戦姫絶唱BLACK SHADOW 作:ロヒシ&かづ えい子しょうゆ味
GW、いかがお過ごしでしょうか?
前回のライダーシュートはあまり好評ではなかったみたいですねf^_^;
個人的にはえい子氏と一緒にキャプテン翼のワンシーンのような感じでノリノリで書かせていただいたんですけども……
さて、今回は久しぶりにあのフレーズが登場します(笑)
コメントなどいただけると嬉しいです。
『イッタァァァァ‼︎パクついたぁ!シンフォギアを!コレでぇぇぇ‼︎』
ネフィリムが立花 響の左腕を食った事に狂喜乱舞するドクターの姿を、私達はモニター越しに見ていた。
その光景は、怒りや嫌悪といったものを越えるものだった。
「あんの奇天烈!どこまで道を踏み外す気デスか!」
立花 響のことをよく思っていない調や切歌達も、ドクターのやり方に怒りを露わにしている。
政府軍に狙われた時も、ドクターは目撃者の子供まで平気で殺そうとした。信彦が止めなかったら今頃あの子達は……
やっぱり、これ以上好き勝手はさせられない。
私はドクターを止めるべく、外に出ようとした。その時…
「どこに行くのですか?」
マムが私を止めた。
「貴女達に命じているのはこの場での待機です」
「でもマム、あいつは人の命を弄んでいるだけ。こんな事が私達の為すべきことなの⁉︎」
「アタシ達、正しい事をするデスよね?」
「間違っていないのなら、どうしてこんな気持ちになるの……」
「何を言っているのですか?信彦…いえ、シャドームーンも言っていたでしょう。私達がしているのは正しい事ではありますが、それは世の中に於いては『正義』ではなく『悪』。世界から悪と呼ばれても自分達が正しいと思う事を成し遂げると誓ったのではないのですか?信彦の為に、自分達が悪を背負うと誓ったのではないですか?」
マムの言葉に私達は何も言えなくなった。
確かに覚悟を持って私達は行動していた。だけど、いざその時になると私達は自分達が思っていた通りに動けていなかった。
私は悔しさからモニタールームを後にし項垂れる。
どうして…どうしてこんな事になってしまったんだろう?
私はこれからいったいどうしたら良いの?
妹の…セレナの壊れたペンダントを握りしめ、私は俯く事しかできなかった。
●●●●●●●
「アアァァァァァァァァァァァァッ‼︎」
ガングニールの暴走により身体がドス黒いオーラで包まれた響ちゃんが獣のような雄叫びをあげる。
それを見て、シャドムーンが舌打ちをした。
「チッ、あの馬鹿が!ネフィリムを勝手に起動させた上に、立花 響の暴走まで引き起こさせるとは…」
「ネフィリム…?あの巨大な怪物の事か?」
「そうだ。自律型完全聖遺物ネフィリム。他のエネルギー体を暴食し、取り込む事で己のエネルギーを増大させる増殖炉だ」
「何だって⁉︎」
「だが、実戦に使うにはまだ制御が不安定な代物だ。それをあの馬鹿が!」
シャドムーンが怒声混じりにそう言うのと同時に、暴走した響ちゃんがネフィリムに襲いかかった。
響ちゃんの重い一撃がネフィリムを吹き飛ばす。
それを見てウェル博士が絶叫する。
「や、やめろぉぉぉ‼︎成長したネフィリムは、これからの新世界に必要不可欠なものなんだ!それを、それをぉぉぉ‼︎」
どうやらこういう事になるとは思いもしなかったんだろう。そんなウェル博士の叫びとは裏腹に、暴走した響ちゃんが一方的にネフィリムを蹂躙する。
ネフィリムも反撃をするが、その攻撃は響ちゃんに全く効いていなかった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
半狂乱になりながらウェル博士が巨大なオタマジャクシ型のノイズを召喚する。
だが、そのノイズも響ちゃんによって一瞬で炭の塊へと変えられた。
その隙にネフィリムが逃げようとするが、響ちゃんが草食動物を狩る肉食動物の如く襲いかかった。
そして、彼女の腕がネフィリムの身体を貫いたかと思うと、中から不気味な光を発するコアの様な物が出てきた。それが身体から引きちぎられると、ネフィリムの身体は動かなくなってしまった。
それを捨て、獣の様に雄叫びをあげる響ちゃん。
「これ以上はいかん!ブラックサン、あの子を止めるぞ!」
「えっ⁉︎わ、分かった!」
シャドムーンの提案に一瞬驚いた俺だが、響ちゃんを元に戻す為に即座に冷静さを取り戻す。
暴走を止めるには、あのドス黒いオーラを消す必要がある。
だから俺はキングストーンフラッシュを放とうと構えた。それをシャドムーンが手で制した。
「今キングストーンフラッシュを使えば、それから逃れようと死に物狂いで逃げ惑うぞ!そんな事になったら被害が大きくなる」
「ならどうするんだ?」
「サタンサーベルを使え。アレの牽引光線なら暴走した立花 響を捕らえられる!後は俺に任せろ」
「いったい何をするつもりだシャドムーン⁉︎」
「
シャドムーンが真っ直ぐな瞳で俺を見つめる。
その姿は、ゴルゴムの世紀王として俺の前に立ちはだかったシャドムーンではなく、兄弟同然に育った俺の親友、秋月 信彦に見えた。
俺はシャドムーンに頷くと、サタンサーベルを使って響ちゃんの動きを拘束する。
響ちゃんは必死にその拘束から逃れようともがくが、なんとかそれを抑え込んだ。
その瞬間…
「ハァッ‼︎」
シャドムーンのベルトから緑色の光が放たれ、それを浴びた響ちゃんが苦しそうにうめき声をあげる。
アレはまさかシャドーフラッシュ!
俺のキングストーンフラッシュと同じ、シャドームーンに宿る月のキングストーンから放たれる光だ。
だけど、シャドームーンのシャドーフラッシュは何かを操ったり、破壊光線を放つ代物だ。いったい何を考えているんだ?
俺は咄嗟にシャドムーンを止めようとした。
その時、不思議な事が起こった。うめき声を上げていた響ちゃんのドス黒いオーラが、どんどんシャドームーンに吸収されていく。まさか、シャドーフラッシュには相手のエネルギーを吸収する能力があるのか⁉︎
オーラが全て吸収され、元の響ちゃんが姿を現した。
それを見たシャドムーンは、吸収したオーラを光球の形に変えた。まさか…!
「伏せろ!シャドーシューッ‼︎」
刹那、シャドムーンが黒い光球を蹴り、それがネフィリムに直撃して大爆発を起こした。
「立花!しっかりしろ立花!」
爆発が収まり、辺りの視界が土煙から広がると、翼ちゃんとクリスちゃんが響ちゃんの下に駆け寄っていた。
「響ちゃん!」
俺も急いで彼女の下に駆け寄る。
すると、背後にシャドムーンが立っていた。
月の光に照らされ、銀色の輝きを放つシャドムーンが、静かに俺達を見ていた。
俺達は響ちゃんを守る形で警戒の構えを取っていた。
「ッ⁉︎分かった、直ぐに戻る。………ブラックサン。勝負は一先ずお預けだ。次こそ必ず決着を付ける」
そう言うと、倒れていたゲドリアンを抱き起こし、テレポーテーションで姿を消した。
風鳴さん達が到着するまでの間、俺はシャドムーンの行動を考えていた。
俺との決着を付けるために戦おうとしたシャドムーン。だけど、暴走した響ちゃんを率先して助けようとした。
あのシャドーシュートも、俺達じゃなくてネフィリムに向かって撃ち込んでいた。
信彦、お前はいったい何を考えているんだ?信彦……
だけど、答えは何一つ出てこなかった。
€€€€€€€
マリアからナスターシャが血を吐いて倒れたという連絡を受けた信彦は、ライダーとの戦いで傷ついたゲドリアンを背負ってヘリに戻った。
「信彦、マムが…ッ⁉︎ゲド!大丈夫なの⁉︎」
「心配いらない。油断してブラックサンの新技を喰らっただけだ。手当を頼む」
「分かったわ」
「調と切歌は?」
「ドクターの回収に向かわせたの。マムの身体を診てもらうには、やっぱりドクターの力が必要だから……」
「…確かにな。後は俺が看ておくから、ゲドリアンを頼む」
アジトの事や今回の事など、Dr.ウェルには思うところのある信彦だが、背に腹は変えられないと渋々納得する。
「えぇ。ねぇ、信彦……」
「心配ない。身体なら大丈夫だ」
「ッ⁉︎ごめんなさい。何でもないわ」
マリアが部屋を出た瞬間、信彦はその場に崩れ落ちた。
苦しそうに胸を抑え、呼吸は荒くなり、大量の脂汗が顔をつたう。
それでも、顔を歪めながら立ち上がり眠っているナスターシャの前に立った。
「……やはり、マリア達は
次回予告
ネフィリムに左腕を喰われ、暴走する響。
その彼女に、思い出したくもない辛い記憶が蘇る。
その時、闇と光が彼女の前に現れた。
次回、戦姫絶唱BLACK SHADOW G
第15話『闇と光の狂詩曲(ラプソディー)』お楽しみに!
現時点でのヒロインは?
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そりゃあ、あおいさんでしょ!
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何を言う、クリスに決まってる!
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だからふらわーのおばちゃんだって!
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他の人はヒロインに昇格しないの?