横浜・中華街
あの事件から数日がたちそれなりに任務もこなし単 位もこのままのペースなら問題なく済みそうなそん な折にキンジは悠に誘われて中華街に依頼のついで に昼食をとりに来ていた。
「うまい!ここのラーメン」
「だろ?コックの鋳さんがかなりいい腕なんだ。俺 も少し教わった」
ここは中華街でもかなり奥まったところにある店で 常連しか来ないがラーメンがかなり旨い。それで昼 時と言えど店のなかは悠とキンジを合わせて五、六 人しかいない。悠はキンジへの紹介だけでここに来 たわけではなく内密な話があった。
「実はキンジ依頼したいことがある」
「んん……ぷはぁー、でなんだ?」
キンジが綺麗にスープまで飲み干したどんぶりを置 き話を聞く。悠はあまり乗り気じゃなきゃ断ってい いから と前置きして話す。
「理子のことなんだか」
「理子がどうした?またなんかやらかしたか」
キンジはふざけて言うが悠は真剣な顔なのでキンジ も真剣な顔になる
「理子のプロフィールというか経歴なんだが」
悠はあの事件の後に理子にいろいろ尋ねてその時に 過去について尋ねたのだがかなり適当に答えられ て、仕方ないので自分で調べたのだがいくつか遡る とどうしても途絶えるのだ。まるで宝を盗んだ後の 怪盗の様に
「キンジ、できれば夏休みに調べるの手伝ってくれ ないか?」
「別に構わないが……珍しいなおまえが他人の過去 とか気にするの」
「まぁな……何も無ければいいんだ、何もな」
悠は少し憂鬱な顔をしている。しかし仕方ないだろ う悠は仲間や家族を大事にしているため疑うのはど うしても避けたい、信じたいものだが疑いがあって は武偵たるもの調べるしかない。
「さぁこの話はとりあえず終わりだ。さて食い終 わったし依頼を終わらせてさっさと終わらせよう」
「あ、あぁ」
二人は中華街を出て依頼をこなしてそのまま寮に帰 り眠りについた。
悠はその夜夢を見た
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ん?ここは?
あれは俺?あぁこれは夢か
?!母さん? ああ!危ない!
さされ ザクッ あ、あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁ!
こ、これ……は……あ…の時の…夢
違うあの時とはもう失わないもう
『違わない。あなたはあの時と一緒』
お、お前は鈴?
『変わってなんか無い。結局兄さんはあの時のま ま』
違う!変わった俺はあの時より強くなった
『………だからあなたは』
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「は!?」
閉めたカーテンから朝日が差し込み、小さく雀の泣 き声が聞こえる。悠は体をベットから起こし額をぬ ぐうと汗をびっしょりかいていた。
「夢?あの時の夢を見たのは久しぶりか?」
鈴・天川 鈴は悠の妹で神奈川のインターンにい る。射撃が得意で鷹の目と呼ばれているらしいが今 悠とは会うことも連絡することもない。母を失った あの日から二人の間には溝がてきてしまった。少な くとも悠はそう思っている
「………とりあえず朝飯だな」
悠はベットから出て寝巻きからそろそろなれた制服 に袖を通していく。着替え終わると朝食をたべてい つも通りの時間に出る。 悠は歩きながら考える。あの夢を見たのは何故なの か?最後に見たのは鈴がインターンに入学するとき で三年ほど前になる。
(もしかして理子のことと関係が?)
あの夢は何か大切なものが無くなる時にみることが 多い。そして最近は理子のことをさらに調べるか 迷っていてその事が要因かと悠はかんがえている。
「理子のことは夏休みに入ってからだ。今は気にし ないでいよう」
気負うことの無いように自分に言い聞かせて今日も 武偵校での日常は始まる
天川 鈴
悠の妹です。話が進んだら詳しいプロフィール載せますので
ぶっちゃけ纏まってないだけですけどね
次回はかなり時間が飛ぶ予定~
夏休み前から始めます。そしていよいよ悠があの人と………