東方時旅車〜The travel to The future of Delorean   作:和菓子甘味

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見切り発車尚且つ深夜テンションで書き上げました。
ご意見ご感想お待ちしております。


TIMELINE 0「Welcome to the Gensokyo」
TIME 1「Back to the future?」


「いこうマーティ」

 

私ーデロリアンタイムマシンーの生みの親であるドク・ブラウンは彼の親友であり、私の相棒的存在でもあるマーティ・マクフライと共に私に乗り込んできた。

未来のマーティ達や私達を置いていくのは後ろ髪を引かれるが、仕方ない。

未来は自分で切り開かなくてはいけない。

いつまでも過去に頼ることは出来ないのだ。

さあ、また楽しいタイムトラベルが始まる。

ホバーモードで時速88マイルに達した私の体を閃光が包む。

そして時間の壁を超えた時、私は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは...どこなのだろう?

気がつけば私は森の中にいた。

次元転移装置に異常はない。

ミスターフュージョンの燃料は消費されている。

ならば後おかしいのはタイムサーキットだ。

これは未来の老人ビフが私を壊してからずっとおかしい。

おかげで1885年に行く事になったが、それは置いておこう。

タイムサーキットを確認するが、出発時刻はMay,15,1986と表記されており間違いはなかった。

しかしながら目的時刻と現在時刻は本来の時刻とは異なっていた。

 

「壊れてる!?ドクとマーティが入力した時には動いていたのに!?...あれ?」

 

ちょっと待って...今の声って...?

 

「わ、私の声...?なんで?どうして!?」

 

おかしい。こんな事が有り得るはずがない。

私は物言わぬ機械のはずだ。

なぜ言葉が発せられるのかが不明だが、不思議と発声に違和感を感じない。

ドクがいたらすぐに調べ始めるのだろうが...。

そういえば2人が見当たらない。

 

「ドアは閉まっていたし...一体どこへ...?」

 

私が考えていると、けたたましく警告音が鳴り響いた。

何事かと思えばミスターフュージョンの燃料切れを示す警告音だった。

正直煩いので一旦タイム回路を切ってしまうことにした。

どうやら私の意思で私の車体や装備は操作できるようだ。

とりあえず動くことが出来る事が分かり安堵するのもつかの間。

現状を考えると突然締め付けられるような感覚が私を襲った。

 

「どうしよう...ここがどこかも分からないし、クララやジュールにベルヌ、アインシュタインもいない...ドクとマーティも....」

 

一緒に何度も旅してきた人達。

いつもいたはずの人達がいないだけで私は不安感に押しつぶされそうになった。

これからも一緒にいられると思ったのに。現実はそうさせてくれない。

 

「これが悲しい気分なのかな...ドク、マーティ...」

 

突然、目の前の茂みが揺れだした。

不味い。私が見つかれば悪用されかねない。

とはいえ、私は防衛装備など装備していない。

ただの動物であって欲しいと願うしかない。

そして音の正体が目の前に飛び出してきた。

 

「ぐずっ...ううぅ...」

 

驚いた。目の前に現れたのは齢5歳程の幼い女の子だ。

東洋人の顔立ちで服装も2015年のニュースで見た日本の着物という衣服に似たものだった。

だが、その後ろから現れた生物の姿に私は目を疑った。

大きなカマキリのような化け物が女の子を追いかけてきていたのだ。

 

「お母さん...」

 

日本語を話すが、私には何故か理解出来た。

そして同時にこの子を助けなければという気持ちに駆られた。

私はハイビームとクラクションを使って化け物を威嚇した。

 

「貴方、私に乗って!」

「だ、誰!?」

「そこの車に乗って!早く!」

 

女の子が私に乗ったのを確認すると同時にドアを閉めてエンジンをスタートさせる。

即座にバックにギアを入れてアクセル全開で逃げ出した。

 

「嘘でしょ!?こっちは時速20マイル出してるのよ!?」

 

化け物は20マイル出してる私に悠々と追いついてくる。

道路が未舗装な上、1885年へ旅立つ時のような車高が無い為、これ以上の速度は危険だ。

このままでは追いつかれて女の子共々バラバラにされかねない。

木々に引っかかる可能性が高いけど、これを使うしかない。

 

「お嬢ちゃん。しっかり掴まって!」

「う、うん!」

 

私はホバーモードのスイッチを入れ、急上昇した。

流石に追いつけないだろうと思っていたが、これが甘かった。

 

「こいつはヘビーね」

 

なんとあの化け物は私のサイドミラーにしっかり写っていた。

本物のカマキリ同様に羽を羽ばたかせてこちらを追跡してきていたのだ。

 

「あぁもう!どうして私が行く先々でこういう面倒事が起こるのかしら!」

 

またしても私はエンジンを全力で動かして行く。

しかしながら奴の方が少し速いのか、徐々に距離は詰まっていた。

 

「追いつかれる!」

「お母さん...!」

 

ミスターフュージョンは燃料切れでタイムトラベル出来ない。

とはいえ、燃料補給する暇はない。

私が逃げる術を模索している最中、ついに奴の鎌の射程圏内に私が入った。

 

「不味い!...えっ?」

 

私が車体を振って逃げようとした時、化け物が突然爆発して墜落した。

何が起こってるか分からない私が呆けていると、目の前に赤いリボンが特徴的な少女が『飛んできた』。

 

「妖怪退治で忙しいのに今度は河童の発明品がいるとは驚いたわね...その女の子を解放しなさい!さもないと鉄くずにするわよ!」

「Great Scott....」

 

本当に...なんで私はこう面倒事に巻き込まれるのだろうか...。

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