FGORPG ノンケがエンジョイプレイ 作:秋の自由研究
皆さんこんにちは、ノンケ(謎のヒロインオルタ)です。被ってないかが怖すぎる、そんな日です。
前回は、カルデア偵察メンバーの元にイスカンダル王が乗りつける珍事。そして王族特有の勧誘! 復讐! S〇X! やめないか!(半ギレ) そんな感じでした。いやぁブーディカさんの盾アッパー見たかったですねぇ……
『す、凄いな。コレが勝利の女王ブーディカの本気かぁ……直接勝負ともなれば、あの征服王と張り合う事も出来るのか。うわっシールドバッシュ二連打! スマッシュ! 剣の柄で顔面を狙って殴り掛かってる! わ、ワイルドォ……』
>縦に伸びる上昇アッパーの一撃から、完全にリズムを掴んだブーディカの戦い……の実況が続いている。どうやら何かしらの琴線に触れてしまったのが、ロマニのあまり慣れていない実況でも伝わってくる。
シールドバッシュ二連打、ほうほうなるほどですね。これはホモンスターハンター、かしこまりっ! ほらFGOコラボあくしろよ。えっ? Fateコラボはもうやってる? やめろっ……! もうフロンティアは、もうっ……!
>偶に本当にブーディカさんがやってるのだろうか、という様な声が流れてくるのがちょっと怖い。あの優しい声が、二回り位野太い叫び声に変わっているのが、彼女の今の心境を表していて色々と、アレである。
「……人間、隠し持ってる一面が結構あるようですね。まぁ、あんな風に自分の柔らかい事を抉る言い方をされたら仕方ない部分もあると思いますけど」
『それにしてもなぁ……チャリオッツから飛びたって……凄い勢いで飛び掛かってるなぁ怖いなぁ! あっ、剣を弾き飛ばされて、ちょ、ちょっと待ってブーディカさん拳はダメ! 女性がグーパンはちょっと! 止めて!』
いや、あの、野太いとかそう言う問題じゃなくて『URRRRAAAAAAAA!』みたいなBANZOKUボイスが流れて来てますけれど、えっとそれは大丈夫なんですかね、ちょっと野生解放してない? いやだいぶ野生大解放してない? しかもグーパンとかあまりにも逞しすぎませんかお嬢さん。
「どうやら向こうの方は大丈夫なようですが……ロマニ、実況はしているのは良いですが、時間の方はどうですか?」
『えっ? あっ……ご、ごめんごめん。えっと、今は……アレッ!? もう三十分くらい経ちそうだけど!? だ、ダレイオスさんの方は!? 今どうなってる!? 変化はあるかい!?』
>>……残念ながら、今の所は。
>>か、顔色が、若干よくなったかもしれない。
変化? 無いです(無慈悲) いや、うすうす気が付いてはいたんですけど、全く変化ないんですよね……ダレイオスさんに。香子さんも若干祈るような表情になって来てますし、汗も滝のようになってきてますし。
『そんな、宝具の出力は間違いなく跳ね上がっているし、霊脈の上に築いた陣の力も計算した通り……いや、それ以上だっていうのに……!』
>治療は上手く行っていて、それでもまだ出力が足りないのか。それともそもそも治療できるような傷ではなかったのか。ダレイオスの様子に変化はない。手応えが無いという言い方が余りにも無情に当て嵌まっていた。
いやぁ、FGORPG君、何処で俺はフラグを回収し損ねたんですかね……そんな素振り一切なかったんですけど。アレですかね、婦長とか呼べば良かったんですかね。もはやそれは運の領域なんでどうしようもないと思うんですけど(正論)
「……上姉さまを呼んできましょうか? 一応神様なので、あの、居るだけで何か、こう影響があるかもしれませんし」
>正直その影響が良い物である気がしなかったので、大丈夫だと返した。寧ろ、喜々として場を搔き乱しそうでいない方が良いまであるかもしれない……いや、そこ迄失礼な事を考えるのはいけないな、と貴方は胸の内でそっと自省した。
>>ここまで来たら止まれない……令呪を切るよ。
>>何か切欠が必要なのかな。クソ、分からない。
いや、ここはまだ令呪は温存で(エリクサー症候群) まだ、まだ舞えると思うんですよ多分。いや、寧ろここで正当な手段を使ってもRPGの悪意に嘲笑われて終わりまである気がします(運営不信症候群)
「切欠、ですか」
『切欠ってどんな!? ドクター分かんないよ!』
>マスターもそんなのは分からない。分かるのはダレイオス本人だけだろう。しかし一人では分からずとも、ここには知恵の回る大人が二人も居る。相談すれば何かわかるかもしれない。
>>……メドゥーサさん、貴方の意見を聞かせて欲しい!
>>ロマニ! 医者としての貴方の意見が聞きたい!
そしてここで重要そうな選択肢が。どっちかが正解……もしかしたらどっちも外れてどこぞの塩神様が我々プレイヤーをおちょくっているだけかもしれない。はー、ムカチャッカからのインフェルノ、ドアラ……(怒りの吐露)
とはいえ選ばないという選択肢はありません。取り敢えず、ドクターは分からないそうなのでメドゥーサさんに聞いてみましょう。この状況で医者の意見仰がないとか愚患者ですね間違いない……
>ここは年の功、という事で一番の年長者だと思われるメドゥーサに問いかけてみる。ロマニはちょっと慌てていて、今は聞いても余り良い意見が出るかどうか……
「私、ですか? 病人の事等全く分かりませんし、彼についてなんて、全く分かる事もありませんし」
>なんでもいい、例えば、なにくそこんな所で寝てられるか、そんな風に思えたりするような出来事とか無いか、と。こういう時は、結構精神的な所が重要になってくるのだからそう言う事で何かあるか。
「……そうですね。気合の入る事ですか」
某プロレスラーさんの平手とか……それは闘魂注入では? いや殆ど気合と同義じゃないか? (一致率的に)イマイチっすね……
「例えば、上姉さまに命令された時とかは、否応なく気合を入れるしかなくなりますけれど……」
>頭を捻るメドゥーサ。そんな中、先程から全く会話に入ってこなかったというか、完全にお昼寝に入っていた意外な人物から声が上がる。そう……それは紛れも無い、ケモノな奴だった。
「――恨み恨めば恨むとき。怒りの感情は貴方をウェルダン、声は一言、私の怒りで世界は回るのダナ……後、オリジナルはコロス」
……急に殺意むき出しにしてくんなお前な(困惑) というかそれだけ言って再び眠りに入ったんですが。アイスティーに薬でも盛られたかのような……おっ大丈夫か、大丈夫か?(唐突にネタに入るホモの鑑)
「……恨み、敵意……ふむ……」
>キャットの一言に、呆然としているだけの貴方と違い、メドゥーサには何か思い付く所があったようではある。するとメドゥーサは、ロマニの方を向いた。
「ロマニ、イスカンダルの声を此方に届ける事は出来ますか?」
『えっ? で、出来るとは思うけど……けどどうして?』
「可能性程度の話ではありますが。もし、彼にとってのきっかけがあるとすれば」
えっ!? イスカンダルの声でダレイオス君を!?(料理漫画並感) それで目覚めたら彼ちょっと征服王好きすぎやしませんかね……?
『分かった、今ブーディカさんと凄い殴り合いしてるから、ちょっと音声上げれば入ってくると思うから、それで』
『――フハハハハハ! ううむ、久々に血沸き肉躍る闘いよ!』
『逃がすかっ!』
『嘗ての強敵と鎬を削り合った、あの時を思い出すわ! やはり征服というのはこうでなくては!
>洞窟中に響き渡る、雄々しい男の声が聞こえる……変化は、その直後に。余りにも突然の出来事だった。
早すぎィ!? もうちょっとリアクションする時間頂戴……?
「――!? 手応えが……!」
「……■■」
>香子の驚愕の声の直後、ゆっくりと、洞窟の中心にて黒い巨人が立ち上がる。回復結界の輝きを、喰らい尽くすばかりの勢いで飲み込み続け、そして……その輝きの色が薄れ切ったその直後に……鈍い震えが、洞窟内に響いた。
『――魔力反応急速に増大! こ、コイツ……動くぞ!』
>差し込む日の光の中に、黒い巨人が立ち上がる。口から吐き出す焔の吐息、輝く黄金の瞳、同じ人とは思えぬ程の圧倒的な筋肉量と、巨体! 間違いない、これが嘗て連合ローマすら退けた大巨人!
「――■■■■■■■■■■■■■■■■!!」
>男の名は……今一度言おう、征服に立ち向かった嵐、ダレイオス三世であると!
――と言った所で今回はここまでとなります。ご視聴、ありがとうございます。
五倍以上のエネルギーゲイン。