FGORPG ノンケがエンジョイプレイ   作:秋の自由研究

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悪竜騎士 その五

 皆さんこんにちはノンケ(黒子野郎)です。セイバーの方が好きやねんな。

 前回は、いよいよ全力を以って香子さんの宝具が解放されまして。さて、どれくらいデオン君ちゃんに通じるのかって感じですが……問題は。頼むからちゃんとダメージ通してくれよなぁ頼むよ~?

 

「――っぁぁぁぁぁあぁぁあああああ!?」

 

>香子の紡いだ呪詛は、あっさりと悲鳴をセイバーに上げさせた。地面へと、力無く崩れ落ちて、頭を押さえ、吠える姿から先の余裕は失われていた。

 

 待って予想以上に効いてませんかね!? ちょ、デオン君ちゃんがのたうち回ってるんですけど!? え、ナニコレ、静謐ちゃんの毒を貰ったノーマル魔術師並みに苦しみまわってるじゃん……?(風評被害)

 

「……こ、ここまでとは」

「シキブの宝具とは、かくも恐ろしいものなのですね」

「いえ!? この様なその、惨状を生み出すような宝具ではなくて!?」

 

>ゲオルギウス、そして、メドゥーサが完全に引いている。貴方も、引きはしなかったがあまりにも強烈に香子の宝具が通じているのに驚いてはいた。

 

 いや私も驚き桃の木山椒の木なんですがそれは……魔性特攻の宝具がここまで刺さるっていったい何をしたんだデオン君ちゃ……なんだコイツ!?(驚愕) 待って!? 私の目の錯覚じゃなければ、デオン君ちゃん、若干溶けてませんか……?

 

「バカ、な……僕の、表皮、が……!」

 

>もだえ苦しむセイバーの体から、肌色の物がどろりと零れる。それは落ちた場所から考えて手の皮だったであろう物……しかし、地面に零れ落ちた瞬間、瞬く間にその様相を大きく変えてしまう。

 

「な、皮が……ち、珍妙な触手に!?」

「見た所、凡そ真面な生物とは思えませんね。正直気持ちが悪いというか」

 

 アレは……海魔じゃな?(Zero履修並感) ちぎれて原型無いやん、と言う感じですが色は元々のままなので一発で分かります。っていうかデオン君ちゃんの皮が溶けたら海魔になるとはどういうことなの……

 

『――突然ゴメン! なんかファブニールの反応が増えたんだけど、何か知らない!?』

 

>その時、ロマニが素っ頓狂な悲鳴と共に通信を入れて来た。ファブニールが増えたと言われても、周辺にそれらしい影はない。なら、可能性があるとすれば……

 

『……うん? そこのセイバーの反応、明らかにさっきと違うぞ!? さっきのは似てる、位だったけど、コレはもうファブニールそのものって言っても……って、あれ? セイバー蹲ってるけど、もしかしてやっつけた!?』

 

 ファブニールと同等の反応に変わった……原因は間違いなく、香子さんの攻撃ですね。というか他に此方は一転攻勢出来てないし(目逸らし)

 

「……よ、くも」

 

>ロマニの言葉の直後、セイバーが動きを止め、ゆっくりと立ち上がってくる。べちょりと落ちて、怪物へと変わる異質な皮。その下から見えてくるのは……黒い鱗。ほとんどはそのままだが、一部が鱗に覆われた歪な人間の肌。そして胸に輝く、紋章のような模様。

 

「やってくれ、たね……表皮を、引き剥がされる、というのは、こういう気分なのか」

「肌の下から、また肌が……?」

「――成程、そう言う事ですか」

 

 ゲオルさん!? どういうことなの……?(二度目)

 

「着ていましたね? 怪物を、もう一枚の肌として、鎧の様に。それで竜としての自分を覆い隠すとともに……竜殺しの力への、盾にしていた」

「……まさか、コレを剥がせるものが……いる、なんてね」

 

 ……ちょっと頭を整理しましょうか。しばらくお待ちください。

 

 ヌゥン!ヘッ!ヘッ!

 ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!! ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ!!!!! フ ウ゛ウ゛ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ン!!!! フ ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥン!!!!(大迫真)

 

 ……整理完了です(恍惚)

 要するに、竜としてのデオン君ちゃんに海魔、要するに魔性特性の皮を被せて竜殺しの力を削いでいたようですね。海魔は魔性としての特性以外を確か持っていません。盾にするには丁度良かったんでしょう。お前マジシャンみてぇだな(素直な賛辞)

 でも魔性の皮を被っている間は、魔性特攻二重持ちの香子さんの攻撃が面白い様に刺さってしまい、その皮をぶち破られてしまった、と。何だこの不運はたまげたなぁ……

 

>火の消えていた剣に、もう一度熱が灯る。まだ、倒し切れては居ないが……間違いなく足元もおぼついていない。相当なダメージを負ったのは間違いないだろう。

 

「そして、今の僕を間違いなく殺しえるのは……」

「私だけ、ですね」

「――良いだろう、こうなれば、正面から力でねじ伏せるだけだ!」

 

>ゲオルギウスが地を蹴って走り出す。セイバーは、未だそこから動かない。香子の攻撃の影響が残っているのか。

 

 魔性特性が引っぺがされた今、デオン君のドラゴン(意味深)は丸出しです。あ~もうめちゃくちゃにしてやりてぇんじゃ(反撃開始)

 

ガァアアアアアアッ!

 

>否、唯立っていた訳ではない。咆哮と共に、先の出力をさらに超えて吹き上がるのは、焔。思わずゲオルギウスも、駆け出していたその足を、止めざるを得ない。

 

 ひえっ……止めてください(弱体化) 剣の一振りでさっきの810倍位の炎が噴き出してきたんですけど何ですかねコレ、バグ? いいえ仕様です(ほんへ並感) やめてくれよ……

 そういえばデオン君ちゃん、力を温存してたって言ってましたね。旗色が悪くなったと悟って、いよいよ温存を止めたようです。香子さんの一撃を経てなお、まだボスとしての力は健在とか、誇らしくないの?

 

ハァ……力を温存しすぎて、王妃の命を頂く前に倒れるなど、本末転倒だからね」

「……貴方には、マリー殿を害する事は出来ません。いいえ、させませんとも。お二方! 援護を! カルデアの方々が役目を果たした今、後は私が役目を果たす番でしょう!」

 

 あ、勝利条件が変更になりました。ドラグーン・セイバー、シュヴァリエ・デオンの撃破ですね。後はゲオルさんを援護しつつ、彼に止めを刺してもらうだけです。いざ鎌倉(USWK) 一気に畳みかけましょう!

 

「参ります……!」

 

 香子さんの闘志がビンビンでいらっしゃる(誉め言葉) やっちゃいましょうよ! その為の陣設置? 後その為の陰陽術? でも全部の攻撃、普通に炎に焼かれて無効化されてますね。悲しいなぁ……

 

「――背中が無防備ですね」

 

 でもその間にメドゥーサさんが既に後ろへと回り込んでる+114514点。よーしこっちに押し込んで、押し込んでホラ……待って!? 間髪入れず背後にも炎巻き散らしたんですけどなんてことを……(恐怖) あれ。そういえば 接近戦で迎撃とかじゃなくて、炎を全力で使っての中距離ばっかりですね……?

 

「くっ……これでは」

「近寄りようも、ありませんか」

『やばいぞ、これは……出力がどんどん上がってる! あんな炎の中に突っ込んだらサーヴァントとはいえ、まず持たない!』

 

 一回、二回、三回……いや待って!? さっきから炎攻撃しかないやん!? そんな両極端な行動して……先ほどとは比べ物にならない程の大きさの波が、ドバババー、っと出てきて、圧倒的な物量に、此方の攻撃は押し流されて、あぁ、もうやってられねぇぜ(なげやり) そりゃあ近寄らせたらゲオルさんのアスカロンが怖いですけど、だからっていって結構セコイ……せこくない?

 あ、一回ホモ君で近寄ろうとしましたが、近寄っただけで若干スリップダメージ染みた物を受けたので、即撤退です。

 

>温存を捨てた全力はまさに小規模なファブニール。胸の紋章を青く、蒼く、滾らせる。間違いなく、セイバーを打倒できる状況までもっていっているというのに。その壁は未だにあまりにも厚い。

 

「――本造院殿、後をお任せしても、構いませんか?」

 

 おっ、どうしたどうした?(打開策を欲しがるホモ)

 

「私の馬は一度であれば、あの炎の壁は潜り抜けられます……一度凌げれば、流石に我が命が燃え尽きるまでには、一撃も見舞えましょう」

 

>それは――紛れも無い、特攻の宣言だった。

 

 えっそれは……(惑い) 確かにゲオルさんの宝具は、一度迄だったらカスが効かねえんだよ(無敵状態)を維持できる馬だったはずですけど、そっから先は戻ってくる積もりないんですか……?

 

「……清姫殿は、その身を盾に、狂騎士の進撃を阻みました。ならば今度は、私が我が身を鉾として、竜騎士に引導を渡す番でしょう」

 

>そう言って、ゲオルギウスは此方の答えを待たず、一歩、足を踏み出した。もはや後ろを振り向く事もなく、見据えているのはたった一騎、セイバーだけだ。

 

「短い間でしたが、貴方達カルデアの事は見ていました。良き人々だ。貴方達を先に送り出せるのであれば、この身も、惜しくはない」

 

 聖人の極みがこの野郎……(慟哭) おい、(ゲオルさんはその足先を)返さねぇぞ(覚悟に対する諦観) ならば私が出来るのは、香子さんとメドゥーサさんに、ゲオルギウスに太いしーちきん(援護)が欲しい! と恥も外聞も捨ててマジメに頼み込む事くらいでしょうか。

 

「わ、分かりました!」

「……無理難題を言うものですね」

 

>香子とメドゥーサがデオンに向けて構えを取った。準備は整ったのを見て取って、ゲオルギウスが更にもう一歩を踏み出す。そして……次の三歩目で、いよいよ、焔の波へと、走り出そうとして――

 

 行かないで(懇願) 目の前で犠牲者が増えるのはホント辛い……辛い……ん?

 

『――逃しません』

 

>背筋に氷柱が突っ込まれたような感覚が走る。直感に従い、空を見た。雲の切れ間、蒼い空に滲みだすように、何かが飛んでくる。見えたそれは……

 

「なっ」

『――逃しません、逃しません、絶対に……!』

 

 ……うせやろ?(素) 青い炎が大空から……いや確かに全く死亡報告も何もなかったですし、行方不明でしたけど? だからってこのタイミングで、あんな風に突っ込んでくるとか。

 

>それは……青い、焔の蛇。セイバーの焔が、霞んで見える程の燃え盛り方で、それは此方に、ミサイルの如き勢いで突っ込んでくる!

 

『転 身 火 生 三 昧!』

「そ、そんな……!? 生きていたのか!?」

 

 これって……勲章ですよぉ?

 

>炎の蛇が、巻き上げられた炎の波とぶつかる。だが……まるで、足りない。英雄の宝具と唯の炎では出力が違う。あっと言う間に食い破られ、蛇は胸元に食らいつく。文様の浮かび上がった、胸元へと。

 

シャアアアアアアアアアアアッ!!

「――――っ」

 

>声にならない悲鳴が上がった。燃える、焦げる、そんな匂いがする。声で、悟った。彼女は生きて……ずっと、デオンに食らいつく機会を伺っていたのだと。

 

 執念が怖すぎる(率直) でもってデオン君ちゃん崩れ落ちました! 結構……やり方上手いじゃん(歓喜) 良いカッコだぜぇ?

 

>>――今だ!

 

>貴方の一言に、香子が、メドゥーサが動く。筆が走り、魔眼がセイバーを縛る。同時にゲオルギウスが、今度こそ走り出した。そして……全ての力を使い果たした彼女、清姫が力無く地面へと倒れる。消える様子は見られないがボロボロになっているのは、分かった。

 

「――お見事です、清姫殿。ここまでのお膳立てをされては、一層奮わざるを得ません」

 

 デオン君ちゃんはダウン寸前、香子さん達の援護もあり……これは勝ちましたね間違いない(慢心)

 

>ゲオルギウスが、剣を構える――だが、最後の力を振り絞ったのは此方だけではない。自らの体を、絡みついていた呪詛を諸共焼いたセイバーが、立ち上がった。

 

 ファッ!?(フラグ回収を速攻でする実況者の鏡にして人間の屑) 慢心なんかしなきゃ良かったゾ……ゲオルさんすいません! 勝ってくださいオナシャス! なんでもしますから!

 

「まだ、マダァアアッ!」

「――幻影戦馬(ベイヤード)!」

 

>セイバーに切りかかる、その刹那。虚空より現れた白馬にゲオルギウスは跨った。その跨った瞬間を狙って突き出されたセイバーの剣は、まるで彼を傷つける事すら叶わず弾き返されて。

 

「――」

「これこそはアスカロンの真実。汝は竜、罪ありき! ――力屠る祝福の剣(アスカロン)!」

 

>がら空き、大きく晒された、文様の浮き上がった胴に。十字の傷が深く、深く、刻まれた。

 

 今回はここまで。ご視聴、ありがとうございました。

 




やりたい事を一話に押し込むために四千文字突破、どころか五千ギリギリ……馬鹿すぎませんかね自分。もうちょっとスマートに書けるようになるんだよぉ!

でも書いてて楽しかったです(正直)

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