FGORPG ノンケがエンジョイプレイ   作:秋の自由研究

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拠点フェイズ その八

 皆さんこんにちは、ノンケ(人でなし陰陽師)です。あの馬鹿野郎は香子さんにあの業を背負わせた罪を贖わせなければいけない。ぶち殺さなければいけない。そしてお礼を言わなければいけない――ありがとう、と。

 前回は、ちゃんと解析するためにメドゥーサさんに睨まれました。じゃあ睨まれないように専門家が欲しいね! で? 誰を召喚したんですか? 「それは呼ばれて飛び出てキャットなのだな!」 誰だお前!?

 

「そして次の特異点の主役もキャットである。一切の容赦も無く! お主らの! 出番を奪うのでアル!」

「貴女、一体何処に話しかけているんですか……?」

「因みにこの作品は所謂例のアレ二次だが、実は汚い直接表現は相当ヒカエメにやっているゾ? 皆見やすいカナ? などと投稿者は怯えながらやっているから、それをダンゴムシの様に突きながらゲラゲラ笑ってみるがヨイ」

「そして何をしゃべっているんですか……?」

 

 本当に何喋ってんだこのキャット!? こ、このゲームは淫夢実況される事前提で製作されていた……?(困惑) このゲームの製作スタッフさん、余りにも懐が深すぎないでしょうか。

 

「にゃはははっ、観客に挨拶するのは良き演者のヒケツ、サーヴァントの強さの秘訣はヒミツ、なのだな」

「……特異点でも思いましたが全く理解の及ばぬことしか言いませんね貴女は」

 

 キャットに、人知が及ぶ、と勘違いしてらっしゃる……? ご存知、ないのですか!? 彼女がデッドプール科タマモ目の暴走キャット、タマモキャットさんですよ!? 彼女に常識の類を当てはめるのが間違いなのですよ!

 まぁその謎の言動や愛嬌やら、彼女の他の魅力を手札断殺して尚、この子が入った事による恩恵というのは大きすぎるというか。それが何故かって言うと……ここ、食堂なんですよね。今まで描写すらされてなかった。

 

「――ウム、という事でキャット特製和風御膳の完・全・完・成である! 良く噛みしめて召し上がるがヨイお客様」

「コレも不思議なんですが、どうやって調理してるんです、貴女は」

キャット の こうかんどが たらぬ

「教えてはくれない、と……まぁ、頂きますけど」

 

 そう! これでカルデアの食堂が本格活動し始めるんですよ! いやーやりました。食堂が稼働すると……まぁ、色々良い事はあるんですけど、何より拠点フェイズで、サーヴァントの皆が結構此方に集まって下さるんですよね。交流がしやすくなる!

 

「怒れる魔王が来る前に、素早く引け愛らしい蛇娘。これよりキャット、阿修羅に入る」

「あぁ……そういえば、召喚された初日に、地獄の様な食事をしてらっしゃいましたねあの黒い王様。分量は足りますか?」

「――ふっ、このキャットに任せておくがいい」

 

>――貴方の視線の先、二人が話しているのを見ると、キャットがカルデアに馴染んでくれるのが嬉しくなる。キャットはやはり独特な感性をしているので、ちょっと周りから孤立する可能性も十分あったのだが……杞憂としか言いようがなかった。

 

「はむ……むぐ……むぐ……しかし、何処で覚えたんですか? この料理の腕」

「我流である! 花嫁修業は乙女の嗜み、オリジナルを殺すのはキャットの試み、キャットを殺すのはタマネギの辛み……涙が止まらぬのだな」

 

>キャットが見せた、破格のクッキング能力。それがカルデアの胃袋を瞬く間に制圧して見せた。恐るべきは、その料理のレパートリーの幅広さである。和洋中華迄なんでも行けると、豪語しながら本当にやってのけるのは、花嫁修業のソレを超えている気がする。

 

 そうなんですよね。キャットって、実はエミヤと並ぶくらいの料理の鉄人なんですよ。劇中苦手な料理の描写が……多分、タマネギ関係くらいしかないっていう。お、いい腕してんね(棒読み) 良い腕どころじゃないだルルォオオオ!?(迫真)

 

「ところでそのタマネギは」

「うむ。想像の通りではある……」

「――おい、来たぞ猫コック。食事を寄こせ」

 

>そして、その手腕が遺憾なく発揮されたのが、藤丸が召喚した()()()()()()()()()()()に関してである。

 

「そういうな。王の為にKINGサイズの食事を拵えているのではないか。ハバキ、柄、其々揃わねば美味しい食事は出来ぬと知るがいい」

 

 拵えに掛けた小粋なギャグだね! 分かるとも! で、えっと問題は……あの黒い小柄なシルエットには、私まぁ見覚えがあるんでございますけれども……具体的に言うと特異点Fで。Fで。

 

「フン。まぁいい。少しばかりなら待ってやるからさっさと作れ」

「言われずとももう少しで完成であるからもう少し待つがいい。焦らずともとんでもない量を食わせてやるから、遠慮せずその腹に収めよ」

 

>そう言って、キャットの目の前の席に堂々と座ったのは黒い、小柄な少女……と呼んだら多分間違いなく怒られるだろうなぁ、とは貴方も理解できている。流石にそこまで馬鹿では無い。黙って見ている事にする。

 

「――どうやら、今日は彼女とは一緒ではないようですね」

 

 あ、メドゥーサさんオッスオッス! ご飯美味そうっすね。小鉢もはえ―スッゴイ綺麗……やっぱりキャットは有能。それ一番言われてるから。

 

「オルタ同士、相性が悪いのか、それともただ単純な同族嫌悪というやつなのか」

 

>その言い方はちょっとストレートすぎやしないか、とは思う。とはいえ、多分間違っていないのが、なんとも。あのセイバー……アルトリア・オルタは間違いなく先に召喚されていたジャンヌと同タイプというしかない。

 

 やっぱりセイバーオルタだァアアアアッ! これは、コレは相当な戦力ですよぉ、後藤さぁん……? 何せ全体宝具に加え、凄まじい攻撃性能、藤丸君の攻撃面が一気に充実です。やっぱりバランスが良い山本選手型になるのか?

 

「――おい蛇女。聞こえて居るぞ。あの着火剤女と一緒にするなど、王に対する敬意というものが足りていないようだな?」

「貴女はそんな些細な事を気にするような性質ではないと思っての言葉ですけど」

「……つまらん。少しは狼狽えるだとかすれば可愛げもあるというのに」

「生憎と、私には可愛げというものが似合いませんので」

 

 ……何か静かですね(震え声) オルタとオルタがやり合う分には良いんですけど、セイバーとライダーとがやり合うと真面目に室内の温度が一気にガクッと下がるんですよ。迫力が間違いなくこっちの方があるっていう。

 

「そんなにバチバチするでない。小動物は丁寧に扱わねば速攻ダウン、ご主人は小動物故にもう死んでいるのだな」

 

>いや流石にそこ迄では無いが……居心地が、ちょっと悪いのは確かである。戦場ではないこんな場所で力を入れろ、と言われても貴方には無理だ。常在戦場の精神には未だ辿り着けない、所詮はチンピラだ。

 

「そこのハゲ頭がか……? はっ、ソイツは小動物などではない、良い所が狂犬が良い所だろう。マスターもそうだが、存外と図太いぞ?」

「少なくとも、鋼を食って育ったのではないかという貴女よりは繊細ですよ」

 

>貴方は心の中で前言を撤回した。普通に辛い。別に殴り合いとかは関係ない、自分はこの類の、特に女性同士の静かな差し合いの空気が実に……実に苦手である。今にも胃が崩壊しそうである。

 

 俺だってこの空間には居たくない(語録無視) 見ろよオラァ! この無残な空気をよぉ! ホモ君は藤丸君と違ってそこまでコミュ力強者じゃないですから。このホモにこの空間を収めろって言ったって無理難題ですよ……

 

「さ、出来たゾ。あと、これ以上ご主人にダメージを与えるようであれば、従業員キャットの怒りのアフガンにてお主ら纏めてこの部屋から強制退店。ここは食事をする場であって言葉でK-1をする場ではない」

 

>ことりとオルタの目の前に置かれたすさまじく豪快に盛り付けられたバーガーとオニオンリング。そして、貴方の目の前に運ばれてきたのは……頼んでいたざるそばセット。曰く手打ちだから時間がかかるとの事だったので、待っていたのだった。

 

「さ、お待たせしたなご主人。すまなんだ。召し上がるがよい」

 

 こ、この辺りに、美味いラーメン屋……ラーメン屋……(届かぬ願い) なんでそこでそばなのか。ホモならラーメンを頼むんだよ! 別にホモ君はホモ君であってホモでは無いんだよなぁ……(複雑極まる真理)

 

>折角なので天ぷらも付けた特別セット……味わって食べてやろう、食べてやろう、と真っ直ぐに向き合って、そして箸を構え、いざ、勝負開始、という所で、再び食堂のドアが開く。

 

「――皆、お待たせ! 次の特異点へのレイシフト準備が整ったから、早めに切り上げてカルデアスに集まってくれ!」

 

 あっ……(哀愁)

 

>箸で持ち上げ、今、正につゆに潜らせようとしたその直後である。折角奮発して頼んだそばセット、どうやら味わう暇も無く掻っ込む事になる事を悟り、貴方は、ちょっと凹みながら、せめて最初の一口くらいは、とズルズルと元気なくすすった。

 

 ホモ君って、あんまりこう、タイミングが良いタイプじゃないですよね。これがタイミングに置いては何時も理想を更新する原作主人公との差か……!

 と言った所で今回はここまでとなります。まさか藤丸君が、彼女を召喚しているとは思って居ませんでしたが、戦力的にはとてもありがたい人材が揃って来たのではないでしょうか。良し! オケアノスは楽勝だな!(確信)

 




藤丸君→王道
ホモ君→とりあえず顔面狂気なのでそれを紛らわす感じ

というコンセプト。

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