FGORPG ノンケがエンジョイプレイ   作:秋の自由研究

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デオンの潜入作戦 その五

 皆さんこんにちは、ノンケ(両儀)です。カルデアの中でも多分ぶっちぎりで恐ろしいアサシンの一人だと思います。やべーアサシンだともっと候補増えちゃうから……

 前回は、ダレイオス殿復活の儀に向かいました。何事も無ければダレイオス殿は復活すると思われます。で、藤丸君の様子を聞いていたんですが……三重長城って、予想以上に闇を孕んだ建築物だったみたいですね。

 

>――問題は、見つかる事ではない。捕まって此方の情報が引き出される事だ。故にこの失敗で焦る事は、デオンはしない。寧ろ失敗をしてしまった時こそ冷静にである。素早くその場から離れている。最短距離で、見つからない様に逃げ去っていた。

 

「―― 一時は凌げるか、けど……その後だな。捕まる位なら、逃げ出してしまった方が良いかもしれない、か。一応あの起爆レンガが、突破口に……なるか、どうか」

 

>いや、とデオンは頭を振った。恐らく、レンガが爆発するように術式を施されてる以上は、任意のタイミングで起爆させる位は出来るようにしているだろう。

 

 まぁ敵の攻撃でボンガボンガ起爆してたらもう壁として使い道が無いっていう。そうなった方が嬉しいダルルォオ!? でもそうはならないんやな。悲劇なんやな……(FGORPGへの飽くなき不信感)

 

「――となると、このままじゃ一切の打開の情報も無しに諜報活動も終わる訳か……それは、許されないな、流石に。」

 

>故に、使えそうな情報は手に入れられたが、弱点と呼べる情報は全く手に入れられていないのだ。リスクを背負った場合は即座に撤退するのが基本だが……現状はそんな余裕のある状況ではない。続行以外の選択肢は存在しない。

 

「(僕の失態一つで人理修復失敗という事もあり得る、となるとね。なら先ずは……一度潜伏して、ある程度時間を空けてから……いや、それまで魔力が持つか?)」

 

 そうなんですよね。デオン君ちゃん、しっかり宝具を使える位には魔力を装填して貰ってるとはいえ、マスターからの魔力供給が途絶えている状態で何処まで行けるか。デオン君ちゃんだけ別ゲーやってるかもしれない。

 

「少々と、覚悟を決めなきゃいけないか」

「――何かしら覚悟をする位ならもうちょっと落ち着いて動いて欲しいものだな」

 

 *おおっと*

 

>瞬間、鎧を脱ぎ、自分の普段着に着替え振り向く。頭の中は目撃者を昏倒させて逃げ出す事に既に切り替わっている。まだバレていないならリスク覚悟で突っ込むのもやむなしだが事こうなれば……

 

「あんな大騒ぎとなれば、もう接触せざるを得ないじゃないか……全く、つくづくサーヴァントというものは此方の都合を考えてはくれないようだ」

「……諸葛孔明」

「ここまで諜報活動に秀で、かつフランスの意匠の装束。恐らくはシュヴァリエ・デオンと言った所か。安心しろ、敵対の意思は無い」

 

 お ま た せ! 敵軍師しかなかったんだけどいいかな? 普通なら全然良くないんだよなぁ……でも今現状なら、あ、良いっすよ(ネタバレくそ野郎)

 

「信じられるとでも?」

「敵対の意思があるならば、私の様な軍師一人でこうして出向かず、もう少し兵隊を引き連れていても不思議ではない。そもそも、こうして悠長に話さず大声で誰かを呼ぶと思うのだが……違うかね。シュヴァリエ・デオン」

 

>切っ先が自らに向いているという、この窮地だというのに実に諸葛孔明は冷静に言葉を紡いでいた、揺らぎも無く。言葉には理があり、不審な様子も見られない。しかし僅かな疑惑も、頭の片隅には留めて居る。

 

「――何が目的だ」

「ここでは話せない。隠蔽工作をしてあるとはいえ。外では万が一もある」

 

>そこで初めてデオンは、周りに何かしらの魔術工作がされている事に気が付いた。確かにこれでは味方を呼ぶ意味が無いだろう。

 

 因みに原作の孔明先生にはこれほどの魔術……どうなんでしょう。ギリギリ使えるんでしょうか。まぁサーヴァント孔明の力を借りてるからこそだとは思いますけど。

 

「……ここで戦っても、僕にとっては不利しかない。信じる信じないに拘らず、僕に拒否権は無い、か」

「ほう、分かっているじゃないか。尤も、私としてはこんな下策も下策なやり方をしたくは無かったのだが……あんな騒ぎを起こされてはな。方針を変更せざるを得なかったのだ。その辺りは了承してもらいたい」

 

 デオン君ちゃんったらお茶目さん!(爆弾起爆) もしかしたらホモ君の今までの蛮行もお茶目さんで許されるかもしれない……ダメだっつってんだろ(至極当然) 取り敢えず土下座しろよこの野郎(強制)

 と、言っている間にも孔明にデオン君ちゃんがドナドナされて行きます。一応私はホモ君サイドの話を聞いているから孔明の裏切りを知ってますけど、デオン君ちゃんはその情報を知らないからアイアンマン……(省略形) あゝもどかしひ(大正)

 

>――そう言って、孔明がデオンを連れて来たのは、前に一度連れてこられた、彼の仕事場だった。ゴチャゴチャとした室内に案内され……孔明が壁に触れると、また何かしらの術式が起動した様だった。

 

「良し、コレで問題は無い。改めて話をしようじゃないか、カルデアのサーヴァント」

「……本当に内応だとすれば。このタイミングに接触というのは些か……出来過ぎている気すらするが?」

「残念ながらそう理想的にはいっていないのが現実だ。此方としてはもうちょっと静かに接触を行う積りで策を練っていたのがこんななし崩しの形だ。この時点で計画は狂っているのだ。正直想定していた中でも大分最悪の状況に近い」

 

 とはいえ……ねぇ? あんなトラップ仕掛けてあると誰が思うかっていう話です。コレは連合ローマの頭悪いトラップが悪い(責任転嫁)

 

「とはいえ、それは言っても仕方ない……話を進めさせてもらうとしよう。先ず此方の状況だが、単純に言って大手を振って動く事は、今は出来ない」

「だから情報提供のみ、という形で?」

「そうなる。そして君達が求めるのは。まぁ当然ながらあの長城についてだろうな」

 

>そう言って孔明がデオンの眼の前に差し出したのは……長城の設計図の描かれた図面だった。それも、相当に精巧な。

 

「これは……!」

「先ず気持ち程度だが」

 

 めっちゃ切り札切るじゃんエルメロイ二世。えっ、ウェイバー君ってめっちゃ冷静に慎重に作戦を練るイメージがあったんだけど……?

 

「大盤振る舞いだね」

「策というのは、出し惜しみをすれば良いという訳ではない。時にはこうして派手にエースを切るのも必要という奴だ」

 

>そうニヒルに彼は笑った。余りにも普通に差し出された、手首の血管にも等しい情報。これだけでも攻略法を思いつくには十分な情報だというのに……向こうも信用を得る為だけに大きな情報を切ってきたのだ。

 

 コレは策士孔明。激しく前後に緩急をつける、殆ど違反行為。軍事的な作戦なんて相手から見れば「そんなんルール違反やろ」って事ばっかりだし……

 

「――分かった。どうやら、本当に此方に協力してくれる意思があるみたいだね。疑って申し訳なかった。諸葛孔明」

「いいや、あのタイミング、君の立場であれば、疑うのが当然だろうからね、謝る必要はない。それに……今は、あの長城を砕くようなウルトラCを求めて、相当に余裕が無かった。だろう?」

 

>――恐るべきは孔明の頭脳かと、背筋が寒くなった。デオンは、正直あそこ迄固めた守りが手元にあれば、先ず真っ向からの攻略以外は気にしないだろうと想定していた。徹底的に隙を減らした単純なモノや行動、作戦。それらに搦め手は逆に通じにくい。

 

「……あるのか」

「あるとも。そこまでしっかりと想定してこその軍師だ」

 

>故にこそ王道、極まり切った基礎が厄介と言える。僅かな隙など気にしない、出来ない程に……しかしこの男。アレだけ巨大にして堅牢、そして攻略され、放棄した後の事まで考えてある、という王道も王道な守りの陣に、それでも一点の隙を見出している。

 

 どれだけ困難でも、やっぱり軍師としては、王道を貫く(一撃必殺)……理想形ですかね(国士無双)

 

「あの長城は私の設計だが……あの起爆に関してだけは私の物ではない。()()()()()からねじ込むように言われたモノだ。必死に突破した所で足元を掬うのだとな」

「ある、魔術師」

「名前は言う事は出来ん。だがその男のお陰で、あの長城には最大の欠点が出来たのだ。もしそのままなら、間違いなく突破も苦しい壁となって居ただろうが、私の『守りに徹しさえすれば先ず負けない』という()()()()姿()()がお気に召さなかったようでな」

 

>――その表情はなんとも、してやったり、という言葉が似合いそうな顔であった。

 

 はえー……描写されなかっただけで孔明さんスッゴイ仕事してる……

 と言った所で、今回はここまで。次回は、デオン君ちゃんの潜入作戦第六回。いよいよ長城最大の弱点が露見するのでしょうか。

 




ご都合主義というより孔明の都合上ここで接触しないと詰み、位の感覚。尚タイミングとしてはゲロマズな模様。

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