FGORPG ノンケがエンジョイプレイ   作:秋の自由研究

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前回で勝負に決着は付きました。
が、心にケジメをつけていないので初投稿です。


悪竜騎士 その六

 皆さんこんにちは、ノンケ(ゲーム好き王)です。素朴な疑問なんですけど、大戦略ってどれくらいムズイんですかね? いやそれは兎も角。

 前回は遂に……遂に! デオン君ちゃんとの長きにわたる死闘に決着を付けました。正直な話、デオン君ちゃんの突撃を堰き止めた時は『あ、死んだ』とかなるのを覚悟しての行動でした。良く生きてましたね。

 

「――」

 

>地面に両膝を付いたセイバー。その胴には鋭い十文字の傷が刻まれ、そこから青い炎が漏れ出している。消滅する様子こそ見えないが、力無く項垂れている姿には戦う余裕が残っているようには見えなかった。

 

『や、やったのか……? 本当に……?』

「倒した……いえ、無力化したようですね」

「でしたら清姫様を!」

 

 おっ、そうだな(快諾) 相手がもう戦えないなら、止めを刺すより先に先ずは救助が優先。ハッキリ分かんだね。清姫は……ボロボロですやんか!? あなたに先立たれるなんていやよ~!

 

「……魔力切れ、傷も複数。ですが、核は無事の様です。不幸中の幸いですね」

「マリー様の宝具で、回復は可能でしょうか」

「恐らくは。後一度は発動可能、とは言っていたので、その時に」

 

>そこで貴方は思い出す。セイバーの力が想像を遥かに超えていた所為で全く気にすることが出来なかったが、マリーも今、敵に襲われているのだ。急いで彼女に加勢せねば危ないかもしれない。そう思って振り向いた先……

 

「――あぁ、やはり僕の刃はとっくに……」

「えぇ。嘗ての貴方の刃なら、労する事も無く私の首を刎ねていたでしょうけど。けど今の貴方の刃ではダメなのよ。サンソン」

「全く、処刑人としてなんと……無様な事だろうね」

 

>コートの男が、黄金の光となって消えていくのが見える。マリーには、傷一つ付いてなかった。マリーは、完全勝利を見事掴み取っていたのだ。

 

 お、おっぱげた……(戦慄) 史実で自分が処刑された相手に完勝していくのか……(困惑) 史実との因縁とは一体と言いたくなりますが、それは置いておくとして。

 

「此方は終わったわ。そっちも、終わったのね?」

「……はい。シュヴァリエ・デオンは、もう戦う力を残していないかと……ですが」

 

>それを聞いたマリーは、真っすぐに歩みを進め始めた。向かう先には、デオンの姿。それを止めようとした香子を、貴方は制した。彼と最後に話すべきは、彼女だろうと。

 

 デオン君ちゃんも、やっぱりこの方と話したいと思うねんな……アレだけ執着してましたし、ここで話させないって言うほど鬼じゃありませんよカルデアだって。あ、でも一応メドゥーサさん警戒頼みナス!

 

「デオン」

「……おう、ひ」

 

>セイバーが……いや、シュヴァリエ・デオンが顔を上げる。眼の縁に生えた鱗がボロリと剥がれて落ちたのを見て、既に彼の体が限界である事を、悟った。

 

「真面目な人。真面目過ぎた人。貴方の忠義が揺らぎなかったからこそ、貴方はそこまで突き進んでしまったのね。強い竜騎士様」

「ふらんすが、もえているんです。ぼくは、それを……とめるどころか、あぁ。くには、ほろびて、だからせめて、かたちに、のこらないなら、と。そう、でも……」

 

>うわ言の様に。自分の中になる、形にならない思いを、必死にかき集める様に。彼は言葉を紡いで。それを、必死に訴えかけようとしている。アレだけの暴威を振るったサーヴァントとは、とても思えない程に、その様は……

 

 なんでしょう、あの燃え尽きた姿を見てると涙が込み上げてくる気がするゾ……デオン君ちゃんも、別に殺したくてマリー王女を……いや殺そうとしてましたね。アマデウスの事もあるし、やっぱダメだ(一転必罰)

 

「……そう。大丈夫よ、悪夢はもう少しで終わるわ。きっと」

「ふらんすは、もう、だいじょうぶ、でしょうか」

「えぇ。きっと大丈夫……だから、貴方は安心して最後のケジメを付けないと、ダメ」

 

>そう言って、マリーは立ち上がり……その傍に、ガラスの馬を呼び出した。

 

「清姫さんをここへ。一緒に治療をするわ」

 

 ……えっ!? 一緒にって言いました!? デオン君ちゃん一緒に治療するんです?(純粋な瞳) どうして(電話猫) ケジメって言ってましたけど……それに関連してるんですかね?

 

『あ、あの王妃様? どうして治療をなさっているので?』

「マリー様!? 何を!」

「ごめんなさい……けど、許して頂戴」

 

>彼女の目の前のデオンも呆然と自分の体を見ている。治療される、等とは思ってなかったのだろう。貴方は、マリーに視線を向ける。どうしてこのような事をしたのか。その真意を知ろうとしたが……やめた。

 

「王、妃」

「……私は貴方に決闘を申し込むわ。アマデウスの弔いの為に」

 

>そう言った彼女の瞳に怒りも、憎しみも。貴方は感じなかった。寧ろ、少し潤んで、零れそうになっていたあれは……そこまで考えた時、貴方はマリーが自分を見ている事に気が付く。

 

 へぇえ!? ホ、ホモ君ですかぁ!?

 いや急に決闘の流れになったのもちょっと分かりませんし、どうして?

 

「――決闘代理人は、彼を……康友おねがい、彼に()()()()()()を」

 

>>了解。

 

>貴方は立つ。元々、アマデウスの借りを返すとは決めていた。であれば……迷う理由はなく、貴方は一歩、前に踏み出す。バットは香子に任せ、カルデアの制服はメドゥーサに預ける。少しでも動きやすい様に。

 

 ……あっ、そっかぁ(閃き) ケジメ、付けさせてもらいます……デオンの兄貴(KRYU) 拳を叩き込むんだよ、一回だよ一回(ホモにあるまじき一発勝負)

 

「――ありがとうございます、王妃。最後に、()()()()()()事」

「いいえ。これくらいしか、出来ないから」

「……敵いませんね」

 

>剣を捨て、デオンが立ち上がるのを横目に、不安そうに此方を見る香子に顔を向けた。相手は、致命の手負いとはいえ、サーヴァントだ。負けて重傷を負うかもしれない、そう思われても仕方ないだろう……

 

「マスター」

 

>だから、貴方はその不安そうな声に……ただ一度、拳を天に掲げる事で応える。勝ってくると、思いを背に込めて。

 

 さぁ、どうやらコレが正真正銘、ドラグーン・セイバー……いいえ、シュヴァリエ・デオン君ちゃんとの最終決戦の様です。ここで殴り負けるとか流石にクソ雑魚ナメクジ過ぎるんで、しまっていこぉー!

 

「――君には、複雑な思いがある。正直、態と殴られたい、という思いすらある」

 

>けど、と言ってデオンは、目の前の貴方に両の拳を構えて見せた。先ほどのような迫力は無いが、しかし流麗な構えだ。英霊として、やはり貴方とは技術の桁が違うだろう。

 

「けど……最後に、頂いた機会を無駄にすることは出来ない。今の僕が出来る全力で、戦わせてもらう」

 

 普通に考えて、デオン君ちゃん相手に接近戦とか、まず負けだと思います。え? じゃあ今はって? デオン君ちゃんが先の霊基崩壊ヴラド公並みに弱っていますけど結局は普通に負けると思います(絶望) というかヴラド公にも覚醒だとかの幸運があったから勝てただけなんだよなぁ……

 という事で、素でボクシングしても先ずこっちが吹っ飛ばされて、デオン君ちゃんが本田△して終わりだと思うので、ここは度肝抜いてやりましょう。

 

「ゲオルギウスさん。見届け人をお願いできるかしら」

「……分かりました。ここまで来たのです。お付き合いしましょう! 取り決めなどは……はい、分かりました」

『いやお付き合いしてないで止めてください……って、ここまで来て、それは流石に無粋になるのかなぁ……』

「恐らくはそうかと。黙っておいた方が良いと思いますよ」

 

>そして、二人の間にゲオルギウスが立つ。ゴキゴキと首を鳴らす貴方、構えを解かず此方を見つめるデオン。開始の合図を、二人は待っている。

 

「それでは、シュヴァリエ・デオンと本造院康友、両名の決闘を執り行う! 何方が先に地面に背を付けるかの勝負。お互いに殺しは無し!」

 

>二人の視線が交差する。誰かが、息を呑んだ音が聞こえた。

 

 さて、こっからはプレイヤーの操作次第……お前みたいな三流プレイヤーの世話はもうごめんだ。二度とこの世界に居られないようにしてやる、と言われない為にも、頑張りマ゜ッ!しょう。

 

「いざ、尋常に……始めっ!」

 

>デオンが、ゆっくりと、距離を詰めてくる。一歩、一歩。その挙動を、貴方は決して見逃すまいと、意識を張り詰める。チャンスは、一度だ。

 

 動かない動かない……でもって、拳を振り下ろしてくるところをよーく狙って……そこだよ(知将MUR)

 

「はぁっ!」

 

 聖 拳 (頭) 突 き

 

「……くっ!?」

 

>腰を落とし、振り下ろした貴方の額が、拳を受ける。ビキ、と何かが割れる音がしたが、気にしない。今こそ……相手に叩き込む、チャンスだ。

 

 ホモなら二撃決殺、当たり前だよなぁ? っていう事で今度こそ正真正銘の

 

 聖 拳 突 き

 

 あ げ る わ あ な た に(国士無双)

 

>額から熱いものが滴っているが……手応えは、有った。

 

「――ありがとう。間違いなく、僕の負けだ」

 

>貴方の拳を顔に受け、そのまま地面に倒れ伏したデオン。彼の言葉の後に。貴方の勝利を告げるゲオルギウスの声が、響いたのだった。

 

 ……や っ た ぜ(二度目)

 今回はここまで。ご視聴、ありがとうございました。

 




これでデオン君ちゃんを巡る一連の流れは、本当にお仕舞い。
長かったゾ……

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