東方時旅車〜The travel to The future of Delorean   作:和菓子甘味

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3話目です
運転免許の学科試験勉強中なので遅く短いのはお許し下さい。


TIME 3「Spell card rule」

ホバーモードで空を飛ぶ霊夢さんの後を追って1時間ぐらいが経過した。

その間に3人に色々なことを聞いた。

幻想郷が何故あるのかから始まり、妖怪や幽霊、神に至るまで様々なものが住んでいる事。

その中で使われるスペルカードルールという決闘法に、幻想郷の名所など様々な事を教えてもらった。

ドクやマーティが聞いたら口癖とともに卒倒してしまうかもしれない。

 

「そういえばデロリアンはタイムマシンなんだろ?直ったらどこかへタイムトラベルするのか?」

「そうですね...一応テストは考えていますが、それ以降は考えていません」

「じゃあ私の未来を」

『ダメです!』

「ふ、2人して怒鳴らなくてもいいじゃないか!」

 

偶然にも、早苗さんと声が被ってしまった。

そういえば、この世界では私たちの冒険は映画だった。ならば、早苗さんが知っているのもおかしくはないか。

 

「すみません魔理沙さん。でも、デロリアンでタイムトラベルするにあたって最重要事項が、『過去や未来の自分に会わない事』なんですよ。もし出逢えば、時空連続体が引き裂かれてこの宇宙全体が崩壊する危険性があるんです!」

「補足すると、それは最悪のケースですが。運が良ければ、私たちが住む銀河系の破壊だけで済みます」

「それは運がいいとは言わないぜ...」

 

だったら仕方ないかと諦めてくれた魔理沙さん。

正直、引いてくれて助かった。

ジェニファーやマーティの件があるから、ドクの仮説が覆る可能性があるけど、なるべくタイムパラドックスは起こしたくない。

ビフの牛耳る1985年やドクが独裁者となった1986年の再来など真っ平ゴメンだ。

 

「デロリアン。止まって」

 

急に霊夢さんが言い出したので私は急ブレーキをかける。

早苗さんはシートベルトをしていたが、魔理沙さんはしていなかったので、盛大に顔面をダッシュボードの計器にぶつけた。

ああ...痛そう。

ともかく目の前に注意していると、これまた綺麗な2人の少女が現れた。

1人は黒いカラスの様な翼を生やしており、もう1人は剣と盾を持ち、犬耳が生えていた。

多分妖怪という存在であるとは思うのだが、翼の少女が持ってるものを見て嫌なよ感がした。

 

「まずいですよデロリアンさん。あの方は射命丸文さんと犬走椛さん。烏天狗と白狼天狗という妖怪なのですが...」

「問題は翼の子...射命丸さん?」

「そうです。文さんは新聞記者なので、タイムトラベルのことがバレると...」

「やっぱり...カメラを持っているのはそういうわけね」

 

小声ながらも聞こえた新聞記者の単語に、エドナ・ストリックランドを思い出すが、すぐに引っ込めた。

流石にあそこまで滅茶苦茶なことにはならないでしょう...。

 

「あやや。霊夢さんに魔理沙さんじゃないですか。早苗さんはともかく、おふたりはどうされたんです?」

「白々しいわね。椛は仕事でしょうけど、アンタの目的はデロリアンでしょう」

「なるほど、後ろの浮遊物デロリアンって言うんですね!」

 

喜んでメモする射命丸さんとしまったという顔で顔を背ける霊夢さん。

これじゃすぐに私の正体がバレてしまうか...。

 

「どうすんだデロリアン!タイムトラベルで逃げるか?」

 

魔理沙さんが小声で聞いてきて考える。

少なくとも2人から聞いた情報を思い出せば不可能だろう。

 

「無理ですね。仮にタイムトラベルしても何時に飛ぶか分からない上に、社会性の妖怪である天狗が警備を満遍なく配置していないなんて考えられません。1歩間違えれば、タイムトラベル先で捕まるのがオチです」

「じゃあどうする?」

「正直霊夢さん頼みです...無理なら強行突破ぐらいですかね?」

 

正に神頼みだ。

警察相手の強行突破ぐらいはわけないから大丈夫だが、問題は相手側の速度だ。

私が無理なく出せるのが140km前後、相手は亜音速は行けるらしいので、追いつかれるのは明白だ。

それらを相手にして逃げ切れるか分からない。

だからこの問題は霊夢さん次第になってしまう。

 

「お願いしますよ霊夢さん。ちょっと写真を取るだけでいいので!」

「ダメだって言ってるでしょ!こいつの機械は危険なの。だから河童に頼んで解除して貰いに行くのよ」

「あやや。では妖怪の山の河童が関係する以上、こちらも正体を知らないことにはお通しできません。危険なんでしょう?危険な正体不明のものを家に持ち入れるのを許可しますか普通?」

「ぐぬぬ...」

 

流石長生きしているだけあって、霊夢さんは射命丸さんに言いくるめられていた。

確かにどこの家庭でも爆発するか分からないものを持ち込むのなんか許すはずがない。

それは分かるが、こちら側としては正体を明かしたくない。

絶対気象観測用の装置だと言っても内装を撮られて新聞に載せられる。

それに早苗さんの例がある以上、私の事を一見してタイムマシンだと見破る人がいてもおかしくはない。

そうなれば、噂が広まっていずれ私がタイムマシンである事が露呈してしまう。

...あれ?よく考えたら積んでない?

 

「ああもう面倒くさい!弾幕ごっこで勝負するわよ!」

「いいでしょう。勝ったら独占取材させていただきます!」

「私が勝ったらその道を開けてもらうわよ!」

 

2人が決闘宣言をしたので、急速に距離を取った。

スペルカードルール。通称弾幕ごっこ。

幻想郷における争い事の解決方法の1つで、外の世界におけるじゃんけんの様なものである聞いている。

死人は出ないが、弾幕に当たれば相当痛いとか。

成立やルール云々はよく聞いていないが、果たして大丈夫なのだろうか...?

 

「デロリアン。お前は霊夢の心配をしているかもしれないが、心配することは無い。アイツはすごく強いからな!」

「確かに、霊夢さんなら負けることは無いです!」

 

2人が自信満々に言うところを見るに、霊夢の弾幕ごっこの実力は相当なのだろう。

ならば目の前の弾幕ごっこ、しっかりと見届けよう。

 

 

 

 

「霊夢さん、最期執拗に連射しませんでした?」

「なんの事だか」

「あやや...」

「というか私が来た意味ありましたか?文様」

「まあまあ、仕事の一環だから」

 

いやー凄かった。

双方の弾幕に見とれていてちょいちょい流れ弾が横を掠めたけど、いい物を見れた。

確かに幻想的で美しいものだけど、当たると痛いのか...。ビームとかも出そうだなぁ...。

 

「ほら、終わったから行くわよ!」

「分かりました。失礼しますね」

 

天狗の2人に一言入れてから脇を通る。

こういう挨拶が大切なのだ。

 

「椛...今あの浮遊物喋りましたよね?」

「はい、恐らくは付喪神かと」

「カメラに納めたいけど針が飛んでくる...ぐぬぬ!」

「とりあえず帰って報告書と始末書書きましょう?ついでに仕事も」

「嫌だー!」

 

なんだか後ろから叫び声が聞こえた気がするけど気のせいかな?

 

 

 

 

「着いたわ」

「あの...ここ河原なんですけど」

 

霊夢さんに案内された場所は澄んだ水が流れる綺麗な川だった。

日曜の朝を過ごせたらどんなに気分がいいだろう。しかし私が求めるのはエンジニアだ。素晴らしい緑と美味しそうな魚では無いのだ。

 

「大丈夫よ。大体弾幕打ち込めば河童が出てくるわ」

「おいおい手荒だな。そんなことをしなくてもこいつで釣ればいいのさ!」

 

そう言いながら魔理沙さんが帽子から取り出したのは釣竿と胡瓜だった。

どうやって収納しているのかを聞いたら魔法だと言われた。

手品では無いんだ...。

 

「おっ!かかったぞ!」

 

そう叫んだ魔理沙さんが竿を引っ張ると餌の胡瓜の先に女の子が齧り付いていた。

...本当に人が釣れたァ!?

 

「ゲゲッ!霊夢に魔理沙、早苗じゃないか!3人揃ってどうしたんだ?」

「こいつの修理を頼みたいのよ」

「こいつ?」

 

私を指さす霊夢さん。

釣り上げられた女の子は私の方を見るなり、ニヤニヤし始めた。

知ってるぞあの顔...!よくドクがしていた発明家の顔だ!

 

「これはこれは...また弄りがいのありそうな機械だねぇ!」

「ど、どうも...」

 

どうにも先行きが不安である。

 

 

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