東方時旅車〜The travel to The future of Delorean 作:和菓子甘味
というわけで2話目です。
結構話の進み遅いですけど、プロットなんてない状態で書いているのでお許し下さい。
「さっさと女の子を返すか撃ち落とされるかどっちがいいの?」
「ちょっと待って、私はこの子を送ってあげたいだけよ。別に攫おうなんて思ってないわ!」
「博麗のお姉ちゃん、この子の言ってることは本当だからいじめないで!」
「...わかったわ。でも下手な真似したらすぐに壊すからその気でね」
...女の子のおかげで、何とか目の前の紅白の人を言いくるめられたようだった。
人が空を飛ぶなんて全く非科学的だが...いや、2015年の時点でホバーボードがあったし、不思議じゃないか。
ともかく、女の子の家がわかっただけ充分だろう。
詳しい事は送り届けてからでもいいはずだ。
「お姉ちゃん達ありがとう!」
「次からは気をつけなさいね」
博麗のお姉ちゃん(仮)が女の子を無事親御さんへ引き渡して戻ってきた。
そして人目のつかない通りへと案内された。
さーて、尋問が始まるわね...。
「まず、あんたの名前は?」
「DMC-12。でも大体はデロリアンって呼ばれてるわ」
「なるほど、付喪神の類って訳ね。どうやって幻想郷までやってきたの?」
1番困る問題が来た...もし私がタイムマシンでタイムトラベル中の事故でここに来たなんて言えば、頭のおかしい機械として廃棄されるのは目に見えている。
「いや...なんだか気がついたらここにいて私にも何が何だかさっぱり」
「...じゃあその中身のごちゃごちゃした物は何かしら?」
「あーこれはその...気象観測の装置というか...」
「怪しいわね。見させてもらうわよ!」
ヤバイ!タイムサーキットの不具合が解消されてないのにこの紅白を乗せる訳には行かない!
とりあえず鍵をかければ何とかできるはず!
「開かない!?アンタ、鍵をかけたわね!」
「私のことを知らない人に見せるものじゃありません!お引き取り下さい!」
「怪しいのにみすみす逃すわけないでしょ!」
ダメだこの人全然引かない!
人通りが少ないとはいえ、通りすがりの人達が変なものを見る目で見てきてる...。
正直タイムトラベルでそんな目で見られることは、慣れてはいたけど...やっぱり刺さるものがある。
「あ、霊夢さんじゃないですか!」
「なんだ霊夢、博麗の巫女がついに窃盗か?」
「アンタには言われたくないわよ魔理沙!」
どうやらこの押し入り紅白の名前は霊夢というらしい。
会話からして声をかけてきた緑髪の子と金髪の子は知り合いのようだ。ならば霊夢さんを止めてもらえるか?
「すみません!この人嫌だって言ってるのに私に乗ろうとしてくるんです!」
「霊夢さん、仮にも博麗の巫女なんですから付喪神の方にそのような...あれ?」
...あれ?緑髪の子の様子が変わった?
なんだかトランペットを眺める少年のような目に...。
「ああああ!これデロリアンじゃないですか!懐かしい〜!ちゃんとパート2仕様だ〜!」
えぇぇぇ??
なんだか急に私の周りぐるぐる回り始めたんですけど...。
というか私の事知ってる?
「なんだよ早苗、この銀色の荷車のこと知ってるのか?」
ナイス質問、金髪の子!
「もちろんですよ魔理沙さん!これは天才発明家ドク・ブラウンが発明したタイムマシンのデロリアンです!何年たっても色褪せないSF映画の金字塔である名作映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの代名詞ですよ!」
あ、ドクが認められてる...。嬉しいな。
...ってそれはそうなんだけど、そうじゃなくて!
「待って...ちょっと待って...SF映画の金字塔って?」
「やだなぁ、あなたの登場したバック・トゥ・ザ・フューチャーですよ!当時の合成技術でも違和感の無い仕上がりは最高でした!もしかして撮影に使用されたうちの1台なんですか!?」
ちょっと待って...私が映画の中のタイムマシン...?どういうことなの?
「あの...私は...その...」
どうしよう、言葉が出ない。
考えがまとまらない。わたしは...ワタシハナンナノ?
「ありゃ?壊れたのか?」
「それは無いと思いますよ魔理沙さん。タイムサーキットなら怪しいかもしれませんが」
「ともかくこれ開けるの手伝いなさいよ!」
「無理ですよ。持ち主の方ならいざ知らず、私は鍵を持ってないんですから」
「ぅぅぅぅ」
「え?」
なんで...どうして私がこんな目にあうの...。
もう二度と帰れないなんて...。
「あー!なーかしたなーかした。けーねに言ってやろー」
「うっさいわよ魔理沙!」
「あ、あの!霊夢さんがなにかしましたか?私が謝りますから!」
「なんで私が悪いことになってるのよ!」
「違うんです...私...」
それから私は全てを話した。
私が本物のタイムマシンであること。
タイムトラベル中に気がついたらここにいたこと。
早苗さんの話からここが異世界であるということが分かり、もう帰れないと思ったこと。
全てを話した。
「そういう事だったんですね...」
「へぇ...まるで有り得ないってことも無いか。紫とかなら境界いじってやってそうだし」
「早苗、アンタこれに詳しいんでしょ?直せないの?」
「無理ですよ!次元転移装置やタイムサーキットの構造なんて私は知らないですし、下手すればMr.フュージョンがお釈迦になって、放射能が漏れてしまう可能性だってあるんですから!私が知っているのはタイムトラベルの方法です!」
三人寄れば文殊の知恵って言葉を思い出したけど...これは違うなぁ...。
確かに私のタイム回路は複雑だ。おそらくドクじゃないと修理は出来ないだろう。
こんな時にドクがマーティに残した配線図さえあれば...。
「そうだ。妖怪の山の方に行きましょう!にとりさんならもしかしたら直してくれるかもしれません!」
「そういえばにとりがいたわね...じゃあ行きましょうか...えーっと」
「デロリアンでいいですよ」
「そ。じゃあよろしくねデロリアン。私は博麗霊夢。霊夢でいいわよ」
「私は霧雨魔理沙!普通の魔法使いだ!」
「東風谷早苗です!よろしくお願いします!」
「なんであんた達まで自己紹介しているの...」
「まさか霊夢、私がついて行かないと思ったのか?タイムトラベルなんて面白いもの逃すわけないぜ!」
「私は用事も終わったので帰るついでに。それに修理が終わればもしかしたらテストトラベルができるかと思いまして!」
「どうせ何言ったって着いてくるんでしょ...大事にはしないでよね」
霊夢さん...ある意味貴方が1番大事にしかけていた気がするんですが...。
なんだか愉快な人が多いなぁ...それがこの幻想郷って場所の特性なのかな?
「じゃあ行きましょうか」
「私、デロリアンに乗っていきたいです!」
「それじゃあ私も行くぜ!」
「好きになさいな...デロリアンはどうなの?」
うーん...正直乗せるのは怖いけど、早苗さんはタイムトラベルの危険性や、私の事を知ってるみたいだから大丈夫かな?
「別に構わないですよ。早苗さんは理解していると思いますが、タイムサーキットの異常が回復するまではタイムトラベルはしませんよ?」
「な、なるべく我慢します...。」
なんだか幸先不安だなぁ...。
そういえばこの子達って信号みたいな奇抜な服装だけど、これが日本のファッションなのかな?