FGORPG ノンケがエンジョイプレイ   作:秋の自由研究

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贋作逆襲画廊 ルーブル その十一

 皆様こんにちは、ノンケ(お淑やかな私)です。いや別に下姉さまがお淑やかじゃないって訳ではないですよ? はい。

 前回は、マルタさん相手に大立ち回りを繰り広げ、見事撃破する事に成功しました。色々を謎を解く為にも、先ずは正体不明(大嘘)のキャスターを撃破する事が当分の目標となりましていよいよ、三階へ侵攻です。イクゾー! オゥエア!(えづき)

 

>シュリ―翼を抜け、先ずは今までの様に、ドゥノン翼へとやって来た……訳なのだが。

 

「……誰も、居ませんね?」

「フォーウ」

 

>マシュとフォウが歩く先、そして、手分けして探しに動いたサーヴァント達も、ドゥノン翼に居る、と思われていたサーヴァントを見つけることが出来なかった。ここにあるのは贋作の絵だけである。

 

 なんていうか、凄い神話的な絵が多いんですよね。何処の神話か分かりませんけども。デカい木が書いてある絵があるのが特徴的ですね。特徴からの分析もできないの? そんなんじゃ甘いよ(成長を実感したいオレモナ―)

 

「一階にはバーサーカー、二階にはアーチャーとライダー。それぞれの翼にはサーヴァントが配置されてる、と思ってたけど……」

「ここだけ例外、という事でしょうか?」

 

>その例外の理由さえ分からない。とはいえ、ここに誰も居ないという事だけは事実だ。ここに何時までも時間を費やすのは、流石に時間の無駄だろうと判断した。

 

『まぁ居ないのであれば、もう片方。リュシュ―翼を調べるしかないだろう』

「そこにキャスターが居れば……万々歳って事かな、ドクター」

『居なかったら居場所のヒントは何処にもなし、だ。何処へ行ったかさっぱりだね』

 

 居なかったら片っ端から色々ひっくり返して探し出すんだよ、嫌って言ってもするんだよ、もうこれ以上やると気持ちよくなっちゃう、位までなぁ!

 

「さて、じゃあ次はリュシュ―翼か。そこにサーヴァントが居れば良し。それがキャスターであるなら、なお良し、という事で」

 

 そのキャスターですが、相当強い、というのは間違いないと思います。カルデアの探知を封じるっていうのは、マジで超級、一流も一流のキャスタークラスじゃないと先ず不可能、実力も魔力もでけぇなお前……(分析) あの声から考えれば、もうおおよその予測は付いていますけど。

 

>シュリ―翼を横切り、相対するリュシュ―翼へ……そして、その入り口程度に差し掛かろうとした、その時だった。

 

『ふふっ。良く辿り着いたねぇ。あのランサーを退けてくるとは、想像を遥かに超えて恐ろしい実力派だね、君達』

 

>何処からか、あの時の声が聞こえてきたのは。

 

 ……ランサー……邪ンヌ……居ない……そしてさっきの、デカい木とか書いてあった絵ですか。もしかしてですがあそこに居たサーヴァントっていうのは。そう言えば、ほんへでも色々と酷い有様になってたランサーが居ましたね。デカい木、というかそういう系の神話に関連する、サーヴァントが。

 

『しかし、幾らなんでも早すぎやしないかい? 一応、色々と認識逸らしとか仕込んでさぁ、私の元に来ない様にやってたから、間違いなくランサーとはぶつかったと思うんだけど。あのランサーをそう簡単に仕留められたとは思わないんだけど?』

「そもそも、誰とも戦っていないんだけど」

 

>……瞬間、完全に声が止まった。暫くの沈黙の後、物凄いトーンダウンした声で、か細く言葉を紡ぎ出した。

 

いや、あの……まさかとは思うけど……彼奴、まさかとは思うが、いやそれしかないっていうか、間違いないって言うか……いやもう、あり得ないじゃん。持ち場を任せてたってのにさぁ、それほっぽらかして、主の……ダメじゃん、自制心っていうものがないの……

「えっと、そのですね」

『あ、いや。なんでもない……大丈夫だよ。うん、入ってくれたまえ。僕が相手するよ』

 

 完全に声が死んでて草も生えないんだが? しわしわピカチュウ顔になってるのが容易に想像が出来るというか……スゲェ、このキャスターにこんな声出させるなんざよっぽどヒドイ(貶し言葉)サーヴァントじゃないと出来ない。

 

>――踏み入れたリュシュ―翼。そこは、今までの展示されていた絵とは、少し趣が違った。飾られている絵画は……壁に、そして何より、天井に直接描かれている物。荘厳な雰囲気さえ漂うその場所は、明らかに他よりスペースが大きい

 

『……肉眼で見てるだけでも分かるねコレは。ここだけ異界化されて、空間拡張もか』

 

 しれっとケイネス先生染みた事してて草も生えない。やっぱり凄いキャスターなんすねぇ……(感嘆)

 

>そして、そんな空間の奥に……文机と、椅子が一つ。

 

「あーもう、もうちょっと頑張って貰うつもりが、台無しじゃないかランサーの奴! というか贋作として成立した時からけっこうどっか吹っ飛んだ奴だなぁ、とか思ってたけど」

 

>そしてそこに腰掛ける、見目麗しい……少女にも、女性にも見える。不思議なサーヴァントが一人。ピンクの髪が、良く似合っている。

 

 はい確定。邪ンヌが呼び寄せたサーヴァントの中でも、多分指折りのチート野郎です。カルナアルジュナと比較できるレベルでチート野郎です。女の子やぞ。なにせ、ギリシャ神話に置いて、彼女を凌ぐキャスターは恐らく存在しないレベルですから。

 

「ん? あぁ、待たせたね。ここまでたどり着いた君達に敬意を表し、お相手をさせて貰おう。キャスター、または『無数の智慧にて相手を翻弄する魔女』だ。宜しく」

 

 ……それは何方かと言えば貴方のお弟子さんの方では?

 はい、という事でこの人に関して隠しても全くもって意味ない、という事で言いますけどバッチリとオケキャスさんです。キュケオーンのキャスター、又は怪文書のキャスター……あだ名が多すぎる(半ギレ)サーヴァントNo.1の名を欲しいがままにしていると思います。

 

「魔女?」

「そうだとも……その名に記された通り、君達を翻弄し、甘く蕩かして……飲み込む、悪い悪い魔女なのさ。ふふっ」

 

>……等と言っているが、どうにも覇気がない。物凄く疲れているというか、酷く凹んでいる。その所為か、悪い魔女、というよりは、疲れ切ったコスプレイヤーの様にすら見える。

 

>>……ドクター、この人がカルデアの干渉を?

>>油断させる演技……だとすればハリウッド物だなぁ。

 

 多分ガチだと思うんで、煽るのは止めておきましょう(賢明) 一見すると、マジでそうとは見えませんけど、決して油断できないんですよね、この人。

 

『うーん……信じたくは、ないよねぇ』

『……壁の絵画……関連性があるとすれば……』

 

>ちょっと微妙そうなロマニと、何かを呟いているダ・ヴィンチ。そんな二人を置いておいて、マシュがキャスターに声をかけた。

 

「だ、大丈夫、ですか?」

「んー? 大丈夫だよ。ただ、他のサーヴァントや僕が酷く真面目に仕事をしているというのにまぁ自由な彼女が……本当に……本当に……いや、なんでもない。仕切り直そうか」

 

 マシュに心配されるくらいとか相当お疲れだぜぇ……? というか、普段のギャグ調から一転して中間管理職的な苦労人キャラになってますね。まぁ聡明な人ですし、マジメにやればこうもなるとは思いますが。

 

『えっと、一つ……訊いても良いだろうか』

「なんだい? 凄く貧弱そうな魔術師君」

『ひ、ひんじゃっ……!? ボク、なんでここまで言われないといけないんだろう……』

 

 で、出―! FGO特有のロマニ弄りだ!

 

「それで、何が聞きたいんだい」

『……君が、カルデアからの干渉を阻害してる、んだよね?』

「あぁ。マスターの命令でね。そりゃあ、なんでも解析される、っていうのは気に入らないだろう?」

『そうか。なら君を倒せば、この状況は』

「打開されるとも!」

 

>先ほどよりは元気そうにキャスターは、あっけらかんと答えた。あまりにも素直な回答に一瞬、全員が度肝を抜かれた。

 

「え、えっと……言ってしまって、いいのかな?」

「いいとも、マスターの少年。どうせバレてることを隠すのは、あんまり上品じゃないし」

 

 あんな怪文書書いておいて自分がハイソな人間と申すか。

 

「それに……言ってしまっても構わないんだよ。残念ながら、ここを越える事は出来ずに君達は全員、豚になってリタイアなんだからね」

 

>――瞬間、キャスターが杖を軽く掲げる。その直後だった。空中に描かれたのは魔法陣。その数、自分達と同じ七つ。それが、瞬時に展開されたのだ。

 

「――なん、だとっ!?」

「ライダー、マルタ。アーチャー、ビリー・ザ・キッド。彼らは確かに強い……強いけれども。でも、()()()()()()()()()()()()()じゃない」

 

 さー、ふざけてるのはここまで。もう一度言いますが、オケキャスさんはギリシャでも指折りの魔女。ヤバいのはキュケオーンだけじゃありません。キャスター界でもトップクラスの実力者、メディアさんのお師匠ですよこの人。普通に魔術もグンバツに強いです。舐めてると芸術品に仕立てや……仕立てあげられます。

 

「さぁ、始めようか。ピグレット達?」

 

 と、行った所で今回はここまで。ご視聴、ありがとうございました。

 




個人的に一番敵対したくないキャスターNo.1でもありますあります。(食い気味)
後、普通に強い叔母様が書きたかった……(白状)

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