あるモノのお話   作:赫い月

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平日は2、3日に一話
休日はどちらかで一話あげられるようにします。
何か要望があったら気軽にどうぞ。
設定とかは後でまとめて出しますね。


初めての家と食材

「すごい…広い」

玄関、というか縁側?から入って

いろいろみて回ってみたけど

いっぱい部屋があった。

お風呂や台所はもちろんのこと

居間みたいなものが四部屋くらいあった

「そうでしょ。私一人だと掃除が大変よ

 …そうね、この部屋は好きに使いなさい

 私はいつも向こうの部屋にいるわ」

「うん。ありがとう、霊夢」

「どういたしまして。私は部屋に戻るわ

 何かあれば声をかけて。」

「はーい」

…さて、いまからここが私の部屋だ。

結構広いなぁ。畳っていうんだっけ?

それが10枚くらい張ってある。

「…そうだ!お布団出してみよう」

普通押し入れに入ってるんだよね。

.あったあった!

「よいしょっ…と。

 わぁぁ…ふっかふかだぁ!」

私が想像していた以上に柔らかい。

今まで敷いていた草とは大違いだ

掛け布団もちゃんとある。

「…ちょっとだけ入ってみようかな」

まだ寝るつもりはないけど…

横になってみよう。

絶対に気持ちいいだろうなぁ…!ゴソゴソ

「あったかい…落ち着く…」

すごいなぁ、布団って。

ただの布に見えるけどちゃんと働いてる。

…すごいなぁ…あれ。

なんだか…眠くなってーー

 

ーーー

ーーーーー

 

「紅月?お昼できたわよ…って

 寝てるの?」

「…スゥ…スゥ…」

「…全く。早寝すぎるでしょう。」

「…スゥ…スゥ…」

「紅月、紅月!」

「…ん…んぅ?誰?」

あれぇ?何ここ…

…あ。思い出した。

霊夢の家にいるんだった。

「誰って…寝ぼけてないで

 ほら、お昼ご飯食べるわよ」

お昼…そういえば

朝ご飯食べてないからお腹すいた

「向こうの部屋に用意してあるから」

もう用意してくれたみたい

人間は普通何を食べるんだっけ?

食卓に着くと見知らぬ食材が

並んでいた。

白い何かに茶色く濁った水

茶色い豆…

これは本当に食べるものなのかな?

「これ…なに?」

「何って…ご飯に味噌汁

 納豆だけど」

ごはん…ごはん…

雑穀みたいなものだろうか。

みそしる?…泥水みたいだけど…

「いただきます」ズズッ

うわ、泥水飲んだ。

なっとう。なにこれ…

なんか臭いしにちゃってした。

「食べないの?」

「…食べれるの?」

「そりゃそうよ。

 騙されたと思って食べてみなさい」

…なっとうはともかくみそしるは

美味しそうな匂いがする。

飲んでみよう。

「いただきます」ズズッ

一口啜ってみた。

「…美味しい」

けどしょっぱい。

もうちょっと薄めた方がいい気がする。

「それ単体で食べるわけじゃないわよ。

 ご飯と一緒に食べたりするの」 

ごはんと?ごはんと一緒に…

「ちょっ…手で掴んで食べるつもり?

 箸使いなさい、箸」

はし…橋…端…箸か。

知識としては知っている。

けど使い方がわからない。

「どうやって使えばいいの?」

「親指と人差し指と中指で箸を挟んで  

 もう一本を親指の付け根と薬指で支えて。」

うん?親指と人差し指と中指で…

もう一本を…こうかな?

「そうそう。

 それで上の箸だけ動かして

 物を挟んで食べるのよ」

上の箸だけ動かして…

難しくないですかね?

「…うーん。うまく取れない」

試しにごはんを掴むが大半は

掴めず落ちてしまった。

「それは慣れるしかないわね。」 

「…うん」

これから食事に時間がかかりそうだ。

悪戦苦闘しながらとなんとか食べ終わった。

なっとうも意外とおいくて、

独特の匂いと風味だがごはんと

食べるとすごく美味しく感じた。

「ごちそうさまでした」

「なんか…あなた不思議よね」

「…なにが?」

「箸は知ってるのに米を知らなかったり…

 知識が偏ってるわよね。」

「そうかな?」

普通が分からないからなんとも言えない。

ある程度の知識はあると思う。

難しい言葉はわからないけど…

「まぁ妖怪なんてそんなものよ

 何を元にして生まれたかでいろいろ決まるからね

 鬼みたいに力だけ強くなったり

 天狗みたいに飛ぶ能力が高くなったり。

 そんな感じで生まれたときの知識も変わるわ」

「妖怪にもいろいろいるんだね」

てんぐというのは初めて聞いた。

飛ぶのが上手ってことは鳥みたいな感じかな?

「…でもいろいろ知ってないと不便よね。 

 近いうちに寺子屋に行きましょうか」

「寺子屋。知ってる」

勉強するところだったはず。

「知ってるなら話は早いわ。

 慧音に相談しておかないと…」

「けいね?なにそれ」

「寺子屋の先生よ。」

「へぇ…」

「まぁまだ先の話になるけどね。

 …さて、食器洗ってくるわ。

 あなたは好きに過ごしてていいわよ」

「はーい」

寺子屋か、楽しそうだなぁ。

いろんなことを知れるのは楽しそうだ。

「ふぁぁ…食べたら眠くなってきちゃった」

そういえば半日だけで沢山のことがあった。

いきなり環境が変わったから

疲れたのかもしれない。

自分の家ができて安心したのかも。

「…いいや。寝ちゃおう」

好きにしていいって言われたし。

まだ昼だけど寝てしまおう。

おやすみなさい。

 

 

 

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