FGORPG ノンケがエンジョイプレイ   作:秋の自由研究

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黒髭惨状 その三

皆さんこんにちは、ノンケ(浮気者ダーリン)です。アモーレミオはね、ホント。二部五章でボロッボロ泣かされるきっかけになりましたからね。許さねぇぞ。絶対に幸せになるんだぞ。

 前回は、香子さんに酷い事(当社比)をしやがった黒髭野郎に復讐すべくちょっとホモ君が全力を出した結果、普通に不意打ち貰ってぶっ殺されそうになりました。その後の対応も含め、デオン君ちゃんにはホントに感謝しかない。

 

「あーあーもうエイリーク氏ったら、早い、早いのよ! こういう時、慌てた方が負けでござるの軍艦巻!」

「慌てるって言うか、荒れてるって方が正しいと思うけど」

 

>そう言って、なんて事の無い雰囲気で黒髭の傍らに佇む男が、手にした槍を構え、一つ溜息を吐いた。どうやら、此方に突っ込んで来るつもりもないようだ、

 

 どうやら向こうはエイリーク氏をぶつけて様子見の模様です。というか勝手にぶつかり稽古しにいらっしゃってるんですけど、しかし、此方もデオン君ちゃんが窓際行って……対処されているからね、気持ちよくINさせはしないんですよ。

 

「――だけど、こっちは待ってやる必要はない。セイバー! 頼む!」

「ったく、命令無視して突っ込んでやろうと思ったくらいよ。さっさとぶっ壊してきてやるっての! ……ってはぁ!?」

「了解」

 

>恐らく、船への引火を避ける意味もあってなのだろう、ジャンヌでは無くセイバーを突撃させる立香に、ジャンヌ・オルタが食って掛かっている。そんな立香の視線は、何処か明後日を……というか、ドレイク船長の方を見ている。助けを求めているのだろうか。

 

「――死ね」

「ひゅぃっ!? ストレートな殺害予告!? お願い先生見て聞いて! 美少女からの超ストレートな殺害予告が! 嬉しくない訳じゃないんだけど、されど恐怖が勝つのでお助け妖精!」

「はいはい……ったく、こんなモンスターの相手をする予定なかったんだけど」

 

>黒い魔力を纏って振り下ろされた剣を、伸ばされた槍が辛うじて受け止めた……否、受け止めたなら、その動きは止まるはずだが、剣は槍の男の傍らに落ちていく。というより、槍の穂先で、そっとその軌道を逸らしたのだ。

 

「――ほう?」

「いやー、なんつうパワーだよ。オジサンびびっちゃうなぁ」

「そのパワーを往なしておいて良く言う。この後の戦いからは怯える、程度では済まないと思え槍使い」

 

 ところでオルタちゃんの剣が叩き付けられた先の甲板がザックリいったんですけど、ジャンヌでもオルタでも大して変わらなかったんじゃなかったんですかねクォレハ……まぁそれは兎も角として。

 

『な、なんだあの槍使い……あのアーサー王の斬撃を、往なすなんて! 並大抵の腕じゃないぞ!』

「おうおうおうおう! テメェら、この人を誰だと心得る!」

 

>そんなロマニの疑問に答える様に、黒髭が一歩前に出て堂々と、と言うより威圧的に言う。船長と言うかもう完全にチンピラの様な感じだが、先程の様に、一瞬で本気になれる黒髭だ。それすらフェイクに……いや、コレはマジなのだろうか。

 

「この人はなぁ……!」

「ハイハイ船長、三下ムーブはそれくらいで。わざわざ敵に正体バラして不利背負いこむ事無いでしょうよ」

「えーっ、黒髭自慢したーい。したいしたーい」

「そんな徹底的に油断させようとしたって、さっきので凡そバレてるでしょうに」

「えっ、拙者そんなセコイ真似してるように見えたの……ショック……」

「もしかして素!? だとしたら余計にタチ悪いなオイ!」

 

 何漫才やってだコイツら(困惑) そんな油断も隙も晒してちゃ……ダメだろ(大輪の笑顔) 隙突いて、やっちゃうよ? やっちゃうよ!? やっちゃいましょうよ!(自己診断) という事で容赦なくキャット、GO!

 

「にゃおぉん! 油断大敵マッハゴーゴー!」

「――っておい! 止めなさいって!」

 

>しかし、容赦ないこの不意打ちも、何と今しがた受け止めたセイバーの剣、その勢いを活かし、穂先とは逆の、石突をキャットに振りぬく事で迎撃する。驚くべき事に、セイバーの剣の行き先も、するりと逸らして。

 

 Lancer Is God(正直な感想) これが雑兵相手っていうなら話も分かるんですけどもこの離れ業をやる相手が一流の英霊二人って言うのが問題ですよね。まぁ実際この人はゴッドみたいなもんやし……

 

「にゃんと!?」

「ふん、先程から小賢しいマネを」

「いやぁぶっちゃけた話、白兵戦ならオジサン、まだまだ粘る自信はありますけどね」

「――じゃあ白兵戦じゃなけりゃあ良いのかい、髭面二号!」

 

>直後だった。その声を聴いて、オルタとキャットが左右に分かれる。その後ろにはしっかりと拳銃を構えたドレイクと……ニンマリと笑ったオルタの姿。

 

「っと、コイツは」

「――ドレイク船長からお墨付きは貰った」

「くれぐれも他燃やすんじゃないよ!」

「はいはい……一転集中して燃やすなんてあんまり慣れちゃいないから、保証はしないわよ!! 喰らいなさい!」

 

 おぉ! さっき藤丸君がドレイク船長に視線を向けたのはそういう布石だったと。ナイスゥ!(建前) ナイスゥ!(本音) これは真名発覚する前にオジサンは退場ですね間違いない……

 

「――はい先生罰点追加ねー」

 

>だが直後、狙われた、ランサーと思しきサーヴァントが背中から思い切り蹴飛ばされてしまう。それで完全にドレイクとジャンヌの奇襲が乱れ、おまけにその奥から、構えられた拳銃が狙うのは……ドレイク、でもなく。ジャンヌ、でもなく。

 

「しまっ」

「……っ! させません!」

 

>立香。しかし、それを見抜いていた盾兵、マシュの手によってその凶弾は弾かれる事となった。一瞬の、針の穴の様な行動の隙を見抜いた黒髭の慧眼を褒めるべきか、それともマシュの成長を褒めるべきか。

 

 マシュでしょ(本音) 両方でしょ(建前)

 

「マスターを直接狙うなんて! 許しません……!」

「フィ~ヒヒヒヒヒ! お守り系盾少女の凛々しい姿が拙者のハートを震わせる! 燃え尽きる程萌えでヒート! そして飛び散る少女の汗! 刻む興奮と血液のビート!」

「……なんなんでしょう、今までにないほどの危機感を感じます! 先輩!」

 

>マシュが、戦闘中にマスター呼びをやめて先輩呼びに回る程の黒髭の迫力。美少女に対しての執着心が暴走しているのが分かりやすい。やっぱりさっき殴りつけたのは間違いじゃないと思いたいのだ。

 

 目に見えて頬が緩んでいるのが(キモさのレベルの振れ幅)やはりヤバイ。今からお前に罰を与えるからな(半ギレ) マシュをそういう目で見た罪の重さはツッパリオッパゲドンですよ。

 

「うーん美少女からの冷たい視線、ご褒美!」

「――いやー船長、すみませんねぇ。油断しました」

「全く、ご褒美で機嫌が良く無かったらお仕置にこめかみにズドン♡でしたぞー。頼みますよ大先生、仕事して下され」

 

>しかし、デオンがエイリークを抑えていて、マシュは守りに重点を置いているからこそ実質二対四の状況で尚、彼らは見事拮抗して見せているのだから恐ろしい。そしてその状況で、彼らは余裕を持っている。

 

「つってもよぉ、船長。もう終わってるでしょうが()()()は。オジサンそれまで時間稼いだだけで仕事はしてるでしょうに」

「……まぁ? そうなんですけどね?」

「あっ、姉御っ!? ヤバいです!」

 

>――その圧倒的な余裕の訳は、直ぐに明らかになる事になったが。

 

 おや、マストの上の見張りの人か、なんかギャーギャー叫び出してるんですけど、一体何が……オォン!? 何時の間にか我が方を取り囲む四隻の船が!? 我が城、包囲されました!(半ギレ)

 

「いやー、見事に嵌ってくれて感謝感激でござんす! んー賢過ぎて拙者無敵過ぎ~」

「いやー、上手い事いったねぇ」

 

>完全にやられた。いつの間にか、黒髭の船、そしてその配下の船によって、ドレイクの船は完全に包囲されてしまっていた。そしてその四隻全ての砲台は一点、この船を狙って、その口を鈍く光らせていた。

 

 ――と言った所で、今回は此処まで。ご視聴、ありがとうございました。

 




途中である事に気が付き、この展開に無理矢理持って行ったのは内緒。

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