FGORPG ノンケがエンジョイプレイ   作:秋の自由研究

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作家の見る海原 その一

 皆さんこんにちは、ノンケ(魔女な奥様)です。エイリーク氏を活躍させるために態々出張って来てくださったのが本当に凄い。尚全くセリフが無いのは仕様なんでしょうか。それともまだキャラが決まってないという大人の事情からなんでしょうか。個人的には凄い上品な『貴族かな?』って言う位の人なのに、夫に関係した途端にヤンキー染みた素が漏れるとかだと最高なんですけど。

 前回のうらすじ(普通一徹) エイリーク氏の海王拳を封殺したのは、ぼくの夏休みでした……蝶の標本をぼくの夏休みで知ったのは良い思い出。因みに虫相撲はオニクワガタゴリ圧した記憶が有ります。あ、そう言えば香子さんが最後にボッコボコにしていきましたよね。

 

 さて、藤丸君達も合流し、いよいよエイリーク氏と激突……!? と言うタイミングではございますが、香子さんのあの一斉射を喰らってなお全く怯まないとかダンプカーか何か?(震え声) 短時間では本当にどうにもならない怪物っていうのがハッキリわかりますわね(淫夢令嬢)

 

「――で? 康友、アレ勝てる相手か?」

 

>無理。時間稼いで自滅を待とう。と貴方が言えば、立香はあっさりと頷いてマシュをデオンの隣に並べた。それに合わせて、貴方はキャットを一歩下げた。流石に攻撃を得意とするキャットを足止め役に起用するのは無理があると思って居たのだ。

 

「っし、マシュ! お願い!」

「了解しました、マシュ・キリエライト。エイリーク・ブラッドアクス強化形態に対処します!」

 

 メイン盾来た! コレで勝つる! と、確定は出来ませんけど、まぁ十分防御陣形は形成できたと思います。デオン+マシュとか言う防御のお手本みたいな布陣、本当に頼りになります。とはいえ、こっからさらに三戦目が有るとかこれマジ? エイリーク氏との戦い長すぎだろ……

 

『――いや、どうやらその必要はない模様だ』

「■■■……■」

 

>その時だった。エイリークの体から立ち上っていた魔力が、目に見えて減っていった。自滅したという風には見えないので、どうやら出力を落としたようであった。そして……興奮した様子も、ちょっとずつそのなりを潜めていく。

 

 あっ、やっと……夏が終わったんやなって。流石にここから一回表、試合は始まったばっかりとか言われたらキレそうなので、仕切り直しの様相なのはこっちとしてもサイコガン……!

 

「なんだ?」

『……どうやら、もう戦う積りは無いようだね。ホラ、元居た場所に戻っていくよ』

「獣か何か?」

『冗談だよ。そもそも、帰っていく素振りも見せてないし……落ち着いたのは間違いないけど。こっちが時間稼ぎをする戦法に切り替えてるのが分かったんだろう』

「このまま……逃がすか?」

 

>ゆっくりと、エイリークは此方に背を向けて下がっていく。追撃するか、と考えたがしかし、『下手に追撃するのは逆にこっちの被害を増やすだけ』とダ・ヴィンチが言った事で、その思考を切り替えた。

 

 追撃しようか、どうしようか、じゃなくて即座に追撃するか、思考になるの最高に脳筋ポイント+8101430001919。まぁこの特異点じゃサーヴァントと殴り合いしてないからね、鬱憤溜まってても仕方ないね。サーヴァントとは殴り合いするもんではないと思うんですけど(閃き)

 

『焦って叩こうとすれば余計にダメージを受ける。強敵を撃退できたんだ。それで良しとしようじゃないか。私達の目的は、エイリークを叩く事じゃない。この特異点を解決する事だよ』

「その為に、無為に戦力を減らす必要は、ない、という事でしょうか」

『そう言う事だよマシュ。向こうが引いてくれるって言うなら、それに越したことは無いだろう……いずれにせよ、彼の雇い主は、見逃せないんだから』

 

>――退いていくエイリーク。彼とは、何れこの特異点にて活動する、イスカンダルを叩く時にもう一度激突する事になるのは、間違いないだろう。

 

『その激突の機会までに、彼を攻略する手段を考えればいい』

『……そうは言っても、君から送られて来たデータを見る限り絶望的なんだけども。えっ本当に何これ。馬鹿なんじゃないの?』

『それを解析して、対策を見出すのも私らの仕事じゃないかいロマニ』

『レオナルド、君は兎も角僕は木っ端魔術師だよ? 神代クラスの魔術師に何をどうしろって言う話なんだよねぇ』

 

 いやー、ですけどロマニの言う通りなんですよねぇ。FGOの厄ネタは数多くあれど間違いなくその中でもトップクラスの厄ネタがグンヒルド奥様ですからね……彼女の支援魔術、ぜんぜんバカにできないんですよ。

 

『私だって魔術に関しては木っ端も良い所だよ。それでも私達がやらなきゃ、藤丸君達は私達より魔術に関してはトーシロなのに体張ってくれてるんだよ?』

「そうです。マスターもやっさんも若干心配になる位に体を張って下さってるんです!」

『それに関しては僕褒めちゃいけないと思うんだけども』

 

 ごもっとも(反省) でもプレイヤーに取っては直接攻撃は大切な手段でございますので、これからもロマニ様に置かれましては地獄の様な状況にて胃を痛めて頂ければ幸いにてございます(犯罪予告)

 

『とはいえ、まぁ全くその通りだ。子供たちが頑張っているのに我々大人が弱音を吐く訳には行かない。やってやろうじゃないか……と、意気込む前になんだけど』

「どうしたの」

『集合時間をとっくに過ぎてる気がするのでドレイク船長の元に戻ろうか。ホラ』

 

>よく見てみれば、天は既に茜色に差し掛かってきている。よく考えてみれば獣を蹴散らすだけのミッションの筈が、エイリークに乱入されて時間を消費した結果がこれである。

 

 ……あっそうかぁ(理解) おっ、そうだな。エイリーク氏が悪い!(責任転嫁)

 

~帰還カッ……トォ!~

 

「……やられたね。アタシらが分散した所を叩こうとするとは。呑気に船直そうとしてた、アタシの認識が甘かったってか」

『いや、今回は偶然向こうが襲撃してきた時に此方がバラバラだっただけだったと思います。此方全員を相手取る為に、以前の三倍近くの戦力を率いて、更にはエイリークにも強化策を授けていたようですので』

 

 まぁ、あの人数とエイリーク氏の全力をもってすれば全員集結してても叩けた、って言うか全滅まで追い込めそうな勢いでしたし……暴力! 暴力! 暴 力 ! ! やはり暴力は全てを解決する。解決されてはいけない(戒め)

 

「ほーん。そんな強かったのかい、あの斧野郎」

『概算ですが、単純なパワーはアステリオスの全力並みにまで跳ね上がって、しかもそれを常に維持していました』

「ぼく、とおなじ。じゃあ、ぼくがいたら、とめ、られた? えうりゅあれ」

「違うわ。もし力自慢のアンタが居ても止められなかったって言う話よ」

「う、そう……」

 

>結論としては、対策が出来るまでは逃げて逃げて逃げて、兎も角まともに相手をしないというのが基本だろう。

 

『あのレベルの強化と回復速度を維持する術は、どう足掻いても長続きしないというのが専門家の結論なので』

「……長続きするようになったら?」

『それまでに此方の首脳陣が何かしらの対策を思いつく事をお待ちいただければ』

 

 誰も、対策を考えついていないのである……! ふざけんじゃねーよオォイ!! そんなパーフェクトモードのヘラクレスみたいな奴に対策なんて出来る訳ないだろ、いい加減にしろ!

 

「……」

「あら? どうしたのダビデ。考え事?」

「あーいや……そう言えば、アルテミス様の宝具で打ち落とせるんじゃないかな? なんて思っただけで。神霊の力をもってすれば、普通のサーヴァントであれば……」

「んー、無理ね」

『「無理ですか」!?』

 

>ダビデの、あっそうなの、的な声と。ロマニの、えっマジですか、的な声が揃う。余りにも綺麗に揃ったその声に、アルテミスはあくまであっけらかんと返す。

 

「私、こうやって現界するのに霊基大分落としちゃってるし。話を聞いてる限り、どれだけ見積もりを甘く計算しても多分無理。効果はあると思うけど、足止めが精一杯かなー」

『まじかー……こっちの想定してたプランの一つが潰れた……』

「わりぃな。俺が本体として出て来れてたらどんな野郎だって一捻りなんだが」

『……今からでもオリオン本体を呼べないかなぁ』

 

 FGOの全てがヌルゲー化するグランドダーリンの召喚は申し訳ないがNG(アルテミス基準) 実際、この特異点にオリオン本人を呼ぶのは過剰戦力レベルです。ガチで超高難易度のヘラさん相手で丁度良いレベル。

 そんなおねがいダーリン(物理)したい程に難易度の上がっている今回の特異点。とはいえセプテムの城壁程絶望感が無いのも間違いないです。特異点によっては強化の割合もそんなでも無い、的な法則でもあるのでしょうか……

 

 そんなメタな予測をしつつ、今回はこの辺りでお別れとなります。

 ご視聴、ありがとうございました。

 




ここまで続くと物語のサブタイトルにも困る始末。

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