FGORPG ノンケがエンジョイプレイ   作:秋の自由研究

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ティーエルにて その一

 皆さんこんにちは、ノンケ(牛女)です。衆生無辺誓願度(小声)

 前回はアマデウスとマリアの事を聞こうと思って色々とした結果、最後にマリーさんに目的の第一村人発見されて全てをぶち壊されました。やっぱり何よりも強いのは、天然なんやなって……仕方ない。アマデウスの淡い思い出は、今度聞くとしましょう。

 

 さて、只今ホモ君一行を乗せた馬車は、街道を行く人から聞いた情報で只今ティーエルに向かっています。マリーさんがニコってすると大抵それだけで情報のセキュリティクリアランスがガバガバになるんですよね……色事師の異能持ちですね間違いない(サタスペ)

 

「此方の町で、変わったお姿の二人を見かけた、というお話でしたが……」

『本当だ。サーヴァント反応を見つけたよ。いやぁ、本造院君の選択肢が吉と出たね』

 

>正直な話をすれば、貴方にとって、動いたのは大きな賭けではあった。いざその賭けに勝ってみれば、喜ぶというより、ホッとしたという気持ちの方が大きい。

 

「じゃあ早速行ってみましょう!」

「……なんだろう。物凄い嫌な予感がするんだけど。あの、僕だけ町の外で待ってるってのは無しかい? 予感ていうか耳に焦げた泥土を流し込まれるような、クソッたれた嫌な感覚が今もしていてさぁ、ね?」

 

>>デオンが何処に潜んでいるか分からない。ここは一緒に行動しよう。

>>そこまでいうのなら……

 

 上だよね(道連れ) 君は一緒にこの先でライブを聞くんだよ!(死の宣告) ああ逃すことは出来ない!(カルマの連鎖) あ、抵抗してますね! わかる?突っ込め。突っ込めって言ってんの、ね!? 突っ込めって言ってんだYO!

 

「ええい分かった分かったよ! ……女神(ミューズ)達よ、僕にどうか加護を授けたまえ……」

 

 アマデウスが神に祈る貴重なシーン。まぁそれくらい濃いキャラのコンビがこの先に居るからなのですが。ここでちょっとホモ君は不穏です。というのも、この先に居るお二人の内、片方が坊主に大分ビンビンビンビン感なんですよねぇ……ホモ君はただのハゲですけど。

 

「あら、通りの中央から……」

「怒鳴り声、でしょうか」

「あぁ、しかもこれは……その中でも特別酷い、キャットファイトの類だぞ……! もうこの時点で大分吐きそうなんだが……マジで帰っちゃダメか僕」

 

 あ、アマデウスが! あの藤丸君からクズと呼ばれるほどの図太さと面の皮の厚さを誇るアマデウスが既にダウン寸前。しょうがないね(同情)

 

「全くこのカナヘビィ! もう許せない、焼いてステーキにでも変えてやるわ!」

「……安珍様への捧げ物として、竜の肉で拵えた御膳というのを思いつきましたわ」

 

「……も、物凄い勢いで言い合いをなさっていますけど」

「流石に、アレを仲裁しろ、というのは……私に出来るかしら」

 

>無茶を言い出したマリーを、貴方は止めた。あそこで言い争いをしている二人は、もう理屈で止まる段階を過ぎている様にも見えたからだ。

 

 過ぎてるどころかオーバランした挙句ビンビンでいらっしゃるんだよなぁ。(仲裁を)くわえてさしあげないと(義務感) 冷えてくれよなぁ~

 

「……あれは、僕たちが止めないと。あれ以上は音という宝、声という財産を汚物で凌辱するみたいな暴挙だ! ああ畜生やってやる! 今、ちょっとマリアに遠慮している余裕はない! 僕も本領を発揮してやろうじゃないか!」

 

>>なら和服少女は任せていいか?

>>ならツノツキ少女の方は任せる。

 

 ……良し、ここは危険を避ける為にも上だよね(危機察知)

 

「シャァァァァァアアア……あ?」

「ん、ちょっと、こっち見なさいよ、無視してんじゃないわよ! なんでそっち見て……!」

 

>巨大な角を携えた少女の方へと向かおうとした、その時だった。和風の少女と目が合う。瞬間、その眼が蕩けたのが分かった。それなりに距離がある筈なのに……どうしてか、心がそれを理解したのだ。

 

「――あぁ、まさか! そんな! そ、そのお姿は……!」

 

>人、それを悪寒と呼ぶ。

 

 ふざけんなヤメロバカ! 強制イベントとかこんなんじゃ商品になんねぇんだよ(遺憾の意) 本気で怒らしちゃったねぇ! 俺のことねぇ! おじさんのこと本気で怒らせちゃったねぇ!

 

「あ、ちょ、凄い速い!?」

「見つけましたわ! やっと、やっとお会いする事が出来ました……っ!」

 

>まさに這い寄る、という表現の似合う動き。その眼に宿る狂気。一発で分かる。この少女は間違いなく……狂戦士!

 

「あぁ、安珍様! 漸くお会いすることが出来ました……!」

 

 という事でFGOが世に自信をもって送り出した、型月のバーサーカーの意味を変えた少女こと清姫ちゃんです。ホント彼女の登場からバーサーカー、という言葉の意味が確実に変わった気がします。

 

『あ、アンチン? え? ほ、本造院君知り合い?』

 

>>全く覚えがない……!(小声)

>>……知らぬ相手でも拳を交えれば分かるというもの……!

 

 上だ上だ上だ(強調) ホモ君を一体何処へ導こうっていうんですかねこの選択肢は本当に……とはいえ上は上で嫌な予感しかしない。

 

「安珍様? どうして何も答えてくれないのですか……?」

『本造院君、ちょっと思い出してくれないか? もしかしたらサーヴァントと出会った事があるとかいう稀有な経験をしているかもしれないし!』

 

>そんなもんあるかと、意識せずして乱暴な口調になった。貴方の人生は、ちょっとだけケンカの割合が多かった以外は、ごくごく当たり前の人生だった。そんな素っ頓狂なものと関わり合いになる訳が無いだろう。

 

『あ、うん。そりゃそうだよね。ちょっと冷静になったよ』

「マスター、その、お名前をお聞きした方が宜しいかと……」

 

 香子さんが冷静で草。ロマンもホモ君も動揺してるからね、誰かがクールにならざるを得ないし仕方ないね。

 

『うん、全くその通り。という事で、そちらのお嬢さん、お名前を……』

「本当にお分かりにならないのですか、安珍様。清姫、清姫でございます!」

『だめだね! 全然聞いてないや!』

 

 安珍様(大嘘)の前じゃ清姫は一切の外的情報をシャットするらしいです。感情が振り切れすぎんだよね、それ一番言われてるから。

 

>清姫、と名乗った少女はこっちをじっと見つめている。これは自分が話をしないと引っ込みが付かない気がする。

 

>>香子さん、マリーさん達と三人で角の大きな子の方を。

>>香子! アマデウス! 奴に三人がかりをかけるぞ!

 

 上だよ(黄金の意思) もう今パート下の選択肢君があらぶっていらっしゃってもうめちゃくちゃや。少しはこっちの事情もくんでくれよな~頼むよ~。

 とりあえず、エリちゃんは比較的理性もあるランサーですし、三人もいれば説得は行けると思います。三人に勝てるわけないだろ!

 なお清姫は安珍様モードに入っていると何物にも屈する事はありません。いわゆる無敵モードです。お前ら三人なんかに負けるわけねえだろお前オゥ! という訳で説得役はホモ君一人のみです。

 

>そも、清姫という名前を聞いた事がない。どのような英霊かも分からず、どうやって彼女を説得せよというのか。

 

「そういえば、安珍様。袈裟は? とてもお似合いだった、あの袈裟は置いてきてしまわれたのですか? 私、袈裟姿もとても、好きでしたから……」

 

>>……そもそも俺は仏教徒ではないのだが。

>>……待ってくれ、俺はキリスト教徒だぞ。

>>……空飛ぶスパゲッティーモンスター教に入信しているから改宗は無理だな。

 

 なんぞ?(素)

 なんか三つ目の選択肢にとんでもない異形の選択肢が現れたんですがそれは……こ、これはこの三つ目を選べ、という事か? トンデモにはトンチキをぶつけるべきなのか!

 良し。一番下、イクゾー!

 

>>……そもそも俺は仏教徒ではないのだが。

>>……待ってくれ、俺はキリスト教徒だぞ。

>>……空飛ぶスパゲッティーモンスター教に入信しているから改宗は無理だな。

 

「……えっ? あ、あのすいません。一体今なんておっしゃりました? あの、安珍様のお口から出るとは思えない素っ頓狂な単語が聞こえた気が……?」

 

>だから、空飛ぶスパゲッティモンスター教。と貴方は返す。別にしっかりと信仰している訳ではないが、無宗教というのもアレなので、神に祈る時はスパゲッティモンスターに祈っている。

 

「す、スパゲッティモンスター……あぁっ!? せ、聖杯から映像が! なんなんですこれ安珍様のお姿が! 隅に追いやられて! あぁぁぁああああ!?」

 

 やったぜ(完全勝利S) あの理論の通じない最強バーサーカーの狂気が偉大なるスパゲッティモンスターによって浄化されていきます。すっげえ(心が)白くなってる、はっきりわかんだね。

 

「……うぅ、スパゲッティ、モンスター……」

 

>清姫が頭を抱えてしゃがみ込む。一言貴方は謝罪をしてから、人違いである事が分かって貰えたか、と貴方は問う。清姫は黙って、降伏するように首を縦に振った。

 

 清姫ちゃんかわいそう(棒読み)

 でもあのままバーサークして『あ・ん・ち・ん・さ・ま』されてた方がヤバいと思うのでここは譲ってもらいましょうね~

 

 今回はここまで。ご視聴、ありがとうございました。

 




しょうがなかったんや……ハゲ頭とかいうトンデモナイ個性を持たせてしまった以上は、この清姫との因縁は避けられんかったんや……! TDN勘違いににあんまり出力を割くわけにもいかず……この一話でホモ君と清姫の因縁染みた物を潰さにゃならん以上は『作者が考え得る、最強の力技で安珍様を押し流す』くらいしかなかったんや……!

こうするしかなかったんや……!

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