FGORPG ノンケがエンジョイプレイ   作:秋の自由研究

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デオンの潜入作戦 その三

 皆さんこんにちは。ノンケ(バナナセイバー)です。早く奥様と一緒に幸せになって。あとお二人の邪魔をするクソ猿は今後敵として実装されたら首を刎ねる。アーチャーだったら心臓を穿つ。セイバーだったら的当ての的にする。

 前回は、お姉さんが若干あきらめ気味に『いってらっしゃい』コールをメドゥーサに送って下さいました。ありがとう! 糞みたいなカオス時空に巻き込んで大変ごめんなさい本当に。で、ここで暗転したんですよね……つまりは、お前と一緒に主人公交代の準備だぁ!(意味不明)

 

>――異様な光景だと、デオンは思う。出来る限り周りに合わせるのが得意なデオンではあるが、ここまで特異な状況であると、逆に溶け込むのは難しくない。

 

「(まるでアリの巣の様だな)」

 

>無感情、という訳ではない。まるでシステムの様に思考も何も考えていない、そんな動きをしているのだ。ただ、幸福を享受して生きている。ここの住人はそれ以外をしていないのである。

 

 市民、貴方は幸福ですか? 状態です。ディストピアってこういう事を言うんすねぇ。みんな笑顔なのに活気が無いとここまで不気味になるんですよ、人混みって。FGOってホラゲーだったかな?(すっとぼけ)

 

「――」

「――? ――」

「(誰も私に意識も向けていないか。他者と無理に干渉する必要もない。話すのは自分に近い極身近な人間だけ。その会話も……)」

 

>こうして市街を歩く際も、自分からボロが出かねないような状況の一つや二つ、覚悟していたというのに。全く、と言って良いほど支障も無く。恐ろしい程簡単に、歩哨という仕事を熟している。これは必要なのか、と思う程に。

 

「(まぁ、僕としてはありがたいが。市民からの告げ口もないんだ、仕事もしやすい)」

 

 はい、という事で異様な連合ローマ市街から再開の、デオン君ちゃん視点。連合ローマ首都潜入作戦~一人で出来るもん~の続きです。で彼は今、歩哨をさせられているようです。今の所はバレていないようですが……

 

「(……とはいえ、任務を途中で放り出すのは怪しまれる。これが終わってからだな)」

 

>今は、王宮の近く、兵士の詰め所への帰還途中だ。戻ったら改めて仕事を開始するとしよう。ここまで警戒もされないのなら、此方もそう警戒する必要も無いだろう。此方が過剰に警戒するのは逆に不自然さを生みかねない。

 

 で、こっちに来て思うんですけど、最初に孔明先生に接触したのは大チャンスだったのではないでしょうか。何かあるのであれば、寧ろ孔明先生にだけスパイとしてバレているとやりやすい気もします。秘密の共有は好感度を稼ぎやすいってそれ一。

 

 まぁでもね、私とデオン君ちゃんの隠密=ジツが完璧すぎたんで、気付かれませんでしたよ(慢心) いやー最強過ぎてすいませんね視聴者の皆さま。ワハハ。(フラグ) と、そうこうしている内にデオン君ちゃんが詰所らしきところに戻りました。

 

「……」

 

>デオンが詰所に入った途端、入れ替わる様に次の兵士が動き出す。まるで機械のような動きで、デオンに目を向ける事すらしていない。

 

「……良し」

 

>そして入れ替わったこの一瞬。詰所には誰も居ない。自由に動き回るのなら絶好の機会だろう。後は、何処に向かうかが重要だが……候補は三つ。市街、王宮、そしてこの都市を覆う巨大な城壁の三つ。

 

「何処も調べ甲斐はあるが、強いて優先するなら」

 

>>最も広いエリア、市街

>>最も厳重なエリア、王宮

>>最も重要なエリア、城壁

 

 さぁ、ここに来て選択肢ですが、何処を探したもんでしょうか。

 ここで一番危ないのは、下手な選択肢を選んで時間を無駄にした挙句、何の成果も得られませんでした、じゃ私は兎も角デオン君ちゃんのスパイとしての名声に瑕がつくってもんです。アレ? どうして私、プレイしてる英雄の誇りまで背負ってるんでしょうか。

 

 では、ここは消去法で参りましょうか。広い場所は時間を消費しやすい、市街は除外。厳重な警備を掻い潜るのも時間の無駄になりかねない……つまり。

 

>>最も広いエリア、市街

>>最も厳重なエリア、王宮

>>最も重要なエリア、城壁

 

 当然城壁だよなぁ!? 城壁の秘密を探るのであれば城壁に乗り込むのが基本です。迂遠な戦略とか花拳繍腿に過ぎるってそれ一番言われてるから。直球勝負こそ王者の戦略なんだよなぁ……

 

「――良し、城壁を崩す術を探るのであれば、直球勝負が一番、かな」

 

>時間もあまり無い。速攻こそが戦場では貴ばれるものだ。そうなれば先ずは本丸へ。其処で城壁を崩す隙などが見つかれば御の字である。

 

 という事で城壁へ。GO!(大乱闘) 実際見つかるとそうなりかねないので慎重に。

 

 

 

~移動カ……ットォ!~

 

 

 

>――構造はいたって単純。それでも分厚い石を綿密に積み重ねられた、ローマの建築技術の結晶。サーヴァントとはいえこれを崩すには相当な……それこそ対城宝具の最大出力を以てして何とかというレベルである。

 

「それでも取り敢えず、潜り込むのは難しくなさそうだな」

 

>今、デオンが居る場所は、八角形に都市を覆うその巨大な城壁の、その頂点の一つ。壁と壁とをつなぐ、殊更に巨大な塔、そこから見事城壁への侵入を果たした所である。

 

 侵入をまるで当然の様に成功させるな(誉め言葉) 諜報員としてのスキルはマジで極まってますね。一応、侵入フェイズ的な物もあったんですけど、デオン君ちゃんの補正も乗っててあまりにもチョロ過ぎたので……実況もクソも無かったです。

 

「それにしても、内部から見ても、隙が見えそうにも無い、か」

 

>それでもデオンとしては、少し落胆を隠せなかった。外から見えぬ隙、切り込む一手。そんな物を、内部からなら何とか見つけられないかと。そう思って居たのだが……全くである。何処を見ても綻び一つ見えもしない。

 

「入ったばかりだというのに、そう思える位には、この城壁は完璧だな」

 

 はえ―デオン君ちゃんからそんな意見が飛び出すなんて絶望的ですねぇ!? おかしいな何の成果も得られないどころかさらに絶望的な情報まで飛び込んできてしまった……! これでは悪化……っ! 状況が悪化……!

 

「――とはいえ何もしない訳にもいかない、か」

 

>しかし、デオンの役割は、何かしらこの城壁を穿つ為の隙を見つけ出す事である。もし存在せずとも、無理矢理に見つけ出すくらいはやってやらねば、状況の打開などとても出来るものじゃない。自らを奮い立たせ、意識を切り替える。

 

「先ずは何か、気になる部分が無いか……そこからだな」

 

>触れた石積みの壁の模様を撫ぜれば、掌に引っかかる感触を残している。こんな風に、何かしらがあっさりと見つかってくれれば、苦労はしないのだが……

 

 さーてどこから手を付けるとしましょうか……入り込んだは良いんですけど、どこもかしこも壁、壁、壁なもんで、何処にもとっかかりがないです、あ無い……(諦観) 犬の様に探し回らなきゃ……

 

~探索カ……ットォ!~

 

 むーりぃーもうむりぃ……(即落ち二コマ) とっかかりどころか唯の城壁観光になってしまっている! ぐぎぎ、コレはキチンとした城壁の探索じゃ……デオン嘘を吐けっ! 嘘ついてるのはデオン君ちゃんではない(ガトリング腹パン) 己の無能をキャラに押し付けてはいけない(二重の極み)

 

「――はぁ、少しばかり自信が無くなって来るな。良し悪しに関わらず使えそうな情報が全く増えていないというのは」

 

>触れて。よく観察して。最後には味まで確かめたが……最初の印象、難攻不落以上の情報が欠片も増えていない。単純明快に、堅く、しっかりと積み上げられたこの壁に、それ以外の物など不要、と言わんばかりに。

 

「ままならないな。まぁ、昔から諜報活動はそんな物だったっけ」

 

>思わず城壁を撫でる。こっちにはいくらでも、引っかかる感触があるというのに。

 

 仕方ねぇ……破壊工作でもすっか!(テロリスト思想) とか思ってさっき攻撃してみましたけど全然ビクともしませんでした……(後悔) この壁、凄い装飾されてますけど単純に固いんですよね。さすローマ。こんなにデコボコなのにな!

 

「……というか、なんでこんな引っかかる位模様を彫り込んでいるんだ。無駄なパフォーマンスを掛けているとしか……ん?」

 

>そこで、ふとその壁を見つめる。模様というには、些かそのデザインは美しいとは言えない。寧ろ、少し不自然さを残すレベルで……そこで、デオンは気づく。

 

「模様じゃない。コレ、文字だ。しかも、この文字は」

 

 で、画面内ではデオン君ちゃんが壁を調べ始めました。確かに言われてみれば文字っぽいものが刻まれてるようにも見えない事も無い(曖昧)ですけど……で、カメラが下(の方の壁)からグイッと来て、壁の文字がくっきりと……おや?

 

「間違いない。コレは、術式……()()()()()だ。もしかして、これが壁全体に……!」

 

 先ずウチさぁ、発見、あんだけど……次回に持ち越してかない?

 へーきへーき、次回で確実に解き明かすから(大嘘) ご視聴、ありがとうございました。

 




笑いとは活気あってこそ凄い綺麗に見えますけど、活気のない笑顔って気持ち悪いレベルで不快になることありますよね。ホラー映画とか(激ギレ)

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