ポケモン世界で配信者、始めました!   作:ルルル・ルル・ルールルールー

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#4 自己紹介配信

 

 

「こんばんは、カレンです」

 

【わこつ】

【こんばんワニノコ】

【待ってた】

【アローラ】

【今日もかわいい】

【クチートもおるやんけ】

 

「アローラ地方の人も見にきてくれてたりするんですか?」

 

「アローラ」と言うのはアローラ地方特有の挨拶だ。アローラ地方は前世のハワイに似た場所で、その挨拶もハワイの「アロハ」と似ている。ポケモンが創作物だった前世のことを考えれば、アローラ地方のモデルはハワイ諸島なのだろう。ちなみにガラル地方のモデルはおそらくブリテン諸島だ。

 

【カントーもいる】

【ジョウトもおるで】

【アローラからチャンピオンカップ見させてもらいました!】

 

 カントーはそのまま関東地方。ジョウトは関西地方と一部の中部、四国地方がモデルとなっている。ガラルリーグの中継は専用のチャンネルを開設すれば他の地方でも見られるので、そういったところから他の地方にも私のことを知ってもらえているようだ。

 

「ぐろーばるですね、他の地方の人にも知ってもらえて嬉しいです。今日はSNSの方で告知した通り、前回忘れていた私の自己紹介と募集した質問に答えます」

 

 どうやら昨日の配信がなかなかの好感触だったようで、今日は開始直後からすでに視聴者が500人ほどいる。昨日の配信直後の視聴者が100人だったことを考えるとなんと5倍、びっくりだ。

 今日の配信内容は自己紹介と質問回答。昨日、チャット欄の質問に答えることができなかったので、今日は事前にSNSで質問を募集し、幾つかの質問をピックアップしておいた。自己紹介については、やっていなかったことを視聴者にSNSで指摘されてしまったのでやることにした。完全に忘れていた。

 

【前回なんか足りないと思ってたら自己紹介か】

【ドジっ娘属性も乗せてきたか】

【ロリ、クール系、強者、ドジっ娘(NEW!)】

【属性どんどん増やしてけ】

【ドジっ娘かわいい】

 

「初めての配信で割といっぱいいっぱいだったんです。ドジっ娘ではないと思います。多分」

 

 そもそもドジっ娘とはなんなのだろうか。私が思い浮かべるドジっ娘というのは、何もないところで転んだり簡単なことでミスが多かったりする女の子のことだ。その点で言えば、たった一回ミスっただけの私は別にドジっ娘ではないと思う。人間なら誰しも多少のミスはするものだ。

 ドジっ娘が萌えの属性としてかわいいというのは私も共感できるけど、自分がそうだと言われるとなんとも微妙な気分になる。かわいいと言われるのは嬉しいけどね。

 

【クールで大人っぽいけどやっぱまだ子供だよな】

【いや、ドジっ娘やろ】

【ドジっ娘を享受しろ】

【まぁ、初めてならしゃーない】

 

「あんまりドジっ娘ドジっ娘言うとこの子でしばきます」

 

 私の隣に座ってパソコンを眺めていたトトちゃんをみんなに見せるように抱き抱える。

 

【ヒェッ……】

【またしばくのかw】

【おにつよクチートちゃんおっすおっす】

【言うてクチートやんけ】

【クチートはクチートでもカレンちゃんのクチートだからなぁ……】

【ハガネールよりかは有情】

【クチートかわいいなぁ】

 

「気を取り直して、まず自己紹介からです。名前はカレン、歳は今年で13歳の12歳で身長は138cm、体重はさっき計ったら32kgでした」

 

【ロリやな】

【140いってないのがガチ感】

【12歳で旅に出たりしてるのか】

【見た目通りだけど、それであの戦績はやっぱビビる】

【その辺の情報はジムチャレンジのインタビュー記事に載ってたな】

【ひゃーっ! 新鮮なロリだぜ!】

【足のサイズは?】

【座高は?】

【おてて見せて】

【ロリコンども自重しろw】

 

 流れてくるコメントは私の年齢でチャンピオンカップを準優勝したことに対する驚きや賞賛が多く、それ以上にロリコンの変態的なコメントが目立つ。ロリコンどもに関しては見てて面白いので私的には一向に構わないのだけど、こんな様子だと一般の視聴者は配信を見るのやめてしまったりしないだろうか。心配。

 

【スリーサイズは?】

 

「えぇ……12歳にスリーサイズ聞くとか、普通にキモいです」

 

【罵倒助かる】

【録音した】

【俺もロリコンだけどこれはさすがにキモい】

【YESロリータNOタッチを遵守しろ】

【質問はキモいけど、ナイス】

 

 そもそも私自身、前世の願いからわかる通りロリコンとは言わずとも普通にロリも好きなので、ロリコンどもの気持ちはわかる。だけどさすがにスリーサイズ聞くのはやばいと思うよ。

 

「切り替えていきましょう。好きなことはポケモンバトルで、趣味はピアノです。いつかピアノ配信もやってみたいですね」

 

 ピアノは前世の小さい頃から趣味でやっていた。今世でも弾きたくて、お母さんに頼んだら次の日には高そうなグランドピアノを用意してくれた。今思えばここら辺でもお金持ちお父さんの影がチラ見えしていたっぽい。

 ピアノでは主に、この世界に存在しない前世の好きだった曲を楽譜に起こしたりして遊んでる。とはいえ、忘れてしまう前に楽譜に起こさなきゃなので結構必死だ。

 

【ピアノ配信楽しみ】

【カレンちゃん大人っぽいし、家庭教師にピアノときてすごい育ち良さそう】

【ポケモンバトルしてる時のカレンちゃんめっちゃ楽しそうだもんな】

【得意な曲とか教えて】

 

「得意な曲は内緒です。配信を楽しみにしていてください」

 

 内緒とは言ったけど、実際はこの世界の曲はまだあまり覚えていないのだ。前世の曲の楽譜作りを優先してるので、新しい曲に手を出すのはまだまだ時間が掛かりそう。

 

「好きな食べ物はリンゴとリンゴのお菓子、お母さんの作ってくれたカレーです。あと、ジョウト料理も好き」

 

【お母さんっ子なのね】

【今までで一番子供っぽい】

【嫌いな食べ物は?】

【ジョウト料理ってどんな感じなの】

 

「嫌いな食べ物はセロリ。ジョウト料理はたこ焼きとかお好み焼きとかですね。お母さんの出身がジョウトらしくて良く作ってくれるんですよ」

 

 ジョウト料理は前世が日本人の私にとって口に合うし懐かしい感じがして安心する。ガラル地方の料理も美味しいけど、やっぱり日本料理が恋しい。いつかカントーやホウエン、シンオウの料理も食べたいなぁ。

 お寿司、蕎麦、うどん、和食、ラーメン、丼モノ……考えるだけでお腹がすいてきそう。

 

【たこ焼きもお好み焼きも聞いたことないなー】

【昔ジョウト行った時に食べたけど確かに美味かった】

【カレンちゃんがジョウト料理好きなのジョウト民として嬉しい】

【ガラルにもジョウト料理の店あるぞ】

【セロリは子供なら仕方ない】

 

「コメントによると、ガラルにもジョウト料理のお店があるらしいです。気になる人は調べて見てください。美味しいですよ」

 

【マ?】

【調べてみるかな】

【割と近所だったわ。明日行くかな】

【ジョウト料理布教していけ】

 

 もしかしたら、探せばガラルに前世の日本料理のお店が他にもあったりするのかな。次に旅に出る時は食べ歩きなんかもいいかも。

 

「自己紹介の続きです。10歳からポケモントレーナーを始めて、2年修行して今年のジムチャレンジに参加。結果はチャンピオンカップ準優勝でした」

 

【マジですごい】

【つよい、かしこい、かわいい】

【2年であんなに強くなれるのか?】

【ムリダゾ。俺は10年トレーナー続けてるけど未だにセミファイナル止まり】

【セミファイナルも十分すごいが】

【センスというか才能というか。そういうのがあるんだろうなぁ】

【割とマジでそのうちチャンピオンになりそう】

【ぶっちゃけジムチャレンジどうだった?】

 

「ジムチャレンジに関しては意外とあっさりだったなって思いました。ファイナルリーグはそこそこ苦戦しました。ダンデさんはただ強かったです」

 

 ダンデのエースのリザードンと私の手持ちの相性が悪かったのもあるけど、ダンデは本当に強かった。今の私の目標は打倒ダンデだ。

 だけど最近になってダンデよりお母さんの方が強いのでは? なんて思うようになってきた。

 ジムチャレンジが終わって家に帰ってきてからも何度かお母さんと戦っているのだが、一度も勝ててない。ジムチャレンジに挑む前ならともかく挑んだ後でこれだ。私もポケモンも結構レベルアップしたと思うのだけど、勝てない。

 私自身のコンディションがダンデ戦の時は100%を振り切って150%ぐらい出てたことを加味しても、あまりにもお母さんが強く感じる。私は準優勝だよ? 公式にはガラル地方のNo.2だよ? なんで一回も勝てないのかな。

 お母さんって何者? 

 

 っと、今は配信中だからそんなこと考えてる場合じゃないね。

 

【ファイナルリーグでそこそこか】

【あっさりで草】

【ジムチャレンジャーの殆どがバッジ8つ集められないらしいけど】

【毎年セミファイナルに進む人数は両手指で足りる程度だからな】

【開会式ではあんなにいるのにな】

【でもやっぱダンデもすげえわ】

【そこそこ扱いされるジムリーダーは泣いていい】

 

「でも、いい経験になりました。もしまたジムチャレンジに参加することがあれば今度こそダンデさんを倒してチャンピオンになりたいですね」

 

【リザードンをどうするかだな】

【カレンちゃんははがねタイプ使いだからどうしてもリザードンがキツい】

【来年は参加しないのか?】

【ジムリーダー「来ないで」】

 

「リザードンに関しては幾つか案は考えてます。来年はまだ未定ですね。もう少し修行してから挑みたい気持ちもあります」

 

 みんなとジムチャレンジや打倒ダンデやらのことで話していると、時間がいつの間にか一時間経ってしまっていた。視聴者の殆どがロリコンとはいえ、みんなポケモンが本当に好きみたいで変態的なコメントすら忘れるぐらいに盛り上がった。いつもこうならいいけどそうはいかないだろうなぁ。

 

「みなさん、ここで残念なお知らせです。質問に答える時間が無くなってしまいました」

 

【一時間経ってるやんけ!】

【草】

【質問は犠牲になったのだ……】

【質問さん「またか……」】

【いつになったら質問に答えるんだよww】

【これはこれで撮れ高】

 

「次回こそは質問に答える配信にします! それじゃあ、今回はここまで。またね、ばいばい」

 

【乙乙】

【いかないで】

【バイバイって手を振るのかわいい】

【ばいばいバイバニラ】

【おつかれさマンタイン】

【その挨拶は流行らないし流行らせない】

 

 

 

 ──────この配信は終了しました──────

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