戦姫絶唱BLACK SHADOW   作:ロヒシ&かづ えい子しょうゆ味

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お気に入り登録、コメントをくださった方々ありがとうございました!

何故か6話が削除されてしまって大分焦りましたf^_^;
さて、ついにシャドームーンを登場させる事ができました!
ここまで来るのが凄い長かったです(笑)
そして今回、もう一人登場します。

シャドームーンの変身ですが、基本的にはBLACKの逆を辿っていると思ってください。
ただ、最後に左手を突き出して構えを取る所は宇宙刑事シャリバンの変身ポーズを取り入らせていただいてます。

連続投稿は今日で最後となり、諸事情によりしばらくお休みとさせていただきます。
楽しみにしてくださってる読者の方々には申し訳ございません。


第7話 悪魔の再会、裏切りの友

「我が名はシャドームーン。ゴルゴムの世紀王が一人、シャドームーンだ!」

 

陽の光が信彦の…シャドームーンの銀色の身体を照らし輝かせる。

ビルゲニアが蘇っていた事からまさかとは思っていた。信彦も…シャドームーンも邪眼の力で蘇っているのではないかと。

 

「信彦ーッ‼︎」

 

俺はかつての親友の名を叫ぶ。しかし、シャドームーンはそんな俺の声など聴こえないのか、翼ちゃんに対して不敵な笑みを浮かべていた。

 

「ゴルゴムの世紀王…?では、お前が南さんが言っていた」

 

「フフフッ」

 

「ダメよ信彦、戦わないで!今ブラックサンと戦ったら貴女は…!ッ⁉︎」

 

パシンッ!

 

乾いた音が海上に響き渡った。

マリアの頬をシャドームーンが叩いたのだ。

 

「ネフィリムとあの大バカ(ウェル)とソロモンを無事に回収するのが先決だ。大局を見誤るな。適合係数の低下でギアが重いのだろう。足手纏いはとっととヘリに戻れ!」

 

シャドームーンの言葉にマリアが酷く傷ついた表情をしながらも、突然空中に現れた謎のロープに捕まる。

まさか、あそこに奴らのヘリか何かがあるのか⁉︎

 

「フッ、やはりただの人間ではこんなものか。ダロム達大神官のようにはいかんな」

 

「貴様が親玉なのか?」

 

「そうだ。脆弱な人間共にゴルゴムの世紀王たるこのシャドームーンが力を貸してやっているのだ」

 

「信彦、貴方…」

 

「さっさと戻れマリア!」

 

「逃がさん!」

 

「そうはさせん!」

 

マリアを取り逃すまいと翼ちゃんが斬りかかるが、シャドームーンは翼ちゃんの剣を簡単に受け止めると、そのまま彼女の身体を投げ飛ばした。

その間に2人の少女がウェル博士とソロモンの杖を持ってマリアと同じようにロープに捕まって見えないヘリに飛び込んでいく。

 

「チッ、させるかよ!ソロモンの杖を返しやがれ‼︎」

 

クリスちゃんがギアを展開させ、スナイパーライフルでヘリを撃ち落とそうとする。

その時、シャドームーンの手に緑色の光が集まり球状の形を形成する。その光球を空に向かって投げると、同時にシャドームーンも跳び上がると、光球を空中でボレーシュートのように蹴る。

それは、以前の世界であいつの先輩であり、インターポールの捜査官として俺と共にゴルゴムと戦ってくれた滝 竜介さんの必殺シュート『リュウシュート』のようだった。

 

「シャドーシューッ‼︎」

 

光球がもの凄いスピードでクリスちゃんに襲いかかり、彼女のスナイパーライフルを破壊した。

 

「ハァッ!」

 

マリア達が乗ったヘリが完全にいなくなったのを確認すると、シャドームーンは俺たちの方へと跳び立ってきた。

俺は信彦に向かって声をかける。もし、信彦がビルゲニアと同様に邪眼の力で蘇ったのならば、キングストーンの力で除去できるからだ。

 

「信彦、お前は…」

 

「光太郎…いや、ブラックサン。久しぶりだな。俺は地獄の底から再び蘇ったのだ。お前との決着をつけるために」

 

「信彦、お前は邪眼に操られているだけなんだ!この世界は俺達が元いた世界とは違う。ゴルゴムもいない…俺達が争う必要のない世界なんだ。だから、元のお前に戻ってくれ!キングストーンフラッシュッ‼︎」

 

俺はシャドームーンに向かってキングストーンの光を浴びせる。

しかし、シャドームーンの身体から一向に邪眼が姿を見せる気配がなかった。どういう事だ⁉︎

 

「簡単な事だ光太郎。俺は邪眼の力によって蘇ったわけではない」

 

「ッ⁉︎じゃあ、お前はいったい…⁉︎」

 

「さぁな。お前はさっき、俺達に争う理由はもう無いと言ったな?違うぞ光太郎。俺はフィーネ、お前は特異災害機動部に所属している。相対する組織に身をやつしている以上、俺達が戦う事は宿命なのだ」

 

「止めてくれ信彦!俺はお前とは戦いたくない…戦いたくないんだ!」

 

「甘いぞ光太郎!この世には…『正義』だけではどうにもならない事がある事をお前に教えてやる!ッ⁉︎」

 

刹那、シャドームーンの隙をついて響ちゃんが攻撃を仕掛けるが、シャドームーンはそれを難なく躱す。

 

「アニキにばっか気ぃ取られて、アタシ達の事を忘れてるんじゃねぇよ!」

 

「4対1…数の上ではお前が圧倒的に不利だ。投降しろ」

 

だが、そんな中に於いてもシャドームーンは不敵な笑みを絶やさなかった。

 

「フフフッ、どうかな?シャドーフラッシュッ‼︎」

 

刹那、シャドームーンのベルトから緑色の光が稲妻のように俺達に襲いかかった。

 

「うわぁぁぁぁ!」

 

激しく火花が上がり、身体中に激痛が走る。

 

「ブラックサン、お前に懐かしい友に合わせてやろう。来い!」

 

そうシャドームーンが叫んだ瞬間、俺の耳に懐かしい音が聴こえてきた。

振り返ると、そこには俺と共にゴルゴムと戦い、そして死んでいった友の姿があった。

 

「バトルホッパー⁉︎」

 

以前の世界でシャドームーンに操られ、それに抗おうとして命を落とした相棒。

そのバトルホッパーが、再びシャドームーンに操られて俺の前に現れたのだ。

俺は必死にバトルホッパーの名を叫んだ。

以前の戦いでは、操られていたバトルホッパーは俺の声を聞いて正気を取り戻したからだ。

だが、目の前のバトルホッパーは俺の声などまるで聞こえないかのようにシャドームーンをその身に乗せる。

 

「信彦!バトルホッパーッ‼︎」

 

「ブラックサン…次に会う時は貴様との決着をつける」

 

そう言い残すと、シャドームーンはバトルホッパーを駆り、去っていってしまった。

本部のコンピューターにも2人の姿を感知する事はできなかった。

俺は、再びかつての友と戦わなければならない現実に絶望を感じていた。

 

 

 

●●●●●●

 

 

戦いが終わり、仮設本部の船体できた損傷部分を修理している最中、私こと友里 あおいは作戦室で光太郎君から話を聞いていた。

リインカーネーションによってマリアを新たな魂の器として蘇った了子さん…いえ、先史文明期の巫女フィーネ。それだけでも驚きだったのに、その後の戦いに乱入してきたシャドームーンというもう1人の仮面ライダー。

その話は以前にも彼から聞いていた。

こことは違う別の世界で光太郎君はシャドームーンーー秋月 信彦ーーと兄弟同然に育った。

その彼と19歳の誕生日に暗黒結社ゴルゴムの世紀王となるべく改造手術を受けた。

光太郎君は運良くゴルゴムを脱出し、仮面ライダーBLACKとしてゴルゴムと戦う決意をしたけど、脱出に失敗した秋月さんはゴルゴムの世紀王シャドームーンとして光太郎君の前に立ちはだかった。

辛い戦いの中、光太郎君はついにシャドームーンを倒した。親友を…兄弟を殺してしまったという彼の辛さは計り知れない。

オバさんやクリスちゃんの話でも、出会った頃の彼はかなり憔悴していたという。

今もそうだ。

彼の目はどこか虚を向いていた。

ビルゲニアのように謎の邪眼の力で蘇ったのかと思ったけど、違ったみたい。

それはつまり、シャドームーン…いえ、秋月さんは自分の意思で光太郎君と敵対する道を選んだという事。

だからこそ、再び親友と戦わなくてはいけないという辛い現実が彼を苦しめている。

しかも、そのシャドームーンが裏でフィーネ達を操っている。

 

「そうか、そんな事が…」

 

彼の話を聞いて、司令は短くそう言った。

私も、クリスちゃんも、誰も光太郎君に声をかける事ができなかった。どう声をかけて良いかわからないからだ。

 

「どうする南君?」

 

「え?」

 

「俺は君に戦いを強要するつもりはない。無論、ノイズの脅威から人々の命を守る為に協力はしてもらいたいが、俺個人としては君にこれ以上辛い思いをしてもらいたくないと思ってる」

 

「そうだぜアニキ!あのシャドームーンとかいう奴はアタシがぶっ飛ばしてやる!アニキはノイズの相手をしてくれてりゃ充分だよ!」

 

「うん!私も、私も光太郎さんの代わりにシャドームーンと戦います。本当は私も戦いたくないけど、光太郎さんに辛い思いをしてもらいたくないから!」

 

「そうですよ南さん。私達は共に戦う仲間です。こういう時、互いに支え合うのが仲間じゃありませんか?」

 

「それに、以前の世界でもそのばとるほっぱー?っていうバイクは正気に戻ったんですよね?きっと、光太郎さんの事を思い出して元に戻ってくれるはずですよ!」

 

「みんな……」

 

すると、彼の目に段々と光が戻ってきた。

 

「ありがとう。でも、シャドームーンとの決着は俺がつける。今度こそ、信彦を取り戻してみせる!」

 

「よし、決意も新たに決まった事だし、次の重要任務に行くか!」

 

「おぉー!で、どんな任務なんですか師匠!」

 

「うむ。学校だ!3人とも、本職は学生だからな」

 

「何だよオッサン、盛り上がってるとこに水刺すなよなー!」

 

司令の一言にみんながクスリと笑みを溢し場が和む。さっきまでの重苦しい空気はどこへやら…ね。

こういう所が司令の良い所だとつくづく思う。

 

「あおいさん、ちょっと良いですか?あおいさんにしか頼めないことがあるんですけど…」

 

そういう光太郎君の顔はいつにも増して真剣なものだった。

いやいや落ち着きなさいあおい。こういう時は大抵、普通の事を言われるものだから。うん、分かってる。だって光太郎君だもの。

 

「こんな時に言うのもなんなんですが……その、俺と付き合ってもらえませんか?」

 

「「「「「「「………」」」」」」」

 

「え?ごめん光太郎君。今、何て…?」

 

「俺と…付き合ってもらえませんか?」

 

「「「「「「「ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎」」」」」」」

 




次回予告

新たに戦う決意をする光太郎は、打倒ゲドリアンの為に秘密特訓を開始する。
果たして、光太郎は新しい技を習得できるのか?

次回、戦姫絶唱BLACK SHADOW G
第8話 『ライダー大特訓』お楽しみに!

現時点でのヒロインは?

  • そりゃあ、あおいさんでしょ!
  • 何を言う、クリスに決まってる!
  • だからふらわーのおばちゃんだって!
  • 他の人はヒロインに昇格しないの?
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