戦姫絶唱BLACK SHADOW   作:ロヒシ&かづ えい子しょうゆ味

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前回ビルゲニアを登場させたわけですが、ガッカリされた方が多かったのではないでしょうか?
何でビルゲニアなの?と思われるかもしれませんが、いきなりシャドームーンって味気なくないですかね?
原作でもビルゲニアが出てからのシャドームーンでしたしf^_^;


今回、ちょっと話が短めです。こんなに短くなるとはちょっと思わなかったかも
それから少しアンケートを取ろうかなと思います
投稿の頻度なんですけど、当初思っていた感じよりも大分違ってきてるので……



第4話 夢の少女

ビルゲニア。暗黒結社ゴルゴムにおいて剣聖の称号を持ち、かつての世界で幾度となく俺と激闘を繰り広げたゴルゴムの戦士だ。

だが奴は、復活したシャドームーンによって殺された筈だ。それがどうしてこの世界に……?

そんな俺の考えを知ってか知らずかビルゲニアが不敵な笑みを浮かべる。

 

「フッフッフッ、俺は地獄の底から蘇ったのだ。仮面ライダーよ、今こそ貴様に復讐をしてやる!」

 

「ッ⁉︎ビルゲニア、テメェ…!」

 

「小娘、言ったはずだぞ?俺の目的は仮面ライダーだ。そこの女に手間取ってなどいないで、貴様はさっさと融合症例第一号を連れていくんだな!」

 

鎧の少女とビルゲニアが言い合いを始める。

二人の会話から目的が響ちゃんだと言う事が分かった。

何故響ちゃんを狙うのか分からないが、奴の好きには絶対にさせない。

 

「トァッ!」

 

俺は拳に力を込め、ビルゲニアに向かって跳び立つ。

 

「ハハハハッ、どうしたライダー?貴様の力はそんなものか!」

 

俺の繰り出す攻撃をビルゲニアは涼しい顔を躱した。

ならばと、俺は高く跳び立ちビルゲニアに向かってライダーパンチを放った。

キングストーンのエネルギーを纏った拳がビルゲニアに襲いかかる。だが、ビルゲニアはライダーパンチを片手で受け止めた。

 

「ッ⁉︎バカな!」

 

「今度はこっちの番だ!」

 

ビルゲニアの剣が俺の身体を斬りつけ火花が散る。

奴は以前よりも遥かにパワーアップしていた。

 

「くっ……トァッ!ライダーキック‼︎」

 

今度は渾身の力を込めてキックを放ったが、ビルゲニアの持つ盾『ビルテクター』によって簡単に弾き飛ばされてしまった。

地面に倒れる俺の姿を見てビルゲニアが高笑いをあげる。

それと同時に爆発音が巻き起こった。

見ると、風鳴さんが鎧の少女に押され、地面に横たわっていた。

拙い、早く二人を助けに行かないと!

だが、ビルゲニアが俺の前に立ちはだかる。

苦虫を噛み潰していると、響ちゃんの叫び声が聴こえてきた。

 

「翼さん、ダメです!絶唱を歌ったりしたら……!」

 

「防人の生き様、覚悟を見せてあげる!貴女の胸に、焼きつけなさい!」

 

絶唱?何だそれは?だが、響ちゃんと鎧の少女の焦る姿からただ事じゃないことだけは分かる。

そして風鳴さんの目。アレは死を覚悟した人間の目だ。

まさか……!

 

「チッ、あの役立たずが!」

 

ビルゲニアが顔を歪ませる。奴は絶唱が何なのか知っているのか?

 

「教えてやろう。絶唱とはな、奴ら装者が自らの命を燃やして奏でる歌の事だ。それが発するエネルギーは絶大。奴は自分の命を犠牲にして辺り一面を吹き飛ばすつもりだ」

 

「何だと⁉︎」

 

まさか、彼女は自分を犠牲にして響ちゃんを助けるつもりなのか?そんな事はさせない!

 

「パワーストライプス!」

 

俺の首回り、手首、足首にらある赤と黄色のラインから蓄積されたキングストーンのエネルギーが放出され、輝きを発する。

 

「ライダーキック‼︎」

 

さっきよりも強い光を纏った俺のキックがビルゲニアの持つ盾を弾き飛ばした。

 

「くっ、おのれ仮面ライダー……この借りは必ず返すぞ!」

 

そう言うと、ビルゲニアはマントを翻すとその場から消えてしまった。

それを見て、俺は彼女達の許へと急ぐ。

しかし、風鳴さんが絶唱と言われる歌を歌い切ってしまった。

俺は響ちゃんを拘束するノイズをライダーパンチで殴り飛ばし拘束を解くと、彼女を守るようにして前に立ち構えを取った。

 

「キングストーンフラッシュ‼︎」

 

ベルトからキングストーンの輝きが風鳴さんと鎧の少女に向かって放たれる。

その光が絶唱から放たれる膨大なエネルギーを跳ね返していくが、徐々にエネルギーが無くなっていく。

頼む、持ってくれ…!

俺は自分を奮起させ、キングストーンの光を放ち続けた。

衝撃波が収まると、ノイズは消滅し、鎧の少女と風鳴さんは血だらけになりながらもその場に留まっていた。

無事…だったか?

かく言う俺も、エネルギーを消費しすぎて立っていることすらままならなかった。

その時だった。鎧の少女が苦悶の声を上げるとよろめきながら立ち上がる。

そして、その目が俺を捉えた。

砕けたバイザーから見える瞳が、親の仇でもみるように俺を見つめている。

その顔を見て俺は驚愕した。

 

「まさか……クリスちゃん……?」

 

「黒い悪魔……あたしは、お前を絶対に許さねぇ……!」

 

顔を歪ませながらクリスちゃんがその場から飛び立っていく。

俺は後を追おうとしたが、エネルギーを使い果たしてしまい膝をついてしまった。

いかん、このままでは変身が解けてしまう。そうなったら俺の正体を響ちゃん達に知られてしまう事に……

意識が朦朧とする中、俺はロードセクターを呼び、その場から立ち去った。

ロードセクターに身を任せながら、俺は鎧の少女の事を思い出していた。

信じられない。

何故なら彼女は俺がこの世界に来た時に助けてくれた少女で、8年前に死んだはずだったからだ。

 




次回予告

光太郎は8年前の出来事を思い出していた。
クリスとの思い出……それは、平穏を得た光太郎を絶望の淵へと叩き落とす。

そんな中、デュランダル争奪戦を繰り広げる場面に遭遇する光太郎。
暴走する響を止めるべく、デュランダルの前に立ちはだかる仮面ライダー。
その時、不思議な事が起こった。

次回、戦姫絶唱BLACK SHADOW
第5話『激突、2つの剣』お楽しみに!
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