戦姫絶唱BLACK SHADOW   作:ロヒシ&かづ えい子しょうゆ味

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ブラシャドGを読んでくださってる方々、ありがとうございます!

GW皆さんはいかがでしたか?
我々は今後のストーリーの打ち合わせや執筆、それから新作のBL系作品の話をしていたら休みが終わってしまいました(笑)
さて、今回は響の視点で話が進みます。

感想やコメントなどいただけたら嬉しいです!




第15話 闇と光の狂詩曲(ラプソディー)

カ・ディンギル跡地に私達が着いた時、そこにいたのは調ちゃんと切歌ちゃんじゃなく、不敵な笑みを浮かべるウェル博士とゲドリアンっていう怪人だった。

 

「調ちゃんと切歌ちゃんは?」

 

「あの2人は謹慎中です。余計な事をされて邪魔でもされたらたまりませんからね。装者達は僕が相手をします。君はライダーを」

 

「言われるまでもねぇ。仮面ライダー、今度こそお前をブッ殺してやる!」

 

そう言うと、ウェル博士がソロモンの杖を使ってノイズを召喚し、ゲドリアンが光太郎さんに向かって飛びかかってきた。

私達はすぐに詠唱を唱えてギアを纏う。

 

「タァッ‼︎」

 

「ハァッ‼︎」

 

「デェヤァッ‼︎」

 

私の拳と、翼さんの剣、クリスちゃんの弾丸がノイズを炭へと変えていく。

この間との戦いと違って妙なガスも使われていないから私達は充分にノイズと戦えていた。

 

「世界をこれだけ混乱させ、いったい何を企んでいるF.I.S.⁉︎」

 

「企てる?人聞きの悪い。我々が望むのは、人類の救済!」

 

そう言ってウェル博士が空を指した。その先にあったのは、了子さんとの戦いで砕けた月だった。

 

「月の落下にて(そこな)われる無辜(むこ)の命を、可能な限り救う事だ!」

 

月の落下⁉︎

ウェル博士の言葉に私達はビックリする。

だってそんな話、師匠達から全然聞かされてない。

だからだと思う。翼さんが凄い剣幕でウェル博士に言った。

 

「月の公転軌道は各国機関が3カ月前から計測中。落下などという結果が出たら黙ってるハズが…」

 

「黙っているに決まってるじゃないですか!対処方法の見つからない極大最悪なんて、更なる混乱を招くだけです。不都合な真実を隠蔽する理由などいくらでもあるのですよ!」

 

「まさか、この事実を知る連中は自分達だけが助かる算段をしているわけじゃ…」

 

「だとしたらどうします?貴女達なら……対する私達の答えが、ネフィリム!」

 

クリスちゃんの言葉に不適な笑みを浮かべたウェル博士が叫ぶと、地面が大きく揺れた。

そして、クリスちゃんの真下からとても大きな怪物が現れた。

怪物の出現にクリスちゃんが吹き飛ばされ、駆け寄った翼さんもノイズの粘着液で動きを封じられちゃった。

その2人に向かってネフィリムと呼ばれた怪物が襲い掛かる。

私はそれを防ごうとネフィリムにキックを放つけど、全然効いていないみたいだった。

獣のように吠えるネフィリムの姿はどことなくあのゲドリアンっていう怪人に似ているような気がした。

 

「ルナアタックの英雄よ、その拳で何を守る⁉︎」

 

私は拳に意識を集中させ、ハンマーパーツを弾いてネフィリムに向かってパンチを放つ。

師匠の映画で観た『攻撃をする瞬間に気を爆発させる』という戦い方の通りに放つと、ネフィリムにダメージが入った。

よし、このまま押せばいける!

またハンマーパーツを引いて、腰のブースターを使って加速する。そして、ライダーに教わった身体の屈伸の反動を利用する。

 

「タァァァッ‼︎」

 

「そうやって君は、誰かを(・・・)守る為の拳で(・・・・・・)もっと多く(・・・・・)の誰かを(・・・・)ぶっ殺してみせる(・・・・・・・・)わけだぁぁ‼︎」

 

「ッ⁉︎」

 

ウェル博士の言葉に、ライブ会場での事がフラッシュバックした。

 

 

ーー綺麗事を…

 

ーー綺麗事で戦う奴の言う事なんか信じられるものかデス!

 

ーーそ、そんな…話せば分かり合えるよ!戦う理由なんか……

 

ーーうるせぇんだよ、この偽善者ッ‼︎お前みたいな奴がいやがるから……シャアァァァァァァッ‼︎

 

 

その時だった。私の左腕に強烈な痛みが走った。

いったい何が?そう思って視線を向けると、私の左腕にネフィリムが噛みついていた。

そして……

 

グシャッ!

 

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

左腕に言葉にできないくらいの痛みが走る。

その瞬間、私の意識は遠のいた。

 

 

 

……あれ?翼さんやクリスちゃんは?

何だろう?あの光……あぁ、もう夢に見るなんて思ってもなかったのに……

 

2年前、ツヴァイウィングのライブ中にノイズが会場を襲撃して沢山の人が命を落とした。

私は奏さんに助けられて生き残る事ができた。

お母さんも、おばあちゃんも、それから未来も私が生きていた事を喜んでくれた。

だけど……

 

ーーよく生きていられるわね。沢山人を殺しておいて

 

ーー知らないの?ノイズに襲われたらケガをしただけでお金貰えるんだよ。特異災害補償って言ってね

 

ーーそれって、パパやママからの税金でしょ?

 

ーーそりゃあ、元気にもなるわけだ!

 

ーーマジ、税金の無駄遣い

 

周りの人達はそうじゃなかった。

みんな、私の事を人殺しと罵った。

学校や家にも嫌がらせの紙が貼られたりした。

どうして……?私、生きてちゃいけなかったの?

 

『ソウダ。ヤツラヲユルスナ』

 

その時、どこからか声が聴こえてきた。

あなたは、誰…?

 

『オマエヲヒトゴロシトノノシッタモノタチニ、オマエノチカラヲミセテヤルノダ』

 

私の…力……?

 

『オマエヲオトシメタヤツラニフクシュウスルノダ。オマエニハソレダケノチカラガアル』

 

でも、私…復讐なんて……

 

『アンナヤツラヲタスケルノカ?オマエヤオマエノカゾクヲキズツケタニユゲンナドミステレバイイ。ソシテオモイシラセテヤルノダ』

 

そう…そうだよね。私や私の大切な人を傷つけた人達なんて助けなくても良いよね。

そして、黒い何かが私の身体を包み込もうとした。

私はそれに身を任せようと思った。だって、あんな思いをするのはもう……

 

『闇に呑まれるな立花 響‼︎』

 

その時、誰かが私の名前を呼んだ。

誰?誰なの?

すると、淡い緑色の光が私の身体を包み込んだ。

 

『立花 響、思い出すんだ。お前を、お前を大切に思ってくれている人達の事を』

 

謎の声に私はハッとした。

そうだ。私が嫌がらせを受けていた時、お母さんは……

 

ーー大丈夫だから。貴女が生きてくれているだけで、お母さんもおばあちゃんも嬉しいんだから

 

未来も……

 

ーー大丈夫だよ響。どんな事になっても、私は響の傍にいるから。この手は絶対に離さないから

 

だから私、辛いリハビリにも頑張れたんだ。

私を待ってくれている人達がいたから。

それに、お母さんやおばあちゃん、未来だけじゃない。

 

ーー立花

 

ーーおせぇぞバカ

 

ーー響君

 

ーー響さん

 

ーー響ちゃん

 

ーー響

 

ーー立花さん

 

ーービッキー!

 

翼さんやクリスちゃん、師匠に二課やクラスのみんな……

 

ーー響ちゃん!

 

光太郎さんが私の傍にいてくれる。

だから私は頑張れる。戦える。

そうだ!誰かを守る力…シンフォギアの力を私は奏さんから受け継いだんだ。

その力を、誰かを傷つけるためだけに振るうもんか!

その瞬間、眩しい光が発せられて私は目を瞑る。

 

『バ、バカナァァァッ‼︎オノレェ……ド……ーン……ツギコソハァァァァァ‼︎』

 

光が収まると、黒い何かはいなくなっていて、代わりに人の形をした銀色の何かが目の前に立っていた。

 

『さぁ、帰るんだ。お前の帰るべき場所に』

 

帰りたい。だけど、心に残っているものがある。

私のしてる事ってやっぱり偽善なのかな?

私の心を読んだのか、銀色の何かが私の頭に手を乗せる。

 

『その答えはすぐには出ない。考えて考えて、沢山考えるんだ。そして、相手と心からぶつかっていけ。その時に本当の答えが出る』

 

本当の答え…?

あの、あなたはいったい誰なの?

 

『立花 響…こう………と…リア…ち……のむ』

 

私の意識はまた遠のき、目が覚めたらベッドだった。

 

 

 

 

 

€€€€€€€

 

 

カ・ディギルでの騒動があった翌朝。

信彦はヘリのステルスモードを起動し、移動していた。

いつまでもカ・ディンギル跡地にいれば二課や米国政府に居場所が知られると思ったからだ。

 

「信彦、マムの容態は?」

 

「持ち直してはきてるが、やはり専門家の意見が必要だな。ゲドリアンは?」

 

「大丈夫、さっき目を覚ましたわ。ライダーに負けたのが余程悔しかったみたい」

 

「そうか…」

 

そう言うと、信彦は部屋を出て行こうとする。

その様子がどこかおかしいと思い、マリアは声をかけた。

 

「どこへ行くの?」

 

「調と切歌の所だ。もうだいぶ時間が経っているからな。バトルホッパーを使って探した方が早い」

 

その言葉に納得したマリアを残し、部屋を出た信彦だったが、今度はゲドリアンが彼を呼び止めた。

 

「バトルホッパーの格納庫は反対方向だぜ信彦」

 

「ゲドリアンか。立っていて平気なのか?」

 

「これくらいどうてどうってことはないぜ!それよりも、どこへ行く気だ?まさか、南 光太郎の所じゃねぇだろうな⁉︎」

 

ゲドリアンの問いに信彦は答えようとしなかった。

それが答えと感じたからか、ゲドリアンが怒りの形相で信彦の胸ぐらを掴む。

 

「テメェ、自分の身体の事分かってんのか⁉︎命のエキスはもうねぇんだぞ!テメェがあんな奴らに(・・・・・・)使っちまった(・・・・・・)から!あいつらはなぁ、お前の為に………オレ達は、大切な家族じゃねぇのかよ?お前が言ったんだろ⁉︎なのに、そんなオレ達よりもテメェは南 光太郎との決着が大事だってのか⁉︎」

 

その瞬間、鈍い音と共にゲドリアンが崩れ落ちた。

信彦がゲドリアンの腹部を殴ったのだ。

 

「すまないゲドリアン。お前達の事は大切な家族だとは思っている。だが、アイツ(・・・)も俺にとっては大切な家族なんだ」

 

「テメェ……」

 

「マリア達を頼むぞゲド。お前の事は、もう1人の弟のように想っていた」

 

ゲドリアンが気絶したのを確認すると、信彦は一人ある場所を目指した。




次回予告

「ブラックサン。最後の決着をつけよう」

「どうして俺達が戦わなくちゃならないんだ!」

光太郎に最後の勝負を挑んできた信彦。
違う世界にきても2人の運命は変えられないのか?
激突する2人の王子。そして、キングストーンの光が、サタンサーベルの一閃が戦いを激化させる。
変身、仮面ライダー!

次回、戦姫絶唱BLACK SHADOW G
第16話 『宿命の対決!2人の王子』お楽しみに!

現時点でのヒロインは?

  • そりゃあ、あおいさんでしょ!
  • 何を言う、クリスに決まってる!
  • だからふらわーのおばちゃんだって!
  • 他の人はヒロインに昇格しないの?
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