戦姫絶唱BLACK SHADOW   作:ロヒシ&かづ えい子しょうゆ味

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今回からブラシャドは戦姫絶唱BLACK SHADOW Gという新章のスタートとなります。
新章になっても皆さんに楽しんでいただけるよう、執筆担当のえい子氏と頑張っていこうと思います!
これからも、ロヒシ&かづ えい子をよろしくお願いします!

それでは、スタートします。
第1話はマリアの視点での話になります。



戦姫絶唱BLACK SHADOW G
第1話 変身‼︎もう1人の黒い戦士(ブラック)


「♪〜〜〜」

 

日本の都内某所にあるスタジアムの観客席で、私は鼻歌を口ずさみながら手に握った壊れたペンダントを見ていた。

このペンダントの持ち主はとても優しい女の子だった。

誰よりも優しくて、そしてそれが仇となって命を落とした…私の大切な………

 

この巨大スタジアムでは、今日行われる音楽の祭典『QUEENS of MUSIC』の準備が行われていた。

スタッフはみんな会場の設営やリハーサルに追われ、暇を持て余しているのは私のようにリハーサルを終えた出演者くらいのものだ。

それでも、今日私が共演する予定になっている日本のトップアーティストである彼女は、最終チェックに余念がないらしく、今もマネージャーらしき男性と話し合いを続けている。

それは、他のアーティストも同様だった。

ほんの少しだけだけど彼ら、彼女達に対して罪悪感が湧いてくる。何故なら、今日行われる音楽の祭典を私が(・・)壊してしまうからだ。

だけど、もう後戻りはできない。私達は、多くの人々を救う為に悪になると誓ったのだから……

 

 

と、私の背後に誰かの気配を感じた。

きっと、私が今更二の足を踏まないようにマムが寄越したのね。

背後に立つ人物に心当たりがあった私は、少し棘のある言葉で振り返らずに声をかける。

 

「何?私は今更怖気付いたりしないわ。マムにも心配しないよう……ッ⁉︎」

 

その時、私の肩にそっと手が置かれた。その手の感触で私は背後にいる人物が誰なのかを確信する。

大きくて温かなぬくもりを持つこの手の持ち主は、本来ならこの場にいるべきではない人だった。

 

「どうしてあなたが…⁉︎」

 

「ナスターシャが心配していたからな。それと、お前の様子を見に来たかった」

 

「だからって……!」

 

「心配するな。身体なら大丈夫だ。それよりも、少し肩の力を抜くと良い。確かに俺達はQUEENS of MUSICをぶち壊す。だが、それまではお前も一人の歌い手として音楽を楽しめ。折角の機会だ、何者にも縛られないお前の心からの歌を俺に聴かせてほしい」

 

彼からの言葉に私はドキリと胸が鼓動を打ち、顔が熱を帯びているのを感じた。

彼の言葉に喜びで自分が熱くなってきている。

 

「すまないな。本来なら俺が矢面に立つべきなのだが…」

 

そう告げる彼の手を握りながら私は首を振った。

 

「コレは私達の役目。この世界(・・・・)の人間である私達がしなくちゃいけない事なの。だから貴方は、自分の身体の事だけを考えて。じゃないと私は……」

 

「…すまない」

 

そう言うと、彼は去っていってしまった。

 

 

 

 

そして夕方、ステージは幕を開けた。

このLIVEは世界中のトップアーティストが集まり、そのパフォーマンスを世界の主要都市に生中継されている。

モニターに映し出されている中継先の様子から、かなりの盛り上がりをみせているのがうかがえた。

そして、スタジアムはそれ以上の熱気に包まれていた。

出番が訪れた私はステージに登り世界に向けて歌を披露する。

彼に言われた通り、今この瞬間だけは何もかもを忘れて大好きな歌を口ずさもう。

客席から歓声とや拍手が盛大に上がり、皆が私の名前を何度も呼ぶ。

オーディエンスに応えるように笑顔で手を振りながら、私の心には自分の歌が彼に届いたのだろうかという気持ちがあった。

 

ステージを降りると、急いで衣装を着替える。

今日の為のスペシャルユニット。日本のトップアーティストである風鳴 翼とのデュエットの為だ。

彼女は日本人らしく、和を模した衣装に身を包みながら待機場所に立っていた。

凛とした出立ちからは緊張というものは見えてこない。流石ね。

私の衣装は純白の花を模したものだった。ただ、デザイナーには無理を言ってスカートの部分に銀糸で月の刺繍を入れさせてもらった。

月は()を表す物。彼が傍にいてくれるような気分になって、どんなことが起きても安心していられると思ったからだ。

 

そして、私と彼女のスペシャルユニットステージが幕を開ける。

炎を纏った不死鳥の如く、私達の歌は世界中を駆け巡った。

これまで以上の歓声と拍手が巻き起こる。その中で風鳴 翼が世界中のオーディエンスに言葉をかける。

楽しかった。今回のステージ、彼女との共演。任務を別にしても純粋に楽しかった。

もっと歌っていたい。何もかもを忘れて、ただ大好きな歌を歌い続けていたい……でも、そうはいかない。

そろそろこの祭りを終わらせなければいけない。

人類救済の為に……

私が合図とばかりに手を振ると会場をノイズが埋め尽くした。

ノイズーー触れた物を炭の塊へと還してしまう人類の敵。認定特異災害。その出現に会場にいる人々は恐怖し、叫び声を上げる。

パニックに陥るオーディエンスに向かって、私は力強く叫んだ。

 

「狼狽えるなッ‼︎」

 

私の言葉にオーディエンスは一応と落ち着きを取り戻し大人しくなる。だけどそんな中、風鳴 翼だけは冷静に私に飛びかかる機会を窺っていた。

どうやら、私がこのノイズ出現の犯人だと気づいたみたいね。

 

「早らないの。ノイズからの攻撃をオーディエンス達が防げると思って?それに、このライブの模様は世界中に中継されているのよ?日本政府はシンフォギアの概要は公開しても、その装者の情報は秘匿しているのではなかったかしら?ねぇ、風鳴 翼さん?」

 

「そう言えば、私がさや走るのを躊躇うとでも思ったか?生憎だが、私は一人ではない」

 

「仮面ライダー?でも、ブラックサンが間に合うかしらね?」

 

私がそう言うと、彼女が苦虫を噛み潰した表情になる。

そう。彼女の仲間である他のシンフォギア装者と仮面ライダーは遠い岩国の地からこっちへ向かってる最中。彼らが合流してくるまでに何とか終わらせないといけない。そうしないと、彼が……

 

「ブラックサン…だと?マリア・カデンツァヴナ・イヴ、貴様はいったい?何故その名前を?」

 

不敵な笑みを浮かべ、私は中継のカメラを通して世界中に宣戦布告する。

そして……

 

 

 

 

聖詠を唱え、私は身に纏う。

歌を紡いで戦う力ーーシンフォギアを。

私の名前は、マリア・カデンツァヴナ・イヴ。何物をも貫く無双の一振り、黒いガングニールを纏い、世界と戦う戦士。




次回予告

光太郎、響、クリスの3人はソロモンの杖の護送任務にあたっていた。
しかし、何者かに操られたノイズの襲撃を受ける。
飛行型ノイズに苦戦する響達。
その時、新たな力を得たライダーがロードセクターと共に翔び立つ。
変身、仮面ライダー!翔けろ、ロードセクター!

次回、戦姫絶唱BLACK SHADOW G
第2話 『新たな力、改造人間空を飛ぶ』お楽しみに!

現時点でのヒロインは?

  • そりゃあ、あおいさんでしょ!
  • 何を言う、クリスに決まってる!
  • だからふらわーのおばちゃんだって!
  • 他の人はヒロインに昇格しないの?
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