FGORPG ノンケがエンジョイプレイ   作:秋の自由研究

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連合ローマの崩壊 その四

 皆さんこんにちは、ノンケ(レ/フ)です。

 前回は……えっと、未だに状況が分かって居ないんですが、何が起きたんです? あのレフがレ/フされる前にレフ・ハンバーグに加工されてたんですけど。というか、そもそもなんであの方が率先してレフを潰してるんですかね……?

 

「――な、何がどうなっている!? あのサーヴァントは、確かにあの魔術師が!」

「そんな……あ、貴方だけは。貴方だけは。敵に回ることは無い、と……」

 

>二人の困惑の声が響く。それぞれの訳は、きっと違う。しかし、しかしながら、次に続く言葉は、余りにも見事に揃ったのである。

 

「「何故だ!? 神祖ロムルス!」」

「――それは、余が、ローマであるが故に、だ」

 

 という事で、どうやらボス戦。神祖ロムルス戦、なんですけど。あの、レフ……レ/フはやらせてくれないんですか? そんな機会はない(容赦無し) いやもう、前回悲惨なレベルでボコられた挙句、あのザマ、なので……

 

『神祖ロムルス!? そんな、ローマの建国王、ちょっとした神話の人物じゃないか!? ステンノといい、どうしてこうポンポン神霊、もしくはそれに類するトンデモサーヴァントが出てくるんだい!?』

 

>そんなロマニの悲鳴など気にせず、ロムルスが此方へ一歩踏み出す。此方も構えを取ったが……しかし、そんな中でも、ロムルスを未だ見ない男が一人。その視線は……ロムルスのさらに奥へと続いていた。

 

『――ロマニ、君は間抜けか! ロムルスだけじゃないよ、この場に居るのは!』

『えっ?』

『玉座の辺り、この霊基の反応は……!』

ISCANDARUUUUUUUUUUU!!!

 

 おぉ、ダレイオス殿が突っ込んでいった先。暗がりがちょっとずつ晴れて行ったそこから、出てきたのは……はい。まぁダレイオスセンサーに引っかかってたんですからそりゃあ、ですよね。

 

「――全く、慣れぬやり方で召喚主を討ち取って、漸くここまで持ちこんだか」

 

>戦斧が振り下ろされる。それを手にした剣で払い除けた男は……間違いない、幾度となく貴方達の前に現れた、征服王イスカンダル! 尋常を遥かに超えた迫力を相手にしたとしても全く笑顔を絶やさず、寧ろ楽しげにすら見えた。

 

「一度目は余計な壁一つで邪魔を受けたが……」

「■■■■■■ッ!」

「余計な口を出す者も、余が討ち取った! お主には多くの味方と当代の皇帝! 余にも、心強い軍師、同盟相手、そして……此度は、互いに同条件だ。さぁ、心躍る征服に興じようぞ、我が宿敵よ!」

 

>その衝突を合図とするかのように、続いて此方へむけて突撃しだしたのは、ロムルスと呼ばれた大男。その狙いは一点……ネロだけだ。勢いは、先程のダレイオスの突撃の物にも匹敵しよう。

 

「くっ! 何故だ、神祖殿!」

「先輩……いえ、マスター! ネロ陛下が!」

「クソッたれ、孔明さん援護頼む! ここってアンタの工房なんだろ!」

「……ロムルスが、レフを裏切って……つまり」

 

 流石に展開が早いな……(戦闘開始) マジで流れる様に戦闘が始まってて草も生えないのよ。もうちょっと話をさせろ、RPGだろ(半ギレ) と言うか隣のデオン君ちゃんはどうしてそんな険しい表情を……

 

「いや、残念だが、協力関係はここまで、という事になる。悪いと思って貰わないぞ、カルデアの皆様」

「……何っ!?」

「――させるかっ!」

 

>そして、その直後の出来事だった。隣に居たデオンが、突如として背後に向かって鋭く剣を突き出す。舌打ちの音、それに二呼吸程遅れ、振り向いた貴方が目にしたものは……此方に手を向けたまま、一歩下がった孔明の姿だった。

 

「……完全に信用して貰えた、とばかり思って居たのだが」

「信頼は出来ていない、と言った所だね。私としても、信頼はしたかったよ。とはいえあそこ迄の切れ者を心から信じる、というのは……出来なかった」

 

 エルメロイさん!? えっ、待って待って展開が早いのだ。ちょっと、ちょっとで良いから状況を整理する為のお時間をですね。お願いします。許して! 何でもしますから! ホントなんでもさせてください。

 

「奇襲に失敗したのだから、ここは大人しく引かせてもらおう」

「えっ、えっ、えぇっ!?」

「香子、落ち着きなさい。どうやら内通者は、それなりの食わせ物だったという事です」

 

>狼狽える香子、一瞬で意識を目の前の二人から、自分達に味方していた筈の孔明に切り替えるメドゥーサ。その目の前で自ら巻き起こした煙に紛れ……彼はイスカンダルの側に立っていた。

 

「――良くぞ成し遂げた。我が軍師よ」

「全く、ここまで持ちこむのに相当に苦労したぞ」

「ふははっ! 済まぬ済まぬ。こうしてっ……我が宿痾と戦う機が欲しかったのだ」

 

 ――えっと、何とか落ち着いてきました。状況を整理しましょう。えっと、先ずはレフがやられたようですが、それを先導したのは、どうやら会話から判断するにイスカンダル=サンの様です。実際妥当。(レフの性格が)糞だぁ……からね(変化形)

 

「それで? もう一つの方は終わったのか?」

「言った筈だ。ここは我が工房内、既に聖杯は我が手中にある」

「――なんだと!?」

 

 だから状況を整理させろっていってんじゃねぇか(激怒)

 

「既にレフが呼び出そうとしたサーヴァントを召喚する準備も出来ている。聖杯のリソースあっての事だがね」

「ぬははは、気に入らぬ支配者を打倒して略奪したモノなのだ! 大いに使わせてもらおう! さぁ、此方の最後の援軍を呼ぼうではないか!」

「承知した」

 

>そして、孔明が何事かを唱えた時、その傍らに、四人目のサーヴァントが現出する。黄金の輝きが形作るのは白いヴェールと、浅黒く、しなやかな肢体。異様な、三色の輝きを放つなにか……武器なのか、それとも。

 

「全く、アレも愚かなものだ。欠片とはいえ本体を呼び寄せて居れば、此方が自滅しかねないと分かっていなかったのか」

「――命を下せ、召喚者」

「あぁ、済まない。特に何も言わない。君の好きなように判断して、戦ってくれ。そうした方が私の拙い指示よりはより上手く活躍してくれるだろう」

 

 流れる様に戦力増強しないで(半泣き) えっと、敵にはロムルスさん、イスカンダルと更に後衛担当に孔明。それで終わるかと思ったら、更にアタッカーが一人増えました(絶ギレ)

 

『――やられたね。まさか、ここまで綺麗なサーヴァントの叛逆を見せられる事になるなんて。そして……』

『聖杯も強奪。しかも、相手はレフから彼の征服王イスカンダルへ……コレ、ちょっとどころじゃなく、マズいんじゃないかな?』

 

>二人の言葉、マズい状況、故にこそ……貴方は、速攻で判断を下した。喧嘩なら、この状況で一番不味いのは、相手に先手を打たれる事だと。それは、何時も二人で組んで来た、立香もよく分かっている筈だ。

 

>>キャット、メドゥーサはあの白いサーヴァントを!

>>香子さんは俺の援護を頼む!

 

 超スピード!? コレは早さが足りてるホモニキ。

 

「マシュ! 俺のカバー頼む! オルタはネロ陛下を! レオニダスは――」

「――でしたら、ダレイオス殿の元へ!」

「分かった、頼む!」

 

>その判断が功を奏したのか、邪魔をされる事も無く全戦力をほぼ均等に振り分け、戦闘態勢を作り出す事に成功し……ダレイオスと切り結ぶイスカンダルは、その光景を見て尚豪快に笑った。

 

「良い判断をするではないか、カルデアのマスター共! 余も昂って来たわ……坊主! 聖杯から魔力を回せ! 初めから全力全開で行くぞぉ!」

「良いだろう。僅かながら強化もくれてやる。全部持っていけ!」

 

 待って、待ってクレメンス(懇願) こっちが超スピードで速さが足りてるのに、それ以上にアクセル吹かすとか危険が危ない。

 

「――見よ我が宿痾、我が無双の軍勢を! 肉体は滅び、その魂は英霊として『世界』に召し上げられて、それでもなお余に忠義する伝説の勇者たち! 時空を超えて、我が召還に応じる永遠の朋友たち!」

 

>魔力が満ちる。時が満ちる。世界の法則が、塗り替えられていく。初めて感じる異質な力に目を剥く貴方、その正体に思い至ったのは……キャスターである、香子だった。

 

「こ、これは……結界、いえ、ただのそれとは桁の違う……宝具級の!」

「彼らとの絆こそ我が至宝!我が王道! イスカンダルたる余が誇る最強宝具──王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』なり!!

 

 いやああああああああああ\(^o^)/オワタァァァァアアアアア

 

>塗り替えられ、何処までも続く砂漠に変えられた世界。そして、その彼方から、進軍して来るのは……軍勢! それも、百や二百では済まぬ、間違いなく万に至る、征服王の大軍勢である!

 

「これが、固有結界……!」

「さぁ、始めようぞ。ダレイオス三世! 三度あの時の戦いを! 生前、前回、そして此度と! 存分に!」

 

 あ……あぁ……こ、こんかいはここまでです……やべぇよ……やべぇよ……

 




大どんでん返しって感じ、やってみたかった。

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