咲希の家を出た俺は、咲良を救うため一旦駅前へバスで向かう。百合花の家にバイクを取りに行かないといけないからだ。
駅に着いた俺は百合花の家まで歩こうとする。バス停から少し歩くと、後ろから俺を呼ぶ声がした。
「柊くん!」
百合花だ。ふりかえると、俺のバイクにまたがって乗っていた。
「百合花、バイク乗れるのか」
「免許はあるし。キー掛けっぱなしだったからね。それより、早く行ったら。妹救いに」
「あぁ。行ってくる」
ヘルメットを被り、駅を出ていく。バックミラーに手を振る百合花が見えた。絶対、救ってちゃんと紹介する。そう俺は決めた。
自分の家に着くと、弟の
「暁依!行くぞ」
「柊、何で行くんだ」
「バイクでいいだろ。2人乗り用だし」
場所は車で15分。バイクでも15分だろう。
場所は数年前に閉院した病院だった。辺りからは苔も生えていて、今にも崩れそうだった。
「ここにいるんだな」
「姉ちゃんを救う、そうだろ」
暁依が自信を持った声で言った。
「よし、行くぞ」
1歩中に踏み入れると、湿った空気が出迎えた。どこかに水があるんだろう。
「2階行ってみようか」
1階はほとんど壊されている。階段もないため周りの岩などから2階に昇る。
「咲良・・・どこにいるんだ」
「柊!あれ!」
暁依が指を指す。指した先を見てみると男1人と咲良の姿があった。
「ん?なんだあれ」
何か細長いレバーのついた物体があった。近づいてみてみると、それは・・・
「爆弾か!?」
「自分も犠牲に吹っ飛ぶ気か!」
レバーはゆっくり開いている。完全に開き切ったら爆発だ。
「咲良の縄をほどこう」
「分かった。暁依は爆発解除を狙ってくれ」
俺は咲良のところへ走る。
「咲良、もう大丈夫だからな」
「どうして、助けるの。ずっと会ってないのに」
何言ってるんだ。妹は俺のものだ。
「会ってないとか関係ないだろ。妹は妹だ。俺だけの」
「・・・妹・・・」
「そうだ。2年、5年会ってなくても妹だ」
話ながら縄を切ろうとしているが、中々切れずにいた。このままじゃ間に合わない。
「柊!この爆弾解除出来ない!」
「だったらこっち来い!切るの手伝え!」
2人がかりで縄を切る。ほんの少しずつ削れていってるが全く切れそうにない。
「暁依、避けて」
俺は内側にナイフを当て、力ずくで縄を切る。
「切れた!」
カチッ
爆弾のレバーが開き切ってしまった音がした。
「暁依!先逃げろ!」
「柊は」
「咲良を守る!早く逃げろ!」
暁依が逃げると俺は咲良を抱き寄せる。
「このまま逃げるぞ」
「うっ、うん」
ゆっくり逃げていると、ついに・・・
ドンッ!
爆発した。もろに浴びることはなかったが、爆風で飛ばされる。俺は咲良を内側にして、床に咲良を打ち付けないようにする。
「ぐっ」
俺が代わりに打ち付けられた。
「お兄ちゃん!」
「咲良、大丈夫だったか」
「私は平気。お兄ちゃんは」
「俺も少し痛いだけだ。ほら、外出るぞ」
暁依が外にいるはずだ。俺は手を繋ぎ、2人で外に向かう。
「柊、遅いぞ」
「すまん。バイクは誰が乗ってく」
「柊と姉ちゃんで乗ってけばいいだろ。」
「けどそれだと暁依が歩いて帰る羽目になるぞ」
家まで歩いて1時間はかかる。
「大丈夫。姉ちゃんと帰っとけって」
「お兄ちゃん、嫌?」
「嫌じゃない。じゃあ帰ろうか」
俺はバイクから1つのヘルメットを出す。
「そのヘルメット・・・」
「あぁ。お前のだよ。咲良」
咲良はヘルメットを持って俺を見つめている。
「なんだよ、咲良」
「なんでもないっ」
そう言ってヘルメットを被る。俺はバイクにまたがり、後ろに咲良を乗せる。
「しっかり掴まってろよ」
「うん」
俺はバイクを走らせる。家へ向かって60キロで走っていく。
家についた俺たちはテーブルを囲んで2人で話していた。
「大学は俺が通ってたところだったらいいってよ」
「うん。ありがとう、お兄ちゃん」
大学までは電車で20分。そこまで遠くはないが、結構疲れる。
「明日からだったはずだから、頑張れよ」
「はーい」
もうそろそろ出るか。
俺はバイクを走らせる。今日はちょっと遠出だ。どこに行くかって?それは咲良の大学だ。一応俺も卒業生ではあるけど。
大学に着くと正門の柱で咲良を待つ。1人の女子大生が一瞬俺を見て、すぐに仲へ戻っていく。何が起きたんだ?まぁいいか。
【月島咲良視点】
私の友達がもう一回戻ってきて私に言った。
「咲良ちゃん、あそこに男の人いるんだけど、もしかして・・・」
「?」
男の人?私特に知らないんだけどな。お兄ちゃんが来るはずないし。って、
「えぇっ!?」
「よ、咲良。迎えに来た」
後ろで女子たちがキャーキャー言ってるけどなんか期待を裏切りそう。
「咲良ちゃん咲良ちゃん、この人誰?」
ワクワクした声で言ってくる。裏切りそうだけどしょうがないよね。
「あぁ、彼氏とかじゃなくて、お兄ちゃん・・・」
「お兄さん!?って、よく見たら・・・」
「な、何ですか」
お兄ちゃんが戸惑った感じでいる。
「ちょっと、やめてよ――」
「月島柊さんですか!」
何で知ってるの?と思いながら私は聞いていた。
「はい。そうですけど」
「校内にポスター貼ってありますよ!4人の女子に狙われてるって」
「あぁ、確かにそうだな。君の名前は」
「葉月彩芽です。」
自己紹介まで済ませてもう仲良くなったの?早くない?
「あとでまた会おうな。咲良、乗れ」
「あっ、う、うん!」
「それじゃあ、月島さん、また」
軽く登場人物紹介
月島柊
月島咲良
月島暁依
西宮紗由理
姫宮結菜
白水百合花
西条有希
葉月彩芽
以上8人でした。
この小説2期やった方がいい?
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いや、やめといた方が・・・
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是非やって!