戦姫絶唱BLACK SHADOW 作:ロヒシ&かづ えい子しょうゆ味
約8ヶ月ぶりに投稿させていただきます。
この度、ロヒシが鬱を患ったり、引っ越ししたり、就活したり、えい子氏が学業だったりで色々とありまして更新がここまで空いてしまいました。
少しずつですが、また皆さんに楽しんでいただけたらなと思って連載を再開します。
今回、少し短めですがお楽しみください。
久しぶりなのでお互い色々と書き方を忘れてしまっているみたいです(笑)
ドクターの単独行動によって私達のアジトが特異災害機動部二課にバレてしまった上に、それを抑えられてしまった。
それによって私達は、信彦が見つけた空きの倉庫にヘリを隠し、潜伏を続けていた。
そんな中、二課によってアジトを抑えられた事でネフィリムの成長に必要な聖遺物の備蓄が残り僅かになってしまった。
そして、その為に調と切歌が自分達が二課が所有する聖遺物の欠片を奪い取ってくると言って飛び出してしまった。
2人が飛び出してしまったのは私と信彦の為。
シンフォギアを纏う度にフィーネの魂に私が塗りつぶされない為と、信彦がシャドームーンに変身して命を落とさないようにする為。
そんな2人の優しさに私はとてつもない罪悪感に押し潰されそうになる。だって、私は.…
「心配するな」
そう言って信彦が私の肩に優しく手を置く。
「例え失敗しても、あの2人なら上手く逃げ切る。もう少し、あの2人のことを信じてやれ。それに、万一捕まったとしても、俺とゲドリアンが必ず助け出す」
「そうね」
彼の言葉に安心すると共に、手が触れている事に鼓動が早くなって、顔が熱くなる。
その時、突然警報音が鳴り響いた。
「マム、何があったの⁉︎」
『本国からの追手です』
「そんな、もうココが嗅ぎつけられたと言うの⁉︎」
『異端技術を手にしたとは言っても、私達は素人の集団。訓練されたプロを相手に立ち回れると思うのは虫が良すぎます』
「マリア、ナスターシャと一緒に逃げる準備をしろ。調と切歌にも連絡を入れるんだ」
『信彦、貴方はどうするつもりですか?』
「奴らの相手をする」
信彦の言葉に息を呑む。
確かにシャドームーンなら米国の兵士を相手にするのはワケない。だけどそんな事をしたら彼の命が……
だから私は、自分が彼の代わりに戦うと言った。
「マリア、それがどういう意味か分かっているのか?」
信彦の切なそうな瞳が私を捉える。
分かってる。生身の人間を相手にガングニールを纏うという事がどういう事なのか。
でも私は、大切なあなたに死んでほしくない。
その為だったら、この手を血に染める覚悟もしてみせる。
「大丈夫。覚悟はできてるわ!だからあなたはここにいて。お願いだから戦おうとしないで……」
「マリア……」
信彦の服を掴み懇願するような彼を見つめる。
その時、爆発音が鳴り、床が揺れる。
モニターを見ると、武装した兵士達が押し寄せてきていた。
私はヘリの外へ出て聖詠を唱えようとした。
「ッ⁉︎」
だけど兵を前にした途端、声が出せなくなってしまった。聖詠を唱えたくても唱えられない。
ここで戦わなければいけないのに!覚悟を決めたはずなのに!
しかし、どんなに聖詠を唱えようとしても、私の口から声が発せられる事はなかった。
その時、突然兵達が炭の塊へと変わっていった。
コレは、炭素変換……?
私が驚愕していると、ソロモンの杖を持ったドクターがノイズを召喚して兵達を蹴散らしていた。
「でしゃばり過ぎとは思いますが、この程度の相手に新生フィーネのガングニールを使わせるまでもありません。僕がやらせてもらいますよ!」
不敵な笑みを浮かべソロモンの杖を振るうドクター。
ノイズに襲われ、兵達が次々に炭の塊へと変わっていく。
それを見て悲鳴を上げて逃げ出す兵達。
「ギャァァァァァァァァァ‼︎」
悲鳴と共に血飛沫が上がった。
そこにいたのは逃げ出す兵士の身体を真っ二つに切り裂き、返り血を身体に浴びたゲトの姿があった。
「ヒャッヒャッヒャッ!1人も逃がしゃしないぜぇ!」
「ば、バケモノ……!」
「そうさ、オレ様はバケモノさ。お前達みたいなクソ人間に生み出されたなぁぁぁぁ‼︎オレをこんな姿にしたお前達を1人残らずブッ殺してやるぜぇぇぇ‼︎ヒャッヒャッヒャッ‼︎」
ゲドが怒号を上げ、兵達の腕を、足を、身体を切り裂いていく。
あの子はF.I.S.の悪魔の実験で改造人間にされてしまった。その復讐の炎が本国の兵士を目の前にして燃え上がってしまったんだわ。
私はこれ以上ゲドに人殺しをさせたくなかった。
だけど、あの子が抱えている憎しみは私達にはどうする事もできない。
私は悔しさから唇を噛み締めてドクターとゲドが殺戮を犯すのを見ているしかできなかった。
なんて情けないんだろう。口の中に鉄の味が広がっていた。
兵士達の断末魔が消え、事態が収まったかに思えた。すると……
「凄い音がしてたのここじゃない?」
「どうせ何かの工事だろ?」
「ねぇ、早く行かないと監督に怒られちゃうよ〜?」
外から子供達の声が聴こえてきた。
しまった、音を聴きつけて来ちゃったんだわ!
その時、まだ生き残っていた1人の兵士が逃げ出そうとした。
けど、それを逃すドクター達じゃない。すぐにノイズが襲いかかり、兵士は炭の塊になった。
しかし、それを子供達に見られてしまった。
「おや〜?」
と、ドクターが目撃者である子供達にゆっくりと近づきソロモンの杖を向ける。まさか…!
「止めなさいドクター、その子達は関係ない!」
しかし、私の言葉を無視してドクターがノイズを召喚する。
「ゲド、ドクターを止めて!」
「あぁん?何で俺が人間のガキを助けてやんなきゃなんねぇんだよ!」
その言葉に愕然とした。
さっきの戦闘で復讐の炎を燃え上がらせたゲドは無関係な子供達を見捨てるつもりでいる。
その瞬間、ノイズが子供達に襲いかかった。
「止めろぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」
刹那、炭の塊が宙を舞う。
だけどそれは炭素変換された子供達のものじゃなかった。
「て、テメェ…!」
「…何のつもりですかシャドームーン」
信彦ーーシャドームーンがノイズ達を蹴散らしていた。
「えっ、もしかして仮面ライダー?」
「……ここは危ない。早く逃げろ」
「う、うん!」
「助けてくれてありがとう仮面ライダー!」
シャドームーンを仮面ライダーだと勘違いした子供達は御礼を言って去っていった。
そんなシャドームーンに対して、ドクターとゲドが訝しむ。
「何のつもりかと訊いているんですよ」
「この騒ぎだ。とっくに二課の連中に気取られているだろう。余計な事をしてないで早く移動の準備にかかった方が良いと思っただけだ」
「確かに、貴方の言うことにも一理ありますね。急いで移動の準備に取りかかりましょう。ですが、そういう貴方も元の世界では沢山の人を殺して来たんじゃありませんか?ゴルゴムの世紀王シャドームーン」
「確かにな!そんなお前が今さらガキの命を救うってのか?ちゃんちゃらおかしい……ッ⁉︎」
シャドームーンがゲドの首を締め上げる。
「ゲドリアン、お前が人間を恨む気持ちは分かる。だかな、俺達の目的を見失うな!」
ゲドが地面に叩きつけられ、苦しそうに咳き込む。
「早くその血を吹け。その姿を帰ってきた調と切歌に見せるつもりか?それから、マリアを心配させるな」
その言葉にハッとしたのか、ゲドが私の顔を見て「すまねぇマリア」と謝ってきた。
私はそんなゲドに何も言えなかった。
私は…何もできなかった。
信彦の代わりに戦う事も、ドクターやゲドが暴走するのを……
私は、なんて無力なの…!
次回予告
響達の持つペンダントを奪う為、調と切歌はリディアンの学園祭に潜入する。
火花散る勝ち抜きステージ。勝ち残るのはクリスか調と切歌か?
次回、戦姫絶唱BLACK SHADOW G
第11話 『潜入!調と切歌』お楽しみに!
現時点でのヒロインは?
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そりゃあ、あおいさんでしょ!
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何を言う、クリスに決まってる!
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だからふらわーのおばちゃんだって!
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他の人はヒロインに昇格しないの?