戦姫絶唱BLACK SHADOW   作:ロヒシ&かづ えい子しょうゆ味

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ブラシャドもいよいよクライマックスとなってきました。
今回はフィーネとの第一ラウンドとなります。
短めですみません。

感想などいただけると嬉しいです。


第20話 激突!ライダー対フィーネ

「みんなの歌声がくれたギアが、私に負けない力を与えてくれる。翼さんやクリスちゃんに、もう一度立ち上がる力を与えてくれる。歌は戦う力だけじゃない。命なんだ」

 

みんなの歌声とキングストーンの光を浴びて純白のシンフォギアを纏った響ちゃんが力強く言う。

光の翼を携えた彼女達は力強い目でフィーネを捉えていた。

 

「高レベルのフォニックゲイン……こいつは2年前の意趣返しか?フッ、限定解除されたギアを纏ってすっかりその気か⁉︎」

 

顔を歪ませたフィーネがソロモンの杖からノイズを召喚する。

 

「いい加減芸が乏しいんだよ!」

 

「世界の尽きぬノイズの災禍は、全てお前の仕業なのか⁉︎」

 

「ノイズは元々、クライシスに対抗する為に作られた自律兵器。だが、バラルの呪詛にて人類が相互理解を失うと、ソレは同じ人類を殺す為の殺戮兵器へと作り変えられた」

 

「人が、人を……?」

 

「バビロニアの宝物庫は扉が開け放たれたままでな。そこから(まろ)(いづ)る10年一度の偶然を私は必然と変え、純粋に力として使役しているのだ」

 

「またワケわかんねぇことを!」

 

するとフィーネが空に向かってソロモンの杖を掲げる。

杖が不気味な輝きを発し、その光が街に向かって解き放たれた。

その光から街を埋め尽くす程のノイズが現れた。早く対処しないと大変な事になる。そう思って駆け出そうとした時、クリスちゃんが威勢よく飛び出した。

 

「おっしゃー!どいつもこいつもまとめてぶちのめしてやる!アニキ、ここは任せたぜ!」

 

「彼女の言う通りだ。ノイズは私達で殲滅します。南さんはフィーネを」

 

翼ちゃんがそう提案してくる。確かに、光の翼で空を飛べる彼女達の方が街へ早く行けそうだ。

俺もロードセクターで向かおうかとも思ったが、フィーネを無視するわけにもいかない。

コクリと頷くと、響ちゃんが申し訳なさそうに翼ちゃんに話しかける。

たぶん、暴走した時の事を謝りたいのだろう。

だけども、翼ちゃんは響ちゃんがちゃんと元に戻ってくれた事を喜び彼女を励ました。

そして、翼ちゃんが一緒に戦うぞと告げると、響ちゃんは強い目で応えた。

もう大丈夫だろう。そう安心して飛び立っていく彼女達を見守りながら、俺はフィーネへと視線を移す。

 

「フッ、私をビルゲニアのような雑魚と同じと思わぬ事だ」

 

「フィーネ、クリスちゃんを騙し、己の目的の為に沢山の人々の命を奪ってきたお前を俺は絶対に許さんッ!」

 

「ぬかせ!」

 

不敵な笑みを浮かべたフィーネがネフシュタンの鞭を降るってきた。

俺はそれを躱して高く跳び上がり拳を振るう。それをフィーネは両腕を交差して防ぐ。

フィーネが勢いよく両腕のガードを解き、その反動で俺がよろめくと直ぐ様懐に入ってきて蹴りを入れてくる。

俺はその蹴りをジャンプして躱そうとした。しかしその瞬間、ネフシュタンの鞭が俺の身体を捕らえた。

ニヤリと笑みを浮かべたフィーネが勢いよく俺を振り回し、崩壊したカ・ディンギルに向かって放り投げる。

だが、激突する前に俺は体勢を入れ替え、カ・ディンギルを足場に反転し、その勢いのまま奴に向かってライダーキックを放った。

 

「ライダーキックッ‼︎」

 

「甘いわ!」

 

ネフシュタンの鞭が網状に重なり盾の形に変化する。ライダーキックがいとも簡単に弾き返されてしまった。

威力を上げる為に、キングストーンの力を解放するパワーストライプスを作動しようとしたが、その前にフィーネが動いた。

鞭の先端に収束された球状のエネルギー弾を連続で放ってきた。

エネルギー弾を避ける事に集中する為にパワーストライプスが作動できないでいた。

爆風で視界が遮られた瞬間、ネフシュタンの鞭が俺の足を捕らえ、俺の身体を高く持ち上げる。そのまま勢いよく地面に叩きつけられ身体に衝撃が走った。

もう一度叩きつけられそうになった瞬間、俺はロードセクターを呼んだ。

駆けつけたロードセクターが俺を捕らえている鞭を引きちぎる。

顔を歪ませ舌打ちをするフィーネをよそに、俺はロードセクターに飛び乗りアタックシールドを展開させる。

 

「スパークリングアタックッ‼︎」

 

ロードセクターが赤い弾丸となってフィーネに向かって突っ込む。

だがその前に、フィーネがいくつもの盾を形成する。

数が多すぎたせいでスパークリングアタックが途中で切れてしまった。

それを見て、フィーネがエネルギー弾を放ってきた。

転回して躱そうとしたが、一瞬動作が遅れてしまった事で俺とロードセクターは吹き飛ばされてしまった。

やはり、あのネフシュタンの鞭をどうにかするしかない。だけどどうやって……?

考え込む俺の脳裏にある戦いの光景が思い出された。

 

「そうだ、コレなら……サタンサーベルッ‼︎」

 

俺は天に向かって手を翳し、サタンサーベルの名を呼ぶ。それに応えるように光が集まり、サタンサーベルが現れた。

この剣は、あの創世王の強固なバリヤーも破ってみせた。それに、この世界の完全聖遺物と言われているデュランダルという剣と打ち合っても互角だった。だったら、あのネフシュタンの防御もなんとかなるはずだ。

 

「ビルゲニアの奴が大層執着していた剣か……フッ、だがそんなモノこのネフシュタンの前には玩具も同然!」

 

せせら笑いながらフィーネがネフシュタンの鞭を振るってきた。

それに対して俺は思い切りサタンサーベルを振り下ろす。

刹那、金属音と共に切断されたネフシュタンの鞭がポトリと地面に落ちた。

 

「ッ!ば、バカな!」

 

驚愕するフィーネの隙を突き、俺は間合いを詰めて一気呵成に斬りかかった。

避けようとするフィーネだったが、動揺したせいで動きが遅れた。ザシュッという肉が削げるような音と共にサタンサーベルによって切断されたフィーネの腕が宙を舞う。

驚愕していたフィーネの表情が困惑へと変わる。

暴走した響ちゃんとの戦いに於いては、切り裂かれた身体がネフシュタンの力で再生していたのに対し、サタンサーベルによって斬られた部分は再生していなかったからだ。

 

「まさか、その剣はネフシュタンの再生能力をも上回ると言うのか⁉︎」

 

次第に焦り出すフィーネ。

その隙に俺はサタンサーベルにキングストーンの光を纏わせる。

そして、高く飛び上がりフィーネに向かって斬りかかった。

 

「お、おのれぇぇぇ!」

 

鞭を網状にして盾を形成するが、サタンサーベルは紙を切るように何重もの盾を斬りさいていく。

 

「ハッ‼︎」

 

そして、サタンサーベルの剣先がフィーネの腹部を貫いた。

苦悶の表情を浮かべ絶叫するフィーネ。

その時だった。

 

「お……オノレェ……コノママデハスマサンゾ、ブラックサン!」

 

地の底から響くような不気味な声がフィーネの口から発せられる。この声はまさか…!

その瞬間、フィーネの額に不気味な目玉が出現すると、俺は蹴り飛ばされた。

間違いない、アレは邪眼だ!まさか、今回の事件の黒幕だと思っていたフィーネまでもが邪眼に操られていたとでも言うのか?

するとフィーネは、突然自分の身体にソロモンの杖を突き刺した。

と、響ちゃん達によって倒されたノイズの残党が次々とフィーネの身体に取り込まれていく。

いったい、何が起きようとしているんだ⁉︎

 

「キタレ!デュランダル‼︎」

 

地面が不気味な光を放つと、そこから巨大な龍のような形をした怪物がその姿を現した。




次回予告

巨大な龍の怪物となったフィーネ。
その力は限定解除されたシンフォギアやサタンサーベルの力を上回る。
フィーネを倒す為にライダーの、シンフォギアの、そして人々の想いを、響は一つに束ねる。

次回、戦姫絶唱 BLACK SHADOW
第21話 『決着!フィーネの死』お楽しみに!

今作のヒロインをどう思いますか?

  • 姉さん女房な友里さんでしょ!
  • いやいや、ツンデレなクリスだ!
  • ここは一つ、ふらわーのオバちゃんで!
  • ヒロイン要らなくね?
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