、作ったのだが作った人がヤバかった、通称ゲス眼鏡!前田という者が隊士の隊服を手がけるのだが自分の欲望を隊服にアレンジして主に女性隊士からは不評の声も高い隊服を作る前田、産まれる時代が遥か先の未来ならば受け入れられるデザインなのかもしれないが大正の世ではあまりにも先鋭的、時代がファッションに追いついていないが為受け入れてもらえない悲しきデザイナー前田、図らずもそんな前田を擁護する形になった炭治郎、芽衣は前田のゲスな思惑など知らず炭治郎の言葉と全員の期待の眼差しに根負けし遂に

 

「わかったよ・・着るから・・着るからあまり見ないで」

 

諦めたようにそう呟く芽衣、その言葉に炭治郎、輝利哉、表情の乏しい女の子の参加者以外全員がガッツポーズ、何故かかなたまでもが参加者と同じようにガッツポーズを決めており輝利哉は

 

「何故最終選別を突破した時以上に喜んでいるんだろう?」

 

と目の前の光景を不思議そうに眺めそう呟いていた

 

だが芽衣の発した一言がこの空気を一変させてしまう

 

「でも今は着ないよ?」

 

そうあっけらかんと言う芽衣、当たり前だがこの場で着替えるなんて事はあり得ない、常識で考えれば芽衣の発言は至極正論なのだが何故かこの場で着替えるような空気になっていた一同、盛り上がっていたその空気は芽衣のその発言で一気にぶち壊され、かなたを覗く全員がこの世の終わりのような絶望した表情になってしまう

 

「ああぁぁぁぁ芽衣の御御足がぁぁぁぁ‼︎絶対領域がぁぁぁ‼︎」

 

「いぃぃやぁぁぁぁぁ‼︎死ぬ前に女の子の色んな所見れると思ったのにぃぃぃぃぃ‼︎」

 

その中でも一際落ち込み跪く玉藻と駄々を捏ねたように転げ回る金髪の少年、芽衣は玉藻を見てちょっと可哀想と思う反面、金髪の少年を見て

 

「君!これから鬼殺隊になるんでしょ?君が頑張って不思議生物を倒していけばまた会えるから!」

 

転げ回る金髪の少年にそう告げる芽衣、あまりのオーバーリアクションに罪悪感を感じた芽衣は金髪の少年を励まそうとそう言ったのだが

 

「え?次会えた時は結婚⁈俺頑張るよ‼︎」

 

どう解釈したらそうなるのか、金髪の少年は1人激しく暴走し芽衣は弁明の余地もない程呆気にとられていた

 

「最後に‼︎皆様の刀の材料となる玉鋼を選んでいただきます!」

 

最終選別終了から入隊における手続き諸々がグタグタになってもう面倒くさくなっていた輝利哉は強引に話を引き戻そうとして参加者達に向け大声でそう叫び、参加者一同は若干落ち込みつつも己の刀となる玉鋼を吟味していると

 

「おい‼︎今すぐ寄越せ!鬼殺隊の刀!色変わりの刀‼︎」

 

そう怒鳴り声をあげる人相の悪いモヒカンヘッドの少年、某世紀末漫画のヒャッハーなら良いそうな台詞を吐きながら、かなたへと迫るその少年は

 

「あるんだろ?刀が!早く寄越せ!」

 

そう怒鳴るが、見た目とは裏腹に暴力を振るう事はなかった

 

先程まで意気投合していた間柄、見た目から想像つかない豪快な蹴り

それを踏まえて暴力で訴えるのは良心が痛むのか目で威圧するだけに留まり、芽衣はかなたが困っているだろうとその少年に話しかける

 

「ねぇ?色変わりの刀って何?鬼殺隊の人が持ってる刀って色が変わるの?不思議だね」

 

日輪刀について何も知らない芽衣は、色が変わるという事に興味を持ちそう少年に問いかけると

 

「・・・んだよ・・テメェ・・・近ぇんだよ」

 

見た目に反して恥ずかしがり屋なのか女性に免疫がないのか先程までの勢いをなくし小声でそう呟きながら芽衣から一歩遠退くと

 

「ねぇってば!色が変わるってどうゆう事!教えてよ!」

 

そう言いながら少年に更に近付き教えを乞う芽衣、刀の色が変わるという不思議現象が気になる芽衣の目は好奇心溢れる子供の目をしており少年は赤面しながらタジタジになり芽衣とまともに目を合わせられないでいた

 

「私の使ってる刀はね、真っ黒なんだ!この黒が別の色に変わるんだよね?」

 

そう言いながら芽衣は又宗を引き抜き少年に見せると

 

「ちげぇよ、そういう意味じゃねぇ最初は普通の刀と同じ鋼の色だ!最初に握った奴の特性に合わせてその色が変わるんだよ!色が変わるのは最初の一回だけだ」

 

芽衣の引き抜いた又宗を見ながら少年はそう説明すると芽衣は

 

「そっか、じゃあ又宗はずっと黒いままなんだ、教えてくれてありがとう」

 

芽衣は又宗は見つめそう言うと少年に向かって笑顔でありがとうとお礼を言うと

 

「・・・・・・・・ひゃい」

 

宇髄ファミリーが太鼓判を押す破壊力抜群の芽衣の笑顔に当てられ茹で蛸のように顔を真っ赤に染めた少年は言葉にならない声をあげ固まってしまう

 

そんな少年を尻目に芽衣は疑問が解け晴れやかな表情で又宗を見つめていると

 

「芽衣さんありがとう」

 

そう言いながら子供らしいにこやかな笑顔でお礼を言うかなた、産屋敷の代表としてこの場では感情を見せず淡々と仕事をこなそうとしていたかなただったが、なんだかんだグダグダになった事で取り繕う必要もなくなり芽衣に笑顔を向けると芽衣は

 

「友達だもん、当たり前だよ」

 

そう言いながら芽衣はかなたの頭を撫でながら笑顔を向け、かなたはその笑顔に図らずもドキッとしてしまう

 

「あの!芽衣さん!・・隊服ですがそれは芽衣さんの安全を考えて支給したのであって私達は芽衣さんが鬼殺隊に入る事を望んでいる訳ではありません!誤解させてしまい申し訳ありません」

 

かなたの隣にいた輝利哉は隊服の件で誤解を与えたままだと思い芽衣に頭を下げて謝ると芽衣は

 

「さっきから謝ってばかりだよ?私は気にしてないから顔を上げて、ほら!この隊服の後ろ見てよ!」

 

そう言って輝利哉を励ますと隊服の背を輝利哉達に見せてドヤ顔をしだす芽衣、鬼殺隊が着る詰襟の隊服の背には鬼を滅すると言う意味を込めて滅という字が書いてあるのだが芽衣の為に作られた隊服の背にはふんばり温泉♨️という最早芽衣のシンボルマークともいえる字が書かれていて芽衣はたったそれだけで破廉恥な隊服にも関わらず既にお気に入りの隊服になっていた

 

そんなグダグダなやり取りがありつつも参加者達はそろぞれの玉鋼を選び炭治郎も自分の玉鋼を選ぶと一同は解散し各々帰路につく事になるのだが

 

「君名前なんていうの?」

 

「良かったらお茶して帰らないか?」

 

参加者の数人からナンパされる芽衣、困惑しつつも断わろうとする芽衣にまたしても救いの手が差し伸べられる

 

「芽衣!芽衣を鱗滝さんに紹介したいから一緒に帰ろう」

 

そう言いながら芽衣の手を引き歩き出す炭治郎、炭治郎としては芽衣の窮地を助ける口実と最終選別で世話になったお礼も兼ねて鱗滝に紹介するつもりだったのだが、他の参加者達はコイツ家に連れ込むつもりか⁈

あの娘がアイツの手籠にされてしまう!などプレイボーイ炭治郎に嫉妬の炎を燃やし血の涙を流していた

 

そして唐突に手を引かれ炭治郎についていく芽衣は

 

「はっ!これが噂のお持ち帰り⁈」

 

どんな噂か知らないが芽衣はそんな事を言いつつも、嫌がる素振りをみせず炭治郎と共に藤襲山を後にした

 

最終選別を共に過ごし竈門炭治郎という人間がどんな人間なのか見てきた芽衣、元々人間があまり好きではない芽衣は他人にある程度の信用はするがそれ以上の信用を持たず心を開かないのだが不器用な程真っ直ぐで純粋な炭治郎に知らずのうちに心を開き信頼を寄せていた芽衣、芽衣の家族である麻倉家、親友の玉藻、自らの過去を知りながらもありのままの芽衣を受け入れてくれた産屋敷家や天元夫妻、そして太陽のように暖かい炭治郎、過去の出来事で凍り付いた芽衣の心はその熱で次第に溶け出していくのだった

 

そんな芽衣が炭治郎に放った一言

 

「私帰る所反対方向だから」

 

そう炭治郎に放つ芽衣、え?帰る時倍の距離歩かなきゃいけないの?

早く帰ってゆっくりしたいのに、マジで連れて行くの?そういうニュアンスを含めた一言に炭治郎は

 

「大丈夫!今から行けば半日で着くから」

 

半日歩く位大丈夫!大した事ないだろ?そんなニュアンスを含めた顔でそう言う炭治郎、炭治郎の中では最早芽衣を連れて行く事は確定であり芽衣を連れて行かないという選択肢は全くなかった

 

「半日・・大丈夫じゃない!何も大丈夫じゃないんだけど」

 

そう言いながら落胆する芽衣、温泉に入る為なら半日歩く位平気な芽衣、だが別に温泉に入る為にいくわけではない、なのに半日も歩くのは芽衣にとって苦行でしかないので芽衣は

 

「じゃ!鱗滝さんという人に会うのはまた今度って事で」

 

そう言いながら引き返そうとする芽衣、だがそんな芽衣の手を引きあくまでも連れて行く気満々の炭治郎、どこまでも真っ直ぐな炭治郎、一度決めたらやり通す性格の炭治郎、それは炭治郎の長所でもあるのだが芽衣にとっては災いでしかなかった

 

半ば強引に拉致に近い形で芽衣を連れて行く炭治郎、芽衣は炭治郎が自分を困らせようとか悪意を持って接していない事は理解しているし頑固な一面もある事も理解している為、あ〜これ私も一緒に行かないと延々に終わらないやと察し溜息を吐きながら渋々だが大人しく炭治郎に付いていく事にした

 

そして置いてけぼりをくらった玉藻、慌てて芽衣達を追いかけるのだが

追いかける前に

 

「え?私には誰も声をかけない感じ?」

 

そう言いながら参加者達を見渡す玉藻、声をかけられたからといって応じる気はないのだが、私も女の子だし芽衣に声をかけたんだから私にも声かけないの?と思っていたが参加者達は

 

「さてと、そろそろ帰るか」

 

「おっ!そうだな!」

 

そう言いながら玉藻から逃げるように去っていく参加者、玉藻の容姿が悪いわけではない、むしろ容姿は優れているのだがコイツは何かヤバイ

何がヤバイのか分からないし分かりたくもないがとりあえずヤバイ、そう本能的に察した参加者達は、まるで鬼と対峙したかのような変な冷や汗をかきながら逃げていくのだった

 

「まあ、私は芽衣一筋だから別にいいけどね」

 

そう言いながら少し不貞腐れる玉藻は芽衣達を追いかけようと走り出すのだった

 

「兄上」

 

「縁壱よ・・私達は完全に出遅れてしまった」

 

「俺達も帰ろう、鱗滝さんの所に」

 

「うん」

 

そう話す縁壱、巌勝、錆兎、真菰の4人、グダグダな展開の中4人は特にやる事もないので雑談をしながら暇を潰していたのだが炭治郎の漢気で芽衣が拉致され玉藻も芽衣達を追いかけたので4人は置いてけぼりをくらっていたのだった

 

時は流れ夕刻〜

 

芽衣達に合流した玉藻は拉致った炭治郎を小突きながらなんやかんやで狭霧山へと辿り着く、縁壱達も芽衣に合流し一同は天狗の面を被った炭治郎の育手、鱗滝の待つ天狗小屋へと歩き出すと

 

「はうぁ⁈・・息が・・ぐるじい」

 

そう言って必死に呼吸を繰り返す芽衣、この狭霧山は酸素濃度が薄く満足な呼吸が出来ない為、呼吸を用いて戦う鬼殺隊を育てるにはうってつけの山なのだが、この酸素濃度に慣れていない芽衣にとって地獄のような出来事だった

 

そんな芽衣は必死に呼吸を繰り返すが満足な呼吸が出来ずパフュー!パフュー‼︎と変な呼吸音を立てもがき苦しんでいると

 

「芽衣ちゃん!合体するよ」

 

芽衣はポンコツ!そう理解していた真菰はそう言いながら芽衣に憑依合体を促すと、芽衣は真菰に縋るように合体しことなきを得る

 

「これはもう慣れるしかないよね」

 

芽衣と合体した真菰はそう言いながら苦笑いし、心配していた炭治郎は

ホッと溜息を吐くと

 

「あんなに強いのに芽衣自身は貧弱なんだ」

 

そう炭治郎が言うと芽衣は

 

「貧乳じゃないし!それなりにはあるんだから!」

 

何を勘違いしたのかそんな事を言い出した芽衣は、浴衣の胸元をはだけ出し

 

「ほら!それなりにはあるんだからね!」

 

そう言いながらドヤ顔をする芽衣、そんな芽衣をよそに顔を赤くし顔を背ける炭治郎、芽衣は炭治郎を見て自分が何をしているのか気付き真っ赤な顔でワナワナと震えだすと

 

「これが炭治郎君のやり方ね!私を誘導して美味しい思いをしようと!狡猾!なんて狡猾な」

 

自らの勘違いから自爆したにも関わらずこれは炭治郎の手口だと言うポンコツな芽衣、無論今回の件は自分がやらかしたと自覚してはいるが

そうでもしないと羞恥心に押し潰され顔も合わせない芽衣、炭治郎は思思わぬ物を見てしまった驚きと気まずさで正当な反論も出来ずオロオロとしていると

 

「芽衣!誘ってるんだよね!私はいつでも良いよ!」

 

やたら興奮気味で食いつく玉藻、目は血走り飢えた獣のような玉藻に

 

「玉藻・・誘ってないから」

 

「玉藻はなんか気持ち悪い匂いがするな」

 

今さっきまで恥ずかしい思いをしていた芽衣、美味しい思いをしつつも気まずかった炭治郎、そんな2人を飲み込む程の変態を目の当たりにした芽衣と炭治郎はコイツの痴態よりはマシかもと思い、気を取り直すと天狗小屋へと再び歩き出すのだった

 

ちなみに芽衣に合体していた真菰も芽衣の自爆に巻き込まれ恥ずかしい思いをしていた

 

芽衣達が歩き出して少し経ち、一同は天狗小屋が見える場まで辿り着くと

 

ドン‼︎

 

激しい音と共に天狗小屋の戸が吹き飛び天狗小屋からヒョコョコと竹筒を加えた目々麗しい女の子が歩き出してくる

 

「禰豆子‼︎」

 

その少女を見た炭治郎はそう叫ぶと禰豆子と呼ばれた先程の少女は炭治郎を見て無言のまま走り出し、炭治郎をそっと抱きしめる

 

「お前なんでずっと寝てるんだよ〜ずっと目を覚さないかと思ったんだからな」

 

そう言いながら号泣する炭治郎は禰豆子を抱き返すと、玉藻はその感動の光景に貰い泣きして

 

「うんうん、炭治郎君禰豆子ちゃん目が覚めて良かったね、ホントに良かったね」

 

そう言いながら炭治郎のそばで泣き出す玉藻、それを見て芽衣は

 

(感動の光景みたいだけど全然ついていけない!)

 

そう率直に思う芽衣、芽衣は炭治郎と禰豆子の関係、どんな理由で鬼殺隊に入ろうと思ったのか炭治郎の内情を聞いてない上に芽衣自身も自分の過去の出来事から炭治郎の過去に踏み込むのは炭治郎に失礼ではないかと配慮して聞こうともしなかった為今の状況は仕方ないのだが

 

(玉藻は痴態の権化みたいな娘だし、炭治郎君は公衆の前でお披露目したい性癖だし、あの娘は口枷つけて調教されるのが趣味っぽい娘なのかな?この山の住人は癖が凄いや)

 

と勝手な解釈でそう考える芽衣、玉藻はともかく炭治郎と禰豆子に関しては完全な芽衣の思い違いなのだが、芽衣がその認識の違いを正すにはまだ時間が足りなかった

 

そんな芽衣が炭治郎達を眺めていると天狗小屋の裏から薪を担いだ天狗面の老人が現れ炭治郎達を見つけると動きを止め薪をその場に落としながら炭治郎達に走り出してくる

 

芽衣は天狗面の老人、炭治郎の育手である鱗滝を見て

 

(なんか凄く怪しいのが来てるんですけど⁈)

 

芽衣はそう思いながら体を硬直させ動けずにいたが

 

(芽衣ちゃん、この人は鱗滝さん!私達を育て導いてくれた師でもあり

親みたいな人なの)

 

芽衣と合体していた真菰は、初対面で天狗の面を被った人がいたら驚くよねと思い芽衣に鱗滝の事を教え怪しい人ではないと伝えると

 

(そっかぁ、あの人が鱗滝さん!天狗の面付けてるからてっきり変態仮面の同類かと思ったよぉ)

 

真菰に自分の素直な感想を言う芽衣、仮面を被った奴は皆変態!父の影響でそう思い込む芽衣は鱗滝も父と同類だと思っていたが真菰の発言でそうではないと理解すると鱗滝に対し気持ちを改めて見直すと

 

「良く無事に戻ってきた」

 

そう言いながら鱗滝は炭治郎達を纏めて抱きしめ、天狗の面で分かりにくいが涙を流していた

 

そんな涙ぐましい展開の中、

 

「やあ芽衣久しぶりだね」

 

そう言いながら天狗小屋から出てきた1人の男、鼻のない天狗を模した面を被るその男、褌以外何も身に付けていないほぼ丸裸に近いその男は

全力疾走で芽衣に突進すると

 

「芽衣!」

 

「此奴鬼ではないが人間とは思えん!そのような怪しき者!芽衣には近付けるさせん!」

 

芽衣の近くに待機していた縁壱と巌勝は芽衣に突進してくる怪しい男から芽衣を守ろうと芽衣の前に立ちはだかる

 

「うん!良いね!僕の愛娘を守ろうと即座に行動!君達は芽衣の持ち霊として合格だ」

 

ほぼ丸裸にに近い面の男は縁壱達の前で急停止すると2人を見据えながらそう言って満足そうに何度も頷くと

 

「兄上、この者は芽衣を愛娘と」

 

「うむ、見るからに怪しいが只者ではない!芽衣の父なのだろう」

 

そう話し出す縁壱と巌勝、2人はこの男が芽衣の父だと察すると

 

「芽衣の父上だとはつゆ知らず無礼な真似をして申し訳ない」

 

「芽衣を守る為とはいえ父上殿を不審者扱いしてしまいかたじけない」

 

2人は芽衣の父であるその男に頭を下げて先程の件を謝ると

 

「僕がこの娘の父だろうとなかろうとこんな怪しい格好をしてるんだ!その判断は正解だし寧ろ安心して芽衣を任せられるよ」

 

芽衣の父であるほぼ丸裸に近いその男は、自分の格好が怪しい事を自覚しておりそんな怪しい男が芽衣に近付いてくるのなら持ち霊として当然の反応、何より芽衣を守ろうとする2人の気配から生前は圧倒的な強者だったと察した芽衣の父はそんな2人なら芽衣を任せられると安心し縁壱と巌勝にそう告げると

 

「その愛娘を放っておいてよくそんな父親らしい事言えるねミッキー」

 

そう言いながら芽衣は父親を白い目で見ていると

 

「芽衣、僕がいなくて寂しかったんだね!ほら父さんの胸に飛び込んでおいで」

 

そう言いながら芽衣の父は両手を広げ芽衣を向かい入れるが

 

「いや・・・そんな変態仮面に飛びつくわけないじゃんか・・・せめて服着て面ぐらい外しなよ」

 

芽衣は父親にそう言って飛びつく事を拒否するが、それは褌以外何も身に付けていない変態仮面な父親だから拒否したわけであり面を外しちゃんと服を着ていたのなら飛びつく気でいた芽衣、素っ気ない態度をとっていた芽衣だがそれは寂しさの裏返しでもあり、放浪して普段いない父でも芽衣は父親として慕っていたのである

 

そんな折、両手を広げ芽衣を向かい入れようとしていた芽衣の父を目撃した炭治郎、明らかに怪しい!匂いは芽衣を害する匂いではないがとにかく怪しい!そう思った炭治郎は即座にその場から芽衣の元へ走り出し芽衣の父に向かって

 

「そこの怪しい人!芽衣から離れるんだ!」

 

そう言って芽衣を庇おうとする炭治郎、それに対する芽衣の父の反応は

 

「君はこの娘を庇うつもりかい?鬼の子と呼ばれるこの娘を!庇うのは構わないが君も鬼の仲間とみなし僕が殺さなくちゃいけないな」

 

芽衣の父は炭治郎にそう告げると凄まじい殺気を炭治郎に向け威圧すると炭治郎は一瞬怯みつつも踏ん張り直し

 

「例え芽衣が鬼だとしても芽衣は芽衣だ!お前が芽衣を傷付けるのなら俺はお前を絶対に許さない‼︎」

 

そう言って激昂する炭治郎、仮に芽衣が鬼だとしても芽衣は芽衣だと断言し友達を傷付けようとする目の前の男に食ってかかる炭治郎に芽衣の父は

 

「・・・炭治郎君だったね、芽衣を僕の娘を受け入れてくれてありがとう!芽衣の友達になってくれて本当にありがとう!」

 

芽衣の父はそう言いながら炭治郎に土下座をすると

 

「え⁈えぇ⁈」

 

突然の様変わりに何が起きたのか理解出来ない炭治郎、先程まで殺気を放っていたのに今は大切な人を思いやる優しい匂いを放つ目の前の男、見た目が物凄く怪しいので余計に困惑する炭治郎は困った顔で芽衣に振り向くと芽衣は泣きじゃくっており更に混乱を極める炭治郎、どうしたらいいか分からずオロオロとする炭治郎に玉藻が救いの手を差し伸べる

 

「炭治郎君、あの見るからに怪しい仮面のおじさんは芽衣のお父さんだよ、ちなみに私のお師匠」

 

玉藻は炭治郎にそう言うが、玉藻は変態仮面の紹介をしただけであり目の前の男が玉藻の師匠更には芽衣の父だと知ると炭治郎はますます混乱し思考が停止してしまう

 

そんな原因を作り出した芽衣の父、芽衣が鬼の子だと炭治郎に打ち明けた芽衣の父、実の父が娘の辛い過去を打ち明けるという非情な行動に出たのだが芽衣を思えばこその行動だった

 

炭治郎が芽衣を庇うのはそれは芽衣が人間であるから、では芽衣が鬼の子だと知れば炭治郎も掌を返し芽衣を虐げるかもしれないと判断した芽衣の父は、虐げられるのであれば芽衣と炭治郎の付き合いがまだ浅い段階の方が芽衣の傷も浅いだろうと自ら悪役となり炭治郎の反応を確かめたのだが炭治郎は違った

 

鬼だとしても芽衣は芽衣だと、ありのままの芽衣を受け入れ殺気を向けたにも関わらず芽衣を守ろうとする炭治郎に芽衣の父はこの子は他の人間とは違う、ちゃんと芽衣という人間を見ているんだと理解しそんな炭治郎が芽衣の友達になってくれた事に感謝し炭治郎に土下座をしていたのだった

 

芽衣は芽衣で最終選別でシャーマンの力を披露していた為、炭治郎も自分が普通の人間とは違うという事は理解していただろうと思ってはいたが実際に炭治郎がどう思っているのか怖くて聞けなかったので父が行動に出た時は静止しようとしたが友達である炭治郎を信じたい気持ちが勝り炭治郎を見守っていると、炭治郎は芽衣の信用に応えてくれたので嬉しくて泣きじゃくっていた

 

そんな混乱状況を見兼ねた鱗滝、この場を収めるべく立ち上がると

 

「積もる話もあるだろう、茶でも飲みながら話すといい」

 

そう言いながら鱗滝は天狗小屋に向かうと

 

「やった!やっとゆっくり出来る」

 

先程まで泣きじゃくっていた芽衣、何よりもゆっくり過ごす事が優先な芽衣はコロッと態度を変え猛ダッシュで鱗滝の後を追いかけるとそのまま天狗小屋に消えていってしまう

 

残された一同に変な空気が流れる中芽衣の父が

 

「さ、僕達も中に入ろうか」

 

そう言って芽衣の父は天狗小屋へと向かうが去り際に炭治郎に一言

 

「認めるのは友達だけだよ・・それ以上は・・いいね」

 

そう言いながら芽衣の父も天狗小屋へと消えていくのだった

 

「え⁈」

 

炭治郎はその言葉にまたもや混乱、意味が分からないと困る炭治郎だが芽衣の父は芽衣との関係は友達として、恋仲や夫婦になるような関係まで認めたわけではない、そのようなニュアンスを含めた発言だったのだがそれを炭治郎が理解出来るはずもなく立ち尽くしていると

 

「さてと、私達も入ろうよ炭治郎君」

 

そう言いながら玉藻は炭治郎を連れて天狗小屋へ向かおうとするが

 

「お師匠はね一人娘の芽衣が大事なんだ!炭治郎君が芽衣の友達である事は認めたけど炭治郎君と芽衣が結婚とか認めてないって」

 

歩きながら炭治郎に先程の内容を説明する玉藻、目指す先は違えど苦楽を共にした仲間をフォローする玉藻だったが直後、玉藻はとんでもない事を言い出す

 

「あっ!でも炭治郎君って芽衣を押し倒して胸を揉みしだいてたよね、私の胸も揉んでたし・・お師匠にバレたら炭治郎君・・・ご愁傷様」

 

そう言いながらクスクスと笑い走り出す玉藻、事実とは異なるが炭治郎が胸を揉んだ事は事実であり、そのことを知られたらと思うとゾッとする炭治郎は慌てて玉藻を追いかけるのだった

 

 

そんな炭治郎達が天狗小屋に入って目についた光景は

 

「あーーゆっくり出来るって最高だね」

 

薪をくべた囲炉裏で暖をとりながらまるで涅槃像のように寝転ぶ芽衣の姿だった

 

 




炭治郎に告げられた初の指令、芽衣のとった行動は?

次回「汚い泥水!絶対行きたいふんばり温泉」
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