FGORPG ノンケがエンジョイプレイ   作:秋の自由研究

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行け、聖女よ その二

 皆さんこんにちは、ノンケ(百面相)です。

 前回は……えっと、綺麗に終われそうだったのに、物凄い台無しになった気がしました。ほんへではずっとシリアスだった気がするんですけど、FGORPGではそうとも限らないらしいですね。仕方ないね。

 

>貴方達が近づくのに気が付いたのか、マシュが此方に手を振っているのが見えた。彼方の周りにもワイバーンが墜落して居る辺り、同じような事が起きたのだろう。

 

「皆さん! お疲れさまでした!」

「そっちも終わったか……あれ? なんでなんか、こう、やりきれない顔してるんだ?」

 

>なんでもない、と貴方は返すのが精いっぱいだった。

 

 色々あったんや、藤丸君。聞かんといてやってくれ……いや、あの名台詞、『話の途中だがワイバーンだ!』が出ない事が不思議だと思ってたんですけど。こんな、しかも、ある種完璧なタイミングで挟むとか、こいつ相当な変態だぜ?

 

「しかし、突如としてワイバーンが凶暴化するなんて……ファブニールが倒れても、何事も無かったのに。小休止にはいろうとしたら、途端に」

「黒い私は、未だに姿を見せていません。それと何か関係が?」

 

 ないです(疲弊) かんっぜんにこっちと向こうのタイミングがズレたせいです。ホント迷惑かけてゴメンやで……

 

『……まぁ、それは兎も角として。これで相手の残ってる戦力は僅かだと思われる。まぁアレだけの戦力ですらほんの僅か、とか想像もしたくないから希望的観測も入ってるけど』

「そうですね。流石に、聖杯を用いたとしても、そこまで高速で戦力を補充する、と言うのは難しい、と思います……素人陰陽師の意見ですが」

「となれば。いよいよ、決戦という事になりますな!」

 

>レオニダスが見つめる先。そこには、城があった。邪竜の旗が掲げられた、城が。間違いないだろう、黒いジャンヌは、そこにいる。

 

 しかし、正直懸念は残っています。デオン君ちゃんを改造できる人間、というかキャスターなんて向こうには一人しかいません。そしてそのキャスターもラスボス努めるに十分な実力(宝具)を持っています。向こうの人材が豊富すぎないか?(疑問)

 ソイツは今の所、一切姿を現さず何をしているか分からない所さんなので、あく姿をみせて、やくめでしょ。

 

「行きましょう。黒い私に、会いに行かねばなりません」

「――ねぇ、ジャンヌ。その前に一つ、聞いて良い?」

 

>城門へと一歩踏み出そうとするジャンヌ。その背に、マリーが声をかけた。

 

「なんでしょう」

「貴女は、彼女に会って、何をするのか。決めたのかしら。私は貴女と行動を共にする事はあまり無かったけれど……初めて会った時、貴方は確かにあの黒いジャンヌに気圧されていたのは、覚えているわ」

 

 ケツ押されている……?(難聴) それは兎も角、確かに。このオルレアンは、ジャンヌと邪ンヌの物語でもありました。けどホモ君の独自行動でもうほんへとは大分違う道のりを歩んでいる今回。果たして、ジャンヌは大丈夫なのか、コレガワカラナイ。

 

「せめて、何をするのか……それくらい決めてないと、彼女の、憎悪、復讐の念は、余りにも情熱的よ」

「――待って、マリー。今、何といいました?」

「え? だから彼女の、フランスへの憎悪と、復讐心は並々ならないものだって」

 

>フランス、憎悪、復讐。その言葉を聞いたジャンヌが顎に指を当て、何かに気が付いたかのような、そんな表情をした。

 

 フランス、憎悪、復讐! フランス、憎悪、復讐って感じで……? なにかジャンヌに気が付くところがあったんでしょうか。まぁあったんでしょうね(ほんへ既プレイ並感)そんな三拍子で気が付くのなんてめっちゃ汚そう(小並感) もっと別のワードで閃いて欲しい。

 

「……でも、あの私は……?」

「――考え事は少し中断を、ジャンヌ殿! 何か、出てきますぞ!」

 

>その時だった。何事かを察知したレオニダスが城門に向けて、盾を構える。その動きに倣うように、マシュが続いて大盾を地面に突き立て、その後ろで、各々のサーヴァントが構えを取る。そのレオニダスの勘は、ややあって的中し……それは、城内から溢れ出した。

 

「なっ、何ですかアレは!?」

「触手の化け物……!? しかもなんて数!」

『ちょ、城内からどんどん湧き出してるよあの反応! 一個一個はそこまで脅威じゃないけど数がヤバい! もう三桁は軽く突破してるぞ!』

 

 か、か、か、海魔だー!? それもバカみたいな数の海魔だー!? いやまぁ敵方の陣容を考えれば当然とも言えるエネミーではありますが……しかし、何故此奴らが。別に強くも無いですし、こっちの陣容考えれば時間稼ぎにもなるかどうか。

 

「いけません! これだけの数を一々相手にしていては、如何様にも態勢を立て直す時間を稼がれてしまいます! もし、もしも今一度、アレだけの数のサーヴァントを揃えられれば!」

 

 (意味が無い訳)ないです。あ、ない……脳味噌がガバガバなんだよなぁ。向こうは聖杯を持ってる。時間さえあれば態勢は立て直し放題だってそれ一番言われてるから。

 

『――そうか! 聖杯! よく考えれば分かる事だった! 向こうに聖杯がある以上、時間をかければ幾らでも戦力は補充できてしまう!』

「という事は……急がねば! マシュ殿!」

「は、はい! マスター! マシュ・キリエライト、突貫します!」

 

>>よっしゃ俺も!

>>後に続け立香ぁ!

 

 お、久しぶりに共闘でもする? じゃあ選択肢下行って、ボコれ。

 

「は、特異点来てからは全然一緒に暴れてなかったからな。良いぜ、ただし……俺の後にお前が続け、康友ォ!」

「シキブ、良いのですか?」

「後で全力でお説教はします……!」

 

>後ろから不穏過ぎる一言が聞こえたが、取り敢えず無視する事にした。ちょっと調子に乗り過ぎたかな? とも思ったが、今ここで努力しないのは色々アレなので、ここは最後まで調子に乗り切る事にした。

 

 よっし、海魔君は出荷よー。まぁ海魔一匹位なら今の所まだまだへっぽこマスターな藤丸君ホモ君達でも十分相手できる、というか普通に勝てる程度の相手だと思うので、流石に突破できないということはない……なくない?(フラグ)

 

~カ……ットォ!(BRLY)~

 

 多すぎぃ!? ちょっと多いねぇ~……あまりにもドバーっと海魔君があふれ出してて、無理~も~無理~! 一匹倒したら二匹以上増えるとか質が悪すぎるッピ!

 

「まさか……ここで、人海戦術で押し返されるとは……!」

「聖杯の魔力、もしや此方にも回しているのでは!?」

「だとすれば質が悪いどころの話ではありませんね」

 

>メドゥーサが鎖で一気に敵を薙ぎ払う……が、それですら焼け石に水にもなるかどうか。どんどん城門から湧き出す触手の怪物に、完全に後ろへと押し流されかけている。

 

「しかし、もし聖杯の魔力をこれに回しているのであれば……! ここを突破すればいよいよ本丸までは、容易く辿り着けるやもしれません!」

「それは、確かにそうですけど……!」

 

>>もう暫くはタコ焼きは食わねぇ!

>>立香ぁ! 今何匹ぃ!?

 

 藤丸君は元気に兵士の剣で海魔君をシバイています。そして今回はホモ君も結構な数始末してるので、素材もほっくほくです(現実逃避) ホントタコ焼きは暫くトラウマになりそうな光景ですよ。

 

「四十匹くらいじゃねぇの!? もう数えんのは止めてる!」

「突破する前に、マスター達の体力が尽きるかもしれません!」

「そうなる前に、手早く散らしたい、所ではあるが……!」

 

>そう言って、ジークフリートが剣の一薙ぎで多くの怪物を切り捨て、その先へジャンヌが突っ込もうとするが……その倍近く湧いてきた怪物に足止めを食らってしまう。

 

「っ!」

「やっぱり私も!」

「いえ、マリー殿はここで清姫殿をお願いします! エリザベート殿がその分働くと、力強く返事をしてくださったので! ええい汝も竜!」

「してないわよ! あーもう! うざったい!」

 

 とか言ってる割には撃破数一番なんだよなぁ、エリちゃん……尻尾が凄い威力してる。しかしその殲滅力をもってしても足りないんだよねぇ!(ギャン泣き)

 

>あと一手が足りない。そんな苦悩が脳裏をよぎる。セイバーの時とは違って、全てが徒労に終わる様な無力感。

 

「――放て!」

 

>その時だった。

 

 おぅ!?

 

「放て! 兎に角放て! コレだけの数だ! 目をつぶっても当たる! フランスから怪物どもを叩き出せ! 信じろ! それが出来ると!」

 

>突如、貴方達の周りで、巻き起こる幾つもの爆発。しかし、それは貴方達を狙ったものではない。周辺の海魔を、纏めて吹き飛ばす砲撃。その射手であるのは……遥か後方に現れたフランスの旗、その下に集いし兵士。そして。

 

「何故なら我々には……聖女が付いているのだから」

「ジル!」

 

>鈍く銀に輝く、一人の男だった。

 

 今回はここまで。ご視聴、ありがとうございました。

 




この小説最大の辛い所さんは、剣ジルを出すタイミングがここしか無かったところなんだよなぁ……

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