FGORPG ノンケがエンジョイプレイ   作:秋の自由研究

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贋作逆襲画廊 ルーブル その十六

 皆さんこんにちは、ノンケ(若い神槍)です。

 前回は……もう、見事というしかありません。アトランティスで負けたとか信じらないですよね。デオン君ちゃん、ヤバかったです。はっ! ほんへのアトランティスはデオン君ちゃんの活躍が許せなかった運営の作り出した異聞帯という可能性が微レ存……? つまり実際はデオン君ちゃんはあの鉄の軍師を打ち破って単騎突破してたんだよ!

 

 ……失礼しました。ちょっと色々頭が炸裂しましたね。落ち着きましょう。取り敢えず強敵、ジークフリートさんを無事撃破したんですから。というかジークフリートさんもカッコ良く無かった?(再発)

 

「――これで、四人。そして、一階の敵は……あと一人」

「ドゥノン翼のバーサーカー……いよいよもって、最大の難敵が出てきましたな」

 

>ジークフリートよりも。キャスターよりも。アサシンよりも。恐らく、あのバーサーカーは強いだろう。全員分かっていた。正に怪物。絶対的な強者。魔王と言っても差し支えないという事を、貴方達は悟っていた。

 

 (あの数相手にマトモに戦うつもりなんて)ないです。というか、あの軍勢何人居るかご存知? 一万人よ? 如何にサーヴァント五人がかりでも、全部は相手出来ずに磨り潰されて終わりよ?

 

「あの数を押し返すのは先ず不可能だ。となればマトモに戦うのは流石に……」

「しかし、あの数の群れ相手に下手な搦め手が通用するかとなれば、経験上は無理と申させていただきましょう!」

 

>圧倒的な数を相手に最後まで善戦して見せたレオニダスの言となれば、説得力が違う。正道も邪道も、あの数相手では簡単には通用しない。手だてが今の所、ない。

 

 数の力は偉大ってそれ一番言われてるから。FGOで言えばどれくらいだ? アンリマユの幕間の物語です……(未突破兄貴) 幕間の物語じゃねぇ、バフで言えバフで! あ^~、キャストリアバフマシマシです……(未所持兄貴)

 

「本当に、どうしたもんか……ん?」

 

>ふと意見を求めようとした隣、立香がフォウに袖を引かれている。そのまま袖を引かれるまま窓際へと向かっていき……どうやら、フォウは窓からの景色が見たかったらしい。

 

「ったく、結構真剣な話してるのに、お前は呑気……だ……?」

 

 ……ここで藤丸君が停止。すっごいブツブツ言ってる。不審者みたい(直球)

 

「そっか、ここには中庭があって……ごめんフォウ君、ちょっと待っててな」

 

>その直後だった。フォウをそっと床に降ろし急いで立香が引き返し……シュリ―翼に設置された館内マップの元へと走り出した。指を使ってチェックしているのは……ドゥノン翼の間取りだ。

 

「……先輩?」

「マシュ、ちょっと作戦を思いついたんだけど……皆も、聞いてくれないかな」

 

 どうやら何かしら閃いたようですがまぁお決まりの暗転が入りました。ちょっと位プレイヤー君に作戦内容を教えて欲しいんですが? どうして僕をこんなに困らせるんですか? 

 

~ロードカ……ットォ!~

 

 さて、画面に灯りが戻っていよいよバーサーカー君攻略戦ですが。

 

>――踏み込んだドゥノン翼。初めて踏み込んだ時と変わらない、無数の絵がならんだ画廊だ。しかし今回は……スケルトンの一体すら見当たらない。斥候すら配していない。であれば油断しているのか、等とは思わない。

 

『……潜んでいる?』

「いいえ、そのような事はないでしょう。此方との戦力差は圧倒的です。姿を見せないのはあえて……姿を見せる時に、全力で此方を威圧しようという魂胆かと」

『それがホントだとすれば……狂戦士となってまで、そのような事が出来るなんて生前はさぞ名のある将だったんだろう』

 

 いや、あのバーサーカー君なら本能でそれくらいやってのけそうで怖いですね。伊達に征服に挑んだ嵐してませんし、実力が火ぃ吹ぅくぅ~(絶望) ……ところで、なんか隣で物凄い震えてるモノがあるんですけど、それは。

 

「■■■■■■■■■■■ー!!!」

 

>――そんな時だった。廊下の奥から雄叫びが聞こえてくる。この美術館全体をも振るわせるような絶叫だった。そして、その直後、ガチャガチャと耳障りな音が聞こえてくる。そしてゆっくりと、画廊の明かりに照らされて、それらは姿を現した。

 

「来た……!」

『いつ見ても絶望的な数が見えるなぁ……本当に大丈夫かい?』

「お任せください! 必ずや任を果たして見せましょう!」

 

>目に飛び込んで来る、左右に分かれた廊下、それぞれ一杯にずらりと並んだスケルトンの戦列。数は……分からない。武器を構え、整然と並んだその光景は、正に圧巻と言えるだろう。

 

 圧巻とかじゃなくて白いんじゃい! 白い壁が迫ってくるんじゃい! ホントバカなんじゃないかっていう位の物量が押し寄せてきてます。室内という事で数は間違いなく制限されてると思うのですがそれでもコレ。あったまきた……(冷静)

 

『レオニダス……そして紫式部。本造院君の安全を最大限に優先して、危険なら速攻で逃げ出してくれ。一応、主砲の紫式部が最大限実力を活用できるように彼を配しているけど、当然ながら、マスターの彼の安全は最優先だ』

 

>そして、作戦は単純至極。立香が問題の絵を探して外す。その僅かな間を、レオニダスとそして……彼がパートナーとして指名した()()が、全力で稼ぐ。との事だった。

 

 ファッ!? おいおいおいおい、何やってんだ、なんで香子さんを!? というかさっきから隣で震えてたの香子さんだったのか……(困惑) 

 

『……彼女、聞いている様には見えないけど、大丈夫なのかい?』

「がっがががががっががっがががががが……」

 

 震えすぎて紫の何かにしか見えませんねぇ!(追撃) いやそれどころじゃなくて顔青いわおめめグールグルだわ完全にガッタガタに震えて(強調)るわで駄目なもんは駄目なんじゃあ!!(心配) どうしてこの話を受けちゃったんですかぁ!? 冷静になって!?

 

「香子殿! 緊張しすぎないように! 緊張すれば下手を打ちましょう!」

「はははははっ! わか、わかかかっ! わかりっ! はい!」

 

 わかりましたじゃねぇよお前ぇもう限界寸前になってるんじゃねーんだよだからわかってるか? 香子さんが震えてんだよなぁ!? レオニダス王はどうしてよりにもよって一番荒事に向いてなさそうな香子さんをパートナーとして指名したんでしょうか……

 

>惨状、と呼ぶのが相応しい香子の状態。流石にマスターとして、何か言ってやらねばマズいと思った貴方は……

 

>>任せろ香子さん。俺が必ず守って見せるからな。

>>いざとなったら俺がバーサーカーを直接打ち取るさ!

 

 やってやろうじゃねぇの!(選択肢上) そりゃあやる気を出すっていったってそれなりにするのが限界なんですよねぇ……ここで狂化EX発動しても何にもならないので落ち着いて戦いましょう。

 

「はわ……ふ、ふぅ……落ち着いて……だ、だいじょうぶ……です。何とか、あの、えっと多分何とかなります……はい……」

 

 何とかならなさそう……(小並感)死人みたいな顔色してんなお前な。 とはいえ、もう敵は目の前に迫ってきてます。最早……戻れる場所なんて無いんだよ(背水の陣)

 

>何とか呼吸を整え成した香子。それを見て、一行の眼の前にレオニダスが堂々と立つ。見据える先には、無数の骸骨の群れ。

 

「では香子殿、始めますぞ! 用意を!」

「わ、分かりましたっ」

「――さぁ、かかって来るがいい不死者の軍勢よ! 貴殿らが立ち向かうのは……我が不屈の軍勢。そう容易くは打ち破れぬと知れ!」

 

 ……おっ? レオニダス王の様子が?

 

>――レオニダスの周りに巻き起こる、焔。どこからか遠く、聞こえる声。それは雄々しく、何処までも届く戦士たちの鬨の声だった。響くのは、足音。その音に、一瞬不死の軍勢が怖気づいたようにも見えた。

 

「……これはっ!?」

「無数の数も、人ならざる威容も、我らには通じぬ! さぁ、者共! 見せつけてやれ! コレが! 我らが! スパルタであると!」

 

>その音が耳にひときわ大きく響いた時、貴方達を取り巻く様に。鉾や大盾を構えた無数の男たちが姿を現す。脈動する筋肉、目の前のスケルトンの軍勢を見つめる目は、鋭い。

 

 空間からにじみ出てくるように出てくるラウンドのシールド、そしてレオニダス王とそっくりな長槍たち……これは、間違いありません。お゜も゜し゜ろ゜い゜こ゜と゜に゜な゜っ゜て゜ま゜す゜ね゜ぇ゜~

 

『彼らは……間違いない! かのレオニダスが率いた不屈の三百人、スパルタを表したかのような屈強なる軍勢、嘗てペルシャ軍を相手に一切引かず、立ち向かったあの!』

「これぞ我が宝具、炎門の守護者(テルモピュライ・エノモタイア)』ァアアア!

 

>ドゥノン翼の絵画を、三百人の勇者達の猛々しい咆哮が揺らす。

 

「■■■■■■■……っ!?」

「黒い巨人よ、貴方の軍勢は津波の如く、我々に押し寄せるだろう。だが! その程度の苦境、生前に既に戦い抜いた! 死して英霊と呼ばれるようになった今、もう一度立ち向かうのになんの苦労が有ろうか!」

 

>レオニダスの言葉に応える様に多くの兵士達が窓枠すら揺らす怒号を上げる。それに反応するかの如く目の前の白い軍勢も、歯をカチカチと鳴らして威嚇の様に槍を突き出す。

 

 皆様……お気づきでしょうか。ペルシャ軍とはすなわちペルシア。バーサーカー……そう。彼、ダレイオス三世君が率いていた軍勢です。彼はレオニダス王に苦戦しギリシャを諦めた男、クセルクセス一世を祖先に持っている男でもあります。因縁の対決ですよクォレハ間違いない……レオニダス王は気づいてませんけれど。

 

――■■■■■■■■■!!!

全軍、決して奴らを先に行かせてはならぬ! 構えぇぇぇい!

 

>巨人の号令に応え、突っ込んでくる死の群れを、炎の番人達の盾の壁が押し留める……闘いの火ぶたは、今切って落とされたのだ。

 

 炎の激戦が始まった所で、今回はここまで。ご視聴、ありがとうございました。

 




ここが最高潮でも良いという覚悟(邪ンヌ戦前)

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