FGORPG ノンケがエンジョイプレイ   作:秋の自由研究

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サブタイトルは贋作英霊の特異点風の名前がどうしても見つからなかったので自分で考えました……FGOタイトルガチ勢兄貴お慈悲~お慈悲^~!


贋作逆襲画廊 ルーブル その一

 皆さんこんにちは、ノンケ(ステラァアアアアアアア!)です。周回に彼を使えないの私だけじゃないと思うんですよね……マジで。

 前回は、デオン君ちゃんの召喚も終わり、さてここからデオン君ちゃんと交流を深めて行こうかなぁ? とか思ってたらとんでもない案件が飛び込んできました。い、いや落ち着くんだ私……見覚えのある導入ではあるが、まだそうと決まった訳じゃないですしおすし(震え声)

 

「はぁ!?」

 

>信じられない発言が二つほど飛び出した。先ず……モナ・リザを売り出すとは一体どういう事なのか。そして、それを売り出す前に贋作が出てきた、と言う発言は更に謎も謎だ。思わず立香と顔を見合わせた。

 

「え、えっと……ダ・ヴィンチ様。そのモナ・リザ、というのは、その……」

「当然! 私が描いたモナ・リザだとも! カルデアのマスター君達の生活の彩になって序に稼げればなぁ、なんて思って暇つぶしに書いていたものだ」

おい、誰か其処のサボり魔技術顧問をシバキ回してくれ

 

 ロマニお怒りで草も生えない。ロマニの無表情真顔なんて初めて見ました。なんならほんへでも一遍も出てきた事ないスーパーレアな表情ではないでしょうか。コワイ!

 

「……で、そのモナ・リザが模倣されたのが、どうして緊急事態なんだい?」

「冷静に考えて見なよ! 私、まだこの事は誰にも知らせてなかったし、なんなら知る切欠すら存在しないだろう? で、それを踏まえて……贋作なんて、だれが書いたんだい?」

 

 ……言われてみるとめっちゃ怖くない?(震え声) ほんへでは普通に売り出されてからこの騒動は起きましたけど、今回はまだ売り出す前どころか情報すら無し。めっちゃ情報を引き出されてるじゃないか(戦慄)

 

「……カルデアのセキュリティを突破してきた相手が居て、それが態々君の贋作を!?」

「言い方にちょっとトゲがある気がするよロマニ……兎も角、私個人としても大変遺憾だけども、ここの技術顧問としては遺憾どころの騒ぎじゃない。コレはれっきとした宣戦布告だよ」

 

>カルデアなど、この程度。とその贋作にメッセージでも込めているのだろうか。特異点が終ってようやく、少し一息入れられると思ったタイミングで、まさかの事態だった。

 

 という事で、はい。ここまで来てほぼ確定かと思われますが、イベントが発生しました。導入からみて恐らくは『ダ・ヴィンチちゃんと七人の贋作英霊』と見て間違いないでしょう。なお今回は相当シリアスな導入から始まってしまいましたが。

 

「……これは、見過ごしておけないね。藤丸君、本造院君」

「はい!」

 

>>理解してます。黒幕を突き止めりゃいいんですね。

>>了解しました。相手を全員ぶっ飛ばすんですね。

 

 ホモ君が血気盛ん過ぎないか? どっち選んでも大して変わりませんが、まだマシな上の選択肢を選んでいきましょうか……あ、間違えちゃった(凡ミス)

 

「い、いや最終的にそうなるかもしれないけど……ちょっと血気盛ん過ぎないかい?」

「……なんというか、手のかかるマスターの所に呼ばれてしまったようだね」

 

 すいまへん……(号泣) そんなつもりは無かったんです……とはいえやってしまった事はもうどうにもならないのでこのままごり押していきましょう。ヘーキヘーキ、大丈夫だから!(マイナーチェンジ)

 

「兎に角、だ。二人共、早速だが新しい味方と共に捜査を開始して欲しい。カルデアに直接干渉してくる、というのは尋常の事じゃない。相手方に余程強力なキャスタークラスでも居るか、それともここに繋がる抜け道の様なものでもあるのか……可能性は無数だ」

 

>ロマニの表情は深刻だ。当然だろう、カルデアは自分達の本丸だ。そこに直接仕掛けて来られてしまっては自分達に休む暇など存在しない。

 

「特異点なのか、それとももっと別の何処かなのか……人類史を焼き払った何者かが直接刺客を放ってきたのかもしれない。それらを調査し、此度の異変と……まぁ、序でいいからモナ・リザの贋作作成をやめさせてくれ」

 

>了解の声は、綺麗に揃って。カルデアの召喚部屋に響き渡った。

 

 さて、そんなこんなで早速イベントスタートな訳ですが……そもそも贋作英霊イベントはエミヤさんの眼力あってこそ話が進む展開だったと思うんですけどその辺りはどうするんですかね……(一寸先は闇)

 

>――召喚部屋から、とりあえず食堂に場所を移し、先ずは件の贋作と真作を見てみる事になった。最初の手がかりなのだ、それを見なければ始まらない。という事で、テーブルの上に置かれた二つを見比べてみたのだが……

 

「……で、全く違いが無いように見えるけど?」

「いーやある! 確かに贋作の出来が良いのは認める。けれども……両者にはそれだけじゃない明確な違いがあるのさ!」

「ふーん?」

 

 ロマニ兄貴が全く興味を示して無くて草生えますよ! まぁほんへでも大抵こんな態度だったし、だからっていってどうでも良いです的な態度は止してくれ(お願い) これでもれっきとしたカルデアの危機なんだよなぁ……

 

>>で、その違いって?

>>どっちが偽物かなんて粉々にして成分を調べりゃわかるのでは?

 

 芸術になんてことを……下なんぞ選ぼうもんならダ・ヴィンチちゃんとの間に埋めがたい溝が出来ると思うので流石にNG。

 

「本造院君はノリが良くていいねぇ~。宜しい、その疑問に答えましょう……とはいえ単純な事なんだけどね?」

 

>ダ・ヴィンチちゃんが、絵の一方を撫で、もう一方をそっと掴んだ。そして、その持った方の絵を、此方に差し出して来た。その絵をじっくり見ても、彼女が撫でた方の絵と見比べてみても、そんな単純な違いはあるように見えないが……

 

()()()()さ。私の、この本物の絵に熱意が籠っていない訳じゃないが……此方の絵には私ですら疾うに失ってしまった『若い熱意』が……ある。しかも、そっくりなように見えて使われている技法は全て違うもの。頂点を越えてやる、という気高い『()()』もあるね」

「『飢え』……ですか?」

「そうとも、マシュちゃん。人間の最も凄まじい激情の一つ。頂に上った者では決して得られない感情でもある。私も、芸術家としてはある程度まで極めてしまった人間だ。当然ながらそれを得る事は出来ない」

 

 なるほど、ダ・ヴィンチちゃんがこの辺りの解説役をやるみたいですね。ほんへでも出来ない事はないんでしょうけど、エミヤさんの方が贋作に詳しいからね、適材適所って言葉もあるし仕方ないね。

 

>机に置かれた絵……贋作の方を、何処か優しく、贋作だというのに、なぜか愛おしく扱ってすら居る様に見えた。

 

「……私なりの分析だけどね。コレを描いた人物の熱意は、凄まじいものだ。清々しい程にね。贋作を作られたというのに余り腹も立たない。寧ろ、ここまで私の絵に真剣に取り組んでくれたんだ、ちょっと嬉しくすら思える」

「レオナルド、君は自分で解決して欲しいと言ったのにこの贋作問題に真面目に取り組む気があるのか」

「あるともロマニ。芸術家としては兎も角、工房の店主としては品物をパクられるというのはあまりいい気持ちはしないからね。という事で、私的にはこの贋作を描いた犯人は、真作というものに執着にも近い何かを抱いている相手、だと思うよ?」

 

 めっちゃ的確で草ぁ! 今回の犯人って一言で表すと真作コンプレックスですからね。しょうがないね……はっ、まさか犯人は案内人役としての任をハブられたエミヤさん!?(驚愕) そんな訳ないじゃん(真顔)

 

「成程、真作に対して、何かしらの執念を抱いている者ですか……」

「あまりにも特殊、ですね。普通ならそっくりの贋作を描いて巨万の富を得る、と言ったような事を考えるのではないのでしょうか」

 

>芸術家の生み出した作品は、それこそ誰もが手を伸ばしたくなる様な輝きに満ちている。それを真似しようというのではなく、越えようとする。同じ土俵で。あまりにも道理に合わないと言えば、その通りだ。

 

>>もしかして同じ芸術家系サーヴァント?

>>もしかして同じ発明家系サーヴァント?

 

 どうして発明家が絵を描くんだ脳味噌万能の人かよ(罵倒) 万能の天才なんて一人で十分です。という事で、ここは的外れでも芸術家系サーヴァントを選んでおきましょう。ワンチャンどこぞの腐れ改造好きサーヴァントとかが黒幕かもしれませんし。

 

「いや、それは無いね。芸術家なら、自分の中のモノを、オリジナリティとして表現すると思う。私がそう保証するとも」

「まぁ、芸術家としては君一流だからね。その辺りは信用するけど……じゃあ誰なんだい?」

「恐らくは、芸術にはむしろ疎い人間かもしれないね。こんな正気の沙汰とは思えない事を平然とやってのけているんだから。やろうと思ったら一直線、だと思う。相当な激情家じゃないかな?」

 

 凄い冷静に分析されてっていよいよ草が枯れて来ました。黒い子めっちゃ顔赤くなってそう。

 

「犯人像は見えたけど……その犯人像に当てはまる人物を、どうやって、何処で探すのかも分かってないんだけど、その辺りは? レオナルド」

「あー……いやー、この真作の方がいつの間にか盗まれてたらしい、って所までは突き止めたんだけども、それ以上は……ね?」

「それじゃどうしようもないんだけど!?」

 

>再びずっこけた。素晴らしい芸術家らしい分析からの、万能の人らしからぬまさかの答え。結局は贋作の出所を探るための重要な情報等は特にないという……振出しに戻ったのか、そう思った時だった。

 

「そういう人、最近見かけた気がするんだけど」

「……私も、そういう人物に覚えがあるよ」

 

 っと、ここで藤丸君とデオン君ちゃんが発言。藤丸君は兎も角、デオン君ちゃんは、まぁお察しですよね。というか、会った事がある人だったら、この人物像を聞いて、思い浮かばない方がちょっと残念と言うか……

 

「本当かい!?」

「凄いです先輩! デオンさんも! 犯人像から候補を割り出すなんて!」

「フォウフォーウ!」

 

>全員から喝采を受ける二人だが……その表情は、なんとなく微妙なものだ。

 

「だって……」

「ちょっと前に、戦ってた相手だし……」

「「竜の魔女、だよねそれ」」

 

 ……皆が『あっ……』みたいな顔したところで今回はここまで。ご視聴、ありがとうございました。

 




邪ンヌを一言で『真作コンプレックス』と呼ぶ風潮を広めていきたい作者です。まぁ本来はそんな生易しいもんじゃないんですけど……

追記:黒いジャンヌ、の部分を、竜の魔女、に変更しました。

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