鬼滅の刃〜縁壱さんは持ち霊です〜   作:ちゃんエビ

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芽衣の持ち霊

継国縁壱 常識人だがツッコミが弱く濃いキャラ達に埋もれがち 

継国巌勝 常識人っぽいが別のベクトルに片足を突っ込み時折ツッコミ不可能な発言をするお兄ちゃん

スピリット・オブ・ファイア 葉王より芽衣の方が好きな五大精霊





麻倉芽衣 グーたら生活を満喫したいポンコツ、ゆっくり過ごす為にやるべき事は最低限頑張る 胸は割と大きい

玉村玉藻 芽衣にだけ豹変する煩悩修験者、見た目は可愛らしいロリ
胸は残念な人

竈門炭治郎 素直で努力家の長男 庇っているようで煽っているという話術の持ち主 胸は筋肉

竈門禰豆子 心優しい長女 寝る子は育つを体現する熱きファイター
胸はTPOに合わせる






第9話 漂うワカメ!グーたら娘とグータッチ

芽衣達が浅草温泉へと歩みを進めてる頃無限城では〜

 

「童磨‼︎童磨‼︎」

 

そう叫びながらブルブルと震える無惨、顔面蒼白で冷や汗もダラダラ流す無惨は童磨早く来い!と願いながら童磨を待っていると

 

「お呼びですか?無惨様」

 

そう言って用件を聞こうとする童磨、無惨の状態異常には気付いていたが、あぁまた麻倉芽衣だなと察し面倒臭いのでスルーしていると

 

「麻倉芽衣の危険度が上がった」

 

そう言いながら更に青ざめる無惨、童磨は上がるも何も最終から危険度MAXなんですが?遠隔じゃなく直接見てほしい、寧ろバッタリ遭遇してほしいその方が絶対面白いと内心思いつつも

 

「無惨様、具体的にどう危険なのかわかりません」

 

そう無惨に返すと無惨は

 

「貴様!私に麻倉芽衣がどう危険なのか言わせるつもりか‼︎」

 

そう言いながら機嫌が悪くなる無惨、自らの脅威になる者にはビビるくせに部下には態度がデカい無惨に童磨は

 

うわぁ〜なんなんコイツ?自分から振っといてこれはないわ!本当は言いたくて仕方ないけど、相手がどうしてもというから仕方なく言ってやる!みたいな流れにしたいんだろうな!と考え

 

「無惨様!俺は無惨様が言いたくないのだったら聞きません」

 

そう無惨に返した童磨、俺は別に聞きたくないし無惨様がどうしても言いたいのなら仕方なく聞いてあげよう

 

そのようなニュアンスを含めた返しに無惨は

 

「そうか童磨よ!そんなに麻倉芽衣の事が聞きたいか‼︎」

 

そう言いながら機嫌が良くなる無惨、本当は言いたくて仕方ない無惨は脳内で言いたくないのなら聞きませんを聞きたいから言って下さいに変換、自己都合もいいとこだが無惨は何も間違えない!無惨はいつも正しいので童磨のえっ⁈コイツ脳に蛆虫湧いてるんじゃないかという顔付きに気付く事なく芽衣の危険性を語り出そうとすると

 

「最近俺が教祖をしている宗教に可愛い娘が入信したんですよ、麗愛桜って変わった名前だけど妖艶な娘で喰べるのが勿体ないくらいで」

 

そう言って話の流れを自分の流れに持ち込む童磨、自分のペースに巻き込めば無惨はうざがって何処かに消えるだろうと童磨はお喋りを続けていくのだった

 

童磨は自分の教祖をしている胡散臭い宗教、万世極楽教に最近入信した麗愛 桜(うらあ さくら)という少女を気に入っており、無惨に延々とその少女の事を語り出す童磨、女の子の話ならばキワモノの芽衣よりお気に入りの女の子の方が童磨としては断然良いので饒舌になる童磨に無惨は

 

「そろそろ時間だ・・私は浅草へ向かう」

 

そう言いながら童磨の元から立ち去る無惨、いつもならキレる無惨だが今キレたら本当は言いたくて仕方ないとバレるのでグッと堪えてプライドを保つ無惨は少し大人になったのだろう

 

そんな無惨が立ち去ったのを見て童磨は

 

「んじゃ俺も帰ろうかな」

 

そう言いながら機嫌が良い童磨は万世極楽教へと帰っていくのだった

 

 

 

 

 

ところ変わって浅草温泉を目指す芽衣一向は道中芽衣のお昼寝タイムを挟みながらも歩を進め、ようやく浅草に着いた時には既に夜になっていた

 

「ふぉぉ!浅草は夜でも人が多いね」

 

「そうだねぇ〜、迷子になったら大変だね」

 

そう話す芽衣と玉藻の2人、浅草は夜でも人が多く煌びやかに明るい街並に感嘆していると

 

「人が多い・・夜なのに街も明るい」

 

そう言いながらゲッソリする炭治郎、山育ちの炭治郎には浅草の雰囲気が馴染めず人混みに酔うと人の少ない裏通りに避難しようと歩き出す

 

「おほー(о´∀`о)路地裏で絡み合う背徳の大正浪漫!」

 

「うわぁ〜!芽衣見ちゃ駄目だよ‼︎」

 

「すいませんでした‼︎」

 

路地裏に逃げた炭治郎達は路地裏でイチャつくカップル達を目撃してしまい、頭の中が思春期な芽衣は興奮してゴシップ雑誌のような見出しを語り出すと変態なのに正論を言って芽衣を引き連れ逃げ出す玉藻ととりあえず謝る炭治郎、この路地裏は駄目だと別の路地裏を探していると大通りから外れた街道の人通りが少なくそこで落ち着く炭治郎はふと先を見て営業中の屋台を見つけ

 

「ここまで何も食べてなかったな」

 

そう言いながら炭治郎は屋台に近付いて行くと

 

「へいらっしゃい‼︎」

 

そう元気よく営業を開始する屋台の店主、屋台にはうどん・そばと書いてあり炭治郎は何にするか少し考えると

 

「山かけうどんで」

 

そう言って山かけうどんを注文すると

 

「はいよ!お嬢さん方は何にしやす?」

 

店主は炭治郎の後ろにいた芽衣達に注文を尋ねると芽衣と玉藻は

 

「カレーうどん」

 

「じゃあ私は芽衣の食べたカレーうどんの残り汁を」

 

芽衣は以前、巷で話題になっていたカレーうどんを食べに連れて行って貰って以来カレーうどんが好物となっており店主にカレーうどんを注文し玉藻は好物の芽衣が食べたカレーうどんの残り汁を注文ではなく所望すると

 

「ウチはカレーうどんはやってないんだわ、すまねぇ!あとそこの嬢ちゃん!客にこんな事言うの失礼だがちょっと気持ち悪いな」

 

そう返す店主、数年前にカレーうどんが考案され話題になり店主もカレーうどんを食べた経験はあるのだが自分の屋台に取り入れる気はなくカレーうどんを注文した芽衣には申し訳なく思っているが玉藻は注文ではなく芽衣が注文した品の残り汁、それを迷いも無く言い出した事で店主はコイツ気持ち悪っ‼︎とその感情を少しマイルドにして伝えると

 

「エッヘッヘ、玉藻良かったね」

 

「いや、良くないよ!」

 

「いや普通に注文すれば良くないか?」

 

それが玉藻のデフォルトです!そんなニュアンスを含めた芽衣の笑いに玉藻は否定するも気持ち悪いのは事実であり、炭治郎は最初から普通に注文すれば良かったのにと思いそう言うと

 

「じゃあ‼︎山かけうどんで‼︎」

 

はいはい!普通に注文すれば良いんでしょ?と何故か憤慨しながら注文する玉藻、芽衣は少し悩んだ末に

 

「じゃあ私は全乗せネギ増しまし麺固めで!」」

 

なんと芽衣が注文したのは全てのトッピングを乗せたうどん、どこぞのラーメン屋の常連の如くネギの増量をサラッと言い出すあたりコイツ食い意地半端ないと店主は思いつつも

 

「はいよ!山かけうどんと全乗せネギ増しね!」

 

まあ普通に?注文してくれてるから野暮な事は控えようと営業スマイルで対応する店主、チャチャっと麺を茹で山芋を擦り下ろすと

 

「はいよ!やまかけうどんあがり!」

 

そう言いながら炭治郎と玉藻に手渡すと炭治郎は先に熱々の汁を啜り玉藻は麺をチビチビと食べ始める

 

芽衣は全乗せネギ増しましの注文なので提供できる時間も長くとりあえず寛ぎながら待っていると

 

「はいよ!全乗せネギ増しましお待ちどう‼︎」

 

店主からの掛け声に芽衣はうどんを受け取ると箸を取り

 

「頂きます!」

 

そう言っていざ実食!・・のタイミングで炭治郎が

 

「この匂い・・・」

 

そう言って固まる炭治郎、芽衣はどの匂い?はっ!まさか私のトッピングを横取るつもり?駄目だから!全部私のだから!食べたければ自分で追加して!と内心思いながら炭治郎をチラッと見ると炭治郎は手に持つ器を落とし動揺を隠し切れない表情で辺りをキョロキョロして急に走り出す

 

芽衣は炭治郎に何かあったのかと心配になり追いかけようとするがまだうどんは一口も食べていない、ほんの少し葛藤の末芽衣は

 

「玉藻!うどん食べながらそこで待ってて!禰豆子ちゃんよろしく!」

 

そう言いながら芽衣はうどんを手に炭治郎の後を追いかける!

ただし!歩きながら!うどんを食べながら!

 

そんな芽衣が炭治郎に追いつく筈もなく、芽衣は・・・迷子になった

 

 

 

 

一方の炭治郎は匂いの元凶、自分達の家族を殺した張本人無惨と浅草の大通りですれ違う、無惨はすれ違いざまに通行人の首筋に血を流し込み鬼化させる事で騒ぎを起こすと連れの親子と共にその場を去って行った

 

無惨を追いかけたい炭治郎だが目の前で鬼化した青年を放っておく事も出来ず青年を押さえつけながら無惨に必ず刃を突き立てると宣言するのだった

 

そんな騒ぎが起こる中迷子なった芽衣は、

 

「私迷子になった?・・まぁいっか何とかなるよ!うどん旨っ!」

 

割と気楽な芽衣はうどん食べながら歩き回り

 

「あっ!浅草温泉探さないと!あと炭治郎君も」

 

炭治郎を追っていた筈がいつの間にか温泉へとシフトした芽衣、炭治郎はついでとばかりな芽衣に迫る1人の男性、その男性は芽衣に

 

「 Excuse me. May I ask you something?」

 

そう英語で話しかけてきた異国の男性、うどんを手に歩く芽衣は凄く目立つので声をかけたのだろう、男性は道を聞きたいのだが芽衣は

 

「ペ・・ペペペ」

 

突然の英語に戸惑う芽衣、勿論英語など喋れない芽衣はどうやって話したらいいか悩み必死に言葉を紡ごうとするが

 

「pe pe pe?」

 

芽衣のトンチキな発言を復唱する異人の男性、流石に言葉の壁までは何とかならないので芽衣は

 

「ぺらぺ〜らぺらぺ〜らぺらぺ〜らぺらら〜」

 

とりあえず何ちゃって英語を話す芽衣、しかし英語にかすりもしない上に日本語ですら通じない全く無意味な芽衣の発言に

 

「縁壱!芽衣の言ってる事は無視するとしてあの異人は何と言ってるのだ?私に分からぬ、教えてくれ縁壱」

 

芽衣の発言を理解するのは不可能、考えるだけ無駄と即座に理解した巌勝は異人の言葉の意味を縁壱に聞くが

 

「兄上・・この際だからハッキリ言わせて貰うが、私は異国の言葉など一切知らない!私に聞かれても困る」

 

そう巌勝に返す縁壱、麻倉葉王の再来と呼ばれ規格外のシャーマン能力を持つ芽衣、鬼殺隊に呼吸を広めた始まりの剣士である縁壱、十二鬼月最強の上弦の壱であった巌勝、その3人がかりでも歯が立たない言葉と言う名の壁を相手に芽衣達はかつてない窮地に立たされていた

 

 

そんな時だった!異国の男性の背後から

 

「その娘に道を聞いても分からないわ、だってその娘も迷ってるのだから」

 

その声は少女の声だった、少女が何者かは分からないが芽衣達にとって藁にもすがりたい程の助っ人、芽衣は異国の男性の背後にいるであろう少女に、異国の男性は声のする背後の少女に振り返り両者の視線が少女に向けられると

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

芽衣、縁壱、巌勝、異国の男性共に沈黙、人は未知なる存在に遭遇した場合どんな行動を取るのだろうか?反応は人により差異はあるだろうが

この4人の反応は沈黙、完全なる沈黙!僅かな知識でもあれば思考を巡らせ自分なりの解釈をする為に沈黙し考え込むのだろう!だがこの4人の沈黙は思考停止、あまりの出来事に状況を理解する事を拒みただ立ち尽くす4人、この未知なる存在との遭遇はあまりにも衝撃的だった

 

少女だと思っていた4人が目にしたのは・・・宇宙人‼︎

見た目は完璧なグレイタイプ、体躯は小さいがそれに比較して頭部がデカいその宇宙人、少女だと思っていたのに宇宙人、無論芽衣達は宇宙人の知識も見聞もないので目の前の存在が宇宙人だと思う事はなく

 

「不思議生物・・だよね?」

 

「不思議生物・・だと思う」

 

「不思議生物・・の筈だ」

 

芽衣達が言うこの不思議生物、普段なら芽衣が鬼に対し使う言葉ではあるが今回のそれはガチの不思議生物、UMAに対して言ってるのだが

とにかく訳が分からない、3人共歯切れの悪い確認をしていると

 

「うわぁ〜‼︎化け物ぉぉ‼︎」

 

そう言いながら逃げ出した異国の男性、芽衣はそれを見て

 

「日本語使えるなら最初から使ってよ!」

 

そう言って異国の男性に憤慨していると

 

「それは私の能力、私の持ち霊グレイソーサの能力よ」

 

そう芽衣に話しかけてきた宇宙人、この宇宙人もシャーマンらしく持ち霊のグレイソーサの能力だと芽衣に話すと

 

「私の持ち霊グレイソーサは宇宙からの来訪者、この星の言語全てを理解するより全ての言語を共通化する方が簡単ってグレイソーサが言ってた」

 

そう芽衣に説明する宇宙人、曰く一定の範囲内の言語を共通化する事で意志の疎通を図れると芽衣に説明する宇宙人、先程の異国の男性が日本語を使っていたが本人は英語を使っており芽衣にはそれが日本語に聞こえていたという大変ご都合主義な便利能力だと宇宙人は芽衣達に話すと

 

「私はラザニー、貴方をずっと見ていたわ!ハオの再来麻倉芽衣」

 

そう言いながらラザニーと名乗る宇宙人は芽衣を興味深く観察していると

 

「何が目的なわけ?私今から温泉行くんだけど」

 

温泉行きたいから手短にね!そんなニュアンスを含ませた芽衣の返しに

ラザニーは

 

「目的は2つ、ハオの再来と呼ばれる貴方が危険なのか見極めさせて貰うわ、危険だと判断したら貴方が従えてるスピリット・オブ・ファイアを奪い返し本来の場所に還すわ!まあ巫力70万の神クラスを相手にするのは骨が折れるけど」

 

ラザニーは芽衣を真っ直ぐ見つめながらそう話すと

 

「2つ目の目的は・・まだ貴方には言えないわ!」

 

そう話すラザニーに芽衣は

 

「再来再来って!私は葉王じゃないし!私は麻倉芽衣!ゆっくり過ごしてマッタリしたい麻倉芽衣だから!」

 

そう言って憤慨する芽衣、芽衣がシャーマンとして結果を残せば流石葉王の再来、何かあれば葉王の再来だからと芽衣本人としてではなく葉王の偶像として見られてきた芽衣、ラザニーの発言にまたもや自分が葉王の偶像として見られてると思いそう言ったのだが

 

「貴方はハオじゃないわ!貴方は貴方、麻倉芽衣という1人の人間、私は麻倉芽衣という人間を見極めに来たパッチの祭司よ」

 

そう芽衣に話すラザニー、シャーマン界では有名な葉王とハオ、その葉王の再来と呼ばれても麻倉芽衣は麻倉芽衣という1人の人間、決して葉王でもなければハオでもない!だからこそ葉王の再来とまで呼ばれる麻倉芽衣という人間がどんな人間なのかを確かめに来たラザニーは正直にそう芽衣に話すと

 

「エッヘッヘ!ラザニーは良い・・不思議生物だね」

 

芽衣は自分を葉王の偶像ではなく麻倉芽衣という1人の人間として見てくれたと気付き笑いながらラザニーを良い人と言おうとしたが人なのか分からないので不思議生物だねと言うと

 

「それにしても巫力70万か、産まれつき巫力は多いと思ってたけど何で私の巫力が分かるの?」

 

そうラザニーに質問する芽衣、芽衣は立て続けに

 

「それに神クラスって?パッチって何?」

 

芽衣の質問攻めにラザニーは

 

「教えるのは良いけど私達目立ち過ぎじゃない?」

 

そう芽衣に話すラザニー、街中に奇妙な生命体とうどんを持ち歩く少女の組み合わせは良くも悪くも目立ち過ぎで周りからの視線が痛かったラザニーは

 

「とりあえずどこかゆっくり出来る場所で話しましょ?」

 

そう芽衣に提案するラザニーに芽衣は

 

「よし!ゆっくりするなら勿論温泉!温泉といえば私、ゆっくり大好き麻倉芽衣!」

 

温泉大好きな芽衣はラザニーにそう言って温泉に向かおうとすると

 

「カァー!芽衣サン!温泉トイエバ私モ忘レテハ困リマスワ」

 

そう言って慌て出す温泉大好きな温泉烏のまんの子、ラザニーはまんの子を見て

 

「烏って喋れるのね、珍妙だわ」

 

そう言ってまんの子を観察するラザニー、そんな様子を見ていた縁壱と巌勝の2人は

 

((お前が一番珍妙何だが))

 

見事に感想が一致していた、流石双子!

 

そんなラザニーを引き連れ芽衣は浅草温泉を探しに歩き出す

 

そんな芽衣達!(ラザニーを除く)は大事な事を忘れていた!

 

ーー炭治郎ーー

 

 

その炭治郎はといえば

 

「あれ⁉︎芽衣は⁈」

 

「芽衣なら炭治郎君を追って・・追ってたのかな?あれ」

 

屋台で玉藻達と合流していた

 

炭治郎は騒ぎに駆けつけた憲兵達と青年を取り合う問題に直面していたがそこに助けが入りその人物と後程落ち合う約束をしていた為、待ち合わせの場所へと行くのだが芽衣の捜索も追加されると

 

「芽衣なら多分大丈夫だと思う」

 

芽衣の事だからきっと何処の温泉に入ってのんびりするだろうとあまり重要視していなくそのうち合流出来るだろうと楽観視していた

 

そんな芽衣達、浅草温泉を探し歩いていると

 

「芽衣サン!温泉業界デコノ烏アリト謳ワレタ私ノ一押シノ温泉ガ近クニ有リマスワ」

 

普段この烏は何をやっているのだろうか?芽衣の担当だけあって何かとユルい温泉烏はそう言って芽衣達を自分の一押しのも温泉へと案内するのだが

 

「芽衣サンコノ路地ヲ抜ケレバ近道デスワ」

 

まんの子はそう言って芽衣達を路地へと通すのだった

 

 

 

 

 

一方騒ぎを起こして炭治郎を撒いた無惨の現在はーー

 

「青白い顔しやがってよぉ!今にも死にそうだなぁ!」

 

チンピラに絡まれていた!

 

何故絡まれていたかというと時は10秒前に遡る

 

遡るほど大して巻き戻っていないのは無惨が路地に入った直後チンピラに絡まれたからだ!

 

酔ってる奴程酔ってないと言うがこのチンピラもそうなのだろう、路地裏のゴミ捨て場で寝ていてもおかしくないこのチンピラは酔いに任せてバックステップからのムーンウォークを練習していたのかタイミングよく路地裏を歩いてきた無惨に接触、実際にはムーンウォークでもバックステップでもなくただの酔っ払いの千鳥足だがとりあえず無惨に接触

酔うと気が大きくなり他人に絡む迷惑極まりないタイプなのだろう、このチンピラは無惨に絡み出した

 

無惨はTPOをわきまえてちゃんとすみませんと言えたのに絡み出したロン毛のチンピラ、無惨はそれでも急いでいると言って相手にせず大人の対応を見せたのだが、それでも尚絡むチンピラ!

 

正直言ってキレても良いと思う!だってウザいもん!

 

無惨はそれでも我慢した、だけどどうしても我慢出来なかった!

 

「青白い顔しやがってよぉ!今にも死にそうだなぁ!」

 

これには無惨も我慢出来ない!チンピラをワンパンしようと拳を握り締めたその時‼︎

 

ーーズズッズルズルーー

 

「うへぇ〜!うどんの麺伸びちゃってるよぉ」

 

無惨から見て真正面、チンピラの兄貴分と連れの女の更に向こう、うどんを啜りながら愚痴を吐きこちらに歩いてくる見覚えのある顔が‼︎

 

忘れたくても忘れられない!無惨にとって最大の脅威‼︎麻倉芽衣‼︎

 

無惨は震えた、それはチンピラに対する怒りではない!いやチンピラに対する怒りはあるがそんな事すら霞むほど麻倉芽衣が怖い‼︎

 

先程チンピラが言った言葉はある意味正しい!

無惨は青白い顔をしている!今にも死にそうな顔をしている!

 

「何だぁ?何とか言えよ!」

 

そんな無惨の状況を知らないチンピラは無惨に執拗に絡むも無惨はチンピラをどうこうする余裕はなくこちらに歩いてくる芽衣に釘付けになったままだったが

 

「あぁん⁈可愛い女だなぁ!俺がお持ち帰りしちゃおうかなぁっと!」

 

チンピラはそう言って近くまで歩いて来た芽衣に触ろうとすると

 

「うどんが溢れるからぁ!」

 

芽衣はチンピラにそう文句を言うがチンピラはお構いなしに芽衣を触ろうとする

 

ーードゴォーー

 

「うぼっ⁈」

 

そんな時だった、芽衣を触ろうとするチンピラの顔面に無惨の裏拳が炸裂しチンピラは一撃でKOされる

 

芽衣が目の前にいる為殺すのは非常にマズイと判断した無惨の手加減で幸いにも一命を取り留めたチンピラ、無惨がチンピラをワンパンした事で兄貴分のハゲたおっさんが無惨に絡み出してくる

 

「おい!俺の弟に何しやがった⁈」

 

そう無惨に文句を言う兄貴分、兄貴分なら弟のヤンチャを窘める事も兄貴分の役割だと思うが見過ごした挙句、制裁を受けた事だけを咎めるのは筋違い、そんな兄貴分は無惨にテレフォンパンチをお見舞いしようと拳を振りかぶると

 

「見苦しいわよ!」

 

そう言って無惨と兄貴分の間に割り込んできたラザニー

 

ラザニーは小さな拳を握り締めると

 

「ラザニーのグータッチ」

 

ラザニーはそう言って兄貴分をジャンピングアッパー、確かにグーでタッチしてるのだが可愛いらしい名前とは裏腹に兄貴分はえげつない飛距離を舞い上がりそのまま地面にダイブ、幸い生きてはいるが病院送りは免れないだろう兄貴分にラザニーは

 

「死ぬよりマシでしょ?」

 

そう言いながら手をパンパンとはたき芽衣の元に戻って来ると

 

「あの?大丈夫ですか?酔っぱらいに絡まれてたようですが」

 

芽衣は無惨にそう声をかけて心配そうに無惨を見つめる

 

無惨は青白い顔をして冷や汗を流し足もガクガクと震えているので芽衣はチンピラに絡まれて怖かったんだろうと心配しているのだが、まさか自分が怖がられて震えているとは思わない芽衣は

 

「顔青白いですよ?大丈夫ですか?」

 

芽衣の心配は尽きず無惨を気遣うが

 

大丈夫じゃない!全く大丈夫じゃない‼︎顔が青白い?そうだろう!今にも死にそう?その通りだ‼︎だから頼む!麻倉芽衣!早く何処かに行ってくれ!

 

無惨は内心そう思いながら芽衣をチラッと見て

 

「大丈夫です!私の持病でして、今近くの病院に行く所なんです」

 

無惨をそう言い訳して芽衣から目を背け・・・ラザニーと目が合ってしまう

 

無惨は芽衣が怖いあまりぶっ飛んだ貴方分もラザニーにも気付かないでいたがやっと逃れると少し安心した為、この珍妙な宇宙人に気付いたのだった

 

そんな無惨、ラザニーを見て

 

なんだこの珍妙な生物は⁇明らかに人間じゃない!ましてや鬼は有り得ない!こんな珍妙な生物が鬼なわけがない!・・麻倉芽衣!赤い巨人の他にもこんな珍妙な生物までいるのか⁉︎コイツには絶対関わりたくない!頼むから早く何処かに行ってくれ‼︎

 

無惨は必死に祈りながら芽衣達が去って行くのを待つが

 

「あの?動けないんですか?持病ってそんなに悪いんですか?」

 

その場から動かない無惨を見て芽衣は動けないほど持病が悪いのかと心配し無惨を見つめるが

 

麻倉芽衣!頼むから早く何処かに行け‼︎私の持病はお前だ!お前がいなくなれば良くなるんだ!心配する振りをして私を苦しめるとはなんて恐ろしい奴だ!

 

そう内心思いながら必死に耐える無惨、そんな無惨に非情なる言葉が突き刺さる

 

「鬼無辻無惨?」

 

そう言ったのは芽衣、無惨は芽衣に名前を呼ばれた事でコヒュッと過呼吸気味になりまさかバレたのかと顔面蒼白になるも

 

「お嬢さん私の名は月彦と申します、きっと誰かと間違われているのでしょう」

 

そう必死に演技をして誤魔化す無惨、そんな無惨に芽衣は

 

「縁壱さん!巌勝さん!違うって言ってるよ?」

 

そう縁壱と巌勝に話す芽衣、実は縁壱と巌勝の2人は目の前の男が無惨だと気付き芽衣に無惨だ!コイツは無惨だ!と騒ぎ芽衣は無惨の名を口にしただけだったのだが

 

「お嬢さん何を言ってるのですか?その縁壱さんや巌勝さんとやらは何処に?」

 

縁壱と巌勝の姿が見えない無惨は当然芽衣の発言に疑問を持つが芽衣は

 

「私の後ろにいます!」

 

そう無惨に言うが無惨は

 

「すみません私にはどうやら見えないみたいで、どんな方なんです?」

 

芽衣にその2人はどんな人なのか質問する無惨、芽衣はそんな無惨に止めを刺す答えを話し出す

 

「縁壱さんは始まりの剣士と呼ばれた人で巌勝さんは縁壱さんのお兄さんで上弦の壱だったんです。あ!こんな事言っても分かんないですよね」

 

そんな芽衣の発言に無惨は

 

「そうか・・私を殺しに来たか麻倉芽衣」

 

突如様変わりした無惨の態度に芽衣は

 

「はい?」

 

いやいきなり何言ってんだコイツ?そんな顔をして無惨を見る芽衣、そんな芽衣に対して無惨は

 

「だが私とてそう易々と殺される訳にはいかないのでな」

 

そう言って無惨はいきなり戦闘態勢に入ると

 

「騒ぎを起こすと色々と面倒!だから駄目!」

 

そう言ってラザニーは無惨の周囲の重力の負荷を上げ無惨を地面に叩き伏せる

 

「グォォォ!何だ!体が重い‼︎押し潰される」

 

ラザニーの能力によって這いつくばる無惨、そんな無惨にラザニーは

 

「貴方から人間の気配を感じないけど、貴方の中からハオの・・パッチの悪魔の気配がするわ」

 

そう言いながらラザニーは無惨を睨みつけ

 

「ねえ?麻倉芽衣、貴方は何か知ってる?」

 

芽衣が何かしら知ってるんじゃないかと思ってそう聞くと

 

「知ってるけど・・パッチの悪魔って何?葉王がパッチの悪魔?よくわかんないや」

 

芽衣は葉王と無惨の関係は知っているがラザニーの言うハオもパッチの悪魔も知らない為、そう答えるのだが

 

「なるほど!まずは私達の認識を照らし合わせないといけないわね」

 

ラザニーはそう言って無惨の重力を解除すると

 

「貴方にもついて来て貰うわよ?」

 

無惨にそう伝えると無惨は

 

「貴様‼︎」

 

逆鱗に触れたのか無惨はラザニーを爪で斬り裂こうとするも

 

ーーガキィィィンーー

 

無惨の強靭なその攻撃がラザニーを貫通する事はなく

 

「あぁ!これオーバーソウルだから単純な物理攻撃は一切通じないから

無駄よ」

 

そう無惨に告げるラザニー、宇宙人の姿はラザニーのオーバーソウルでありオーバーソウルはオーバーソウルなどの巫力をもってしか破壊出来ない為、巫力を持たない無惨の物理的な攻撃はラザニーにとって痛くも痒くもないのでありラザニーは特に驚く事もなく淡々としていた

 

因みにラザニーのオーバーソウルはオーバーソウルの最終形態、甲縛式オーバーソウルである

 

無惨は自分の攻撃が通用しない事を理解すると

 

「それで話とは何だ?特別に聞いてやろう?」

 

態度こそデカイが掌を返した行動に出た無惨、下手に逆らうより大人しくした方が身の為だと察した故の行動だが、そんな無惨に芽衣は

 

「やっぱり貴方が無惨だったんだね、縁壱さん達が言ってた事は間違いじゃなかったんだねエッヘッヘ」

 

芽衣は目の前の男が無惨だと分かり縁壱達が間違ってなかったと笑うと

 

「麻倉芽衣!貴様は何を考えている?私の命を握っているからとふざけてるのか」

 

そう言ってビビりながらもちょっと怒ってみる無惨、そんな無惨に芽衣は

 

「え〜と・・・何を言ってるの?私鬼殺隊じゃないし別に命を奪いたいとか思ってないよ?まぁ襲われたら別だけど、私はゆっくり過ごしたいし貴方が何もしないなら私も何もしない」

 

そんな芽衣の返答に無惨は

 

「その言葉を易々と信じる程私は愚かではない!貴様の先祖が私に何をしたか知っているか?私は貴様ら麻倉家を信じない!」

 

そう芽衣に返す無惨、芽衣は沈黙すると

 

「芽衣!あの男に情けをかける必要はない!」

 

「奴が生きてる限り悲劇は繰り返される」

 

無惨の存在が悲劇を生むと主張する縁壱と巌勝、それは事実ではあるが

真実ではないと芽衣は考え無惨に詰め寄ると

 

「葉王の馬鹿のせいで酷い目にあったんだよね?ごめんなさい‼︎私が謝っても意味ないのかもしれないけど、ごめんなさい‼︎」

 

芽衣はそう言いながら無惨に頭を下げて一生懸命に謝罪をする

 

縁壱達は何故芽衣が無惨に謝る必要があるのかと憤るが芽衣は

 

「全ての悲劇の元凶が私の先祖麻倉葉王のせいだから!この人も葉王の被害者、だからといって悪い事が許されるわけじゃないけど話をすればきっと何とかなるって!私は思う」

 

そう真剣に訴える芽衣に縁壱や巌勝は

 

「兄上・・憤りはあるが私は芽衣の意図を汲んで様子を見るのも悪くないと思う」

 

「・・・ふむ・・・私も無惨をどうこう言える立場ではなかったからな、芽衣ならば鬼狩りとは違う道を見つけるのかもしれん」

 

そう話し合う縁壱と巌勝、確かに無惨は人を鬼に変え悲劇を生み出した張本人、憤りはあるが鬼狩りのように鬼を殺して解決する以外の道もあるんじゃないかと考える縁壱、その考えを否定するのなら巌勝とは和解出来なかった、鬼となった巌勝を、上弦の壱黒死牟を斬って終わりにしても縁壱と巌勝の悲しみは拭えないままだっただろう、だからこそその道を見つけてくれた芽衣の意図を汲みたいと考える縁壱、巌勝もまた縁壱と同じ考えであり芽衣の意図を汲んでみようと考え

 

「芽衣!お前ならきっと何とか出来る」

 

「私達はお前の持ち霊だ、お前を信じよう」

 

縁壱と巌勝は芽衣にそう言うと芽衣は

 

「エッヘッヘ」

 

と2人に笑い出して

 

「よし!ラザニー!無惨さん!温泉行こう‼︎」

 

そう言い出した芽衣、そんな芽衣に無惨は

 

「麻倉芽衣!貴様は馬鹿なのか?何故私が貴様と風呂に入らなければならない?」

 

芽衣の提案に憤慨する無惨、芽衣は無惨の手を掴むと

 

「温泉は心の洗濯、裸の付き合いは心のぶつけ合い、腹割って話そ?」

 

そう話す芽衣だが無惨は

 

「貴様には羞恥心はないのか⁉︎まさか混浴する気ではないだろうな?」

 

そう返した無惨に芽衣は

 

「・・・・あっ‼︎」

 

すっかり忘れていた芽衣、無惨は芽衣を見て

 

「貴様・・ポンコツではないか‼︎」

 

そう突っ込む無惨、これには縁壱も巌勝も同調しウンウンと頷く2人

無惨は芽衣の雰囲気に呑まれいつの間にか震えもなくなり恐怖を感じなくなっていたが毒気を抜かれツッコミキャラへと変わっていた

 

「麻倉芽衣・・ポンコツ」

 

芽衣を見極めにやって来たラザニーの芽衣に対する認識もポンコツと刷り込まれた

 

 

 

 

 

 

その頃炭治郎は〜

 

「芽衣がいないと寂しいよぉ」

 

「むぅぅ」

 

「おい!醜女が煩いぞ!」

 

「醜女は失礼だろ!玉藻は気持ち悪いけど醜女は失礼だ!」

 

「いや・・お前も大概失礼だと思うが」

 

そんな会話をする炭治郎、炭治郎は一応芽衣を探しながら待ち合わせの場所に向かいそこで愈史郎という鬼の少年と合流し珠世という女性に会うのだが、道中愈史郎が玉藻達を見て醜女と言うと炭治郎は醜女とは醜い女の意味だと理解し「いや玉藻の見た目は悪くない!」と完全に禰豆子は除外する炭治郎、炭治郎曰く禰豆子は町一番の美人だと称しており醜女=禰豆子と結びつかないので消去法で玉藻になるのだが、炭治郎は玉藻は気持ち悪いけど見た目は悪くないと思っていて愈史郎から醜女が煩いと言われた時は素直に玉藻は気持ち悪いが見た目は悪くないと庇うのだが愈史郎から見れば炭治郎も相当失礼な事を言っており全く自覚がないのでちょっと玉藻が可哀想だと思っていた

 

そんなやり取りがありながら炭治郎達は珠世の待つ診療所へと案内されるのだった

 

 

「良く来てくれました、私は珠世と言います」

 

「私は玉藻と言います」

 

「おい!玉藻様がご挨拶してる時に邪魔するな」

 

「・・玉藻・・様?」

 

「あぁぁ!珠世様と醜女の名前が似てるから間違えてしまったではないか!」

 

「愈史郎、女性に醜女など言ってはなりません」

 

「はい‼︎言いません‼︎」

 

こんな展開が起こりつつ炭治郎達は珠世達と色々な話をするのだった

 

 

 

 

一方で芽衣達は〜

 

「仕方がない、これなら問題あるまい?」

 

そう言い出した無惨はどこに隠していたのか、着物に早着替えして女性の姿に変わると

 

「これならば女湯でも問題はない」

 

そう言ってドヤ顔になる無惨、そんな無惨に縁壱と巌勝は

 

「兄上・・・私は鬼無辻の性癖を垣間見てしまった」

 

「いや・・たまにあの格好をするのは見た事あるがまさか女湯に入る為に使っていたとは」

 

そう言ってドン引きする2人、まさか女装癖があり女湯に入る為に使っているとは思いもしない2人の発言に弁明出来ない無惨、2人が見えていたら弁明出来たのだろう、だが無惨は2人が見えないので誤解されたままだった

 

偶然だが芽衣と遭遇し命を狙われないと知った無惨、無惨にとって幸運ではあるが代わりに変態のレッテルを貼られた無惨、無惨としては変態のレッテルの方が命よりマシかもしれないが後に無惨はとある変態によって死んだ方がマシだと思う事になるがそればまだ少し先の話

 

何だかんだ温泉に行く気になっていた無惨は1人だと心細いので

 

ーーパチンーー

 

と指を鳴らして

 

「お呼びでしょうか」

 

「・・・・・」

 

2人の部下を呼び出し

 

「私はこれから温泉へ向かう、ついて来い」

 

「「はっ」」

 

そう言い出した無惨に従う2人の部下

 

1人は女性の鬼、名は朱紗丸もう1人は男性の鬼、名は矢琶羽

朱紗丸と矢琶羽は無惨に付き従い温泉を目指すのだが

 

「貴様は男だろう?まさか女湯に入るつもりじゃないだろうな」

 

無惨にそんな事を言われた矢琶羽、矢琶羽は内心で

 

え⁈男湯に入るつもりですが、まさか!貴方様は女湯に入る気ですか⁈

 

そう思っていると

 

「私が女湯に入る事の何が悪い!私は女だ!私が何か間違っているか?

私は女じゃないか?」

 

矢琶羽の心を読んだ無惨は矢琶羽にそう言って圧力をかけると

 

「いや男でしょ?流石に女湯に入るのは・・はっ!そうか!女装して女になりすまして堂々と女湯を除く、そうゆう性癖なんだ!ウンウン!性癖は人それぞれ!否定はしないけど流石に迷惑かかるからやめた方が良いかと思うけど」

 

そう突っ込む芽衣、縁壱と巌勝はウンウンと頷き朱紗丸は無惨を白い目で見つめ矢琶羽は芽衣に尊敬の眼差しをラザニーは宇宙人のオーバーソウルの中で無惨を軽蔑し居心地の悪い無惨は

 

「私もたまには冗談ぐらい言う、本気にするな」

 

そう言い訳する無惨、そんな無惨に対し一同は

 

(絶対本気だった)

 

そう心の中で突っ込む芽衣達、とりあえず温泉に行こうと芽衣が出発すると

 

「カァー!芽衣サン芽衣サン!ソウユウ事ナラトッテオキノマル秘スポットガアリマスワ!」

 

そうゆう事が何なのかわからないが、まんの子は烏のくせに[誰にも教えたくないマル秘スポット!自然が生んだ秘境の湯]という自作のガイドブックを持ち出し芽衣達をマル秘スポットへと案内し始める

 

「麻倉芽衣・・あの烏は何なのだ⁈」

 

「ふんばれふんばり温泉チームの一員、温泉烏のまんの子だよ」

 

まんの子に対する無惨の疑問にそう答える芽衣、だが芽衣の答えた内容も無惨にとって意味不明であり

 

「更に意味が分からなくなってきた」

 

そう言って考えることを辞めた無惨、やけに温泉に詳しい烏とポンコツだが規格外の化け物、意味不明な珍妙な生物、鬼が3人という普通ではない組み合わせも考えるだけ無駄だと察した無惨だった

 

 

そんな芽衣達、浅草から少し離れた山の中に入ると

 

「ケケケ!稀血の匂い!美味そうだァ‼︎」

 

そう言いながら芽衣に襲い掛かろうとする名も無きモブ鬼が現れ

 

「貴様!誰が麻倉芽衣を襲って良いと言った!」

 

そう言ってモブ鬼に圧力をかける無惨、モブ鬼は目の前の鬼が誰なのか一瞬で察すると突然震えだし今にも死にそうな顔になると

 

「ももも申し訳ありません!申し訳ありません‼︎」

 

そう言いながら土下座して命乞いをするモブ鬼、だが無惨の怒りは消えずモブ鬼は無惨の手によって亡き者にされるのであった

 

「無惨さんって案外優しいんだねエッヘッヘ」

 

無惨が助けてくれたと思った芽衣はそう言いながら笑うと

 

「勘違いするな!私は私の命令に逆らった愚か者を始末しただけだ、勘違いも甚だしい」

 

無惨は芽衣にそう言うと

 

「それでも助かった事に変わりないからさ、ありがとう」

 

芽衣は理由はどうあれ助かった事に変わりないと無惨にお礼を言うと

 

「貴様!そもそも貴様は私がいなくても赤い巨人や始まりの剣士、黒死牟がいるのだろう!」

 

無惨は自分がいなくても芽衣なら何の危険もないと言って照れ隠しすると

 

「エッヘッヘ」

 

とだけ笑って無駄の元から離れていった

 

「麻倉芽衣、貴様がいると調子が狂う」

 

離れていった芽衣を見て無惨はそう呟くのだった

 

 

そんな芽衣達、まんの子の案内で秘境の湯に辿り着くと

 

「温泉だぁぁぁぁ‼︎ふげっ⁈」

 

そう叫びながら芽衣は全力ダッシュ・・・からの転倒で温泉にダイブ

 

一同はそんな芽衣を見て

 

(なんて阿保なんだコイツ)

 

そう思っていた

 

 

そんなコントじみた芽衣は温泉から這い上がると

 

「ふっ(´∀`=)これが我流麻倉式温泉術・・え〜と・・水の呼吸だよ」

 

よほど恥ずかしかったのだろう、芽衣はカッコつけて言い訳をするものの何も思い付かず温泉=お湯=水=水の呼吸と連想してとりあえず誤魔化そうとすると

 

「パッチ式温泉術、ラザニーの水の呼吸」

 

なんか面白そう!ラザニーはそう言って芽衣の真似して温泉にダイブする

 

「カァー!まんの子流温泉術!カットバッグドロップターンデスワ」

 

温泉好きとしては譲れないまんの子は垂直に飛び上がるとそう叫び空中で急転直下、そのまま垂直に落下して温泉にダイブする

 

最早温泉で遊んでるとしか思えない2人と1匹に無惨達は

 

(大人しく温泉入ろ)

 

このままだと巻き込まれると判断した無惨達はそそくさと脱衣所に逃げ出すのだった

 

そんな珍劇がありつつ芽衣達は温泉に浸かりマッタリしだすと芽衣は

 

「あぁ〜〜〜あたまるぅぅ〜」

 

あぁ温まると言いたいのだが温泉で蕩けきった芽衣に語彙力はなく物凄いホッコリした顔でそう呟くと

 

「あたまる〜」

 

ラザニーもこれが正しい表現なんだろうと芽衣の真似をしてそう呟くのだが

 

いや!お前は誰だよ‼︎

 

そんな視線をラザニーに向ける一同、ラザニーは温泉に入るという事でオーバーソウルを解除して姿を晒していたのだ

 

歳は芽衣より少し下なのだろう、長めの黒髪が靡く小柄の少女、その手の少女が好きな輩は「メラァ」と喰いつくほどの美少女ラザニーは

 

「ふぅ、貴方が知りたい事を教えてあげるわ麻倉芽衣」

 

芽衣の顔を見ながらラザニーはそう言うと芽衣が知りたかった事を話し出すのだった

 

「私はグレートスピリッツの意志に従いシャーマンファイトを取り仕切る一族パッチ族のラザニーです、私が何故貴方の巫力値が分かるかというとパッチ族の伝統工芸の1つ、オラクルベルが貴方の巫力値を測定したから!」

 

ラザニーは芽衣にそう説明すると、

 

「なるほど!ちょっと説明が長いけど!ラザニーはパッチで伝統工芸って事だね」

 

ちょっと説明が長いと愚痴りつつなんとなく説明を理解したようであまり理解していない芽衣はラザニーにそう返すと

 

「麻倉芽衣‼︎いやポンコツ‼︎貴様の頭は何故こうも緩いのだ‼︎いいか!この娘はパッチ族という一族の娘で、そのパッチ族の伝統工芸のオラクルベルという何が貴様の巫力とやらを測定したとこの娘は言っているんだ」

 

無惨はラザニーの説明をあまり理解していない芽衣に呆れ、ラザニーの説明を復唱すると

 

「なるほど!最初からそう言ってくれたら分かったのに」

 

「・・・・最初からそう言っていた筈だが?」

 

今度は説明の内容を理解した芽衣は、自分のポンコツ頭を棚に上げて文句を言うと無惨は芽衣のあまりのポンコツ具合に怒りを通り越して呆れ果ててしまう

 

そんな芽衣と無惨のやり取りを静観していたラザニーは

 

「じゃ次進めるよ、オラクルベルが表示した麻倉芽衣の巫力値は70万

巫力が50万を超えるシャーマンは神クラスと呼ばれるわ、まあ神クラスのシャーマンなんて世界中探しても一握りしかいないけど」

 

ラザニーはそう淡々と芽衣に説明し芽衣は

 

「ふむふむ・・それって凄いの?」

 

今度の説明は理解した芽衣だが、それがどのくらいの凄さなのか実感出来ていない芽衣はラザニーにそう聞くと

 

「シャーマンファイトに出場したら間違いなく優勝候補ね、神クラスのシャーマンの持ち霊は神や神に準ずる階級の霊だもの、まぁスピリッツ・オブ・ファイアはそれ以上の存在だけど」

 

シャーマンは世界中にいるが個人の才能や経験で巫力値は様々だがごく普通のシャーマンならば巫力値は数百、良くて数千、優秀なシャーマンならば万を超えるシャーマンもいるが神クラスと呼ばれるほどの巫力を持つシャーマンはごく僅かであり、持ち霊も神や神格化された霊が殆どで芽衣の従えてるスピリッツ・オブ・ファイアはそれ以上の存在なのだとラザニーは芽衣に教えると芽衣より先に無惨が反応しラザニーに問いかける

 

「小娘!貴様の言っている『私はラザニーです!』貴様の名前などどうでも『私の名前はラザニーです‼︎ラザニーです‼︎』ラザニー」

 

無惨に名前を呼ばれない事にちょっとムカついたラザニーの圧力に押されつい名前を呼んだ無惨、ラザニーは満足そうに頷くと無惨の質問を聞き始め

 

「ラザニーの言っているシャーマンファイトやグレートスピリッツとは一体何なのだ?」

 

そうラザニーに質問する無惨、ラザニーは無惨と芽衣を見やると

 

「ここからが本題、まずはシャーマンファイト!シャーマンファイトはこの星の王たる存在シャーマンキングを決めるシャーマンによる戦いよ500年に一度開催されシャーマンキングになった者はグレートスピリッツを持ち霊に出来るわ」

 

そう芽衣達に説明するラザニー、シャーマンである芽衣はラザニーの言っている内容を理解してふむふむと頷き、シャーマンではないが無惨には思うところがありラザニーの話を静かに聞いていると

 

「次のシャーマンファイトの開催は100年後、つまり前回のシャーマンファイトは400年前に開催された」

 

ラザニーはそう言うと芽衣が

 

「その400年前にラザニーの言っていたパッチの悪魔が?」

 

そう話しかけた芽衣にラザニーはコクンと頷くと

 

「パッチの悪魔ハオ、ハオはパッチ族が管理していた五大精霊の一体スピリット・オブ・ファイトを奪ってシャーマン達を次々に殺し自らがシャーマンキングになろうとしたわ」

 

そう語り出すラザニー、芽衣はラザニーの話を聞いて、はっ!と自分の中で合点があいラザニーに

 

「その悪魔のパッチが葉王!私にスピリッツ・オブ・ファイトを押し付けた時400年前に奪ったって言ってたし・・100年後に転生するって」

 

そう語り出す芽衣にラザニーは

 

「そう!ハオはシャーマンファイトが開催される500年の周期に転生しシャーマンキングを狙ってる」

 

とラザニーが言うと芽衣は

 

「シャーマンファイトの周期が500年・・前回が400年前・・・前々回は・・・あれ?葉王って1000年前の」

 

そう呟いた芽衣、葉王が麻倉家を興したのが1000年前、前回のシャーマンファイトが400年前ならば前々回のシャーマンファイトは900年前

つまり葉王のいた時代から100年の空白があり芽衣はどういう事なんだと思案していると

 

「その100年の空白こそが私が鬼になった原因・・いや麻倉葉王によって鬼にされたと言うべきか」

 

今まで沈黙を保っていた無惨がそう呟くと芽衣は

 

「葉王に鬼の力を与えられたって事は麻倉家の文献にも記載されてるけど・・それだけじゃないの⁈」

 

麻倉家の文献に記されていた事実しか知らない芽衣は、無惨の発言にまだ知らない真実が隠されていると驚くと

 

「私は今から1000年前鬼になった、鬼狩り共ならそれくらいは知っている筈だが、私は鬼になりたくてなった訳じゃない!私はただ生きたかった!そしてその願望を麻倉葉王に利用された」

 

そう語り出す無惨、無惨は自らが鬼となった理由を芽衣達に打ち明ける

 

今から1000年前、無惨はとある貴族の若者だった、だが生まれつき病弱で常に死の影に脅かされいつ死んでもおかしくないと周りからは言われ無惨は自分の不幸を嘆き世間を憎みいつしか傲慢な性格へと変わっていった

 

そんな無惨だったが両親は無惨の病状が少しでも良くなるようにと色々と手を尽くすが無惨の病状が回復する見込みもなく両親は途方に暮れていた

 

当時は病や災いは鬼や物の怪の仕業だと信じられていたので両親は都で大陰陽師として名を馳せていた麻倉葉王に厄除けを依頼、葉王はその依頼で無惨と対面するのだが、無惨の世間を憎む心に葉王は興味を持ち自分と同じ鬼の力を無惨に与えると葉王は両親に知り合いだという医者を紹介し屋敷を立ち去っていく

 

無惨は葉王から鬼の力を与えられた結果人の心が視えるようになり、世間だけじゃなく人間そのものも憎み始めていた

 

そんな無惨の元にやって来た医師、彼は無惨の病状を本気で回復させようと親身になってくれる善良な医師だったが為に無惨も態度こそ不遜ではあるが邪険にはせず主治医として無惨に献身していた

 

ある日その主治医は葉王から万病に効くといわれるとある花を渡されその花を調合し無惨に投与した、主治医は知り合いでもあり大陰陽師と名高い麻倉葉王がくれた物だから間違いないと心の底から信じ無惨も主治医の心を視て信じた為薬を飲んだのだが病状は一向に回復しない

 

信じたのに裏切られた!人の心が視え人を憎む無惨が信用できる数少ない人物に裏切られた!無惨がそう思うのも無理はなかった

 

長い間死の影に怯えていた無惨がようやく回復すると期待したのに結果何も変わらない!喜びは怒りに信用は憎みに、無惨の心はこれを機に爆発!衝動的に主治医を殺めたが無惨の憎みは消える事はなかった

 

だが無惨の体には異変が起きていた、病弱故まともに歩く事も出来なかった無惨、病弱だった事が嘘のように回復し健康体になった無惨、主治医を殺めた事は悪かったと思いつつ喜びに満ち溢れるがそれもすぐに消え去った

 

健康体になった筈の体は何故か日光を浴びると全身が灼け無惨は二度と日の光を浴びる事が出来なくなってしまった

 

当然無惨は憤るが自らが主治医を殺めたので追求する事も出来ず怒りを募らせていると

 

「やはり此度の措置も失敗か」

 

そう声が聞こえ無惨は睨みながら背後を振り返ると

 

「麻倉葉王!失敗とはどうゆう事だ‼︎」

 

怒りに震える無惨は葉王に向かって怒鳴りつけると

 

「僕の延命措置の変わり身だよ、そなたは少し面白そうだったからね!

僕の鬼の力を与え延命出来るか試したのさ、失敗だったという事が判明したしそなたも少しは僕の役に立ったようだ」

 

葉王は自身の延命措置の実験台として無惨を使い、失敗という事実の判明は無惨のおかげだと皮肉を言うと

 

「貴様‼︎」

 

当然怒り狂う無惨、葉王の実験によって日の光を浴びる事が出来なくなったのだから葉王に怒りをぶつけるのは当たり前なのだが

 

「何の価値もない薄汚い人間風情が僕の役に立ったんだ、寧ろ感謝してほしいくらいさ」

 

幼少期に母を殺され人間を憎む葉王、そんな葉王にとって人間はシャーマンである自分とは対等ではなく使い捨ての駒、葉王にとって無惨の命は自身の目的の為の駒としか思ってなく、無惨にそのような口ぶりで喋ると

 

「失敗したとはいえ、そなたは死に怯える事のない永遠の生を得た筈だ!日の光に当りすらしなければね」

 

そう無惨に告げる葉王だが、その目は全く興味のない物を見るような蔑んだ目だった

 

「日の光に当れない体など何の意味がある!私はただ生きたかっただけだ!永遠の命など求めてはいない!」

 

そう嘆く無惨に葉王は

 

「100年後、僕はシャーマンキングになって人間共を1人残らず滅ぼす

その時はそなたも滅ぼしてやろう!」

 

用済みとなった無惨がどうなろうと知った事ではない葉王はそう無惨に告げると

 

「麻倉葉王‼︎貴様のせいで‼︎」

 

そう激昂し葉王に襲いかかる無惨、葉王は虫ケラを見るような目付きで

 

「降魔調伏」

 

そう言って鬼を従え式神とする巫術を駆使し無惨を抑えつけると

 

「鬼の力を与えたんだ、僕に逆らえる筈もないだろう!だが下賤な人間風情を従える気はない・・・いや!鬼の力を与えた際僕の人間を憎む思念も与えていたな、体も醜い鬼のようだ!・・面白い提案をしよう」

 

『人間を喰え!人間は鬼の餌だ!』

 

葉王は鬼の力を得ているとはいえ無惨を従える気はなく、命令ではなく暗示という形で無惨の意識に刷り込ませると

 

「もう会う事もないだろう、名も知らぬ哀れな傀儡よ」

 

そう言いながら葉王は無惨の元を去り二度と会う事はなかった

 

 

 

 

 

「笑えない!理不尽の極み‼︎葉王最悪だよ‼︎」

 

「まさに悪魔のパッチ」

 

無惨から鬼となった経緯を聞かされた芽衣達はそう言いながら憤ると

 

「私は麻倉葉王の呪縛に縛られる生きた傀儡」

 

そう呟き目を閉じる無惨、そんな無惨に芽衣は

 

「ほいさ!呪詛返し・・・って葉王の呪縛強すぎ!三日月ノ祓」

 

芽衣は無惨に触れ葉王の呪縛を解こうと呪詛返しを試みるも葉王の呪縛が思ったよりも強く、無惨を解き放つどころが芽衣が呑まれそうになったので芽衣は慌てて三日月ノ祓という巫術、オーバーソウルなどの巫力で構成された力を強制的に無効化する術で葉王の呪縛を無効化し無惨を葉王の呪縛から解き放つ事に成功する

 

「ふぅぅ何とかなったよ」

 

そう言いながらひと息つき一安心の芽衣、葉王の呪縛から解き放たれた無惨はそんな芽衣に

 

「麻倉芽衣、私に何をした⁈私の中で蠢いていた麻倉葉王の憎悪が完全に消え去ったが」

 

そう芽衣に話し驚きを隠せない無惨に芽衣の反応は

 

「エッヘッヘエッヘッヘエッヘッヘエッヘッヘエッヘッヘ」

 

独特の笑いを連発する芽衣、正直なところ気味が悪いのだが

 

「エッヘッヘエッヘッヘエッヘッヘエッヘッヘエッヘッヘ」

 

何故か芽衣の真似をしだすラザニー、2人の奏でる不協和音に無惨は

 

何故だ⁈温泉とは本来疲れを癒し心安らぐものではないか、鬼であるが故に疲れる事もない私がその温泉でもの凄く疲れてる、心も安らぐどころか激しいストレスで胃に穴が空きそうだ

 

そう思いながら無惨は必死に耳を塞ぐがそれでも不協和音は響き無惨は

温泉に潜りやり過ごそうとした

 

「エッヘッヘエッヘッヘ、あ‼︎温泉にワカメが漂ってる」

 

そう言い出した不協和音その1、温泉に潜った無惨の頭髪、ワカメヘアーが温泉に漂っているように見えた芽衣はラザニーに

 

「ラザニーラザニー!あれが有名な温泉ワカメだよ」

 

温泉にワカメなど生える筈もないのに、あれが有名な温泉タマゴだよみたいなノリでイキりだす芽衣、そんな芽衣にラザニーは

 

「温泉ワカメって美味しいの?」

 

ちょっと食べたそうにしながら芽衣に尋ねるラザニーに芽衣は

 

「温泉で良い感じに茹でてるからうどんの中に」

 

そう言って芽衣は温泉のそばに置いていたうどんの器を手にする

 

なんだかんだでうどんをあまり食べてなかった芽衣、器にはうどんの麺が未だ健在、汁を吸い尽くしうどんから餅のような何かに変貌したそれにワカメを乗せようとする芽衣

 

「麻倉芽衣‼︎私はワカメなどではない!私は鬼だ!ワカメなどではない‼︎」

 

慌てて温泉から飛び出して叫びだす無惨、まさかワカメ扱いされるとは思いもしない無惨に芽衣は

 

「エッヘッヘ!無惨さんずっと潜ってるから」

 

と笑う芽衣、無惨が潜って相手にされなくなったのでちょっとからかっただけの芽衣だったが

 

「ワカメが・・温泉ワカメが・・」

 

芽衣の冗談をガチで信じていたラザニー、涙目でそう嘆くラザニーに

 

(ゴメン!なんかゴメン!」

 

(私がワカメではないのが申し訳ない)

 

心の中で謝る芽衣、傲慢な無惨でさえも申し訳ないと思うほどラザニーの涙目は心にグサッとくるものがあった

 

そんなやり取りの後芽衣は無惨に

 

「とりあえず無惨さんの中の葉王の呪縛は私が跳ね返したから」

 

そうあっけらかんと話す芽衣、こいつマジか⁈と驚く顔の無惨に芽衣は

 

「ねえ無惨さん・・無惨さんが今までやってきた悪い事は葉王が原因、葉王のせいで無惨さんも苦しめられた・・でもね!だからって無惨さんは何も悪くないよってのはちょっと違うと思うんだ!今までに死んでいった人達、大切な人を失った人達がなら仕方ないよねって納得出来ないと思うんだ!だからね!ちゃんとごめんなさいしよ?ちゃんと話してちゃんと謝れば・・・きっと何とか・・・・なると思うから」

 

そう無惨を諭し出す芽衣、無惨のこれまでの所業は葉王が元凶、葉王によって苦しめられた無惨も被害者ではあるが、鬼に家族や友達を殺された人達はその真実を知って納得出来るかといえば間違いなく納得などしないだろう、仮に無惨や鬼の所業に折り合いをつけれる人がいたとしてもその憎しみの矛先は元凶である葉王に向かうのだろうが葉王という存在はこの世にいない、ならばやはりその矛先は無惨へと向けられる事になる。では大人しく報復を受けろ!と言われて大人しく従えば良いのかと問われたら疑問が出る、確かに無惨の所業は許されない事だがその元凶は葉王、葉王が何も罰せられないのに無惨だけが報復されるのはちょっと違う、そう考えた芽衣は無惨に報復以外の道、話し合い謝る事で違う道も開けるんじゃないかと考えそう話したのだが、鬼殺隊をはじめ鬼達に復讐する為に命まで賭すような人達と和解出来るのかという不安は残り何時もように何とかなるとは言いにくかったのだった

 

芽衣の言う“何とかなる“これは物事を楽観視し気楽な態度をとっていると思われがだがそうでない、必要な時に必要な分だけ頑張れば結果はおのずとついてくる、慌てたところで何か変わるわけでもないのなら信じて待つ!このような意味が込められており、芽衣の真意を理解出来ない者からはユルいと思われがちなのだが、今回ばかりは芽衣自身も不安が拭いきれないでいた

 

輝哉にかけられた短命の呪いは芽衣が跳ね返し産屋敷家が無惨を殺す事に妄執する理由はなくなったのだが、それは理由の1つであり鬼が人々を襲うという根本的な問題がある限り輝哉も納得しないだろうと芽衣は考えていた、芽衣は鬼殺隊ではないし鬼殺隊についての知識も殆ど知らないが鬼殺隊に所属している隊士の多くが家族を鬼に殺された者達と輝哉から聞かされていた為、自らの人生を鬼への復讐に費やすほど強い恨みを持つ者達が掌を返す事などあり得ない、無理を言って輝哉を説得し輝哉から無惨を許すような発言があれば隊士達は従うのかもしれないが

それは隊士達の覚悟を真っ向から否定する事であり芽衣はそれ故に思い悩むが考えても答えが出るわけでもないので

 

「とりあえず今は温泉」

 

と思考を切り替えるのだった

 

「ほう・・貴様は私に謝れと言うのか、何故私が謝らなければならぬ

私は謝らなければならない事をしたと、貴様はそう言いたいのか?」

 

そんな芽衣に不遜な態度で謝る事を拒否する無惨、芽衣はそんな無惨を見ながら

 

「うわぁ〜!性格の悪さは元々だったんだ!・・・う〜ん・・まぁ鬼殺隊と無惨さんの問題だし私がそこまで関与する事じゃないよね!うん!

私もゆっくり出来るし後はご自由に‼︎」

 

性格の悪さは無惨本来のもの、芽衣はちょっと引きながらそう言って謝るも謝らないも無惨の自由だと告げる

 

芽衣は無惨が謝る事を提案し色々考えてはいたが本来は芽衣自身の問題ではなく鬼殺隊と無惨の問題、麻倉葉王という先祖が元凶であるが故に芽衣は全く無関係ではないのだが1000年前の人間の責任を芽衣が背負う必要はなく、それでも芽衣は葉王の呪縛を解く事で一応の責任は果たし後は鬼殺隊と無惨の問題だと割り切ってすっかり関心をなくしていた

 

「麻倉芽衣・・貴様はそれでいいのか⁈」

 

と無惨が芽衣に詰め寄る、てっきり謝るよう説得するかと思っていた無惨だったが芽衣がこうもアッサリと引いた事で拍子抜けし思わずそう言うのだが

 

うわぁコイツ面倒臭い奴!というような顔で無惨を見た芽衣は

 

「いいも何も私鬼殺隊じゃないし、後は鬼殺隊と無惨さんの問題でしょ?無惨さんが謝る気がないならそれでいいんじゃないかな?私は謝る事で今までとは違う道があるんじゃないかと思ったけど」

 

そうアッサリと言う芽衣、無惨が謝るのなら芽衣も何とかなるように頑張るつもりでいたが謝らないのならそれは本人の責任、そこまで面倒見る気はないと突き放す芽衣に

 

「麻倉芽衣・・貴様は私にどうしてほしい」

 

そう芽衣に尋ねる無惨、葉王の呪縛から解き放たれ以前のように人間を見下すような気持ちは薄れてはいるが無惨本来の性格やプライドが謝る事に難色を示しさっきは謝る事を拒否したが謝る事も必要だと理解はしていたので無惨は芽衣が謝れと言えば謝ると、あくまでも芽衣が言うから仕方なく謝るというスタンスでいこうとしていたのだが

 

「出来ればあまり関わらないでほしい」

 

もうコイツホント面倒臭い!そう思った芽衣は無惨と距離を置きたがるが

 

「待て!麻倉芽衣!貴様がいなければ私はどう謝るのだ‼︎私には貴様が必要だ!私を突き放すな‼︎」

 

そう言ってガチで焦る無惨、無惨の中では芽衣が付き添いとしている事を前提に謝ろうと考えていたので芽衣の発言は堪えたのだろう

 

そんな無惨を静観していた縁壱と巌勝は

 

「縁壱よ!これがバブみがなくてもオギャりたいというやつだ」

 

「兄上・・いや!ポンコツ、お労しや」

 

ある意味道を踏み場した巌勝を嘆く縁壱、敬愛する兄上からポンコツへと格下げされた瞬間であった

 

そんな縁壱達はさておき、今まで空気のように存在感を消していた朱沙丸と矢琶羽の2人、無惨が恐ろしいのは当然だがそんな無惨と対等に、寧ろ手綱を握りつつある芽衣となんだがよくわからない奇妙な生物ラザニーの2人を完全にヤバい奴等と認識し自分達は認識されないよう空気になる事を務めていた

 

 

そして無惨にオギャられたバブみのない芽衣は

 

「はぁ〜〜ゆっくり過ごしたいのに・・・う〜ん・・・とりあえずさ、私の」

 

ゆっくり過ごしたい芽衣はそう愚痴を吐きつつ無惨にとある提案をしようとするが急に喋る事を辞めて静かになる

 

「麻倉芽衣どうしたのだ⁈」

 

様子のおかしい芽衣にそう話しかける無惨だったが芽衣は温泉の傍に置いていた又宗を持ち出し

 

「やっぱり来たか!無惨さん・・あれが本物の悪鬼、怨念の塊だよ」

 

そう言いながら空を見上げる芽衣、無惨も空を見上げると

 

「何だあれは⁈私のようだが私ではない!あれは何なのだ⁈」

 

空に浮かぶそれを見て驚愕する無惨、無惨が見たその姿は無惨瓜二つ、だが自慢のワカメヘアーの面影はなく白滝のような長髪へと伸びていた

 

イケメンがイメチェンした!簡単に言えばそうなんだろうが全裸はイメチェンしすぎではないだろうか?温泉に入っている無惨もタオルを腰に巻いているだけのほぼ全裸に近い姿だが普段はちゃんと服を着ている、名も無きモブもちゃんと服を着ているので鬼は服を着るという意識が刷り込まれていたのだろう、だがイメチェン無惨は服を着ていない!どんなに服が破けてもズボンのとある一部だけは無事というTPOをこのイメチェンによって覆したのかイメチェン無惨はとにかく全裸だった

 

「おい!麻倉芽衣‼︎さっきから奴と私を見比べてるが一体何だというのだ!」

 

 

と芽衣に叫ぶ無惨、芽衣は無惨とイメチェン無惨のとある一部をキョロキョロと見比べ

 

「ふっ(´∀`=)そこはまぁ・・自分で何とかしてね」

 

そう鼻で笑う芽衣、何故笑われたのか分からない無惨は芽衣に

 

「麻倉芽衣!貴様は何を言っている?」

 

そう疑問になる無惨に芽衣は

 

「ナニって・・別にナニも」

 

とはぐらかす芽衣だが発音が若干おかしく意味深な言葉に聞こえるが

 

「あの怨念の塊はナニ者?ワカメさんにそっくり」

 

と芽衣に聞くラザニー、ラザニーの中で無惨はワカメ!らしくそう芽衣に聞くのだがラザニーも発音が若干おかしく意味深な言葉に聞こえ

 

「貴様ら!さっきから発言がおかしいぞ」

 

そう叫ぶ無惨をよそに芽衣は

 

「あれは葉王の呪縛によって膨れ上がった怨念の塊、跳ね返したけど葉王がいないから跳ね返らなかったみたい」

 

そう言いながらイメチェン無惨を見上げる芽衣、芽衣が跳ね返した呪縛は本来なら術者である葉王へと跳ね返るのだがこの世に葉王が存在しない為、葉王の呪縛は再び無惨の元へと還ってきたのだが

 

「私は限りなく完璧に近い存在になった、日の光に当たれぬ出来損ない体など最早私には必要ない!」

 

そう無惨に言い放つイメチェン無惨、1000年もの長い時間をかけて蓄積した怨念の塊であるイメチェン無惨、術者である葉王の巫力で具現化されたイメチェン無惨の存在は所謂オーバーソウルであり弱点であった日の光すら最早脅威ではなかった

 

「何が完璧な存在だ、私から抜け出ただけの紛い物風情がどの口を叩く

身の程を弁えろ」

 

そうイメチェン無惨に言い返す無惨、イメチェン無惨は無惨の反論に

 

「私が紛い物なら貴様は私の脱け殻だ、今の私には鬼狩り共が振るう刀も日の光すら脅威ではない!私の存在こそ貴様が求めていた姿ではないか!この世に私は2人も要らぬ、脱け殻は脱け殻らしく消えるがよい」

 

と無惨に反論するイメチェン無惨、無惨はそれを聞いて激昂し

 

「消えるのは貴様の方だ!」

 

そう言いながら無惨は腕を触手化しイメチェン無惨を捕食しようと伸ばすが

 

「私の体は血肉を持たぬ体、貴様の攻撃など私には届かぬ」

 

無惨の捕食攻撃を避けもせずにワザと捕食されるイメチェン無惨、だがオーバーソウルである体を破壊する事は出来ず、触手の中でイメチェン無惨は背中から9本の触手を生やし無惨の触手を破壊、軽々と脱出し無惨にそう言うとイメチェン無惨は触手を伸ばして無惨に攻撃を仕掛ける

 

我流麻倉式巫術 月の呼吸 拾肆ノ型 兇変・天満繊月

 

無惨に9本の触手が迫る中、無惨とイメチェン無惨の舌戦をちょっと面白いと静観していた芽衣が巌勝をオーバーソウルして乱入、黒死牟の技を放ちイメチェン無惨の触手を切り刻むとスピリット・オブ・ソードをイメチェン無惨に向け

 

「オーバーソウルなら攻撃は届くよ?」

 

とイメチェン無惨に言い放つ芽衣、イメチェン無惨は芽衣を睨みつけながら

 

「やはり私の脅威は貴様か!麻倉芽衣!」

 

そう言いながら背中の触手を再生するイメチェン無惨

 

 

 

今ここにバスタオルという名のセンシティブアーマー(派手に動けば勝手にパージする機能付き)を纏った芽衣と全裸による戦いが温泉で巻き起こるのだった

 

 

 




激戦の末に芽衣は無惨にある提案を!そして芽衣達の敵が遂に動き出す

次回「表と裏!猫とワカメとハゲジジイ」


今回のゲスト

豊さん うどん屋の店主 芽衣が器を返してない事を気にしている

ラザニー パッチ族の祭司 グレイソーサという宇宙人が持ち霊の少女
後のラザホーの曽祖母 キャライメージはラザホー

朱沙丸さん 鞠を投げる鬼の女性 ドッチボール選手に向いてそう

矢琶羽さん まんの子曰く「神経質ナ男ハ嫌ワレマスワヨ」と言われた綺麗好きな鬼

イメチェン無惨さん 原作ラスボスの無惨さん 終盤で変身した最終フォーム、オギャりフォームは未実装
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