戦姫絶唱BLACK SHADOW 作:ロヒシ&かづ えい子しょうゆ味
少し間が空いてしまって申し訳ありません。
今回なんですけど、ロヒシとえい子氏でお互いやりたい事が多くて結構言い合いになっていて遅くなってしまいました。
次回はかなり長い話になりそうなのでまた更新が遅くなるかもしれません。
感想、意見などいただけたら嬉しいです!
カ・ディンギル跡地にて、俺はシャドムーンと戦いを繰り広げていた。
しかし、サタンサーベルすらものともしないシャドムーンの強さに俺はなす術もなかった。
カシャン…カシャン……
「立て、ブラックサン。貴様の力はこの程度ではない筈だ!」
独特な金属音の足音を響かせながらシャドムーンが近づいてくる。
ゴムゴムの世紀王だった時とは違う今のシャドムーンの強さに、俺は恐怖と不安を感じ始めていた。
俺は、本当にシャドムーンを信彦を止められるのか?俺の技だけじゃない。サタンサーベルまで奴には通用しない。いったいどうやって止めれば良いんだ……
「…なんというザマだブラックサン!フンッ!」
シャドムーンの指先からシャドービームが放たれる。
それは何故か俺自身ではなく、目の前の地面に直撃するが、土煙が上がって前が見えない。
「くっ……ッ⁉︎」
「ハァッ!」
土煙を破ってシャドムーンが空中から連続蹴りを放ってきた。それをガードする事もできず、俺は後ろに吹き飛ばされる。
「ハァァァッ!」
立ち上がった瞬間、シャドムーンが連続で回し蹴りを繰り出す。
俺はその攻撃を避けるので精一杯だった。
一瞬、甘い蹴りが入ってきた。その脚を掴み、投げ飛ばすが、シャドムーンは簡単に着地をする。
すると、奴の身体から怒りのオーラーが溢れ出した。
「愚か者が!お前のその目は何だ!その顔は!」
怒声を上げながらシャドムーンが何度も俺の顔を殴る。
俺は痛みよりも、シャドムーンが何故これほど怒りを滲ませながら俺を殴るのかが分からなかった。俺との決着を望んでいたんじゃないのか?
「
「の、信彦……」
「今この時も、月の落下は止まる事はない。それでも、その事実を知らない人間。事実を知り、対処に奔走する人間もみんな必死に生きているんだ。それなのに、挫けそうになっている自分を恥ずかしいと思わないのか!」
「……」
「光太郎……お前は、仮面ライダーなんだぞ?人類の、この
「ッ⁉︎信彦……!」
違う。シャドムーンは、信彦は、俺との決着を望んでいたんじゃない!
俺に戦う事の使命を思い出させようとしているんだ。
俺はどこかで迷っていた。また信彦と戦うのが嫌で、また信彦を死なせてしまうかもしれないのが嫌で戦う事を躊躇っていた。
でも、そんな中途半端な気持ちで戦っていたら、本当に大切なものなんて守れやしない。
月の落下から人類を救うことだってできやしない。
信彦は、ゴルゴムの魔の手から世界を守ろうとしたあの時の俺の決意を思い出させようと叱咤してるんだ。
「信彦…いや、シャドムーン!俺は、俺の全てをお前にぶつける!」
ありがとう信彦。俺に戦う事の意味を思い出させてくれて。
俺は戦う!俺の大切なものを守る為に!そして、お前の事も絶対に諦めたりしない!
俺は決意を胸にファイティングポーズを取り、パワーストライプスを発動させる。
それを見て、シャドムーンが嬉しそうに笑みをこぼした。
「それでこそブラックサン。俺の永遠のライバルだ!いくぞ!」
シャドムーンが突進してきたところを回し蹴りを放つが、簡単にジャンプで躱されてしまった。
「テヤッ!」
着地した瞬間を狙い、連続で拳を振るうがコレも涼しい顔で防がれた。
「ハッ!」
振るった拳を止められ、顔にカウンターを喰らってしまった。よろけていた隙をついてシャドムーンが追撃の拳を振るってくるが大振りだった為、俺はそれを躱し、奴の背中に蹴りを放つ。
「クッ!」
こちらもよろけた隙をついて追撃の蹴りを放つが、シャドムーンも体勢を立て直し、蹴りを放って防いでみせた。
ぶつかり合った足が戻る瞬間、シャドムーンの繰り出した拳が当たる。追撃の上段蹴りを防いだ瞬間、軸足を足払いする。
倒れた瞬間を狙って蹴りを放つが、素早く立ち上がったシャドムーンがバク転でそれを躱す。そしてすぐさま反転し、俺の懐に入り込み拳を振るう。
重い一撃を受け吹き飛ばされるが、その勢いを利用して身体を反転させ、カウンターでシャドムーンの顔に拳を浴びせる。
俺とシャドムーンの一進一退の攻防は続いた。
俺がシャドムーンの攻撃を防いで連続で奴の懐にパンチを浴びせる。
シャドムーンの連続の回し蹴りが俺を弾き飛ばす。
足払いからカニばさみで振り飛ばし、カウンターで腹部に掌底突きを喰らう。
長く続くその攻防に俺達は互いに肩で息をしていた。
「ハァハァ…やるな、ブラックサン」
「ハァハァ…信彦、俺はお前に勝つ!そして、地球もお前達も救ってみせる!」
「やれるものならやってみろ!」
対峙する俺達は構えを取りながら横ににじり寄る。そして、同時に跳び立った。
「シャドーパンチッ‼︎」
「ライダーパンチッ‼︎」
キングストーンの光を纏った2つの拳がぶつかり合い、激しく火花が散る。
お互い吹き飛ばされながらも直ぐに立ち上がり、再び跳び立った。
「シャドーキックッ‼︎」
「ライダーキックッ‼︎」
輝きを放つ2つの脚が激突し、さっきよりも激しい爆発が起こる。
爆風に吹き飛ばされ、俺は地面にシャドムーンはカ・ディンギルに叩きつけられた。
そして、いち早く体勢を立て直したシャドムーンがキングストーンの光で光球を作り出す。
「デヤッ!シャドーシューッ‼︎」
「トァッ!ライダーシューッ‼︎」
シャドムーンが放ったシャドーシュートを俺はライダーシュートで打ち返した。スピードも威力も倍になった光球がシャドムーンに襲い掛かるが、エルボートリガーを光の刃に変える新技で光球を斬り裂いて防いでみせた。
「まだだ……!」
そう言って、シャドムーンがシャドーキックの体勢に入ろうとする。
刹那、2つの暗い影が俺達の間に割り込んだ。
それは、ロードセクターとバトルホッパーだった。
「邪魔をするな、バトルホッパー!」
怒声を上げるシャドムーンだったが、バトルホッパーは何かを訴えようとしていた。
その時……
Gatrandis babel ziggurat edenal……
どこからともなく、歌声が聴こえてきた。
コレは…絶唱!誰かが絶唱を唱えようとしているのか⁉︎
「何、調と切歌が⁉︎」
シャドムーンが驚きの声を上げる。
まさかこの絶唱は調ちゃんと切歌ちゃんなのか?だとしたら止めないと!
響ちゃんの手を介さない絶唱は、装者の命を失う事になる。
俺はシャドムーンに一時休戦して2人を助けに行くよう提案しようとした。
だが、その前にシャドムーンはバトルホッパーに乗って駆け出していた。
俺もロードセクターに乗って後を追う。
頼む、間に合ってくれ!
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ライダーとシャドームーンの決闘の数時間前、カ・ディンギル跡地を発狂したウェルは彷徨っていた。
切り札を最も簡単に響に倒され、その時の恐怖が彼の脳裏にフラッシュバックし、襲いかかる。
目は虚になり、鼻水や涎を垂れ流し、失禁で服が汚れていてもウェルは響という恐怖から逃げ出したかった。
「わぁぁぁぁ!」
覚束ない足取りだったために足を取られて転がり落ちる。
その時、誰かが彼に声をかけた。
「もしかして、"コレ"をお探しかしら?」
そこにいたのは黒い衣服を纏い、妖艶な雰囲気を持つ女だった。
その女の手には暴走した響によって破壊されたかと思ったネフィリムのコアが握られていた。
コアが無事だった事に狂喜乱舞し、駆け寄る。
「コレさえあれば、英雄だ!」
「あら、貴方英雄になりたいのね」
「そいつを返してくれ!」
「良いわよ。一つだけ、私のお願いを聞いてくれたら…ね」
「アンタは…いったい……?」
「私?私は高畑 マリ。パヴァリアの使いよ。それよりも、私のお願い聞いていただけるかしら?」
ネフィリムのコアを手に入れ、狂喜するウェルが去っていくのを女が不敵な笑みを浮かべて見つめていると、女の背後にローブで身を隠した何者かが現れた。
「本当にあの男で大丈夫なのか?」
「えぇ、あの男なら良い具合に踊ってくれるはずよ。ところで、どうしてあなたが此処にいるの?」
「あぁ。アイツが裏切ったのでな、あの御方にその報告をしに行っていたのさ」
「なんですって⁉︎」
「フッ、アイツが言うには、『居心地が良いから抜けさせてもらう』だそうだ。あのお子様に情でも移ったらしい。人形同士、お似合いだな」
「それで?あの御方は何と?」
「放っておけだそうだ。アイツ1人抜けたとて、我々の計画には支障はない。我々は来るべき時まで待機だ。……その前に、俺も少し暇つぶしをさせてもらうか」
次回予告
ライダーとシャドームーンが激闘を繰り広げていた同じ頃、響はウェルと交戦していた。
そこに現れる調と切歌。だが、ウェルの卑劣な魔の手は少女達の命を蝕む。
その時、シャドームーンが、信彦が命をかけた行動に出た!
「信彦ぉぉぉぉぉッ‼︎」
次回、戦姫絶唱BLACK SHADOW G
第18話 『シャドームーン死す!』お楽しみに!
現時点でのヒロインは?
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そりゃあ、あおいさんでしょ!
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何を言う、クリスに決まってる!
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だからふらわーのおばちゃんだって!
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他の人はヒロインに昇格しないの?