語られなかった者たちの饗宴   作:ゆくゆく

16 / 51
何? 鰹誕に鰹羽が見たい? 鰹誕はねちょってこそ? ……書いてやろうやんけ! っていうノリで書いたやつ。主な注意は下に書いてあるんでよろしくお願いします。


共に支え合う人ならば?

 ※これは8月29日0時にあげた鰹楽の楽羽ifです。途中までの流れは同じなためカットしている上に、いわゆる夜の営み的なものを示唆する描写が入るので苦手な人はブラバ推奨です。あとこれ1番重要。鰹が攻めです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「今日はシルヴィアもアメリアと観光に行ってるらしいし……自由だぁ!! 」

 

 

 さて、何をしようか。積みゲーの消化? 溜まったドラマの一気見も悪くない。いやいや、シャンフロでユニークを探すというのも……

 

 「そこで彼女()を誘ってどっか遊びに行くって言う選択肢が出てこないから女心が分からないって言われるんだぞー」

 

 「いやいや、そんな急に言っても楽羽暇してないでしょ……ん? 」

 

 あれ、俺口に出してた? というか誰だ今返事したの。今日は来客の予定もないは……ず……

 

 「ほうら、わざわざ彼氏の誕生日に家に遊びに来てあげてる優しい楽羽ちゃんだよ! プリーズ感謝の言葉! 」

 

 「楽羽……な、何故ここに! いやそもそもどうやって入ってきたんだ!? 」

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 ふふふ、驚いておる驚いておる。恥を捨てて顔隠し名義で慧の家を聞き出した甲斐があったというもの。

 

 「はー、なるほどねー。道理で簡単に有給申請が通ったわけだ……」

 

 「んふふ、たまにはこういうのも悪くなかろうて。それで? なにか感想は無いのかな? 」

 

 今日の私は慧の誕生日のために恥を捨てて電脳大隊に頭を下げに行き、瑠美に洋服を選んでもらい、武田氏から秘蔵の品を借りてまでここに来ているのだ。何も言って貰えないというのは少々……いやだいぶムカつく。

 

 「あー、そうだね……」

 

 「うん、服もよく似合ってるし誕生日に楽羽に会えて嬉しいよ」

 

 「ふぇっ……あ、あーあー、そ、そう!? ならいいんだよ、うん! 」

 

 ええい、何だこの男。普段は服なんて褒めやしないのにこういう時だけ気づきおって……

 

 「や、でも特に何の準備もしてないよ俺。どっか遊びに行ったりする? 」

 

 「おいおいカッツォくぅん……この私がなんの準備もせずにわざわざ乗り込んでくるとでも? 」

 

 「正直俺の中ではノープラン説が10:0で有利だね」

 

 おいコラ、喧嘩売ってんの? 普段の私だったら迷わずこう返している。だが今の私は違う。懐に隠し持つは武田氏の持つ珠玉の一品。これさえ持っていれば何を言われようとも不動の心を保つことが……

 

 「なんも言い返さないってことはやっぱり図星なんだろ? な? な? 」

 

 うーっわっ、うっぜー……

 

 「やれやれ、そんなだから慧は体は女の子なのに女心が理解できないって言われるんだよ」

 

 「待ってなにそれ初耳なんだけど」

 

 「ほうらこれを見てもまだそんな口が聞けるのかな!? 」

 

 「え、いやさっきの発言の方が気にな……な……『アルティメット・ブレイズ』!? 」

 

 ビンゴ! 詳細は省くけどこのゲーム、実は慧が3ヶ月ほど前にプレイしたいなー的なことを言っていた奴なのだ。楽羽ちゃんはできる彼女ですので。慧の誕生日に叩きつけてやろうと思ったわけですよ。

 

 ……まぁ、まさか武田氏を持ってしてもこんなに探すのに時間がかかるとは思わなかったけど。

 

 「ふふふ、さぁどうかな慧。これを目にしてもまだノープランだ何だわぶっ」

 

 「いやもうほんと最高! さっすが楽羽! 愛してる!! 」

 

 「にゃ……にゃにゃにゃにを……」

 

 感無量! と言った感じの表情と態度で慧が抱きついてきた。待て、まてまてまて。流石にこれはちょっと嬉しさがキャパオーバーしちゃうから! いや、嫌とかじゃないけど! せめて心の準備を……

 

 「いやー、嬉しいよ! 早速やろうぜ! 」

 

 「あっ……」

 

 そんな私の内心の葛藤を知ってか知らずか。いや百パー知らんなこれ。私から離れいそいそとゲームの準備を始める慧。全く……ボコるしかないな。

 

 「よぅしわかった。私の心を弄んだ罰としてボッコボコにしてやるよ」

 

 「え、俺なんかした? 」

 

 「べーつーにー! ほら始めるよ」

 

 「なんだそりゃ……ま、タダでボコられてあげる気は無いけどね」

 

 上等上等! やってやらぁー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「いやー遊んだ遊んだ! 最高の誕生日だわー」

 

 「そりゃあよかった。用意したかいがあるね」

 

 「んー、てか楽羽門限とかなかったっけ。もう結構遅い時間だよ? 送ってこうか? 」

 

 うっ……このままなし崩しにしたかったんだがやっぱり気づくよね……よし、頑張れ私。女は度胸。なーに、相手はあの総受け鰹……攻めの姿勢を崩さなければ行けるはず! よし!

 

 「……と、泊まるって言ってきたから」

 

 「え? ごめんよく聞こえなかった。ワンモアプリーズ」

 

 こ、こいつぶん殴ってやろうか……!

 

 ……うん、よし落ち着いた。ちゃんとはっきりと……

 

 「だから、その親には彼氏の家に泊まりゅって……」

 

 「へ……? 」

 

 ああああああああああ!!! 死にたーい!! 恥ずか死にます!!

 

 「いや、そんな急に泊まるって……ベッドだって1人分しかないし着替えとかどうするの? 」

 

 「ちゃ、ちゃんと持ってきましたけどー? 」

 

 「なるほど、道理で荷物が多いと……にしたって泊まりは流石に問題でしょ。楽羽まだ未成年じゃん」

 

 こいつ……ぶん殴ってやろうか(2回目)。彼女が彼氏の家に泊まりたいと言っているんだその意味を少しくらい察して欲しい。

 

 ……本当にはっきり言わないと伝わらないんだな。

 

 「慧はさ……」

 

 「ん? 」

 

 「私の事好きだって言ってくれたじゃん」

 

 「え、何急に。いや、まぁ言いましたけどね」

 

 むぅ……

 

 「でもさ……シルヴィアとかナツメグちゃんとかと仲良いし……シルヴィアとか毎日のように慧の家に来てるんでしょ? 」

 

 「へ? そうだけど……あ、別に浮気とかじゃないぞ!? 俺が好きなのは楽羽だけだって! 」

 

 ……へへ。そういうのも嬉しいけど、でもね慧。今欲しいのは言葉じゃないの。

 

 「うん、それは分かってる。慧が浮気なんかできるような性格してないって」

 

 「でもね、分かってても不安なの」

 

 「こういってる裏では他の人と関係を結んでるんじゃないか、私の事なんて都合のいい女としてしか見られていないんじゃないかって……」

 

 「あのね慧。女の子って男の人が思ってるよりも不安症で寂しがり屋で……嫉妬深いんだ。私はさ、全然女の子らしくないし彼女らしいことも慧にしてあげられていない。だから慧が離れていっちゃうんじゃないかって不安だし、慧の愛を感じられないと不安になるし、慧が他の女の子と仲良くしてるのを見ると暗い気持ちが心のどこかで湧いてくるんだ」

 

 止まらない。見せたくはなかった汚い部分。言ってしまえばこの関係が崩れてしまうのではないかと思い、言い出せなかった陽務楽羽の弱い心。

 

 でも……それよりも私は慧が離れていってしまうことの方が嫌だ。それなら全部伝えよう。そう思って今日私はここに居るんだ。

 

 「楽羽、俺は……」

 

 「待って慧。言いたいことはあるだろうけど最後まで言わせて欲しい」

 

 ───ああ、やっぱり優しいな。こんなワガママにもすぐ頷いてくれる。だからこそ……ちゃんと伝えるんだ。

 

 「慧、私は慧の愛を全部一心に受け止めたい。勿論そんなことは無理ってわかってる。だからせめて……慧が誰にも向けたことの無い愛が欲しい」

 

 勇気を出せ、私。ここで踏み込まなきゃ多分ずっと後悔する。ベットに腰かけていた慧を突き飛ばし、上からのしかかる。若干の困惑と若干の納得が揺れる目。なんかちょっと変な気分になってきたかも。

 

 「慧、私はあなたとこれから先もずっと一緒にいたい。あなたもそうなら私を受け入れて。そうじゃないなら……拒絶して」

 

 言いたいことは全部言った。後は慧の反応を待つだけだ。

 

 「そうだね……まずはごめん。楽羽が彼女らしいこと何も出来なかったって言ってたけどそれは俺だって同じだ。仕事があるから、楽羽は学生だからって……なんだかんだ言ってたけどそれのせいで楽羽を不安にさせたことほんとうに申し訳ない」

 

 別にいいのに……ほんと、律儀というか真面目というか。

 

 「それから、嬉しかったよ。きっと楽羽なりに色々考えて今日この話をしてくれた。普段は割とずけずけ言う楽羽が今まで言ってこなかったって言うことは少なからず言いたくない内容だって含まれてたんだろ? それを勇気をだして打ち明けてくれた。それだけで俺は嬉しいよ」

 

 ……バカ。なんで普段はあんなに気づいてくれないのにこういう時だけ気づくんだよ……

 

 「───楽羽」

 

 「きゃっ……」

 

 優しく抱きしめられ、私の頭は慧の体の上に落ちる。

 

 「俺は楽羽を愛してる。これから先楽羽のいない人生を歩むことなんて考えられない。そう思えるくらいには楽羽のことを想っている。だから楽羽……これからも俺と一緒に居てくれるか? 」

 

 ───全く、普段は一緒に馬鹿みたいに騒いで、でもいざって時はカッコよくて。なのになんて顔をしてるんだ。そんな捨てられそうな犬みたいな顔しちゃって。

 

 「……当たり前だよっ……! 」

 

 こう言うしかないじゃないか。だって私はそんなあなたの事が大好きなんだから。

 

 「そっか、良かった……ねぇ、ところで楽羽」

 

 「……ん? なぁに、け、うわっ!? 」

 

 ぐるんと視界が回り、気付けば私が慧を押し倒していたはずが私が慧に押し倒されていた。ありぇー?

 

 「まさかさぁ……あーんな涙目で誘っておいて何もなし! はい、お預け! が許されるとでも? 」

 

 あ……

 

 「い、いやいやいや! た、確かにそういうことも考えたけど平穏無事に解決したんだし無理にしなくても……ほ、ほら慧明日からまた仕事でしょ? あんまり遅くなるのは……」

 

 「残念ながら明日は元々オフでね。楽羽は確か振替休日、だったよね? 」

 

 あわわわわ、えーと、えーと……あれ? 別にわざわざ拒絶する必要も無いのでは? いやでもなぁ……もう少しロマンチックなシーンでっていう欲が無いわけでも……

 

 「ああ、勿論ちゃんと()()はするから大丈夫だよ? 」

 

 そう言って慧が取りだしたのは……まぁ、その大人の風船だった。

 

 「な、なんでそんなものを……」

 

 「お菓子とか買いに行った時にな一応ついでに買った」

 

 「き、期待しすぎじゃない……? 普段の私ならありえないでしょ」

 

 「いいだろ別に。今こうして必要になったんだから。ほら、楽羽。嫌なら嫌って言ってくれればやめるぞ? 言わないならするけど。もう我慢の限界も近いし」

 

 「わ、わー! 分かった、分かったから! そ、その……優しくしてね……? 」

 

 「善処はしよう」

 

 ううう、まさかこんなことになるなんて……というか慧に攻められるとか考えてなかったんですけどーっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……とりあえず体力つけようって思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




まさかこんな長くなるとは思ってなかったためちょっと恥ずい。割と冗長になってるandキャラ崩壊酷いかも。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。