芋虫状のモンスターが発生する、6階層。それに加えて本来ならいないはずのミノタウロスやほかのモンスター達が大量発生する
第2級冒険者3人がいる時点でそれほど苦労はしないんだが。
「詠唱そろそろ終わるぞ、ガレス!」
「よし、そこの子供らあのエルフの魔法陣まで下がれ!」
「「はい!」」
そう言ってフィンの合図で後退した。
現在突如とっして発生した闘技場に少し四苦八苦していた。勿論5人が頑張っているおかげでモンスターがほかの領域に行く事は無い。しかし、頭を悩ましているのはそれでは無い。
芋虫モンスターが問題である。
数自体は他の雑魚モンスターの方が圧倒的に多い。しかし、コイツ倒した後が問題なのである。ロキのファミリア幹部が積極的に倒した後、溶解液を吐き出すのである。かといってほっとくと口からその液を吐き出す。炎系統の魔法で応戦すると爆発するかもしれない、でも物理武器で攻撃すると武器が液によって溶けた。だからリヴェリアの氷系の魔法で凍らせることにした。
「ウィン・フィンブルヴェトル!」
辺りに吹雪が吹き荒れる。あっという間に全モンスターが凍り付く。例のモンスターも沈黙した。
「よし! 二人はここを離脱してくれ、ここは僕たちが処理してく。リヴェリア、魔法でここの道を脱出後に塞げ!」
「あぁ、分かった」
「分かりました、リオン行こう」
「えぇ、助けていただいてありがとうございました」
そう言ってアーディとリューは戦線離脱、フィンら三人は少し遅れて離脱しリヴェリアの魔法『レア・ラーヴァテイン』で焼き払い通じる道を塞ぐ。ついでにモンスターの頭上の天井も落とす。
「ギィィァァァァ」
と絶叫が響いた後絶命していった。
「ふぅ、これで大丈夫そうだ」
「すみません、危険な所を助けていただいてありがとうございます」
ふぅと息を吐いたフィンに対して、お礼を言うアーディ。
「いや、無事でよかったよ」
そうやってホッとそていると一人だけ納得いかない表情をした者がいた。リヴェリアだ。
「アーディとリオン? だったか? 少しいいか?」
「? 何ですか?」
「お前たちはまだダンジョンに潜るには幼いと思うのだが、主神の許可は取っているのか?」
そうリヴェリアはこの二人の事で疑問に思っていたのだ。同胞のリオンについてはわからないが、ガネーシャファミリアのアーディはあの主神のことだからもう少し経ってから許可をだすと思っていたのだ。まぁこちらも良くは知らないが。
「許可は貰ってますよ。安心してください、無茶はしていません。リヴェリア様」
「同じ冒険者だ。敬称は不要だぞ」
「そういう訳にはいきません」
「はぁ~、まぁいい。そうか」
「リヴェリア、お主母親のようになっているぞ」
「誰が母親だ。私は別に……」
と考えたところでふとここで否定しても意味なくない? という考えになった。何か己の主神からママと呼ばれる未来を幻視して首を左右に振って思考を戻した。
「まぁまぁ、無事だったのだから良かったよ、二人だけでここより奥には行かない事だ。ダンジョンはイレギュラーだらけだ。二人では対処しきれない事もある。今回みたいな事も起こりうる可能性もあるからね」
「はーい」
「それでは私たちはこれで失礼します。ありがとうございました」
「あぁ、気を付けてね」
そう言って二組は分かれていった。
それでこの二人がさらなる下に行くことをやめるか? と言ったらNo(特にリューは)なのだが、そんな事あったばかりの三人はわかるはずもなくこの後と言ったら
「七階層は今日はやめておきます」
「そうだね。疲れたし、早めに今日は上がろうか」
そう言って今回は素直にダンジョンから出た二人である。
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現在午後三時という微妙な時間である。いつもなら夕刻まで潜っている二人だがあのイレギュラーのせいで早めに上がってきてドロップアイテムの換金も終わった。結果としてはその歳で稼ぎすぎというほど稼いだ。普段よりもかなり多い。これなら新しい武器も買えるだろう。エリクサーは難しいかもしれないけど。
「暇になっちゃったね」
「仕方ありません。集中力が低下した状態でのダンジョン探索の方が危険です」
まぁそうなんだけどね。今日はもう色々疲れたけど今寝ると夜寝れなくなるから、パトロールと称して毎中をプラプラしているだけである。まぁ歩いているだけでお金取られそうになる。さっきから盗みを働く不届き者が数人いたが全員地面を舐めることになった。(主にリューがぶっ飛ばした)
「はぁ、碌に休めもしませんね……」
「今ファミリアの人に受け渡してきたよ。でもリオン吹き飛ばしすぎだよ……。相手の人だって何か事情ががありそうだったよ?」
「アーディは本当に変わりませんね……」
「? どういう事??」
「いえこちらの話です。気にしないでください。確かにやりすぎましたね」
「そうだよ。今度は気を付けてね!」
少し反省したリューである。そして、昔から変わらないアーディにほっとした。そう言えば前にも盗みを働いた人を逃がしたというか不問にしていた事があったなぁとしみじみ思った。それを思い出すとあの後の記憶が鮮明に思い出しそうなので無理やりその思考を終わらせる。ちょっと思い出して泣きそうになっていたのは秘密だ。
(これでは輝夜にまた青二才と呼ばれてしまいますね)
会うかどうかもわからないけど。と深い思考に沈んでいた。
「おーい、リオン? おーい、戻ってきてー」
「あっすみません。考え事をしてました」
「しっかりしてよ~。でさこれから買い物行かない?」
「?」
いやいつの間にその様な話に? しかも買い物ってどこにいくのだろう? そうして混乱しているとアーディは私の手を握りバベルの方に引っ張っていった。半ばアーディにリューが引きずられている状況であるとも言う。
「ちょっとアーディ! 待ってください。まだいいとは言ってないです」
「良いの良いの早く行こう!」
全然話を聞いてくれない。というか聞く気あります?!
リューのステイタスならアーディを振り払う事もできるが、それをしない。リューも満更ではないのだ。前はあまりできなかったこういう事をしても罰はあたらるまい。それにアーディがここまで乗り気なのに断るのも気が引けた。少し微笑んでいるのは本人も気づかなかった。
「うわぁやっぱでかいなぁ」
「えぇそうですね。ところでどこに行くんですか?」
「え? 特に考えてないよ?」
「……ん?」
「たまにはこういうのもいいと思うよ! ほらほらヘファイストスファミリアの武器とかさディアンケヒトファミリアとかの回復薬みたりしてさ。折角暇なんだしさ、少しくらいみていこうよ!」
「えぇ……」
「もうそんな顔せずにさ! 行こ行こ!」
微妙な顔をするリューをまた引っ張られて連行していくアーディの姿があったとさ。
ちなみにその後アーディは武器を見たりして目を輝かせ、リューはそのアーディを見て楽しそうに笑いながら自分も武器を見て目を輝かせていた。
その二人の事を見て何人かのファミリアの団員が色々な商品を値引きしてくれた。
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「色々くれましたね……なんか申し訳ないです」
「まぁいいんじゃない? 折角の好意に甘えちゃお? それに私たちがあそこの人たちの物を買えば恩返しにもなると思うよ!」
「それもそうですが」
「もぉ、リオンは難しい事考えすぎだよ」
ちなみにあまりに値引きをしてくるので半分逃げてきた。稼ぎの半分は使ってしまったがそれでも向こう数日はどうにかなる金額はある。値引き様様である。
その頃には帰る時間に丁度良くなっていたので二人はいつも通りに帰ることにした。
「じゃあね~また明日ね~」
「はい、また明日」
手を振って別れた二人はそれぞれのホームに戻ってきた。
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「さぁ説明してもらおうか? アーディ?」
「……はい」
なおガネーシャファミリアについた途端にアーディの帰りを待っていたらしきシャクティに今回の事は筒抜けだったらしくこっぴどく怒られて危うくダンジョン禁止令が出そうになった。
アーディはもう姉は怒らせまいと覚悟した。怖い怖い。
「あっ明日リオンを連れてここに来るように」
「えっ?」
「あいつも共犯だろう?」
……………………。
ヤバい明日リオンがお姉ちゃんに私以上に怒られる未来が見える。まぁ今のアーディにはどうしようもない事である。
次の日何故かまた怒られたアーディとそれよりさらに怒られた(主神からも怒られたから)リューの疲れた姿があった。
「でも何でバレたの? お姉ちゃん」
「
「なるほど」
「もうこんな事してくれるなよ? 命がいくつあっても足りんからな」
そう釘を刺された二人であった。
今回も読んでくださりありがとうございます。
アーディがちょっと強引ですがこれも作者の独断と偏見です。まぁ幼いということで許してください。
値引きしてくれたのは顧客になる可能性があったというのとただ単にあの二人が純粋に武器や防具、回復薬などを楽しくそして、評価してくれたからです。こういう子たちには値引きしたくなります。あくまで個人的な意見です。
ロキファミリアの幹部3人第一部時点でレベル5だったのでレベル4位だと思ってレベル4にしています。
ここまで読んでくださりありがとうございます。次回もみていただけると嬉しいです。