FGORPG ノンケがエンジョイプレイ   作:秋の自由研究

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勝利への道を その三

 皆さんこんにちは、ノンケ(黒女王)です。そろそろ被ってきそうで怖いので、ちょいちょい変わり種を挟んでいくスタイル。

 前回は、お仕置確定! ハゲの精神は限界寸前! でもホモ君も頑張ってたんですから許して頂戴……そしてボロボロに言われてからのステンノ様に睨みつけられて、更にぼろっぼろにさせられました。涙しかない。あ、伯父上も襲来しました。

 

『敵はサーヴァント一騎と、連合ローマ兵が……結構な数が居る! 流石に本気出してるなぁ! 怖いなぁ!』

「っとなれば……康友、俺はネロ陛下と、あのサーヴァントを叩く! お前は離れて他の対処! レオニダス! 康友の援護頼む!」

「了解しました!」

 

>頷き、速攻で別れて動き出す二人。貴方の先には、無数のローマ兵達。大盾を構え、その後ろに槍を構え、遠距離攻撃も備えた三段構えがジリジリと向かってくる。

 

>>良し! キャットとメドゥーサさんは突撃! 香子さんは援護!

>>三人共、我が背に続けぇえい……!

 

 さては学習能力がないなこのハゲ。さっきアレだけボッコボコにされておいて、舌の根も乾かぬうちに自分で突撃したらどうなるかなんてもう想像つくだろうに……当然ながら上ですよ、お説教部分は全部カ……ットォ!になるので。

 

「分かりました! すみませんメドゥーサ様、キャット様!」

「分かりました……」

「真っ先に突っ込む弾丸キャット、敵対するもの全員ケジメ案件なのだな!」

 

>殆ど同じ速度で飛び出すキャットとメドゥーサ。テンションの差は歴然であるが、しかし砂浜の砂を四方八方に吹き散らすその破壊力は、互いに全く遜色なし。一撃で纏めて何人ものローマ兵を吹っ飛ばす。

 

「……はぁ……ホント、姉さまって昔っから……」

「にゃはははははっ!」

 

 躁鬱が激しすぎる……

片やデデドン!(絶望) 片や目力先輩(暴走)温度差でローマ中のグッピー全滅してそう。グッピーが大量死してて巡り巡って特異点出来てそう。その場合ボスは何になるんでしょうか。カイニス君が海の仲間たちの相談に乗って代わりに出張ってくれるんでしょうか。凄い面倒見良さそう(小並感)

 

「……メドゥーサ様は大丈夫なんでしょうか」

 

>全然大丈夫そうには見えない。テンションボロボロなのに、手元は自動的に敵を処理しているようにしか見えない。明らかに危ない気がする。とはいえ撤退してもらう訳にもいかない、寧ろ動きはキレているので頑張ってもらうしかない訳だが。

 

 まるで鬱憤を晴らすかのようですねぇ……だからと言って怒りとも違うというか。特殊な鬱憤の貯め方をしてるんですよこの方。ホント姉妹の関係は複雑怪奇。お願いだからもうちょっと素直になって。

 

「遅れました! 香子殿、私の後ろに!」

「は、はいっ!」

 

 そしてレオニダス王降臨。後衛をしっかり盾役が固めたのでもう突破は無理です。おや? またも消化試合かな?

 

「くっ、これが大王の言っていた……!」

「怯むな! 此方も何も用意してこなかった訳ではない……ゴーレムを解き放て!」

 

 とか思ってたらこれだよ(憤怒) 海岸につけられた船からまぁぞろぞろぞろぞろと。岩の塊が雁首揃えて投入されました。最近は……岩を運用しとったんか?(現在進行形) 容赦とか……なさらないんですか?(懇願)

 

『つ、追加の魔力反応でゴーレムだとぅ!? 総数は……兵士よりは少ないから安心とは言えないな! 結構いるよ!』

「ぬぅ! 敵もそれなりに本気ですな!」

 

 見えるだけでも二十は居るんですよね。というか、船を大量に揃えてこんな小っちゃい島に乗り込むとかお前らホモ(臆病者)かよ……寧ろやるんだったら島全体をフルで囲んで一斉に砲撃するくらいでどうぞ。どこのバーソロミューの宝具なんですかねそれは一体……あれ? メドゥーサさん、すっごいゴーレムに肉薄してますけど……?

 

「全軍! 奴らを押し潰せ! 如何に一騎当千の将とはいえ数で攻めれば……!」

「――今の私、正直気分が悪いので、速攻で仕留めさせていただきます」

 

>――瞬間だった。ゴーレムの前に立ち塞がったメドゥーサが、眼帯を解き放ち……魔眼を、ゴーレムたちに向ける。その直後……ゴーレムたちが、あっと言う間に崩れ落ちていった。アレだけの数が居たのが、既に三分の一は使い物にならなくなっているだろう。

 

「…………えっ?」

 

 あの、それは私のセリフなんですけど。メドゥーサさんって、そんなチート能力持ってましたっけ……? アレ? 彼女の魔眼って崩壊の魔眼とかいう超チート能力だったかなぁあれぇ?

 

「――ゴーレムの材質は、大抵岩」

「あ、あれ?」

「石化、というのは、まぁ平たく言えば、モノを脆い石に変える物なのですよ。だってそうじゃありませんか。石にも色々ありますが、中にはそれこそ、金属の一撃で弾き返す様なものだってあります」

 

>一歩、一歩と、歩みを進め。ゴーレムを指揮しようとした男を、睨みつけて。抵抗は無駄だ、という事を、丁寧に、丁寧に、噛みしめさせるように。口を、開いて、追い詰めて行っている。

 

「倒せば砕けるような石なんて、本当に脆い種類ですよ。砂岩にも近い……さて話を戻しますが、岩というのは元を正せば石の一種。そんな物を更に、更に脆いモノに変えるとなると……無いんですよ、砂になる位しか」

 

 うーむ説得力がある様な無い様な。

 

「要するに、貴方達のご自慢のゴーレムは、私の前では非常に無力という事」

「あ……あぁっ……!?」

「それで? 貴方も石になりますか? それとも……」

 

>ちらりと視線を向けた先、そこでは遥か彼方に吹っ飛ばされる哀れな兵士の姿。キャットのひと暴れは、人間一人の大暴れに匹敵する威力、すなわち、今まで話していた間も、どんどん連合ローマの兵力は磨り潰されている訳なのだが……

 

「ああなりますか? 痛そうですね、彼女の一発」

 

 うわぁ……メドゥーサさんが悪い子になってらっしゃる……コワイ! 相手を睨みつけるその形相は正にアシュラ! あからさまに鬱憤をバーンさせているのである! まぁメドゥーサさんの先ほどまでの扱いなら理解できない事も無い(鎮火)

 

「……はっ……ぁぁぁあ……へぇ……」

 

>メドゥーサの迫力に押されたのか、完全に兵士の心は折れ、あっさりと崩れ落ちてしまう。気持ちは分かる。メドゥーサの上背は相当なもので、彼女から見下ろされながら圧力を掛けられるのは結構な迫力だろう。

 

「……どうやらこっちはあっさりとケリが付きそうですな」

「も、もう大勢はついてしまった感がしますからね」

 

 ゴーレムが一瞬で結構な数やられた時点で、連合ローマ兵全体が『いやもうホントコワイんでもう無理です(棒読み)』的な表情をしていらっしゃったのでね。それもやむなしと思いそうらふ。

 

「――ひ、ひぃ、るむ、なぁっ! まだ、ゴーレムは居るんだっ! 戦える!」

 

>一部は檄を飛ばしたりしているが、しかしもう大半は逃げ腰、及び腰である。マトモに戦えるのか……その答えは、もう分かり切っているだろう。

 

「無抵抗に等しい相手を蹂躙する、というのも、流石に」

「いえ式部殿! ここは、容赦なく! 徹底的に! 逃げ腰で、壊滅寸前とはいえ、彼らも兵士! 戦場に出て来たからには覚悟というモノがありましょう! それを最大限に尊重しなければ!」

 

 レオニダス王の無慈悲な『お前を殺す』発言に苦笑いも出ねぇ……流石にスパルタ、戦場ではシビアofシビアですね。これにはローマ兵も思わず十字切り。でもそのキリスト人理焼却で燃え尽きてらっしゃるんですよ……

 という事でね。はい残りは……

 

~カ……ットォ!~

 

「……ふぅうううううう……」

「背中に滅びを背負っているのだな。コレは確コン極めている背中である」

 

>フラストレーションを背中から、まるで背中から翼の様にまき散らしている。そんな幻覚が見えているのは、貴方だけだろうか。これはマズい。一度爆発してしまったのがマズかったのだろうか。どんどん溢れて来てるように見える。

 

「……あ、あの。メドゥーサ様、どうしましょう」

「ここは私が参りましょう! なぁに、私は頑丈ですので、万が一が有っても半殺しで済むかと!」

「ダメですよ!」

 

 いや、半殺しじゃダメなんですよね……もうちょっと穏便に収めなきゃ(希望) しかし、レオニダス王のその気高い覚悟誉れ高い(漢の涙) 故にこそ犠牲になったのだ……とはそう簡単には言えないというか。

 

>サーヴァントの問題をサーヴァントに解決させる訳にもいかないだろう。となればここで頑張らなければいけないのは、マスターの貴方だ。しかし、見る限り凄い根深いものが噴出してきているのは分かりやすいので、下手な言葉はかけられない。

 

>>……良し、ロマニに相談だ!

>>良し、ダ・ヴィンチちゃんに相談だ。

 

 頼りになるのは何方か、となると……まぁランダム要素は強いけど、ダ・ヴィンチちゃんの方が頼りになる気がする。良し! よろしくお願いしまぁぁぁあああす!(超高度な暗算)

 

『はいはーい。ダ・ヴィンチちゃんだよー。帰って良いかい?』

 

>管制室から見ているダ・ヴィンチちゃんも状況を把握しているのだろう。そう簡単に帰らせる訳にもいかない。何とか打開策を授けて欲しい万能の天才とばかり、貴方は涙目で懇願する。

 

『うーん、とはいえ姉妹の間のフラストレーション、それにあの慣れた様子を見てると昔っからあんな関係だったと考えると……ちょっと、根深過ぎる気がする』

 

 それはそう(諦め)

 

『となれば……いっそ、なんかご褒美を上げてみるとか? 例えば……君の血とか』

 

 ファッ!? ダ・ヴィンチちゃん何言ってんすか!? 冗談にしても、ちょっと優しい感じで……

 

>>いや、それは流石に……

>>成程! 流石万能の天才! そうとなれば善は急げだ!

 

 何だコイツ!?(困惑) オッケーの返事があるのか……明らかにメドゥーサさんを怒らせそうなご褒美なんですけどそれは……で、でも……もし、もし……見所さんが……(葛藤)

 あ……あ……(選択肢下)

 

『えっ? あのちょ、ヤス君!? ちょ、待って待って少し考えてみようそれはちょっとマズいどころの騒ぎじゃないというか』

 

>ダ・ヴィンチの静止も、もうそうと決めてしまった貴方には届いていない。ナイスアドバイスとしか思って居ない。そして、何の警戒も無く、貴方はメドゥーサに近づいて声をかける。

 

「――マスターですか、なんでしょうか」

 

>>やあメドゥーサさん。イライラしてるなら、おいらの血を飲みなよ!

 

 い、いった!?

 

「……冗談、でもなさそうですね。そんな悪趣味な冗談言えるような方でも無い。となれば本気ですか? 本気で血を吸っても良い、と思って居るのでしょうか。この前だって他の方に止められていたというのに」

 

>自分の覚悟はこの前言った通りだ、と二言は無いと言外に貴方は告げる。物で機嫌を直すというのは余りいい考えではないかもしれないが……自分に今、出来るのはこれくらいだろうと。

 

 サーヴァントを養うのはマスターの仕事というのはそうなんですけど、だからって気軽に血を吸わせすぎる(困惑) しかし、これ、大丈夫なんでしょうか。一応初代とホロウを知っている私としては……

 

「ふぅん……であれば、()()()()()()()()()、と。その言葉、後悔しないと良いですね?」

 

>どんとこい……と、言ったその直後だった。既にメドゥーサは貴方の後ろに回り込んでいた。えっ? と一瞬呆然としたその一瞬で、貴方の首に、牙が突き立っていて……貴方の記憶が残っていたのは、その後のセリフ迄だった。

 

「――私の吸血は……甘くて、蕩けるようで……()()()()()()()()()()()()

 

 あっ、ふーん……

 と言った所で、腰砕けになっていくハゲを背景に、今回はここまで。ご視聴、ありがとうございました……うわぁ、本当に憂さを晴らす様に吸ってる……よっぽど溜まってましたねコレは……

 




ロマニに相談していればもうちょっとマシな結末になってました。

後コレが今章で最大文字数なんですよね。お前さぁ、もうちょっとさぁ……

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