あるモノのお話   作:赫い月

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休日はいいなぁ…毎週休日があればいいのに…。
てなわけで第11話です、やっと異変突入です。




紅魔異変
初めての異変


鍛錬を始めて一週間ほど。剣術、武術を習い自分でも結構上達したと思う。妹紅は「一週間でここまで上達するなんて大したもんだ」と驚いていた。褒められているみたいでちょっと嬉しかった。

 

今日は妹紅は出かけている。妖怪の山方面で妖怪退治の任務があるらしい。だから今日は留守番を頼まれている。頼まれているからには家にいなければいないと思うのだが…

 

「なんだろう…この霧」

 

今朝から何故か竹林が赤い霧に覆われている。何か特殊な自然現象かなーと思っていたがどうもそうではないみたいだ。この霧からは何か力を感じる。妖力…?魔力…?どんな力かはわからないけど。つまりは誰かが意図的に発生させたものだと思う。そしてその発生源だと思われる場所が分かった。ここから真北に行ったところに大きな魔力を感じる。たぶんそこらへんからこの霧が出ていると思う。

 

「…どうしようかな」

 

とてつもない好奇心。まだ幻想郷の地理に詳しくないから探検したい気持ちと相まって発生源を探しに行きたい。

 

「…妹紅が帰ってくる前に済ませ大丈夫だよね」

 

…人里に近づかない、危なそうだったら帰ってくる。この二つを守ればたぶん怒られない、だろう、たぶん。一応刀持ってこう。

 

「よし、行こう」

 

この時私は知らなかった。この些細な事があんなに大きな異変になるなんて…

 

 

ーー

ーーー

 

「…うーん、結構遠いな」

 

竹林を出てかれこれ半刻ほど。まだ発生源だと思われるところまでは距離がある。ちょっと面倒くさくなって来たな〜

 

「うわっ!?」

 

急に霧の密度…?霧に込められた妖力かなんかの密度が増えた。妖怪の私でもちょっと気分が悪くなるほどの妖力…人間が浴びたらかなりまずいと思うけど人里の人たちは大丈夫なのかな?

 

「なんか不味そうな気配…私が解決できそうだったらやったほうがよさそうだね。」

 

ちょっと先を急ごう。あんま長い時間この霧を浴びていたくない。

 

「…ん。あ、不味い。気づかなかった」

 

いろいろ考えていて周りの警戒を怠っていた。気づくと数匹の妖怪と遭遇していた。何故か気が立っているようだ。

 

「また喰われるのは嫌だから抵抗させてもらうよ」

 

刀を抜き構える。前に遭遇したよう下級の妖怪ではなくある程度力を持った中等級程度の妖怪のようだ、周りと意思疎通をして連携をとっている。

 

まだ実戦は二回目だ、前回の戦闘に関しては記憶がないから実質一回目。妹紅か、殺気を放つ相手との戦闘訓練を受けたが、それでもちょっと怖い。

 

「甲f右to攻/\!」

 

左側にいた一匹が奇声を放ちながら飛びかかってくる。落ち着いて対処しよう、まずは相手の強さを知らないといけない。けどなんか長期戦になって消耗しても不味いから一気に仕掛ける。

 

左から一直線に飛びかかってきた、動きが直線的だから予想しやすい。重心を左にずらし左に刀を抜く。

 

「3t@Z…」

 

「よし…次っ!」

 

相手が飛びかかってくる勢いを使って切りつける、首辺りからかなり深く切れたからたぶん殺せた。次だ、青眼の構えに戻す。敵はあと二匹。

 

次はこっちから仕掛けよう。青眼の構えから少し剣先を右下にずらし重心を落とす。そして一気に敵の一体に斬りかかる、示現流の蜻蛉という技らしい相手の防御を気にせず斬り伏せることができる。

 

「はぁぁぁぁ!」

 

相手に避ける間もなく刀を振りかざす。頭を二つに切り分けられ絶命。残り一匹。

 

「結構余裕だったね」

 

ちょっと緊張したけど全然余裕で勝てそう。相手は力こそあれだ知能の低い中級、力の差を理解していないようでまだやる気だ。

 

…そうだ、あの技を試してみよう。刀を納め重心を下げ、相手の動きを観察する。

 

「9hmutj… d,!」

 

飛びかかってくる。さっきの二体の頭領なのか他の二匹より動きが速い。

 

しかし妹紅の縮地よりは全然遅いし動きも読みやすい。恐らくこのまま直線的にかかってくるだろう。

 

「ッス-----」

 

息を大きく吸って…妖力を限界まで刀に込めて…

 

「…墳ッ!」

 

思いっきり刀を抜く、居合斬りだ。刀が妖怪に接触した瞬間妖力を相手に流し込む。妹紅に教えてもらった、妖怪は妖力をしまう器があるらしい、そしてその器を超えるよう妖力を浴びてしまうと…

 

「h@3Z…」

 

消滅してしまう。うん、聞いた通りだった。妖力量だけは馬鹿みたいに多いからこういう戦い方もできる、燃費悪いけど。

 

何はともあれ下中級妖怪には勝てるようになったみたいだ、これからは安心して暮らせる。

 

そういえば刀の名前決めてなかったな。これから使うときに不便だから帰ってから決めよう。

 

「…うん?」

 

また霧の密度が濃くなった…。どこまで濃くなるんだろう。この妖怪たちはこの霧のせいで気が立っていたのかな?目の前の敵に集中してて気づかなかったがかなり辛い。これ以上濃くなったら流石に不味いから先を急ごう。

 

…返り血で服汚れちゃったな、妹紅に怒られる。

 

ーー

ーーー

 

…出かけるのが面倒くさかったから見て見ぬ振りしてたけど。

 

「流石にこれは看過できないわね…」

 

どんどん霧の魔力が濃くなってる。里の人間はもう耐えられず体を壊しているだろう。

 

「はぁ…面倒くさいけど行かないとダメよね。はぁ…」

 

なんでよりにもよってこのあっつい夏に異変なんて起こすのよ…解決しに行くこっちの身にもなってよね。あぁ…面倒臭い。

 

「…さっさと終わらせて寝ましょう」

 

厄介な相手じゃないといいけど。

 

ーーー

ーー

 

妖怪と遭遇したところから少し、おっきな湖に出てきた。霧が濃くて遠くまで見渡せないがここら辺に発生源がある。…ちょっとだけ妖力使っちゃおう。

 

「えいっ」

 

妖力を少し爆発させて霧を晴らす。すぐにまだ霧に覆われるがあたりを確認するには十分だ。

 

そして霧が晴れた湖の先に大きな館があることに気づいた。どうやらあの館から霧が出ているようだ。なにがしたいんだろう。

 

「…とりあえず行ってみよう」

 

行ってみるけど誰か住んでたら入るわけには行かないな。でもこのまま帰っても霧がなくなるわけじゃないし…無理だろうけどやめてくれって言ってみようか。

 

「…ん?門番?」

 

館の近くまで行くと館の門の横に門番らしき人が見えた。…あれ、寝てない?門番なのに寝てたらダメな気がする。誰か通っても気が付かないんじゃないかな。

 

「…今なら入れたりしないかな」

 

…怒られたら怒られただ。その時考えればいいや。

 

「おじゃましまー「はっ!!」すっ!?」

 

館に一歩踏み出した瞬間に寝ていた門番が蹴りをかまして来た。刀でなんとか防いだが蹴りの勢いが凄まじく湖近くの木に激突する。

 

「うぐっ…」

 

「侵入者ですか…予想より早かったですが…まぁいいでしょう。門番の務めを果たすまでです。」

 

そう言うと門番は見たこともない構えをしだした。結構面倒なことに首を突っ込んでいるのかもしれない、まさか入ろうとしただけで蹴りを入れられるとは…

 

喧嘩をするつもりはない、どうにかして場を納めなければ…

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございました。
紅月の刀の名前どうしようかなー。
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