東方時旅車〜The travel to The future of Delorean   作:和菓子甘味

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短いですが、仕事で疲れている為ご了承ください。


TIME 6「Timeline crisis」

「きゅ、急な事だからちょっと考えさせて...」

「は、はい...すみません」

 

流石の霊夢さんも、急な爆弾発言に困惑しながらも検討することにして先延ばしにしする事にした。それもそうだ。よりにもよってこの時代の博麗の巫女の巫女に「変わってください」なんて言われて「はい分かりました」と二つ返事で答えられる訳が無い。一旦話を保留にした霊夢さんは、夜になってから3人で話し合うことにした。

それにしてもなんだか体の具合が...。

 

「にとりさん、すみませんが具合が悪いので点検をして貰ってもいいですか?」

「オッケー。任しときな!」

 

 

 

夜が更けた頃、月明かりに照らされる境内。私の車内で霊夢さんとにとりさんと3人で話し込んでいた。

 

「どうするのさ霊夢...これやばい事になったんじゃない?」

「そんなこと言ったってどうすればいいのよ」

「うーん...デロリアンはどう思う?」

「...現段階で時間軸に影響が出ていなければ、このまま現代に帰還することもアリなのですが...」

「そうはいかないんだよなぁ...」

 

にとりさんが重い溜息と共に頭を抱える。日中に私は具合が悪くなり、にとりさんに点検して貰って判明したのだが、どうやらミスターフュージョンの電力を次元転移装置に送るコードが断線してしまっているらしい。慌ててミスターフュージョンの電源を止めたが、これで私はタイムトラベルができない。しかも交換用の部品も幻想郷では希少品だし、外の世界の日本でも流通しているか分からないという。

 

「八方塞がりだねぇ...」

「とりあえず帰還方法は後にして今考えるのは時間軸への悪影響です」

「そうは言ってもどう確認するのよ?」

「そうですね...今より後の写真や新聞などがあれば分かるのですが...」

「写真か新聞...そういえば文の新聞が何部か工具箱にあった気が...」

「写真...そういえば!」

 

にとりさんと霊夢さんはそれぞれの持ち物に該当品があったようで、懐を探り出す。最初に出たのは霊夢さんの写真だ。

 

「母さんと撮った唯一の写真に、この前魔理沙が持ってきたカメラで撮った写真があったわ...あれ?」

 

写真を取り出した霊夢さんは何やら違和感を覚えたのか、写真を凝視し始めた。

 

「どうしたんですか?」

「いえ...何故か母さんの髪が消えてるのよ」

「嘘でしょ!?」

 

まさかと思い霊夢さんの写真を見るが、確かに霊夢さんの母親と思しき人物の天頂部が消えかけていた。まるで消しゴムで消したみたいに...!

 

「存在が消えかかっている...!」

「ど、どういうこと?」

「恐らくですが、霊子さんが博麗の巫女を続けるきっかけを潰したことによって、霊夢さんのお母さんが博麗の巫女になる歴史が変わってしまった。だから彼女は写真から消えかけている。次に存在が完全に消えた時には、霊夢さんも消えてしまうかもしれません」

「なんて事...」

「幸いにももう1枚の写真には変化がまだ訪れていないようですが、次第に時間の波に飲まれて霊夢さんの存在が消えてしまうかもしれません」

「最悪ね...」

「最悪なお話の所悪いけど、新聞が見つかったよ」

 

頭を抱える霊夢さんに申し訳なさそうににとりさんが差し出したのは数部の新聞だった。どれもこれも年月がバラバラだったが、これに関しては大助かりだ。

 

「今の時間だと...これが1番近いかな。第70季霜月の新聞だ。これによると、人間の里の龍神の石像に落雷が起きたって書いてある。ご丁寧に時間も書いてある...時間は1週間後の午後10時4分だ...なら、その瞬間の...稲妻を捉えて...その電流を、直接次元転移装置に送り込めば...!上手くいくかもしれない!」

「それは1度同じことをしているので成功できます!これで未来に帰る方法は分かりました!ただ後は...」

「1週間でどうやってあのご先祖様を納得させて巫女を続けさせるかね...」

「新聞には他に情報は...あった。第80季如月の新聞だ。なになに...?【赤子が博麗神社近くで惨殺さる】文も酷いこと書くもんだねぇ...えーっと【本日明け方頃、博麗神社への参道で赤子の惨殺死体が発見された。博麗の巫女である『博麗霊気』は仕事で不在であり、捨て子が被害にあったと見られている。犯人は遺体の一部が残っていることから妖怪だと判断されている】...とんでもない話だね。しかもこの時点では博麗の巫女も変わってるみたいだ」

 

急にグロテスクな話が始まったよ...にとりさんも耐性があるのかそこまで気にしてない感じだけど、私は気持ち悪いな...。

 

あれ?霊夢さんも顔色が怪しくなってる?

 

「まさか...80季の如月...参道...赤子...」

「なんだか霊夢さん、顔色悪いですけど大丈夫ですか?」

「多分それ...母さんかも...」

 

『ええっ!?』

 

「ちょちょ!それ本当なのかい!?」

「可能性は高いわ。母さんは捨て子で、80季の如月で雪が降る中、当時の博麗の巫女に拾われたって」

「なら霊夢さんのお母さんが写真から消えた理由って...」

「博麗の巫女が変わったせいで霊夢の母親が助からなかったからって事か...なかなか難しい事になってきたね」

「ともかく、最悪な事態を避けるためにどうすればいいか考えましょう!霊子さんが博麗の巫女を続ければ、霊夢さんの未来も守られるはずです」

「とは言ったもののどうすれば...そうだ、これがあるわ!」

 

何か閃いた霊夢さんだったが、私の気のせいだろうか?なんだかとてつもなく嫌な予感がする...。

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