戦姫絶唱BLACK SHADOW   作:ロヒシ&かづ えい子しょうゆ味

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どうも初めまして
今作品はシンフォギアと仮面ライダーBLACKシリーズのクロスオーバー作品となります
毎週土曜日の投稿を予定しております
今回は初回なので、2話連続投稿になります

後書きには次回予告を掲載します


戦姫絶唱BLACK SHADOW
第1話 その名は、仮面ライダー


「光太郎さ〜ん、私チーズぶた玉追加で!」

 

「私はイカ玉!」

 

店内に女の子達の元気な声が響き渡る。

その声を聞き、俺は目の前にある熱々の鉄板にタネを落とし、彼女達の注文するお好み焼きを焼き上げていく。

ジュージューという音と共に、具材とソースの匂いが広がり、彼女達のお腹から何とも可愛らしい音が聴こえてくる。

音を聴かれ、顔を赤くしながらも出来上がったお好み焼きを目の前にして美味しそうに頬張る彼女達の笑顔を見てると俺自身も嬉しい気持ちになる。

 

「ん〜、やっぱり光太郎さんの作るお好み焼きは世界一美味しい〜!」

 

「ハハっ、ありがとう響ちゃん!」

 

「あらあら、それじゃあもうオバちゃんは引退して光ちゃんにお店を任せようかねぇ」

 

「あ、いや、別にそんなつもりで言ったんじゃないよオバちゃん!オバちゃんの作るお好み焼きもすんごく美味しいよ!」

 

「アハハッ、分かってるよ!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

店主であるオバさんが少しクセのある茶髪の少女ーー立花 響ちゃんを揶揄う。

それを見て、隣にいる響ちゃんの友達がつられるようにして笑う。

彼女達はこの近所にあるリディアン音楽院という学校の生徒でウチの店、お好み焼き『ふらわー』の常連客だ。

学校帰りにやって来ては、ウチのお好み焼きを2、3枚ペロリと平らげていく。この世界(・・・・)…いや、最近の若い女の子はよく食べるようだ。

 

「ねぇねぇ光太郎さん、最近話題になってる話知ってます?」

 

「ん?何だいそれ?」

 

「最近ノイズが現れると、そこに『仮面ライダー』っていう謎のヒーローが現れてノイズを倒していくらしいんですよ!」

 

「ッ⁉︎」

 

響ちゃんの話した内容を聞いて思わず手元が狂い、お好み焼きを台無しにしてしまった。

 

「あっ、私のチーズぶた玉がぁ〜!ううっ、私呪われてるかも……今日も課題多く出されたし」

 

「もう響ったら意地汚いわよ?それに、課題が多く出されたのは、響が授業中に居眠りしちゃったからでしょ?」

 

「ううっ、未来がいつもより冷たい〜」

 

「ごめんね響ちゃん、お詫びにコレは俺のサービスにしておくからさ」

 

「えっ、ホントですか⁉︎」

 

「ホント、アンタって現金な子よね〜」

 

「まぁ、そこがビッキーの良い所でもあるけどね」

 

「でも珍しいですね、光太郎さんがミスをするなんて……」

 

 

 

 

夜になると、ふらわーはまた違った賑わいをみせてくる。

仕事帰りのサラリーマンや家族連れのお客が晩ご飯にやって来るからだ。

ふらわーはそこまで店が広く無いから、店内ではみんなの笑い声で包まれ、温かな雰囲気が漂う。

俺はこの平和な空間を見ながらお好み焼きを焼くのが好きだった。

 

「こんばんはー!」

 

「あっ、友里さんいらっしゃい!」

 

スーツを着こなした凛とした雰囲気の女性が扉を開けた。

彼女は友里 あおいさん。ウチの常連の一人で、仕事帰りに寄ってくれる人だ。

何の仕事をしてるかは知らないけど、一応公務員らしい。

時々お酒が入ると俺に絡んだりして仕事の愚痴を零して行ったりする。

俺より少し歳上だけど、不思議と彼女と話すと温かい気持ちになった。

そう。まるであの頃(・・・)のような時間を過ごしているみたいで……

 

 

友里さんの注文を受け、お好み焼きを焼いている時だった。

突然、友里さんの携帯の着信音が鳴り響いた。

電話に出た友里さんが驚きの声を上げて席を立つ。どうやら職場から呼び出しがあったらしい。

 

「ごめんなさい南君、お釣りは要らないから!」

 

「良いですよ友里さん。それよりも、また店に来た時はゆっくりしてってください」

 

「ふふっ、その方が光ちゃんも嬉しいものねぇ〜」

 

「お、オバさん!」

 

「アハハッ!」

 

と、友里さんを見送ろうとした俺をオバさんが揶揄ってきた。

彼女を見送り、店の中に戻ろうとした時だ。俺の耳に異変を知らせる警報音が聴こえてきた。

 

「ッ⁉︎オバさん、悪いんだけど……!」

 

「光ちゃん……あんまり無理しちゃ駄目だよ?」

 

「分かってます!」

 

そう言うと、俺は店の裏にあるガレージに向かう。

ふらわーは店兼オバさんの住居でもある。

俺は2年前にある事がきっかけでオバさんと知り合い、以来ここに住み込みとして働かせてもらっている。

ガレージを開けると、俺を待っていたと言わんばかり一台のバイクが駆け寄ってきた。

このバイクの名前はロードセクター。

以前の世界(・・・・・)において、俺と共に死線を潜り抜けてきた相棒だ。

 

「行くぞ、ロードセクター!」

 

アクセルを回し、夜の街中を駆け、目的地へと向かう。

 

 

 

東京郊外の山中にたどり着くと、奴ら(・・)がその姿を現していた。

電子音のような鳴き声放つ奇怪な姿をした生物。

奴らの名はノイズ。この世界(・・・・)において有史以来、突如として姿を現し、人類にあだなす認定特異災害。

位相差障壁という特殊能力で、あらゆる通常兵器もノイズには通用せず、また炭素変換能力を持ち、ノイズが触れたモノは人であれ物であれ、等しく炭の塊へと姿を変えてしまう。

 

 

「ノイズ……人々の平和な日々を脅かすお前達を俺は絶対に許さんッ!」

 

ノイズと対峙した俺は上半身を丸め込むようにして両の拳に力を込める。

そして半月を描くように左腕を振り、それを勢いよく反対方向に両腕を突き出すような構えを取る。

 

「変…身ッ!」

 

俺の体内に宿るキングストーンが閃光を放ち、腰部にベルトの形を形成すると、それが全身を包み込み、俺の身体をバッタを模した姿へと変貌させ、さらにそれが黒い強化外骨格を纏わせる。

変身を遂げた俺は構えを取り、ノイズに向かって叫ぶ。

 

「仮面ライダーBLACKッ!」

 

俺の名は南 光太郎。

体内に奇跡の石『キングストーン』を宿した改造人間。

またの名を、人類の平和の為に戦う不滅の男、仮面ライダーだ!

 

 

【挿絵表示】

 

 




次回予告

ノイズとの戦いの中、光太郎はノイズの出現が増えてきている事に嫌な予感を覚える。
そんな時光太郎は、天に向かって伸びる光の柱を目撃する。
そこにはシンフォギアを纏ってノイズと対峙する響の姿があった。
そして、そんな2人の前に現れたのは……

次回、戦姫絶唱BLACK SHADOW
第2話『歌を紡ぐ少女』お楽しみに!
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