俺の彼女が何人もいるのだが。   作:月島柊

8 / 9
次回は映画って言ってた話になります。ただの長編ですが。
9000文字以上を目指します。それにより、今回は短くなります。
今回の登場人物
ミサ
月島柊
月島咲良
以上3人
にプラスして
鳥1匹


第7話 彼女

「ありがと。」

ミサが小さく言った。

「柊くん、仮想世界とは違うの?」

仮想世界は名前の通り仮想空間。こっちはリアル。現実だ。

「急にどうした、ミサ」

「仮想世界では柊くん、私に興味無いのかなって」

確かに俺は仮想世界では1からやり方などを教えていた。一方リアルでは特に何も教えることはない。だから興味がないと思っていたのだろう。

「そんなことないよ。現実は現実で教えるさ」

「そっか。じゃあ、どこ行く?」

「どこか行きたい所でいいよ」

「えーっと、キャンプとか?」

別にいいが用意はしてきていない。ミサはしてきてるかもしれないが俺はしていない。

「用意してるのか――」

「うん!」

即答だった。やっぱりやりたいって言うのなら準備はしてるか。

「じゃあちょっと用意してくるけど、ミサ、来てくれ」

「ん?なんで?」

「さっきみたいにナンパいたら嫌だからな」

ここら辺はナンパは確かに少ないが、さっきのことがあるから念のためだ。

 

家でキャンプの準備をして、家から2時間バイクで走ったところにある郊外に向かう。山が近くにあり、川がきれいに流れている。川岸は砂利ではなく、砂浜のようになっていて、森が川を囲んでいる。

「ここに来たかったのか」

「うん。落ち着いたところに行ってみたくて」

都会とはかけ離れた場所で、鳥のさえずりと川の音しか聞こえない。

「じゃあテント貼ろうか。えっと、焚き火はどうする」

「折角だし拾ってこよ!」

役割分担は各自で行われた。俺がテント、ミサが焚き火の薪拾いだ。

俺がテントを貼っていると、たてていた枝の上に鳥が1匹乗ってきて、俺に「ピー」と鳴いてみせた。歌っているようで心が癒される。鳴き声を聞きながらやっていると、すぐに終わった気がした。俺は枝の上に乗っている鳥に指を差し出し、指にのせる。そしてテントの中へ。

「かわいいな。」

「ピーピー!」

すっかり安心しているようで乗っている人差し指とは別の親指に顔をすり付ける。

「名前は・・・ピヨ!」

相変わらずのセンス。あとでミサに聞くか。

「柊くん!薪拾ってきたよ!」

「お疲れ様。横になったらどうだ」

「うん。あれ、この鳥は?」

「さっき懐いた。名前つけてくれ」

ミサはしばらく考えたあと、「ピヨ!」と言った。やっぱり俺と同じネーミングセンス。

「やっぱりか。」

「なんか期待してなかった?」

「いや!俺と同じだったから」

「ピー!」

ピヨも鳴く。なんか意気投合してる。

枝で鳥かごを作り、俺とミサはテントに横になる。

「そういえばさ、仮想世界のアプデ知ってるか」

「あぁ、今いる場所と同じところにできるやつね」

「そう。だから――」

そのとき、電話がなり、すぐに俺は出る。咲良だった。

「もしもし、咲良。どうした」

《周りの空が赤いんだけど》

俺は空を見上げる。真上は真っ青だが、少し家の方を見るとそこだけ赤くなっていた。

「なんか他には」

《周りは誰もいない。》

「わかった。家の中転移するから待ってて」

俺は電話を切り、ミサを呼ぶ。

「ミサ、今から家に戻る」

「どうして?」

「家の空が赤いらしい。」

「わかった。」

『転移!HOME!』




1252文字で結構短め。次回が長いのでね。それでは、長編もお楽しみに!

この小説2期やった方がいい?

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