戦姫絶唱BLACK SHADOW   作:ロヒシ&かづ えい子しょうゆ味

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高評価付けられたので少し調子に乗ってしまってすみません。
ですが、アンケートに答えていただけたり感想をいただけたりすると励みになります。

今回少し短めですみません。
本当なら前話と今話で一つの話にする予定が、次回予告の書きミスでこんな感じになってしまいました。


第11話 夕陽の仲直り

ノイズに狙われたオバさん達を探していると、爆発音と共に巨大なタコのようなノイズが飛び立っていくのが見えた。

もしかして、オバさん達はあそこに⁉︎そう思ってアクセルを回す。

ノイズが飛び立った場所に向かうと、倒壊した廃ビルの側で変身した響ちゃんとオバさんの姿を発見した。

 

「オバさん、響ちゃん、怪我はないか⁉︎」

 

2人が無事だったことに安堵する。

すると2人が切羽詰まった表情で駆け寄ってきた。

 

「私達は大丈夫です。でも未来が、未来が…!」

 

「光ちゃん、未来ちゃんを助けてあげて!」

 

2人の話によると、タコのノイズに襲われて未来ちゃんとオバさんは廃ビルの中に逃げ込んだが音に反応するノイズの特性で逃げられなくなってしまったらしい、

そこへ響ちゃんが駆けつけたけど、声が出せないから変身もできないでいた。

すると未来ちゃんが自分が囮となってノイズを引き離すと言って一人で飛び出してしまったらしい。

 

「私、1人で戦っている気になってた。シンフォギアで誰かの助けになれると思ってたけど、それは思い上がりだった。助ける私だけが一生懸命じゃない。助けられる誰かも一生懸命戦っていたんです。本当の人助けは自分1人の力じゃ無理なんだ。だからあの時奏さんは私に……」

 

「響ちゃん…」

 

「私が誰かを助けたいと思う気持ちは、惨劇を生き残った負い目なんかじゃない。奏さんから託されて私が受け取った気持ちだから!だから私……」

 

「分かった。急ごう響ちゃん、背後に乗ってくれ!」

 

そう響ちゃんを促す。ロードセクターのスピードならまだ間に合うと思ったからだ。

 

「南さん、響さん!」

 

「緒川さん、オバさんを頼みます!響ちゃん、しっかり捕まっているんだぞ!」

 

アクセルを思い切り回してモニターに映るノイズが移動している高台の方へと走り出す。

響ちゃん、戦う事を決意した目をしていた。

翼ちゃんから響ちゃんの戦う理由について相談された事があった。

彼女の人助けは一種の自殺衝動のように見えて危ないって……

でも違う。彼女は見つけたんだ。戦う理由を、守りたいと思う本当の気持ちを。

俺が以前の世界でゴルゴムとの長い戦いの中でかんじたように。彼女も……

 

すると、体力の限界が来たのか地面に倒れ込む未来ちゃんの姿を見つけた。そこへ、獲物を狙う獣のようにノイズが未来ちゃんに向かって飛びかかる。

 

「未来ーッ‼︎」

 

響ちゃんの声が届いたのか未来ちゃんが立ち上がり、飛びかかってきたノイズを躱した。

だが、衝撃で地面がが崩れ未来ちゃんの身体は崖下に投げ出されてしまった。

 

「響ちゃん、伏せろ!アタックシールドッ‼︎」

 

ロードセクターの上部をシールドが覆い、風を切り裂いてスピードが更に加速し、赤い弾丸となる。

ロードセクターの必殺技スパークリングアタックがノイズの身体を貫き、炭の塊へと還す。

そしてすぐさまシールドを解除して響ちゃんに叫んだ。

 

「響ちゃん、跳べーッ‼︎」

 

言うが早いか、響ちゃんは空中に投げ出された未来ちゃん目掛けて跳び立った。

未来ちゃんの身体を抱き留めると轟音と共に土煙が上がった。

2人が落下した場所にかけつけると特に怪我もなく無事だった。脚部のパワージャッキが作動し、落下の衝撃を和らげてくれたみたいだ。

だけど、着地した後にバランスを崩したらしく2人の顔や服には土で汚れてしまっていた。

それを見て2人とも互いに笑い合う。けど、死の恐怖が今になって蘇ったのか未来ちゃんの目に大粒の涙が溢れ、響ちゃんもつられるようにして涙を流す。

 

「ごめん、ごめんね響……」

 

喧嘩をしていたのか2人は互いに涙を流しながら仲直りをしていた。

仲直りをし、笑顔になる2人を見てると、俺もクリスちゃんとあんな風に仲直りができたらなと思った。

 

「2人とも無事で良かった」

 

「光太郎さん……えっ、光太郎さんが仮面ライダーだったんですか⁉︎」

 

どうやら変身が解けてしまったようだ。

 

 

 

 

その後、商店街に戻ると風鳴さん達が後処理をしていた。

 

「あの、師匠…この子にまた戦っている所をじっくりばっちり目の当たりにされてしまって……」

 

「いえ、違うんです!私が首を突っ込んでしまったから……」

 

シンフォギアで戦っている所を一般人の未来ちゃんに見られてしまった事を風鳴さんに謝る響ちゃんとそれを庇う未来ちゃん。

けど、風鳴さんは人命救助に一役買ってくれた未来ちゃんを咎めるつもりはないようだ。

そう言えば、シンフォギアって国家機密というやつだったっけ?響ちゃんも大変だな。そう苦笑していると……

 

「南君、君も彼女に仮面ライダーであるのを知られてしまったんだろう?他人事じゃないぞ」

 

「えっ、俺もですか⁉︎いや、えと、その……」

 

「だ、大丈夫です!私、光太郎さんが仮面ライダーだって事、誰にも言いませんから!」

 

「ハハハッ、別に君は二課に所属しているわけでもないからね。とりあえず、今後は気をつけてくれといったところだな」

 

どうやら風鳴さんなりのジョークだったらしい。この人も人が悪いな。

 

「光ちゃん…」

 

と、そこへオバさんがやって来た。

 

「オバさん、怪我はない?」

 

「私は大丈夫だよ。それよりごめんね。あの子に、クリスちゃんって子に会ったんだよ」

 

オバさんからクリスちゃんの名前が出たので驚いた。

どうやら朝俺が家を出ていた時に衰弱したクリスちゃんを未来ちゃんが見つけてふらわーまで連れてきていたらしい。

 

「光ちゃんに会ってもらおうとお願いしようとしたんだけどね……」

 

「大丈夫だよ、オバさん!クリスちゃんとは、きっと仲直りしてみせるから!」

 

そう、響ちゃんや未来ちゃんみたいにね。

そう言って俺は申し訳なさそうにするオバさんに笑顔を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

フィーネの館ではビルゲニアが忌々しげに顔を歪めて部屋にある物に八つ当たりをしていた。

 

「フッ、情けないわねぇ。新たなノイズを作り出しても仮面ライダーを倒すどころか逆に返り討ちに遭うなんて……ゴルゴムというのも大した事ないのかしらね」

 

そんなビルゲニアに対してフィーネが蔑んだ視線を向けた。

 

「バカにするな!今回の事は奴がサタンサーベルを使ってきたからだ!まさかあの剣が仮面ライダーの手に渡っているとは……」

 

ワナワナと手を震わせて机を思い切り叩く。

 

「ではどうするの?このまま尻尾を巻いて逃げるの?」

 

「フッ、奴がサタンサーベルを持っているなら丁度良い。アレを奴から奪い取ってみせる!」

 

「そう。まぁ、せいぜい頑張りなさいな」

 

そう言ってフィーネは部屋から出て行ってしまった。

それを見てビルゲニアは憎々しげに顔を歪ませる。

 

「忌々しい女だ。だが見ていろ、サタンサーベルさえ手に入れば貴様なぞ簡単に殺してやる。そして、仮面ライダーからキングストーンを奪い取り、俺はこの地上に新たなるゴルゴム帝国を築きあげるのだ!ハハハハハハッ、ハーッハッハッハハッハッ‼︎」

 

フィーネの館にビルゲニアの不気味な笑い声が響き渡った。

 




次回予告

翼の回復を祝う光太郎。そこで、彼女の復帰ステージの話を聞く。
そんな中、ゴルゴノイズが現れる。
翼の夢の為、そしてクリスと仲直りをする為、光太郎は一人戦場に立つ。
戦いの炎の中、想いの丈をぶつけ合う光太郎とクリス。
だが、残酷な運命が2人の絆を再び引きちぎる。

変身、仮面ライダーBLACK!
次回、戦姫絶唱BLACK SHADOW
第12話 『防人の歌』お楽しみに!

現段階で光太郎がクリスと和解する際に、彼女に対して歌を歌うという展開を考えています(場面としては戦闘時)どれが良いかお答えいただけると嬉しいです

  • 仮面ライダーBLACK
  • 繋いだ手だけが紡ぐもの
  • 俺の青春
  • 歌わせる必要はない
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