アストレア・レコードの声が付くのが楽しみです。
リオンとその主神の拠点が決まり、ギルドにいろいろ申請し終わった次の日。
ガネーシャ様から許可をどうにか貰って一人と一柱と決めた拠点の掃除から始めました。結構汚れていたのでかなり時間が掛かったが夕刻までにはどうにか住めるほどまできれいになった。
「こんなもんでいいだろ。住める住める」
「最低限ですが、まぁ今日はここらへんでいいでしょう。アーディもありがとうございました」
「どういたしまして。役に立ったようで良かったぁ」
皆色々なところを掃除した為頬や腕などの至る所にススがついているが顔は晴れやかである。
「それじゃあ皆汚れてるし、お風呂へ行こうか」
「そうですね。行きましょうか?」
「レッツゴー」
そういえばリオンはエルフなのに共同のお風呂とか大丈夫なのかな?
そう疑問が浮かんだがまあいいかと流すことにした。
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「リーオーン―、まだかー?」
「あのすみません、私はお風呂は」
「ダメだぞ? 早く風呂の中入って来いよ」
この神様鬼畜かな? エルフの慣習知らないのかな?
……いやニヤニヤしてるからからかっているだけだ。ほらリオンが睨んでいるし、顔赤いし……かわいいなぁ。
ってそうじゃない。今はこのからかっている神様を止めてあげないと本当にリオンがかわいそうだ。
「あの、神様? そろそろやめてあげないとリオンが」
バシ──────ーン!!!!
すごくいい音がして神様の頭に桶が直撃した。
そしてひっくり返っている神様。それを怒って顔を赤くし倒れている主神を無視してリオンは個室の方で体を洗いに行きました。
ひっくり返った神様はしっかり回収しておきました。
その後は不機嫌になったリオンを宥めるので大変だったそうだ。自業自得なんだけどね。
次の日~
朝方から拠点に置く生活必需品を少ない予算で買いに来た二人。神様は留守番である。
「とりあえずは布団とか歯磨きとかかな?」
「はい、お金に余裕が無いので本当に最低限だけですが」
結構シビアな金額だったがギリギリ購入できてほっとしたが
「そろそろダンジョンに潜らないときついですね」
そうボソッと呟いた言葉に反応した私は間違いってないと思う。
「ダメだよ! お姉ちゃんからリオンが勝手にダンジョンに行くことはダメって言われてるじゃん! 危険だし認められないよ!」
それに私だってまだ一人で潜った事無いのに……とかは飲み込んだ。お姉ちゃん過保護で行かせてくれないんだもん。恩恵は貰っているのにまだ駄目だとか言って見回りしかさせてもらってない。それに対しては不満はあれど見回りも大切だとは思っているから複雑なのだが。
「アーディ」
「?」
と内緒話をするときのように口を寄せて来たので耳を近づけると
「バレなけば大丈夫です」
「……」
この子すぐに騙されそうな気がする。実の妹にそれを言うのか普通? それだけ信頼してくれてる事は嬉しいけど。
ん? それじゃあ
「ねぇじゃあリオン」
「? 何でしょうか」
「その事はお姉ちゃんに言わないでおくからさ、私も連れて行ってもらっていい?」
黙り込んでしまった。そして歳に似合わない難しい顔をした。
「アーディ」
「なあに?」
「ダンジョンは危険な場所です」
「知ってるよ」
何を今さら言い出すのか。そんな事はとっくの昔に知っている。自分たちのファミリアだってダンジョンで犠牲が出ることがあるのだ。
「並大抵の覚悟ではすぐに死にます」
「うん、そうだね」
「……………………」
また黙り込んじゃった。そんなに一緒に行きたくないにかな? 私と一緒になら上層位ならお姉ちゃんだって認めてくれると思うけどな。
そう考えているとリューは何かを決意したのかこういいだした。
「分かりました。アーディにはもう何を言っても無駄ですね……」
「それじゃあ」
「しかし、アーディにはこれから私と一緒に戦闘訓練をしてもらいます」
「ん?」
いきなりその様なことを言い出した。
戦闘訓練? リオンと? 何故?
「そして、シャクティからダンジョンに冒険していいという許可をもらいます」
「? え??」
お姉ちゃんに? バレないようにダンジョンに潜るっていう話ではなかったっけ?
「アーディ、貴方はガネーシャファミリアに所属してます」
「うん、そうだね」
「この都市で憲兵と呼ばれていますよね?」
「うんそうだけど、どうしたの? 一体?」
リューの言いたいことがイマイチわからないアーディは困惑顔だ。リューの言葉が足りない事が起因しているが、アーディも幼い為致し方ない。
それに気づいたのかリューが説明し始めた。
曰く、私のファミリアは大派閥で都市での影響力も大きい。そのファミリアがただのリオンのような零細ファミリアと一緒にいるとどちらにとっても悪影響が起きる。いくら仲がよくても曲解してしまう人はいるから、と言う事だった。
正直あんまり問題あるのかな? とアーディは思ったが、リューからすれば来たばっかりで波風立てるのは避けたい(隠密にしたい事が多いため)、しかしこのままでは生活も危ういし、レベルアップもできない。折角前より早くオラリオに来た意味がない。その為ダンジョンにはできるだけ早く入ってしまいたいのだ。その後は自らのスキルと経験でどうとでもなる。
だが、アーディが引き下がる雰囲気は無い。しかも昔の経験からアーディが一度決めた事を変えない事は知っている。だからシャクティ(恐らく今なら副団長くらいだろう)にアーディとダンジョンに行くことを認めてもらえればどちらのファミリアにも影響は少なくなる、と考えた。少なくともこのままアーディとダンジョンに潜るよりかはずっといい。
「ん? でもなんでそれで戦闘訓練する必要があるの?」
「私はアーディの(現在の)戦闘を見たことがありません。急に連携を取れといわれても無茶があります。それにあのシャクティに話し合いだけで解決できる問題でもありません」
「リオンにとってお姉ちゃんの印象ってどうなってるの?」
本当にどうなっているのだろう? そこまでお姉ちゃんも鬼畜ではないと思うし、話も通じると思うのだが。
「……それに……………………」
「えっ? 何?」
「いえ、何でもありません。早速明日からで大丈夫ですか?」
「うん! 大丈夫だよ」
そう言って今日のリオン達との日々は過ぎていった。
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「は? それで一緒に戦闘訓練することになったと? マジで?」
「はい……………………」
はあ~~~とため息を吐いているのは自らの主神である。夜の本拠でのことだった。
ステイタス確認の為に背中だけ服から出して主神の目の前にはまぶしい程奇麗な背中がある。針を取り出し親指にプスっと刺して血を滲ませる。神の血(イコルという)によって自らの眷属に恩恵を刻みステイタスを更新することができるのだ。
「どうすんだよ。このスキルを十分使えないぞ?」
「分かってます。しかし、仕方無いではないですか」
「どうだか。へマしたんじゃないの?」
グッと詰まったので図星だなと結論を出し、リューに背中を軽く小突いた。
「まあ仕方ない、そろそろお金もやばかったからな。稼げる機会ができたと思えば安いものか」
「はいすみません、ネメシス様」
「いいよ、お前の人生だ。やりたいようにやればいいさ」
あぁこの主神の元でよかったなぁとしみじみ感じるリューであった。
まぁたまに揶揄ってくるのはやめてほしいけれど
そんなことを思いながらステイタスの確認をして眠りにつく。
いつか来る災厄に備えるため小さいファミリアの物語は始まったばかりである。
読んでくださりありがとうございます。
リューさんとアーディ親しくなってます。元々アーディは人懐っこそうという作者の独断ですぐ仲良くなってます。リューさんは言わずもがなです。前の経験からです。
さらっと主神の名前出ました。誤解されないように言うと本来義憤の意味だそうです。(よく復讐と言われる)。おぉピッタリかもしれんと思いセレクトしました。
アーディの年齢分かる人教えてください。第一部の時の親しさからリューさんの方に近い年齢かな?と思いちょっとアーディの方が高いとか思いましたが自身が無いので(´;ω;`)でもシャクティとかなり年齢差ある姉妹になっちゃうんですよね……。って第二部で出ましたね……まぁそこまで問題では無いですね。(本文書いているのは第二部前です)
ここまで読んでいただきありがとうございます。