戦姫絶唱BLACK SHADOW 作:ロヒシ&かづ えい子しょうゆ味
前回、おそらく多くの方々がシャドームーンが登場すると思った事でしょう。
それがまさかのゲドリアン!
ビルゲニアの時以上に受け入れてもらえなかった事に驚きを隠せませんでしたf^_^;
今作に登場するゲドリアンですが、原作のゲドリアンとはだいぶ設定を変えております。
今回もまた原作の内容を今作ならではの形に変えさせて頂いてます。
そしてまた、あの足音が徐々に近づいてきたみたいです。
カシャン…カシャン……
静寂に包まれたライブ会場で俺はシンフォギアを纏う3人の少女と俺と同じ改造人間だと名乗る怪人と対峙していた。
岩国基地におけるソロモンの杖の強奪とウェル博士の失踪事件に続き、このスタジアムでもマリアという少女が黒いガングニールを纏い、ノイズを操ってスタジアムを占拠し、世界に向けて宣戦布告した。
彼女達の目的は分からない。だけど、人質となった人達を無傷で解放した辺りは決して話の通じない相手ではないと思う。
だからか、響ちゃんが彼女達に向かって訴えかける。
「止めようよこんな戦い!今日出会った私達が、戦う理由なんて無いよ!」
その言葉に黒髪の少女が顔を激しく歪ませる。
「綺麗事を…」
「ッ⁉︎」
「綺麗事で戦う奴の言う事なんか信じられるものかデス!」
「そ、そんな…話せば分かり合えるよ!戦う理由なんか……」
「うるせぇんだよ、この偽善者ッ‼︎お前みたいな奴がいやがるから……シャアァァァァァァッ‼︎」
響ちゃんの言葉にゲドリアンと名乗った怪人が拳を震わせ、怒りを露わにする。
そして、彼女に向かって殴りかかってきた。
俺は咄嗟に2人の間に入り、怪人の拳を受け止める。
重く強い一撃に、俺は一瞬顔を歪ませる。
怪人の攻撃を皮切りにして、戦闘が始まる。
クリスちゃんは魔女のようなギアを纏った少女と、翼ちゃんはマリアと、響ちゃんはツインテールの少女と交戦を開始する。
争いを好まない響ちゃんは必死に彼女を説得しようとしていた。だけど、それが気に入らないのか、ツインテールの少女は響ちゃんへの嫌悪を露わにする。
「オラァッ!どうした仮面ライダー?オレ様を相手に余所見するなんざぁ随分と余裕だなぁ!」
ゲドリアンが下卑た笑みを浮かべながらパンチを放ってくる。
この怪人、小柄で俊敏な上にその一撃一撃が重い。
俺は奴の攻撃を躱しながら攻撃のチャンスを待つ。
「チッ、まぁだあんな綺麗事を言ってやがんのか!何も知らねぇくせに……人の痛みも苦しみも何も分かってねぇ偽善者がオレは一番嫌いなんだよッ‼︎」
ゲドリアンの意識が一瞬響ちゃんへと向く。その隙をついて俺は高く跳び、ライダーキックを放った。
「ライダーキックッ‼︎」
「ッ⁉︎」
刹那、ゲドリアンはライダーキックをいとも簡単に受け止めてみせた。
「ば、バカな⁉︎」
「なんだそいつは?それで攻撃のつもりなのか?ヒャッヒャッヒャッ!」
ゲドリアンが下卑た笑みを浮かべる。
俺はパワーストライプスを作動させる。キングストーンを活性化させたこの状態ならと俺は再度ライダーキックを放つが、またしてもゲドリアンには通じず跳ね返されてしまう。
「バカが!同じ技が通用すると思ってるのか!」
俺はゲドリアンが油断したこの隙を待っていた。
弾き返された俺は電光掲示板を利用して勢いよく反転する。
「なっ⁉︎」
「ライダー反転キックッ‼︎」
パワーストライプスとライダーキックを跳ね返されての勢いを利用した反転キック。これが効かないわけがないと俺は思っていた。
「ッ⁉︎」
ゲドリアンは俺の渾身の反転キックさえも軽々と受け止めて見せた。
「ケッ、噂の仮面ライダーも大した事はないみたいだ…なぁっ‼︎」
ゲドリアンが不敵な笑みを浮かべ、俺を投げ飛ばす。
そして、眼光が赤く光った次の瞬間、奴が手を翳すと怪光線が放たれた。
「うわぁぁぁぁっ‼︎」
激痛が走り、激しく火花が散る。
「南さん!」
「アニキッ!」
「ッ⁉︎俺は大丈夫だ…」
心配させまいと彼女達に声をかける。
その時だった。
ステージから不気味な光が上がったかと思うと、巨大なイボイボのノイズが姿を現した。
マリア達の仕業かと思ったが彼女達もこのノイズを見て驚愕している。
もしかして、彼女達の計画外の事態が起きているのか?
そんな事を考えていると、マリアがアームドギアを展開させ、何故かノイズに向かって光線を放った。
「おいおい、自分達で出したノイズだろ⁉︎」
しかも、マリア達は光線を放つと撤退してしまった。
「折角あったまってきた所で尻尾を撒いて逃げるのか?」
「いや違う!ノイズが…!」
奴らが出したイボイボのノイズは増殖分裂型のノイズだった。
下手な攻撃を加えると、際限なく増殖と分裂を繰り返す。でも、放っておいたらこのスタジアムの外にまでノイズが溢れ出てしまう。そうなったら、外にいる人達に甚大な被害が……
どうら対処したら良いか考えあぐねていると、意を決した表情の響ちゃんが言った。
「絶唱…
「おいおい、
「だが、立花の言う通りだ。相手の増殖を上回る破壊力で一揆殲滅。これしかない」
「よし、やろう!」
少しの不安はあるが、俺は彼女達の意見に同意する。
このままじゃ悪戯に時間を消費するだけだ。
ならば、この場を切り抜けられる可能性にかけるまで!
「行きます!S2CAKFカルテットバーストッ‼︎」
Gatrandis babel ziggurat edenal
Emustolronzen fine el baral zizzl…
響ちゃんを中心に手を繋ぎ合い、彼女達が絶唱を口ずさむ。
「
「
「セット、ハーモニクスッ‼︎」
S2CAKFカルテットバースト。装者3人の絶唱のエネルギーを響ちゃんが調律し、一つのハーモニー…エネルギーへと変換する。
誰かと手を繋ぐ事が特性のアームドギアを持つ彼女だからこそ成し得る技。
ルナ・アタックの時も彼女がいてくれたからみんなが生きて帰って来れたのだと医療班の人も言っていた。そしてもう一つのファクター。それは……
「
俺はベルトに両手を当て、響ちゃんに向かってキングストーンの光を浴びせる。
キングストーンの奇跡の光が彼女への負担を軽減させ、さらに絶唱のエネルギーを増幅させる。
コレが、俺達がルナ・アタック事件以降に訓練を積み重ねてきた必殺技『S2CAKFカルテットバースト』!
「今だ!」
「ぶちかませ!」
「いけっ!響ちゃん‼︎」
「コレが私達の、絶唱だぁぁぁぁぁぁっ‼︎」
響ちゃんの両腕のハンマーパーツが一つとなる。
そしてそれが高速回転し、彼女の放つ拳と共に膨大なエネルギーがノイズに襲いかかる。
そして、光の柱をあげながらノイズは跡形もなく消滅した。
ノイズが消滅しギアが解除されると、響ちゃんがその場に崩れ落ちた。
もしかして、絶唱の負荷を中和しきれなかったからかと心配したのだけど……
「うぅっ…ひっく……」
彼女目から大粒の涙がこぼれ落ちていた。
「私のしてる事って…偽善なのかな?胸が痛くなる事だって、知ってるのに……」
ゲドリアンや2人の装者に言われた事に彼女は心を痛めたのだろう。
泣きじゃくる響ちゃんに、俺達は何も言ってやれる事ができなかった。
€€€€€€
「何デスかあのトンデモは⁉︎」
「…綺麗」
「あのようなバケモノの力も、私達が戦う相手…」
「なぁに心配すんなよ。たしかにあの絶唱の力は強いが装者や仮面ライダーはオレ様の敵じゃねぇ!」
「果たしてそうかな?」
「ッ⁉︎オマエ⁉︎」
「兄さん、大丈夫なの?」
「戻ってなきゃダメデスよ!」
「心配するな。それよりもゲドリアン、あまり奴を…ブラックサンを舐めない事だ」
「なにぃ〜?」
「ッ⁉︎ゲド、貴方血が…⁉︎」
「早く手当しないと…!」
「奴はこれまで幾度の戦いに身を投じ、その度に強くなっていった。侮っていると、お前もビルゲニアの二の舞になるぞ」
「……チッ、わかったよ」
「…ねぇ、何を考えているの?言っておくけど。貴方をブラックサンとは絶対に戦わせないわよ!そんな事をしたら貴方は……」
「……光太郎。やはり俺達は、どうあっても戦う運命にあるみたいだな」
次回予告
光太郎達はフィーネのアジトと思しき場所に潜入する。
そこで彼らは驚愕の事実を知るのだった。
そして…
カシャン…カシャン……
光太郎にある残酷な運命の足音が近づこうとしていた。
次回、戦姫絶唱BLACK SHADOW G
第5話 『復活⁉︎地獄王子』
現時点でのヒロインは?
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そりゃあ、あおいさんでしょ!
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何を言う、クリスに決まってる!
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だからふらわーのおばちゃんだって!
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他の人はヒロインに昇格しないの?