実はこれを書いているのはダンメモ のアストレアレコードの第一部と第二部の時点で書いているのですが、一番驚いたのはアーディとシャクティの年齢差でした。倍くらい違うのですが。
まぁ色々あったのでしょうと思ってます。
それでは楽しんでいただけたら幸いです。どうぞ〜。
そんなこんなで乗り気ではなかった、リューを連れて中央の広場まで来た。今回の参加者は各ファミリアの眷属という事でもう大賑わいである。ここで製造系ファミリア達が各々武器やポーションなどを出店を開いて売買していた。ちょっとしたお祭り騒ぎだ。これは、警邏しているファミリアは大変だろうなぁと思って都市の憲兵であるガネーシャファミリア所属のアーディを見ると、至るところに目を輝かせている。まぁ年相応の反応だ。逆にリューの方がおかしなくらい反応薄い。
半分かそれ以上アーディに連れまわされた。楽しかったけど。神々も暇なのかそれぞれはっちゃけている。特にロキなんて酒樽を飲み漁っていた。信じられるか? アイツ都市最強派閥の一角を担う主神なんだぞ? 流石にあそこまで私ははっちゃけなかったけれど。
他にも色々なファミリアの主神や眷属がそれぞれ楽しんでいた。デメテルの所の子供達が忙しそうに炊き出ししてて大変そうだったから手伝ったり、武器を見たりして楽しかったぁ。
でもまぁお祭りって言うのはトラブルもあるわけで……。
(さっき程から変な視線を感じますが……)
リューはお祭りを楽しんではいた。しかし、何というのか変な視線(探る様な)を感じていた。二人はまだ気づいていない。自分しか気づいてはいないようでなんか不気味だ。悪意は感じないからできるだけ無視はしていた。それでも正体が知れないから警戒している。
「リオン? 大丈夫?」
「……えっ?」
「なんか楽しんで無いのかなぁと思って。無理やり連れてきちゃったから内心で本当は嫌なのかなあと思って」
「いえ! そんな事はないです。私なりに楽しんでいます」
「……そっか。それならいいんだけど」
いけない微妙な雰囲気にさせてしまうところだった。
折角楽しんでいるのにシリアスな空気にしてはいけない。それでも舐めまわすような視線は途切れないんだが……ん? さらに粘着質になってきているような
すると
「あの収集女神が」
そうボソッと主神が呟いた気がした。
ネメシスからすると眷属がおかしいなぁと思ったのがきっかけで美神の視線に気が付いた。まぁあれだけ粘着質なら気づく。ついでにそこら中にあの女神の眷属がいるのはどうしてかなぁ? と思ってはいた。(主催とはいえ多い)あの女神の指金ではなく、警備としているのだと思っていた。しかし、それだけではなさそうだ。少し面倒事が増えたなとげんなりした。でも何であいつを狙ってるんだあの女神は?
と内心大変な状況である。まぁ唯一の眷属が狙われれば守ろうとするのは当然である。
それに加えて自らの眷属との約束もあった。
面倒だが早いうちにお話しする必要がありそうだ。
(私、あの女神苦手なんだけどなぁ)
まだロキの方が話が分かる、と折角のどんちゃん騒ぎなのに気落ちしたネメシスであった。
その間アーディはと言うと
(二人とも何か気になることでもあるのかな? さっきからチラチラと視線を動かしているけど)
と結構勘づいていた。それが何なのかまでは分からなかった。それが当たり前である。普通は気づかない。この一人と一柱が規格外なだけである。リューの方は誰かとは特定できなかったが。
「まぁいいや、リオンその事は任しくれて大丈夫だから、今日は思いっきり楽しめ!」
「はい……」
「よし! 次へ行こうか二人とも」
そう言ってお祭りを巡り始めた三人であった。
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その頃バベルの塔では
「あらネメシスに気づかれたようね」
意外と早かったわと思い美しく笑っている神がいた。美の女神としてその名を知らない男神はいないと言われるフレイアである。ちなみにネメシスは出身が違うし、ほかの神と比べて遅く神として成立した為そこまで詳しく知らない。こちらも現在都市最強と言われるファミリアの一角である。まぁこの神とある悪癖があるのだが。
「仕方ないわ。だってあんな色をした子見た事無いんだもの」
殆ど真っ白なのにそれに黒が混ざり合っているような両極端な色。それに今まで見たことないような形容しがたい色が混ざっている。伊達に長くは生きていない神が見た事ないような色だからよほど珍しい色をしているのだろう。
「でも、ネメシスはあの子しか居ないのよね。流石にこの時期にたった一人の眷属を頂戴するのは忍びないわ」
どこまでが本気だか分からないような雰囲気でそう話す神である。
ちなみにこの神何故地上のお祭りの主催のファミリアなのに参加してないかと言うと簡単に言えば狙われるからである。現在闇派閥の影響で無暗やたら地上に出るとすぐ狙われてしまう。主にこの神は魅了の効果がえぐいので主にこれによって即座に殺される、キルリストに入れられている。まぁだから今現在すごーくこの神様は暇なのである。
だから子供たちの観察を主にやって気を紛らわせていた。そのお眼鏡に適ってしまったのがリューという訳である。なんとも傍迷惑な話だけれど神フレイアの娯楽の一つなのだから仕方ない。後はどうやって守るか、である。
「まぁ仕方ないわね。今は引きましょう」
珍しい事に今、厄介事を自らのファミリアに持ち込む気はないらしい。眷属たちの事を考えていたり、いなかったりする気まぐれな神なのだ。
「それにそんな風に育つのか見ものねぇ」
いや、もっと面倒くさい方向になっただけである。侮れない神である。いずれほかの神と大々的に喧嘩しそうである。まぁこのままだとネメシスの方が返り討ちにしそうな雰囲気だが。どうなる事やら。
まぁネメシスの頭痛の種が増えたことに変わりはないのであった。
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お祭り騒ぎ真っただ中である。
そこらかしこに神やその眷属が飲み干したであろう酒樽に食器、食べ物が散乱していた。
それを片しているのはデメテルのとこの眷属であるのだが、皆、無礼講の為潰れていた。勿論警戒を取ったうえでのお祭りだからできることであって、普通ならありえない光景である。元々ギクシャクしていたオラリオの空気をどうにかしようという目的であったため、結果としては大成功である。恐らくすごく苦労して、他のファミリアと連携を図ってきたのであろう。ご苦労様である。まぁその主催した眷属殆ど潰れてるけど。
「おぅ皆潰れてんなぁ。周りだけでも清掃した方がいいな」
「えぇ、主催ファミリアとして頑張ったのでしょう。私達もこの位はしないといけませんね」
「よし! 始めようか!」
ネメシスら三人は掃除を始めた。その間にリューとネメシスは
「リュー、今日、変な視線を感じただろ?」
「えぇ、悪意は無いと思ったのですが」
「ん~悪意ではないんだろうな、アレは」
「? ネメシス様は分かったんですか?」
「目星はついたよ、気にすんな、リューの目的が達せられるまでは手は出させないようにするよ」
「助かります。ありがとうございます」
そう言っていると大体終わった。まぁ狭い範囲だけしかできなかった。人数が少ないため仕方ない。
「ここら辺でお暇しようか。アーディはこの後ガネーシャの所かえるんだろ?」
「はい! それじゃあ!」
「えぇ」
そう笑顔で別れを告げた3人であった。
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ガネーシャのホームにて
「ただいまぁ~」
「あぁ帰ったかアーディ、楽しかったか?」
「うん! 凄く楽しかったよ。お姉ちゃん達もお疲れ様。疲れたでしょ?」
「まぁいつもの事だ」
トラブル解決のために都市も憲兵と名高いガネーシャファミリアはお祭りに参加しつつ警邏していた。まぁこんな縁日のような日にも悪事を働く者がいる為休みはほとんどない。仕方ない治安が良くなればもっと過ごしやすくなる。それまでは辛抱するしかない。まぁ平和になっても悪事を働く輩はいるだろうけど。
「あっお姉ちゃん話があるんだけどさ」
「ん? 何だ」
「しばらくリオンとダンジョンに潜れななくなったから、警邏たくさんできるよ」
「えっ?」
これにはシャクティは驚いた。いや元々アーディはガネーシャファミリアだから前の状態に戻ったと言えばそうなのだが。喧嘩でもしたのかと思ったのだ。だって二人は一日中ダンジョンに籠っているから凄く仲が良かった(ほかにも理由はあるが)筈だ。
それが少し顔に出ていたのかアーディが喧嘩じゃないよと答えた。
……さらに謎である。あんなに年がら年中仲良くダンジョン探索してそうな二人が急にいかなくなれば心配もする。
一体どうしたというんだ……。
「何かお姉ちゃん顔が百面相だけどうしたの?」
主にお前たちのせいなのだが! わかっているのか?
「……ちなみにだが何故急にダンジョンに探索しに行かなくなったんだ?」
「ん~? それがリオン達の事情だから良く分からないんだよねぇ。今日急に言われたから」
「今日?」
あの几帳面なリオンがそんな事を急に言うのか? そもそもこの二人は前にこっちの約束を守らずに6階層に行ったじゃないか。何故今さら行けなくなったという必要がある?
さらに謎が深まるシャクティである。というか喧嘩以外でこの二人が言い争っていることなど無かったから喧嘩じゃないといった時点で当ては外れているのだが。
「何か厄介事? になりそうだってネメシス様は言ってたよ」
「……」
聞かなかったことにして良いか? 何だ? あの主神は以前に追放されてまた何かするつもりなのか? ……いやリオンの主神が追放されたときはゼウスファミリアが最強派閥でそれに単身嫌がらせしてた程度だけど。理由はしっかりしてたけど。やる事は少しバカっぽいからなぁネメシス様は。
シャクティもネメシスの事を都市に来た時に少し調べたので知っている。まぁその頃と今では結構性格の違いが大きいのは分かるはずもない。ネメシス曰く、人の若気の至りと同じだ! らしい。
そんなことは置いておいてシャクティが気になっているのはその厄介事というワードだ。
厄介事を好む神には見えなかったんだけどな。リオンが力技で問題解決するやりすぎエルフだから少し意地悪でもされているのか?
そんな事を思ったシャクティであった。
まぁ実際はもう少し面倒くさい事情があるがまだ知る由は無かった。
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「さて! あの色ボケ女神の対策を考えるぞ!」
「任せろって言ってませんでした!?」
そう任せろと言ったのに肝心の作戦は全く考えてない。
「だって恐らくと言うほぼ確実にその視線はフレイヤなんだもん。今の自分たちのファミリアじゃあ無理だ」
「えっ! 何で神フレイヤがわざわざ……」
そこでリューはふと前もフレイヤファミリア他ファミリアの眷属を奪っていた気がする。と思い出した。
「フレイヤは元々気まぐれで収集癖と言う傍迷惑なモノを持ってるんだ。だからリューはフレイヤのお眼鏡に適っちゃったんだよ」
「あまり嬉しくないですね。それ」
全く嬉しくないんですが! 何故その大派閥から目を付けられなければならないのか……。
「面白いんだろうなぁ、あの女神からしたら」
「いくらフレイアファミリアでもこの時期に零細とはいえ仕掛けてくるとは思えないのですが」
「それも一理あるがあの女神諦めだけはそれなりに悪いからなぁ」
この時期つまり治安最悪期に仕掛けてくると言う事はフレイア自身の警備を薄くすると同義だ。しかもリューは成り行きだがガネーシャファミリアの(幼いとはいえ)アーディと一緒にいた。少しガネーシャファミリアと癒着(してないよ!?)位疑うかもしれない、とも考えた。今は様子見を決め込まれるとリューの秘密にしている事もバレる可能性もある。
(厄介ですね、別に私を手に入れたところですぐに使い物にならなくなるのに)
「話し合いで解決が一番いいけどなぁ」
あまり好きではないフレイアとどっかで話し合いをして解決しようと最初は考えていた。でもふとあの神が話し合い程度で引き下がるはずない! と考えた。それに何か要求されたときこっちが出せるモノなんてハッキリ言って、無い。
「ほっといてくれるのが一番良いんだけどなぁあの女神の場合は」
「しかし、もしかしたらフレイアファミリアでは無い可能性だってあります。私が吹き飛ばした盗賊風情もいますし」
「あぁいつもやり過ぎるやつね。あれもマジで大概にしとけよ? いつか刺される。でも、ほぼフレイヤ確定してると思うぞ?」
それにリューは頭に? マークを浮かべる。
前にも他のファミリアの眷属を引き抜いたとか奪ったとか物騒な事があった筈だが、リューの記憶は闇派閥の時に頼りになったという印象の方がまだ強いため、フレイヤの悪癖については特に気にしていなかった。まぁ前の時はアストレアの子供だったから引き抜かなかったという理由があるのだが、アストレアはそういう事は眷属に話さないのでリューは知らないままである。まぁ二人は知らないがフレイアも空気を少しは読む。特にこの様な緊急時には聡明な判断を下すだろう。本人も危険なのにここで動く事も無いので、この状況が続く限りは手は出してこない。二人はそんな事知る由もないのが。
「ハァ〜〜〜どうしようかなぁ?」
「一対一で勝負するのはどうですか?」
何をこいつは急に言い出すんだ。という抗議の視線を送ったネメシスであった。だって平和的な解決になってない。さらに面白おかしく追及されるだけである。主に他の神々に、私が! それに秘密にしておきたいことがあるのにわざわざ知らせに行く様なものだ。
「いえ、話し合いなどはお互い苦手なら避けるべきかと思いました。そして、現在の私はまだレベル1と認識されているなら相手も油断して低レベルな冒険者を出してくると思って」
「一つの手ではあるけど、却下だ。そしたら相手にお前のレベルを誤魔化している事がバレる。あっ、ちなみに話変わるが今でも視線は感じるか?」
「? そう言えば感じ無いです」
話に熱中しすぎて注意が散漫になっていた。
「そうか、じゃあこの話は保留で大丈夫だ。あの女神様は手に入れたい眷属には目を離さないからな」
そう言ってしばらくはほっといても大丈夫そうだぁとか言って寝る準備を始めた。置いてきぼりを食らったリューである。
「は? え? この話ほっといて良いんですか? 下手すればフレイアファミリアと抗争という面倒な事になりますが?」
全くその通りである。だが呑気な様子に戻ったネメシスは確信を持って答える。
「目線を外しているって事は今は関与してこないよ。言ったろ? 目を離さないはずだって」
「それはそうですが」
「今は狙って来ないんだったらこっちとしては好都合だろ? それにこんな事で一々悩んだりする方が体に毒だ」
こんな事で済ませられる様な問題では無いと思うんですけど。神様の考え方って人と違って読みにくい。特に気まぐれと分類される神様は。とリューは自らの主神も結構気まぐれと自分の中で分類した。目をつけられたがまだ大丈夫そうだ。できれば自分の目的が果たされる時まで大人しくしてもらいたいなぁと思うリューであった。
「あっ!!!!!!」
「うわぁー! どうした急に大声出して?」
「アーディにしばらく一緒にダンジョン探索行けないと言ってしまいました……」
話が一応大丈夫という事になったので、別に厄介ごとに巻き込まれる可能性は低くなった。その為現在ダンジョン探索を一緒に行ってもガネーシャファミリアに迷惑は掛からないのだ。(元々迷惑が掛かると思って遠ざけようとしたという理由があった)
「ん? 別にしばらくの間一人で潜れば良いんじゃ無い? リューはもうレベル3程度はあるからシャクティに認められている第八階層より深い階層も一人で大丈夫だろ?」
「まぁ確かに」
「それに、アーディは元々ガネーシャの眷属だから長くこちらに置いておくのも悪いしな。アーディもガネーシャファミリアとしてのパトロールとかあるしな。だからしばらくリュー一人でダンジョン入って怪我なしで帰ってこい! 私はそろそろバイト先探すから」
「はあ、分かりました」
と納得しかけた時ん? と気にかかる事があった。
今、この主神はバイト先を探すと言わなかったか?
さぁさぁ寝るぞ〜と一足先に布団に潜ってしまった主神を驚いた顔で一瞥するリューであった。
楽しんでいただけたでしょうか?楽しんでいただけたら幸いです。
ベルが視線に気づいたから警戒心強い人なら気付くのでは無いかというガバガバ推理です。
実はもうこの時点で最後らへんの話を過程の話を飛ばして書いてます。
あんまりシリアス書けないのに、手を出してしまったので頑張って書こうとは思ってます。
それではまた次回も見てくれると幸いです。